1 / 1
建造数奇
しおりを挟む
私は、驚くべきものを目の当たりにしていた。
それは、洞窟内にある建築物だった。円周型の紅いコンクリートで出来ているようだった。
どう見てもそれは、真新しい。
だがどう見ても違和感がある。
洞窟に建築物を立てるということは、つまり人が出入りしている、
もしくは生活をしているという事。
日も当たらない場所で人間は生活をできる筈がない。
あの建築物の中に入ろうと試みる……が、どうやら入口らしきものはない。
正確に言えばドアがない、窓もない。
では、あれをモニュメントと呼ぶべきだろうか。それも違うきがする。
右往左往し、周囲を何度も見渡してみるが、やはり入口は見つからない。
だが私はこんな所でへこたれなどはしない。
探す、なんとしても入口を、この建築物の中へと入るのだ。
さがす、さがす、さがす、さがす、さがす、さがす。
さらに一周、二週、三週……飲まず食わずと探しても見つからない。
こうなったら、触りまくって私の手垢だらけにしてやろう。
まるで私の所有物だといわんばかりに、ベタベタと触る。
だが……見つかることはなかった。
この建築物は……一体なん……だ。
意識が薄れゆく中で、どこかから声が聞こえる。
「こいつ、さっきから何やってんだ」
「入るのそんな難しい?おじちゃん?」
どうやら二人の少女らしい。
「1万年くらい前の人じゃない?家に入ろうとしてたみたいだけど
螺旋状の足場に気がつかないみたいだし」
「何周もぐるぐるまわってたもんね」
「そりゃ、無理だよなぁ。まわってるだけじゃ理解できるはずがない」
「上から見れば一目瞭然なのにね」
「ま、野蛮なやつは、関わる前に死んでもらうべきでしょ」
「考えない人って怖いもんねぇ」
それは、洞窟内にある建築物だった。円周型の紅いコンクリートで出来ているようだった。
どう見てもそれは、真新しい。
だがどう見ても違和感がある。
洞窟に建築物を立てるということは、つまり人が出入りしている、
もしくは生活をしているという事。
日も当たらない場所で人間は生活をできる筈がない。
あの建築物の中に入ろうと試みる……が、どうやら入口らしきものはない。
正確に言えばドアがない、窓もない。
では、あれをモニュメントと呼ぶべきだろうか。それも違うきがする。
右往左往し、周囲を何度も見渡してみるが、やはり入口は見つからない。
だが私はこんな所でへこたれなどはしない。
探す、なんとしても入口を、この建築物の中へと入るのだ。
さがす、さがす、さがす、さがす、さがす、さがす。
さらに一周、二週、三週……飲まず食わずと探しても見つからない。
こうなったら、触りまくって私の手垢だらけにしてやろう。
まるで私の所有物だといわんばかりに、ベタベタと触る。
だが……見つかることはなかった。
この建築物は……一体なん……だ。
意識が薄れゆく中で、どこかから声が聞こえる。
「こいつ、さっきから何やってんだ」
「入るのそんな難しい?おじちゃん?」
どうやら二人の少女らしい。
「1万年くらい前の人じゃない?家に入ろうとしてたみたいだけど
螺旋状の足場に気がつかないみたいだし」
「何周もぐるぐるまわってたもんね」
「そりゃ、無理だよなぁ。まわってるだけじゃ理解できるはずがない」
「上から見れば一目瞭然なのにね」
「ま、野蛮なやつは、関わる前に死んでもらうべきでしょ」
「考えない人って怖いもんねぇ」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
泣きたいくらい幸せよ アインリヒside
仏白目
恋愛
泣きたいくらい幸せよ アインリヒside
婚約者の妹、彼女に初めて会った日は季節外れの雪の降る寒い日だった
国と国の繋がりを作る為に、前王の私の父が結んだ婚約、その父が2年前に崩御して今では私が国王になっている
その婚約者が、私に会いに我が国にやってくる
*作者ご都合主義の世界観でのフィクションです
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる