奥さまは魔王女 3rd season 〜天使達に花束を〜

奏 隼人

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美味しい秘密

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そしてリルはサブリナのもとへと駆け寄る…


「ねぇ…おねーちゃんのにくじゃがも、もらっていい?」


「…い、良いけど…失敗しちゃったから…」


「いいよいいよ…ぼく、おなかすいてるから…」



「ちょっとリル…何よその言い方は!!」



リルの態度を諌めようとするプラティナ…



「王女様…良いんです…

リルくん…じゃあ少しだけ…」



そう言ってサブリナは遠慮がちにリルのお皿に自分の肉じゃがを盛った…


「お口に合わないとダメだから味見してから食べてね…」


リルはお皿を受け取るとマーブルの肉じゃがと同じように一口頬張ってみた…


…モグモグモグ…


「…ど、どう…かな…?」


「うーん…おいしいんだけど…

やっぱりママのつくったにくじゃがのほうがおいしいなぁ…」


「リールー!!!」


プラティナはとうとうリルの口を塞ごうと彼に向かって駆け寄ろうとした。


怒っているプラティナの表情を見て逃げ出すリル…


「わー!!まってよー!!ぼく、ほんとうのこといっただけだよー!!」



「お、王女様…良いんです!!

本当に…お恥ずかしい限りです…」


と…口では言いながらもサブリナは…





…ズーーーーン!!!


…そ、そうよね…優也様が私に気を遣ってくださって美味しそうに食べて下さったのは分かっているんだけど…


ハッキリ言われると…やっぱりショックだわ…




リルから自分の料理について同じように辛口の評価をもらった二人…


同時に同じ事が頭に浮かんできた…




はっ!!!!!


はっ!!!!!



プラティナの作った肉じゃが…一体どんな味なんだろう…⁉︎


王女様の肉じゃが…リル君の言うようにそんなに美味しいんだろうか…⁉︎




二人はお皿を持って同時にプラティナの作った肉じゃがの器に箸を伸ばした…



はっ!!!!!


はっ!!!!!



お互いの行動に気付いたマーブルとサブリナは顔を見合わせて驚いた後、気を遣いながらそれぞれが自分の器に肉じゃがを取り分けた。



彼女達はゆっくりとそれを口へと運んだ…


…………!!!!!


…………!!!!!




何よ…これ…すごく美味しい…

私に教えた以外の調味料を入れたんじゃないの…⁉︎




王女様…私と同じ手順で作られた筈だわ…

そうだわ…何か魔法をかけられて…それでこんな美味しくなったんじゃ…




驚きのあまり声も出ない二人の前にリルがヒョコッと顔を出した…



「ほらね…ぼくのいったことほんとうでしょ⁉︎」


ニッコリ笑うリルをギュッとプラティナが抱きしめる…


「こーら!!リル!!捕まえたわよ…

さあ…お姉さん達に謝りなさ…」



リルに続いて目の前に現れたプラティナに二人は声を揃えて…



「お、王女様…どうしたらこんなに美味しい料理をが…」



二人に言い寄られたプラティナはその圧の凄さに…



「あはは…はははは…」


と頰を赤らめながら笑った。
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