奥さまは魔王女

奏 隼人

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可愛い孫

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「良い子達じゃのう…さて、わらわも負けてはおれんて…」

ヴァルプルギスはイミテと全世界に向けてテレパシーを放った…


「皆の者…よく聞くがよい!!

わらわは史上最強の魔女…ヴァルプルギスじゃ!!

元はと言えばこの騒動…わらわに責任の一端がある…

わらわが三大魔女を集め…そして魔女達がベヒモスを結果的に呼び出す助けになってしまった…だからわらわは逃げも隠れもせぬ…

イミテよ…!!
これから雌雄を決しようではないか!!
そなたが勝ったらベヒモスを止めるものも居なくなるじゃろう!!

だからそなたがこの世界を支配して誰でも嫁にめとればよいじゃろうて…

だが、わらわ達は負けんぞ。この国を、仲間を、誇りを守るために…チャラチャラ召喚獣なんぞに跨って最強とうたっておるような輩にわらわ達が負ける筈がないじゃろう…

ヴァルケーノ火山の中腹…わらわの居城跡まで来い!!城を吹っ飛ばした御礼も兼ねて引導を渡してやるわ!!

あ、そうじゃ…一応ついでに言っておくがのう…こういう時の決戦にチビ、デブ、ハゲ、バカが勝つパターンは…ほぼほぼゼロじゃ!!

だからさっさと白旗でも上げに来るのじゃな…ホッホッホッ…」


…ヴァルの声は全世界に、そしてイミテにもしっかり届いたが、その安定の口の悪さにみんな吹き出すのをガマンすることが出来なかった…


「ううう…よくもよくも…世界中のカワイ子ちゃん全てをボクちゃんのお嫁さんにしてハーレムを作ってやるぞ!!

ベヒモス!!ヴァルケーノ火山に向かえ…!!」






「…という事じゃ…如何いかがかな…⁉︎」

ソーディア王宮内の作戦会議室でソーディア王の腹案を僕達それぞれが神妙な面持ちで伺っていた…

「…いや、恐れ入りました!!

私は奴等を魔法で倒すことだけを考えていたのでしたが…流石はパルテ様も認める軍師…」

ソーディア王の作戦にアイは脱帽した…

「いやいや…この老いぼれが口出し出来るのも
これが最後じゃろうて…但し、失敗したら取り返しのつかない難しい作戦であることに変わりは無い…

全てこの世の未来はそなた達にかかっておる…さあ…皆でこの世界を守るのじゃ…」

ソーディア王は僕達の顔を一人ずつ見て…大きく頷かれた。

その時…ミスが一歩前に出て、ソーディア王に近づいて何かを渡した…


「ん…?ミスちゃん…どうしたのじゃ…?」

「これ…おじいちゃんにあげる…」

ソーディア王は目を丸くして「ワ、ワシに?」

ミスが手渡した小さな紙には「かたたたきけん」と書かれていた。

「おじいちゃん…すきなときにつかってね。
ミスのじいじとばあばももってるよ!」

ソーディア王は大きく目を見開いてゴルドの方を見た…

ゴルドは親指を立てながら笑顔で自分の肩たたき券をソーディア王…いや、マサムネに見せた…

「ほれ、この通り!!」


「おお…」

マサムネは涙を浮かべてミスを抱きしめた。

「ありがとう…ミスちゃん…この戦いが終わったら使わせてもらうよ…ミスちゃんもパパやママの言うことを聞いてしっかり頑張るのじゃよ…」

「うん…!!」

ミスは笑顔で頷いてプラティナの元へ走って行った…マサムネはゴルドに語りかけた。

「のう…ゴルドよ…孫とは本当に宝物よの。
ワシも早く欲しくなったわい。」

「仕方ないのう。お前に孫が出来るまではミスちゃんに肩をたたいて貰うのじゃな…」

ゴルドの言葉にマサムネは頷いてニッコリと微笑んだ…


「さあ…みんな…準備はいいかい…?」


優也の言葉に全員が頷いて最終決戦へと向かう…





その頃…マンションの管理人さんはアルバムを手に取って優也の結婚式や出産の時の記念撮影の写真を見ていた…


「おかしいねぇ…

優也さんとティナちゃん…

私の勘違いかしらね…?」
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