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6.運命の女神は糸を垂らす
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最初の拒否の雰囲気はどこへやら。お父様は少年のように瞳を輝かせ、次々と自慢の蒐集物の説明を始めた。
「いやぁ、まさかデキマ以外をこの部屋に招ける日が来るなんて」
「お父様、お父様。全部の説明を聞いていたら夜が明けてしまいます。ラウェルナだけお願いします」
暴走するお父様を落ち着かせ、ようやく最初の目的に戻ってきた。
「ああ、ラウェルナ様か。この女神は無法者たちの女神だから、なかなか手に入らなくてねぇ。発禁になってしまったものも多いし研究者もあまりいないから、とにかく本の数自体が少ないんだ」
お父様は説明しながら、数冊の本とボロボロの手帳を取り出した。
『女神ラウェルナ その性』
『女神ラウェルナ 儀式十二ヶ月』
『ラウェルナの巫女』
『ラウェルナに関するまじない』
どの本もかつては普通に売られていたものらしく、きちんとした装丁のものだった。ただ最後のひとつ、ボロボロの手帳だけはどう見ても個人的な所有物に見える。
「『ラウェルナに関するまじない』? お父様、この手帳は?」
「それは昔、たまたま出会った旅人から買ったんだ」
「中にはどのようなことが?」
「ラウェルナ様の力を借りるまじないとその術式を書き留めたものだったよ。他人の目を欺くまじないとか、嘘が見破られにくくなるまじないとか」
我が国で使われる魔術は、基本的に神の力を借りて奇跡を起こすもの。たとえばサートゥルヌスが使った隠密の術、あれはラウェルナの力を借りた魔術。ここに書かれている「他人の目を欺くまじない」がそれにあたる。
残念ながら私は魔術の素養が全くないので、術式を知っていても使うことはできないけれど。
「さすがラウェルナ。地味だけど厄介なものが多いですね」
「不法な利益を司る女神だからね。だからこそラウェルナ様の本、特に魔術に関する本は発行を禁止されて厳しく管理されているんだ」
「軽々しく他人の目を欺くまじないなんか使われてしまったら、たまりませんものね」
「まあ、町の中ではラウェルナ様の術はもちろん、許可された魔術以外使えないようになっているがな」
お父様、町どころか王宮でも好き放題使ってる規格外の人が一人いましたよ。
「で、だ。おまえは何を調べている? アブンダンティア様の件でラウェルナ様が関係しているというのは?」
とうとう本題だ。お父様もこの話をするために、誰にも聞かれないここへ私を連れてきたのでしょう。
「魔術師団が最近突き止めた、百二十年前の事件については当然御存じですよね?」
知らないはずはない。だって、お父様こそがその魔術師団の団長だもの。むしろサートゥルヌスよりも深い事情を知っているかもしれない。
「あのクソガキ、守秘義務をなんだと……。モルタ、そのことは他言無用だぞ」
「承知しております」
「そして、おまえはここまでだ。アブンダンティア様のことは私やサートゥルヌスに任せて欲しい」
当然そうなるわよね。わかっていた。やはりお父様から直接聞き出すなんて安易な方法は無理があったわね。
「承知しました。では、ラウェルナについてだけ、もう少し教えていただけませんか」
「それならば、まあ」
先ほどの手帳、その最後の書き込みをお父様に見せる。
「この、『魂を盗むまじない』とは?」
このまじないだけ他のものと違い、術式などの詳細が記述されていなかった。
「ああ、それか。それはおとぎ話には出てくるものの、実際には術として確立されていないものだよ」
「おとぎ話?」
「モルタ……おまえが本をあまり読まないのは知っていたが、そこまでか」
ものすごく呆れられてしまった。
「それなら上で十分だろう」
秘密の地下室での密談は終了。上の通常の書庫に出ると、お父様は一冊の本をくださった。
「子ども向けの神話集だ。さっきのはそこに出てくる。小難しい研究本より、こちらの方がわかりやすいだろう」
「お父様、私のことをいったいなんだと思っているのですか?」
「平民の子どもたちでさえ当然のように知っている神話も知らない脳筋の娘、かな」
ひどい。でも事実すぎて言い返せない。そういえば昔、お母様が寝物語として読んでくれたような気がしないでもないわ。いつもすぐ寝てしまっていたから、まったく覚えていないけれど。
「いい機会だ。少しは本の魅力に気づいておくれ」
お父様と別れたあと、自分の部屋に戻ってベッドに転がりながら本を開いた。
むかしむかし、まだ神さまたちが天よりこの地上にたびたびおりていらしたころ。
神さまたちは人と恋をしたり、冒険をしたり、ときには試練をあたえたりと、人ととても近い存在でした。
序章は読み飛ばしてもいいわね。ラウェルナのお話は……
目次で確認してラウェルナの頁に飛ぶ。
ラウェルナは、とても気まぐれな女神さま。
平和すぎるとたいくつしてしまい、わざとさわぎをおこしたりする、少しこまった女神さまでした。
ある日も、ラウェルナはとてもたいくつしていました。そんなラウェルナのもとにやってきたのは、愛の神さまクピードー。クピードーもまた、いたずらがすきな神さまでした。
迷惑な神様たちだこと。でも、神なんてそんなものなのかしら。
たいくつだったふたりは、たくさんの人がくらす町に、いくつもの恋の矢をはなちました。
恋の矢で愛しく思うあいてをかえられてしまった人、生まれたばかりのこどもに恋をしてしまったおとなの人、家族に恋をしてしまった人……町はおおさわぎになってしまいました。
迷惑なんてかわいいものではなかったわ。ひどすぎる。神にとって人は、オモチャみたいなものなのかしら。
けれどラウェルナは、そのさわぎにもすぐにあきてしまいました。どうしたら面白くなるのか。ラウェルナは考えました。そこでラウェルナが思いついたのは、このさわぎに主人公を作るということでした。
人の作った物語がすきでたくさん読んでいたラウェルナは、あるひとりの少女をつれてきて「たましいを盗む」という加護をあたえ、その少女を主人公にしてかんさつすることにしました。
魂を盗む? いったいどういう加護なのかしら。ラウェルナの術で「心を盗む」という魅了系の術があるのは聞いたことあるけど。
ラウェルナの加護をうけた少女はさっそく加護の力をつかって、ある美しい貴族の少女のたましいを盗みだしました。そしてからっぽになった体に入りこみ、少女は美しい少女になったのです。
乗っ取り⁉ 精神操作系は聞いたことあるけれど、まるまる乗っ取るだなんて。しかもこれは神の加護であって魔術ではないから、対抗策がなさそうなのがまた恐ろしいところよね。
とはいえ、これはあくまで子ども向けのおとぎ話。書かれていること全部が真実なわけではないし、このお話も創作の可能性の方が高い。
でも、この世界には魔術が存在する。それぞれの神の力を借りて、実際に色々なことが行われている。だから、もしかしたらこの神話も真実である可能性が……
美しい貴族の少女に生まれかわった少女は、今までできなかったたくさんのことを始めました。
きれいなドレスを着て、おいしいものをたくさん食べて、きれいなお家でたくさんのめしつかいに命令をする。そんな夢みたいなくらしをさせてくれたラウェルナに、少女の信仰心はどんどん高まっていきました。
自分ではない誰かの場所を奪って手に入れた幸せ。私だったらそんなもの拒否する。でも、もしも私が今と違ってすごく悲惨な状況で暮らしていて、そこでそんなものを与えられてしまったら……
この少女がどんな暮らしをしていたかは書かれていないからわからないけれど、状況次第では私もわからない。だって私は、そんなに高潔な人間でもなければ強い人間でもない。
続いて少女は、美しい男たちの心をてあたりしだいに盗みました。するとどうでしょう。男たちはねつにうかされたようなようすで、少女へねっしんに愛をささやきはじめました。
魂を盗む。もしこの女神の加護が存在するのなら、アブンダンティア様の変貌にも納得できる。このことは当然、サートゥルヌスやお父様たちも調べているでしょう。そちらは専門家たちに任せて、私は私ができることを探さなくては。
「いやぁ、まさかデキマ以外をこの部屋に招ける日が来るなんて」
「お父様、お父様。全部の説明を聞いていたら夜が明けてしまいます。ラウェルナだけお願いします」
暴走するお父様を落ち着かせ、ようやく最初の目的に戻ってきた。
「ああ、ラウェルナ様か。この女神は無法者たちの女神だから、なかなか手に入らなくてねぇ。発禁になってしまったものも多いし研究者もあまりいないから、とにかく本の数自体が少ないんだ」
お父様は説明しながら、数冊の本とボロボロの手帳を取り出した。
『女神ラウェルナ その性』
『女神ラウェルナ 儀式十二ヶ月』
『ラウェルナの巫女』
『ラウェルナに関するまじない』
どの本もかつては普通に売られていたものらしく、きちんとした装丁のものだった。ただ最後のひとつ、ボロボロの手帳だけはどう見ても個人的な所有物に見える。
「『ラウェルナに関するまじない』? お父様、この手帳は?」
「それは昔、たまたま出会った旅人から買ったんだ」
「中にはどのようなことが?」
「ラウェルナ様の力を借りるまじないとその術式を書き留めたものだったよ。他人の目を欺くまじないとか、嘘が見破られにくくなるまじないとか」
我が国で使われる魔術は、基本的に神の力を借りて奇跡を起こすもの。たとえばサートゥルヌスが使った隠密の術、あれはラウェルナの力を借りた魔術。ここに書かれている「他人の目を欺くまじない」がそれにあたる。
残念ながら私は魔術の素養が全くないので、術式を知っていても使うことはできないけれど。
「さすがラウェルナ。地味だけど厄介なものが多いですね」
「不法な利益を司る女神だからね。だからこそラウェルナ様の本、特に魔術に関する本は発行を禁止されて厳しく管理されているんだ」
「軽々しく他人の目を欺くまじないなんか使われてしまったら、たまりませんものね」
「まあ、町の中ではラウェルナ様の術はもちろん、許可された魔術以外使えないようになっているがな」
お父様、町どころか王宮でも好き放題使ってる規格外の人が一人いましたよ。
「で、だ。おまえは何を調べている? アブンダンティア様の件でラウェルナ様が関係しているというのは?」
とうとう本題だ。お父様もこの話をするために、誰にも聞かれないここへ私を連れてきたのでしょう。
「魔術師団が最近突き止めた、百二十年前の事件については当然御存じですよね?」
知らないはずはない。だって、お父様こそがその魔術師団の団長だもの。むしろサートゥルヌスよりも深い事情を知っているかもしれない。
「あのクソガキ、守秘義務をなんだと……。モルタ、そのことは他言無用だぞ」
「承知しております」
「そして、おまえはここまでだ。アブンダンティア様のことは私やサートゥルヌスに任せて欲しい」
当然そうなるわよね。わかっていた。やはりお父様から直接聞き出すなんて安易な方法は無理があったわね。
「承知しました。では、ラウェルナについてだけ、もう少し教えていただけませんか」
「それならば、まあ」
先ほどの手帳、その最後の書き込みをお父様に見せる。
「この、『魂を盗むまじない』とは?」
このまじないだけ他のものと違い、術式などの詳細が記述されていなかった。
「ああ、それか。それはおとぎ話には出てくるものの、実際には術として確立されていないものだよ」
「おとぎ話?」
「モルタ……おまえが本をあまり読まないのは知っていたが、そこまでか」
ものすごく呆れられてしまった。
「それなら上で十分だろう」
秘密の地下室での密談は終了。上の通常の書庫に出ると、お父様は一冊の本をくださった。
「子ども向けの神話集だ。さっきのはそこに出てくる。小難しい研究本より、こちらの方がわかりやすいだろう」
「お父様、私のことをいったいなんだと思っているのですか?」
「平民の子どもたちでさえ当然のように知っている神話も知らない脳筋の娘、かな」
ひどい。でも事実すぎて言い返せない。そういえば昔、お母様が寝物語として読んでくれたような気がしないでもないわ。いつもすぐ寝てしまっていたから、まったく覚えていないけれど。
「いい機会だ。少しは本の魅力に気づいておくれ」
お父様と別れたあと、自分の部屋に戻ってベッドに転がりながら本を開いた。
むかしむかし、まだ神さまたちが天よりこの地上にたびたびおりていらしたころ。
神さまたちは人と恋をしたり、冒険をしたり、ときには試練をあたえたりと、人ととても近い存在でした。
序章は読み飛ばしてもいいわね。ラウェルナのお話は……
目次で確認してラウェルナの頁に飛ぶ。
ラウェルナは、とても気まぐれな女神さま。
平和すぎるとたいくつしてしまい、わざとさわぎをおこしたりする、少しこまった女神さまでした。
ある日も、ラウェルナはとてもたいくつしていました。そんなラウェルナのもとにやってきたのは、愛の神さまクピードー。クピードーもまた、いたずらがすきな神さまでした。
迷惑な神様たちだこと。でも、神なんてそんなものなのかしら。
たいくつだったふたりは、たくさんの人がくらす町に、いくつもの恋の矢をはなちました。
恋の矢で愛しく思うあいてをかえられてしまった人、生まれたばかりのこどもに恋をしてしまったおとなの人、家族に恋をしてしまった人……町はおおさわぎになってしまいました。
迷惑なんてかわいいものではなかったわ。ひどすぎる。神にとって人は、オモチャみたいなものなのかしら。
けれどラウェルナは、そのさわぎにもすぐにあきてしまいました。どうしたら面白くなるのか。ラウェルナは考えました。そこでラウェルナが思いついたのは、このさわぎに主人公を作るということでした。
人の作った物語がすきでたくさん読んでいたラウェルナは、あるひとりの少女をつれてきて「たましいを盗む」という加護をあたえ、その少女を主人公にしてかんさつすることにしました。
魂を盗む? いったいどういう加護なのかしら。ラウェルナの術で「心を盗む」という魅了系の術があるのは聞いたことあるけど。
ラウェルナの加護をうけた少女はさっそく加護の力をつかって、ある美しい貴族の少女のたましいを盗みだしました。そしてからっぽになった体に入りこみ、少女は美しい少女になったのです。
乗っ取り⁉ 精神操作系は聞いたことあるけれど、まるまる乗っ取るだなんて。しかもこれは神の加護であって魔術ではないから、対抗策がなさそうなのがまた恐ろしいところよね。
とはいえ、これはあくまで子ども向けのおとぎ話。書かれていること全部が真実なわけではないし、このお話も創作の可能性の方が高い。
でも、この世界には魔術が存在する。それぞれの神の力を借りて、実際に色々なことが行われている。だから、もしかしたらこの神話も真実である可能性が……
美しい貴族の少女に生まれかわった少女は、今までできなかったたくさんのことを始めました。
きれいなドレスを着て、おいしいものをたくさん食べて、きれいなお家でたくさんのめしつかいに命令をする。そんな夢みたいなくらしをさせてくれたラウェルナに、少女の信仰心はどんどん高まっていきました。
自分ではない誰かの場所を奪って手に入れた幸せ。私だったらそんなもの拒否する。でも、もしも私が今と違ってすごく悲惨な状況で暮らしていて、そこでそんなものを与えられてしまったら……
この少女がどんな暮らしをしていたかは書かれていないからわからないけれど、状況次第では私もわからない。だって私は、そんなに高潔な人間でもなければ強い人間でもない。
続いて少女は、美しい男たちの心をてあたりしだいに盗みました。するとどうでしょう。男たちはねつにうかされたようなようすで、少女へねっしんに愛をささやきはじめました。
魂を盗む。もしこの女神の加護が存在するのなら、アブンダンティア様の変貌にも納得できる。このことは当然、サートゥルヌスやお父様たちも調べているでしょう。そちらは専門家たちに任せて、私は私ができることを探さなくては。
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