恋が生まれた日 〜sweet sweet early day〜

奏 隼人

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介抱

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「謝らないといけないって…何を…?」


「こないだアンタにさ…

姉貴面して偉そうに…


『大学生なんて…合コン、合コンばっかで…』

なんて言っちゃったけど…


私の新歓コンパにさ…

ほら…同じバンドの優花!!

知ってるだろ…⁉︎」



「ああ…あの綺麗な人だね…

でもドラムは男の人のような迫力の…」



「そうそう…!!

彼女を誘って一緒に参加したんだけどさ…

私、彼女が下戸なの知らなくてさぁ…

間違ってお酒を口にしちゃったんだよね…


で…帰りに立てなくなっちゃって…

タクシーにも乗せられなくて…

私…立ち往生して困ってたんだ…



その時ね…


『大丈夫ですか…⁉︎』

って声をかけてくれた…

丁度、同い年位の男の子がいてね…


私も優花も…

ナンパな男なんてお断りだと思ったけど…


その子は持っていたタオルを優花に渡して…

『汚れてもいいので使って下さい…』って…


私が背中をさすっている間に水を買ってきてくれたり…

横になれるベンチを見つけてくれたり…

オマケにタクシーまで拾ってくれたの。


私ね…その時、彼も少しお酒が入ってるから…

玉のような汗をかいてるのを見ちゃって…


ああ…

こんな男の子もいるんだって思ったよ。


まぁ…優花は恥ずかしい所を見られたせいか、

『下心があるに決まってるわ!!』

なんて言ってたけどね…!!」





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