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The killer of paranoid Ⅷ
第十一話
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亜子が学校が友人と公園で楽しそうに遊んでいる。和香も他のご婦人と一緒に談笑して楽しんでいる様子。一匹の黒猫はそれをいつもの日常として寝そべりながら見守っていた。遊具で遊んでいる亜子に一匹のクリオネが近づく。黒猫はその前にクリオネにみついて消滅させる。上を向けば大量のクリオネが浮かんで見えている。
「変なのが浮かんでる・・・・・・」
「ええ・・・・・・どこ?見えないよ」
霊感があるのか亜子には見えているが、他の子には見えていない様子。
和香も周囲の異常に気付いたのか、声を張り上げた。
「亜子!!悪いけど急用思い出しちゃって帰らなきゃいけないの!!帰るわよ!!」
あんたも帰るわよと娘を連れて帰ろうとする和香。
「この場をお願い出来ますか?私も準備を整えて出動します」
戦場がこの場所になるとは限らない。
こくりと頷いて、黒猫は公園で行き来する人々に漂着していくのを見た。
『ーーーーー我らテラメアの為に!!』と叫んでは
豹変して女性に襲い掛かる浮浪者、キッチンカーに乗り込んで無銭飲食する者。そして子供と遊びたがっている老婆等が散見される。悲鳴を上げて逃げ惑う人々や子供も。そして被害はどうやらこの場所だけではない様子。黒猫が100匹に増えて公園から各地へと散らばった。目の前のクリオネに尻尾を刀に変化させて消滅させる。しかし、一匹潰しても空を浮遊する大群が見えている。厳しい状況に思えながらも、黒猫は道路を歩く一人の少年を見た。携帯で誰かと連絡している様子。
「いや、今から浮遊する妖怪討伐しろって?市民を守りながらこの事態を何としろって言われても・・・・・どう考えても異常事態じゃ?人手が足りてない?これ初任務なんですけど?重要任務は回さないって話じゃ・・・あっ・・・・・・ちょっと!!」
『ーーーーー我らテラメアの為に!!』
と少年に襲い掛かる複数人のクリオネに操られている人々。溜息を吐いて少年は札を取り出して、学生服からスーツ姿へと装束を変化させて刀で全員のクリオネを一蹴すると人々が気絶して地面に伏した。また携帯が鳴って少年は携帯に出る。
「葵さん、無事ですか!?今どちらに居ますか?」
「早苗か。陰陽庁からは小さい妖怪から市民を守る様に言われたけど、何匹いるんだこれ」
「陰陽庁も数が多すぎて対処に困っている状況です。子供組も含めて総力で今回の事件に解決へ向けて動いています。それとすみません、私と紅葉は合流出来そうにないです」
孤軍奮闘という中々、辛い状況となった。
「分かった、目の届く範囲で市民の安全を優先する。幸い妖怪自体は強くないしな。他の組織の人を見かけたら一緒に行動取れば問題ないだろ」
「お互いの役割を全うしましょう。後で初任務の詳細聞かせて下さいね」
携帯を切る。
「初任務が緊急案件って・・・・・・・・・」
ツイてないな、と橘 葵は刀を構えて浮遊するクリオネに斬りかかった。
「変なのが浮かんでる・・・・・・」
「ええ・・・・・・どこ?見えないよ」
霊感があるのか亜子には見えているが、他の子には見えていない様子。
和香も周囲の異常に気付いたのか、声を張り上げた。
「亜子!!悪いけど急用思い出しちゃって帰らなきゃいけないの!!帰るわよ!!」
あんたも帰るわよと娘を連れて帰ろうとする和香。
「この場をお願い出来ますか?私も準備を整えて出動します」
戦場がこの場所になるとは限らない。
こくりと頷いて、黒猫は公園で行き来する人々に漂着していくのを見た。
『ーーーーー我らテラメアの為に!!』と叫んでは
豹変して女性に襲い掛かる浮浪者、キッチンカーに乗り込んで無銭飲食する者。そして子供と遊びたがっている老婆等が散見される。悲鳴を上げて逃げ惑う人々や子供も。そして被害はどうやらこの場所だけではない様子。黒猫が100匹に増えて公園から各地へと散らばった。目の前のクリオネに尻尾を刀に変化させて消滅させる。しかし、一匹潰しても空を浮遊する大群が見えている。厳しい状況に思えながらも、黒猫は道路を歩く一人の少年を見た。携帯で誰かと連絡している様子。
「いや、今から浮遊する妖怪討伐しろって?市民を守りながらこの事態を何としろって言われても・・・・・どう考えても異常事態じゃ?人手が足りてない?これ初任務なんですけど?重要任務は回さないって話じゃ・・・あっ・・・・・・ちょっと!!」
『ーーーーー我らテラメアの為に!!』
と少年に襲い掛かる複数人のクリオネに操られている人々。溜息を吐いて少年は札を取り出して、学生服からスーツ姿へと装束を変化させて刀で全員のクリオネを一蹴すると人々が気絶して地面に伏した。また携帯が鳴って少年は携帯に出る。
「葵さん、無事ですか!?今どちらに居ますか?」
「早苗か。陰陽庁からは小さい妖怪から市民を守る様に言われたけど、何匹いるんだこれ」
「陰陽庁も数が多すぎて対処に困っている状況です。子供組も含めて総力で今回の事件に解決へ向けて動いています。それとすみません、私と紅葉は合流出来そうにないです」
孤軍奮闘という中々、辛い状況となった。
「分かった、目の届く範囲で市民の安全を優先する。幸い妖怪自体は強くないしな。他の組織の人を見かけたら一緒に行動取れば問題ないだろ」
「お互いの役割を全うしましょう。後で初任務の詳細聞かせて下さいね」
携帯を切る。
「初任務が緊急案件って・・・・・・・・・」
ツイてないな、と橘 葵は刀を構えて浮遊するクリオネに斬りかかった。
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