奥さまは魔王女 3rd season 〜天使達に花束を〜

奏 隼人

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決意と誤解

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「はい…

時間の許す限り僕もマーブルさんの行方を追ってみようと思います…が…」




優也は自分の考えをゴルドに全て話した…




「な、なんと…

婿殿…そんな事をしたら、お主やティナが…」



「ええ…分かっています。でも大丈夫。きっと分かって貰えますよ…



先日、彼女の作ってくれた料理を頂きました…



とっても美味しかった…何処かティナの料理に似ているような気がしたんです…


だから…」




「…分かった…じゃが…」


ゴルドは立ち上がって優也の肩に手を置いた。



「婿殿…ワシはティナの事を命に換えても守りたい大切な娘だと思っておる…


…それと同じぐらいお主の事も掛け替えの無い息子だと思っておるのじゃ…


だから無茶だけはせんでくれよ…


何かあったらこのゴルドが全力でお主達を守る覚悟じゃ…」





今や老いたりと言えどかつては魔界No.1の名を欲しいままにした大魔王が人間の優也の事を本気で心配している…





「お義父さん…本当に有難うございます。

僕も縁あってお義父さんに息子と呼んで貰える事…

幸せに思っています…」










…ジュルッ…ズズズ…


…うううう…





リビングの隅の方から透過術と特殊なテレパシーで
身を隠しながらゴルドと優也の話をうかがっていたあの三人組がいた…





「こらっ!!サブリナ…アンタの嗚咽の声が大き過ぎてアタシ達の存在がバレちゃうじゃないの…」


「ゴ、ゴメンなさい…だって…大魔王様も…優也様も…お互いを労り合われて…


これがつい最近まで憎しみ合っていた種族とは信じられないくらいで…


王族だからとか目上の方だからとか関係なく…私は心からお二人を尊敬出来るわ…


だからこそ私は誇りを持って優也様をお護りする!!!


…それがいてはプラティナ様や大魔王様…
そして…ジュエラ王国の為になるのよ!!!」






ケリーとクリスは笑みを浮かべながらお互いの顔を見つめ合った…そして同時にクスッと声をあげたかと思うと…


「そうね…頑張りましょう!!!」

「リーダー!!それで私達はどうすれば良いのかしら…⁉︎」



「…取り敢えずは優也様のお近くで見守りながら私達もあのオバさんを捜し出すのが一番いいわね…」



サブリナの提案にクリスは驚いて…


「ちょ、ちょっと待ってよ…

アイツは優也様やプラティナ様を陥れようと狙っているのよ…⁉︎


このまま居ない方が私達の任務的には好都合じゃないの…?」



しかし…サブリナは首を横に振る…



「それは違うわ…私達の任務はね…


誰がどんな手を使って優也様やプラティナ様を狙って来ようともそれを阻止して…


そして…いつか…自分がやってる事が間違っていると自分で理解わからせる事…


それが私達…天使エンジェルの仕事なのよ…」



「サブリナ…」



クリスは涙を浮かべている…



「フッ…」


ケリーも微笑んでクリスの肩を抱いてサブリナを見つめていた…



三人の天使エンジェルは更に固い信念の絆で結ばれた…









宝石商ギルドの一角にある大きなビル…

そのワンフロアを貸し切っているMJC …(マーブル・ジュエリー・コーポレーション)


社長室の机に一人の中年男がワイングラスを握りしめてうつ伏せていた…


「ヒック…!!

チクショー…何がジュエラ王室だ…

偉そうにしやがって…


奴らが…王女達が坊ちゃんに続いてお嬢様を拉致して拘束しているに決まってるんだ…


お嬢様はただ…王女をギャフンと言わせたかっただけなのに…


こうなったら私一人でもプラティナ王女やその夫…
仲間の王女達に目に物見せてくれるわ…!!!」


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