根暗な谷口君は異世界で脳内少女と出会ったり、可愛い子とエンジョイしてしまう。

新浜 星路

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2、夢なのか下半身に聞いてみよう……よし!返事はないな!

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……あれ、生きてる? 死後の世界?
目が覚めた時、俺は……タオルがおでこにあった。
うん?誰かが俺をみてる。
「起きた? ユーヤ」
萌に看病されている?
え、なんで萌がいるの? いやいやおかしいでしょ、俺が俺の脳内の世界にきた?
いやよくわかんねー、不幸すぎて妄想の世界から帰れなくなった?
俺が驚いていると、萌は柔らかい笑顔をつくり
「待ってたよ」
と深いような浅いようなよくわからない言葉を言う。
俺はよくわからない、だが今は最高の気分に違いない。
俺の理想の女が目の前で微笑みながら俺と話している。
うん、最高だ。
「ユーヤは私とずっと一緒にいれてくれればいいから」
そうやって萌の声で言われると、オアシスに浮かんでる気分になる。
ぷかぷかと水の流れに身を任せてるような気分。
俺もうずっとここにいようかな。
や、でもとりあえずここがどこか掌握しないと。
「萌、ここはどこなんだ?」
「私の家だよ?」
「いや、そうじゃない……もっと重要なことだ」
「重要なこと? 私の身体のこと?」
「それは興味ある、興味あるんだが。そういえばこの匂いはなに?」
先ほどからこの部屋に充満してる匂いは、甘ったるい。
「いい匂いでしょ。メープルの木を栽培してるの。クッキーにいれたりケーキにいれるとおいしいよ」
「ああ、それは是非とも食べたい」
勿論、俺が聞きたいことはそんなことじゃない。
聞くのが怖い。絶対に日本とかそんな言葉はでてこない。
バラック諸島とかセントビンセントとかそんな名前の島かもしれない。
さて、ここで選択肢だ、ここで萌にここはどこか聞き続けるか。
外にでるのとどちらがダメージが少ないか。
……オーケイオーケイ、後者だな。
「ちょっと外に出るよ」
「うん」
そう返事する萌はどこか残念そうな声をしていたが、そこを気にしてはいられない。
木造の作りの家を出ると、そこは町だった。
で、眼に入ったのは、女女女女女女女女女女女女!女だらけ。
男も少しはいるけど女だらけ。
俺に視線を向ける率が高い。ただの視線じゃない。無関心と家畜を見るような眼で向けられていた俺はわかる。これは違う!好意の視線だ!
建物は、ヨーロッパ風か?学のない俺にはわからないけど木造の気がする。
まあでもとりあえず言えることは、日本じゃないな。
脳内彼女がいる世界なんだから現実の世界かすら怪しいけど。
とりあえず異常なところらしい……。なんか疲れそうだからもう部屋に戻ろう。
「女ばかりだな」
「うん、理由はわからないけどある日、女ばかり生まれるようになってしまって。
女の子が90%なんだって」
「それはなんともハーレムな」
ありがちな男の夢なのか。俺はそんなに求めていたのだろうか。性に忠実か!
一人でツッコんじまった。
「だからユーヤはこの街で大歓迎なんだけど、あまりユーヤにとっては楽なことじゃないかも」
女ばかりの世界ってどんな世界だ。どういうふうに世界できてんだ。
俺の世界だと、男率が高くないと人口って維持し続けるのが難しいんじゃなかったっけ。
ああ、わからん。
「不安かもしれないけど、私にできることならするから」
そう言って萌は服を脱ごうとする。この世界の服のはすぐ脱げるようになってるらしい。
まあいつでもヤれるようにだろう。機能美か。ワンピースっぽい服を脱いだ彼女は
大きな胸と下半身部分が男とは違って盛り上がりが少ししかないピンクの布で隠されていた。
「や、あの」
何か言おうとする前に彼女は俺をベッドに押し倒す。
彼女の身体の匂いはやはり甘い。俺の股間はもう痛い。わかってるだろうが。
童貞の俺が超展開に追いつくはずもない。
萌は俺の服を脱がせて、俺も下着だけっだ。
「や、ちょっと待って」
彼女はすでに興奮しているのか、顔を赤くして
「私のココさわって」
と下半身のパンツ部分に触れる。
あつく、そして湿っていた。
メープルの匂いとは違う、甘くもエロいにおいが香ってきた。
「ひうっ」
という声と共に彼女は身体をくねらせる。
俺の童貞はこういう形で幕を閉じるのか。
なんか諦めと感慨にふけっていたんだが、その時、部屋の扉がバタンという大きな音を立ててあいた。
「この部屋の建付本当に悪いわよね。いつものアマタイト持ってきたわよって」
どこかで聞いた声。覆いかぶさる萌をよけて、その声の主を見る。
ああ、やっぱりあの子だ。屋上であった……あの子。
んん?ここは現実世界なのか?
「谷口君……」
彼女の声は、俺の脳内に鐘のごとく響き渡った。
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