【2部まで完結!】使い捨てっ子世にはばかる!?~妹が最強の魔王になるかもしれない~

うろたんけ

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第二部 最大級の使い捨てパンチ

「奴隷商人に売っちゃった」

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結局山賊の中で奴隷商人に誑かされた三人が人攫いに手を染めてし待ったということだった。三人は腫れた頬や頭のコブが痛々しい。しかしレナの眼光は鋭く、ひたすらに土下座をしていた。

「というわけで、ルミナリアとかいう女は、うちのバカどもが売り飛ばしちまったらしい。そのときの代金はしっかりここにあるから、返してもらいに行くぞ。

もちろん、あたしも一緒に行って事情を説明する。まあ、心配するなって」

「って、言ってるけど?」

ケイトは、視線を倒れたままのパンチに向け、彼の反応を伺った。パンチは、まだ疲れた様子で大の字に寝転がりながらも、しっかりとした声で応えた。

「まあ、お嬢を助けられるなら、それでいいさ。でも奴隷商だなんて、厄介な相手に売られちまったな」

「そんなにヤバいの?」

何も知らないロットが聞くと、パンチはようやく体を起こし、説明を始める。

「ああ、奴はここらじゃヤバい連中と繋がってるって噂だ。だから、簡単に片付く話じゃないかもしれないぜ」

レナは、そんな彼らのやり取りを聞きながら、腕を組んで同意を示す。

「あたいも今回は馬鹿どもの尻拭いで行くけど、普通なら関わるのもゴメンだね」

彼女の口調には、先ほどの怒りはすっかり消えている。しかしパンチもレナも関わりにはなりたくない相手であることがわかり、ケイトにも不安が募っていた。

「そんな相手が、すんなり返してくれるのかしら?」

「なあに、心配すんなって。あたいと互角の嬢ちゃんの魔法がありゃ、大抵なんとかなるもんさ!」

その言葉にケイトはムッとした表情を浮かべ、フンッと鼻を鳴らして向こうを向いた。

「私はケイトよ。それに、あんなのまだまだウォーミングアップだったんだからね!」

ケイトの少し拗ねた様子に、レナは冗談だと決めつけて笑い声を上げた。ケイトの言葉は真実だったが、その実力を知らない者にとっては年の割に魔法が得意な女の子程度にしか映っていない。

「はいはい、頼もしいね!ところであんたたち、名前はなんだい?あたいはレナでいいよ」

ロットが代表して紹介することにした。

「俺はロット、こっちのエルフがエレナ、そして大きいのがパンチだよ」

レナはエレナを見つめ、少し驚いた様子で微笑んだ。

「へぇ!エルフなんて初めて見たよ。可愛いじゃないか!」

彼女は興味津々でエレナをまじまじと眺めたが、エレナはその視線を全く気にする様子もなく、堂々と胸を張って答えた。

「まあ、それほどでもあるっすね」

「謙遜しないのもあたいは好きだねぇ」

互いの名を知った5人は奴隷商人のもとへ向かった。他の山賊は頭であるレナの帰りを待つらしい。これ以上問題を起こさないようにと念押しされていた。





レナを先頭に、パンチたちは街の石畳の道を歩いていた。日が傾きかけた夕方の街並みは、活気を帯びつつもどこか陰を帯びていた。レナの背中を追いながら、パンチは不満げに呟く。

「けっ、どうでもいいが、なんで奴隷商に会いに行くのに武器屋なんだよ?」

彼がそう言うのも無理はない。レナが足を止めたのは、まったく普通の武器屋だった。小さく、外見もどこにでもあるような店で、とても奴隷を売っているとは思えない。

「まあいいから、あんたたちはあたいの後ろについてきな」

レナは軽く手を振りながら、そう言って店の中へ入っていく。ロットたちは顔を見合わせ、彼女の後を追った。店内に入ると、年季の入った棚に剣や盾が並び、店主らしき人の良さそうな中年男性が立っていた。

「いらっしゃいませ!」

店主は朗らかに挨拶をし、商売人らしい笑顔を浮かべる。レナは店内を軽く見渡した後、何気なく尋ねた。

「盾を見せてほしいんだが」

その瞬間、ロットは思わず口を挟んだ。

「ちょ、なに言ってるの?」

彼の疑問はもっともで、武器屋の店内にいるのに奴隷商人の話なんて出るはずがない。店主も少し困惑した様子で返事をした。

「ここは武器屋ですが……?」

ロットは、やっぱり違うじゃないかと、顔を赤くして恥ずかしそうにしていた。しかし、レナは平然とした表情で謝罪し、さらに別の質問を投げかけた。

「じゃあ、盾を貫く矛はある?」

その言葉に、店主の朗らかな表情が一瞬で変わった。目が鋭くなり、店内の雰囲気が一変する。

「素材は?」

店主の問いに、レナは間髪入れずに答えた。

「スライムの牙」

その言葉を聞くと、店主はにやりと悪い笑みを浮かべ、カウンターを開いて奥へと通じる扉を示した。

「どうぞ、こちらへ」

パンチは戸惑い、思わず声を上げた。

「お、おい、どういうことだよ?」

ケイトが冷静に答えた。

「合言葉よ。闇市とかでもよく使われる手法ね」

レナは満足げに頷き、ケイトに答える。

「そのとおり。んで、この地下をくぐれば奴隷市さ」

レナに従い、一行は暗い階段を降りていった。階段の先には、まるで異世界のような地下の部屋が広がっていた。

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