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再びバビロナへ
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翌日…僕達は以前より相談していたように愛ちゃんに協力してもらって万一の時のためにエメラルダの森の中とロジャー将軍が治めている森の中に鏡の間を作る事にした…
フェンリルとロジャー…二人の森の精霊の
守護の元、これで安心してバビロナとジュエラを行き来出来るようになった…それよりもジーナが森の主、ロジャー将軍と知り合いだった事が驚きだった…
この時、まだ僕はきっと彼女はお転婆で幼い頃に森に迷い込んで仲良くなったのかなと思っていた。
しかしこの後…僕は姫もミミズクのロジャー将軍もバビロナの全ての住人は全てが一心同体だという悲しい過去知る事になるとは思ってもみなかった…
心配だから今度もバビロナに付いていくとティナ達は言ってくれたが、申し出を断り僕はジーナを一人で送ることにした。
ティナやナギさん、愛ちゃんには国王職を滞らせるような事が決してあってはならない。
オマケにティナは家事も子供の事も殆ど請け負ってくれている…彼女こそこれ以上危険な目に遭わせられない。最初は僕とジーナを二人きりにするのを嫌がっていたのだが、ちゃんと説明すると分かってもらえたようであった…
そして…僕とジーナはエメラルダの森で皆に見送られながら鏡の間を通ってバビロナ王朝の近くの森の中に出た…
「ジーナ…もしお姉さんに君の想いが通じなかったら…」
僕は彼女の目を見て…しかしすぐにネガティブな事を彼女に話した事を後悔した。
「…ううん…君はバビロナを愛している。やっぱり君はここに帰るべきだと僕は思う。何とかしてお姉さんに分かってもらわないとね…」
「はい…殿…」
しかし僕が口走った事はかなり難しい事だと自分で分かっていた。
ジーニャさんはジーナを心配していて帰って来た事を喜んでいるのは彼女達と馴染みの薄い僕にだって分かる。
でも…彼女はあまり僕の事を良くは思っていないようだ…
人には…たとえ言われなくとも相手の仕草や表情で歓迎されているかどうか分かる事がある…彼女…ジーニャの仕草や表情から僕とはあまり関わりたくない雰囲気を感じる…
オマケに内政干渉をして欲しくないと釘を刺されているにも関わらず、ノコノコとバビロナまでまたジーナに付いてきている…なんと言って彼女と話をすれば良いのだろうか…?
僕は相当険しい表情をしていたのだろう…
ジーナが「…大丈夫…殿は気にせんといて下さい。ウチが姉ちゃんに直接言いにくいから殿に相談したって本当の事を言いますさかいに…」と作り笑顔を見せた。
僕は彼女がとても愛おしく感じて気が付くとギュッと抱き寄せていた。
「…いいんだ…君は何も心配しなくても…君はここにバビロナに幸せになるために帰って来たんだから…」
ジーナはそっと震える指で涙を拭うと「…はい…」と小さな声で呟いた。
せっかくバビロナに…故郷に帰れたのに…
ジーナが幸せになれますように…
僕はただただそれだけを願っていた…
フェンリルとロジャー…二人の森の精霊の
守護の元、これで安心してバビロナとジュエラを行き来出来るようになった…それよりもジーナが森の主、ロジャー将軍と知り合いだった事が驚きだった…
この時、まだ僕はきっと彼女はお転婆で幼い頃に森に迷い込んで仲良くなったのかなと思っていた。
しかしこの後…僕は姫もミミズクのロジャー将軍もバビロナの全ての住人は全てが一心同体だという悲しい過去知る事になるとは思ってもみなかった…
心配だから今度もバビロナに付いていくとティナ達は言ってくれたが、申し出を断り僕はジーナを一人で送ることにした。
ティナやナギさん、愛ちゃんには国王職を滞らせるような事が決してあってはならない。
オマケにティナは家事も子供の事も殆ど請け負ってくれている…彼女こそこれ以上危険な目に遭わせられない。最初は僕とジーナを二人きりにするのを嫌がっていたのだが、ちゃんと説明すると分かってもらえたようであった…
そして…僕とジーナはエメラルダの森で皆に見送られながら鏡の間を通ってバビロナ王朝の近くの森の中に出た…
「ジーナ…もしお姉さんに君の想いが通じなかったら…」
僕は彼女の目を見て…しかしすぐにネガティブな事を彼女に話した事を後悔した。
「…ううん…君はバビロナを愛している。やっぱり君はここに帰るべきだと僕は思う。何とかしてお姉さんに分かってもらわないとね…」
「はい…殿…」
しかし僕が口走った事はかなり難しい事だと自分で分かっていた。
ジーニャさんはジーナを心配していて帰って来た事を喜んでいるのは彼女達と馴染みの薄い僕にだって分かる。
でも…彼女はあまり僕の事を良くは思っていないようだ…
人には…たとえ言われなくとも相手の仕草や表情で歓迎されているかどうか分かる事がある…彼女…ジーニャの仕草や表情から僕とはあまり関わりたくない雰囲気を感じる…
オマケに内政干渉をして欲しくないと釘を刺されているにも関わらず、ノコノコとバビロナまでまたジーナに付いてきている…なんと言って彼女と話をすれば良いのだろうか…?
僕は相当険しい表情をしていたのだろう…
ジーナが「…大丈夫…殿は気にせんといて下さい。ウチが姉ちゃんに直接言いにくいから殿に相談したって本当の事を言いますさかいに…」と作り笑顔を見せた。
僕は彼女がとても愛おしく感じて気が付くとギュッと抱き寄せていた。
「…いいんだ…君は何も心配しなくても…君はここにバビロナに幸せになるために帰って来たんだから…」
ジーナはそっと震える指で涙を拭うと「…はい…」と小さな声で呟いた。
せっかくバビロナに…故郷に帰れたのに…
ジーナが幸せになれますように…
僕はただただそれだけを願っていた…
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