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Revenge tragedy of agent Ⅲ
第八話
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京子は真義に電話を代わって貰い、大河内正志と電話で交渉した。
「もしもし、陰陽庁京都支部局長の朝倉京子と申します。少々お願いがありまして」
「おい、ふざけているのか」
電話が耳から離れ、真義に物を申している様子。
「子供じゃないか!!あれが嘘だとも思わないが、電話の相手が子供じゃ君達の組織とやらも疑わしいんだが?局長なんだろう!?」
(確かに、考えたら子供が出てきて何いってんだって話ですし)
状況を鑑みても、悪戯と捉えられても仕方ない。
「いえ、ですから・・・」と真義も懇切丁寧に説明を始める。
「ちょっと代わってくれ。俺が話を聞こう」
一馬が話が進まないと呆れて電話を取り上げた。
「もしもし局長さん?子供って話は置いておいてあの化け物について詳しく聞こうかな。ついでにそちらの組織ってのにも興味あるし」
「貴方は?」
「俺?佐竹一馬ってんだ。正志の友人だよ。それで、君に率直に聞きたいんだがあの化け物は何だ?」
「妖怪の一種としか言いようがありません。元人間で欲望を叶える度に強くなる鬼へと変貌した」
「あいつを滅ぼせる手があるのか?」
「ありますと断定は出来ませんが、大河内さんが協力してくれれば或いは」
京子は一馬に作戦を説明した。ニュースキャスターである大河内に事件の犯人の証言をさせる事で少なくとも正体不明というアドバンテージは消失させられる。一馬にそれを伝え、正志は考えるまでもなく即決した。
「無理だ、馬鹿!!俺に嘘八百の言葉を発信しろってのか!!せめて本人の確認くらい裏取らなきゃ無理に決まってるだろ!!」
一馬もそれに同意する。
「所詮、子供の考えた作戦だよな。大人の事情ってのが分かってない。それに化け物はともかく君の組織に関しても聞いた事もないし」
流れが不味い。無理難題は分かっているがこれが活路である事は間違いないのだ。京子は必死で繋ぎとめようと声を出す。
「ですからーーーーーーーえ?」
「ちょっと、代わるわね」
後ろでやりとりを聞いていた浦美が京子の携帯を取り上げる。
「ごきげんよう、貴方一馬って言うんですってね」
「何だ、あんた。何者だよ」
「貴方のお姉さんが、貴方とお話がしたいんですって」
「はぁ!?冗談も大概に・・・」
京子の目の前で、浦美の姿形が変わっていく。
先ほどまでの少女とは似つかぬ容姿へと様変わりした。
「一馬、私の声まだ覚えてる?」
「・・・・・・嘘だ」
「嘘じゃないよ。説明が難しいけど、今女の子の体を借りて一馬と喋ってる。大きくなったんだね。声も昔と違って聞こえる」
「姉さんなら、もう死んだ!!惑わすのはよせ!!」
「うん、私は死んでるよ。今幽霊だもん」
「ほんとに姉ちゃんなら、俺の好物言えるか」
「オムライス好きだったよね。よく作ってあげたっけ。でもケチャップ無い事が多かったからソース炒めご飯になる事多かったけど」
「好きなアーティストと曲名は?」
「阿村美苗 ダンシングライトスター超大好き」
それから暫くして、家族構成、生前の友人関係、趣味等全ての質問に満点と言える回答を言ってのけた。思わず一馬の目に涙がこもる。
「ほんとに姉ちゃんなのか?」
「そうだよ。だからお願い、この子の話を聞いて協力してあげて」
ーーーーーーーーーーーーーーーーそれが、あの化け物を殺す唯一の方法だから
「もしもし、陰陽庁京都支部局長の朝倉京子と申します。少々お願いがありまして」
「おい、ふざけているのか」
電話が耳から離れ、真義に物を申している様子。
「子供じゃないか!!あれが嘘だとも思わないが、電話の相手が子供じゃ君達の組織とやらも疑わしいんだが?局長なんだろう!?」
(確かに、考えたら子供が出てきて何いってんだって話ですし)
状況を鑑みても、悪戯と捉えられても仕方ない。
「いえ、ですから・・・」と真義も懇切丁寧に説明を始める。
「ちょっと代わってくれ。俺が話を聞こう」
一馬が話が進まないと呆れて電話を取り上げた。
「もしもし局長さん?子供って話は置いておいてあの化け物について詳しく聞こうかな。ついでにそちらの組織ってのにも興味あるし」
「貴方は?」
「俺?佐竹一馬ってんだ。正志の友人だよ。それで、君に率直に聞きたいんだがあの化け物は何だ?」
「妖怪の一種としか言いようがありません。元人間で欲望を叶える度に強くなる鬼へと変貌した」
「あいつを滅ぼせる手があるのか?」
「ありますと断定は出来ませんが、大河内さんが協力してくれれば或いは」
京子は一馬に作戦を説明した。ニュースキャスターである大河内に事件の犯人の証言をさせる事で少なくとも正体不明というアドバンテージは消失させられる。一馬にそれを伝え、正志は考えるまでもなく即決した。
「無理だ、馬鹿!!俺に嘘八百の言葉を発信しろってのか!!せめて本人の確認くらい裏取らなきゃ無理に決まってるだろ!!」
一馬もそれに同意する。
「所詮、子供の考えた作戦だよな。大人の事情ってのが分かってない。それに化け物はともかく君の組織に関しても聞いた事もないし」
流れが不味い。無理難題は分かっているがこれが活路である事は間違いないのだ。京子は必死で繋ぎとめようと声を出す。
「ですからーーーーーーーえ?」
「ちょっと、代わるわね」
後ろでやりとりを聞いていた浦美が京子の携帯を取り上げる。
「ごきげんよう、貴方一馬って言うんですってね」
「何だ、あんた。何者だよ」
「貴方のお姉さんが、貴方とお話がしたいんですって」
「はぁ!?冗談も大概に・・・」
京子の目の前で、浦美の姿形が変わっていく。
先ほどまでの少女とは似つかぬ容姿へと様変わりした。
「一馬、私の声まだ覚えてる?」
「・・・・・・嘘だ」
「嘘じゃないよ。説明が難しいけど、今女の子の体を借りて一馬と喋ってる。大きくなったんだね。声も昔と違って聞こえる」
「姉さんなら、もう死んだ!!惑わすのはよせ!!」
「うん、私は死んでるよ。今幽霊だもん」
「ほんとに姉ちゃんなら、俺の好物言えるか」
「オムライス好きだったよね。よく作ってあげたっけ。でもケチャップ無い事が多かったからソース炒めご飯になる事多かったけど」
「好きなアーティストと曲名は?」
「阿村美苗 ダンシングライトスター超大好き」
それから暫くして、家族構成、生前の友人関係、趣味等全ての質問に満点と言える回答を言ってのけた。思わず一馬の目に涙がこもる。
「ほんとに姉ちゃんなのか?」
「そうだよ。だからお願い、この子の話を聞いて協力してあげて」
ーーーーーーーーーーーーーーーーそれが、あの化け物を殺す唯一の方法だから
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