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秘事
秘事④
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「ここで大人しくしてなさい」
徳堂は光沢のある紫色のネクタイを外すと、俺の両手を後ろに捻り上げ、ネクタイで縛りあげた。
「ちょっと待っててくださいね」
丁寧な口調とは裏腹に、動きを制限した俺をどこかの部屋に放り投げるようにして押し込むと、どこかへ行ってしまった。
「痛ってぇ……」
俺は体勢を整えながら部屋を観察した。
天井から吊るされた照明は蛍光灯が切れかけているらしく、チラチラと目ざわりに点滅している。いつも通される和室に比べるとずいぶん小さい。
部屋の隅には一組の布団がきれいに畳まれて積んであった。
布団の反対側には折りたたみ式の小さな丸テーブルが一つ置かれている。その上には、
「教科書……?」
見慣れた数学の教科書とノートが一冊、開かれた状態で乗っていた。
「ここは彩乃の部屋ですよ」
戻ってきた徳堂が俺を見下ろしながら言った。
「彩乃、おいで」
徳堂が廊下に向かって手招きすると、巫女姿のあやちゃんが入ってきた。
「彩乃」
あやちゃんは俯いたまま動かない。
「……」
「彩乃……私の言うことが聞けないのか?」
徳堂に責められたあやちゃんが唇を噛みしめる。そして何かを決意したようにゆっくりと俺に近づいてきた。
「な、に……」
俺の前にしゃがみ込んだあやちゃんが強い力で俺の体を部屋の隅に置かれている布団に押し付けた。
そうして俺の投げ出した両足の上に跨ると、自分の体を密着させる。
そのまま俺の首に手を回したかと思うと――
「んっ……」
顔を斜めに傾けて、ひと思いに俺の唇を奪った。あやちゃんの艶めかしく濡れた唇が蛭のように俺の唇を吸いついている。
思ってもみなかった人物からのいきなりの口づけに、俺は目を見開いた。
「あやちゃ……なに、する……」
息継ぎの間に口を開くと、あやちゃんはすかさず舌を差し込んで俺の言葉を呑み込んでしまう。俺の口内を蛞蝓のように這い回る彼女の舌に翻弄される。
強く……弱く……彼女の小さな口で吸われる俺の舌の先から、言いようのない快感が広がっていく。
やがてあやちゃんは自ら白衣をずらし、形の良い胸を俺の眼前に晒した。
俺が着ているシャツも捲り上げて、俺の肌に直接柔らかな乳房を押し付けてくる。
「あやちゃん……やめろって……」
俺の言葉を無視して、あやちゃんは誘うようにいやらしく腰を動かす。
俺の胸が……股が……あやちゃんのそれと擦れあって、嫌でも熱を帯びていく。
体を揺らしながら、官能的なキスも止まらない。
ちゅくちゅく、という水音を響かせながら、あやちゃんの舌が俺の口内を犯していく。
妖艶な彼女の動きに、若い俺の肉体は否応なしに反応してしまう。
ついに、あやちゃんの手が俺の股間に伸びた。
固くなり始めた俺の一物を、細い指で撫で上げてくる。何度も何度も……。
「うっ……あやちゃん……やめろ、って」
俺があやちゃんとこんな行為をしていると知ったら、楠ノ瀬はどう思うだろう……。
ふいに楠ノ瀬の泣き顔が頭に浮かぶ。
「あやちゃ……ダメだ……やめて、くれ……」
なけなしの理性でなんとか訴えると、
「我慢しなくていいんですよ……そのまま彩乃と交わってしまいなさい」
俺の抵抗を面白がる悪魔のような徳堂の声が聞こえた。
……そうだ。こいつが見ていたんだ。
あやちゃんが俺のベルトを外して屹立した肉棒を露出させる。
口内への愛撫も継続したまま、手でも俺の興奮を高めていく。
「やめて……くれっ……」
キスの合間に拒絶の言葉を紡ぐ俺に、
「なに痩せ我慢してるんです? そんなに大きくしておいて」
冷水を浴びせるような徳堂の野次が飛ぶ。
俺が目線で奴を追うと、徳堂がスマホをこちらに向けて嗤っている。
「……!」
――撮られている!?
「大丈夫ですよ……清乃だって、今ごろ別の男を咥え込んでいるんですから」
「……ふざけん、な……っ」
「君も欲望に身を委ねればいい」
徳堂の言葉に、あやちゃんが腰を浮かせた。
すっかり固くなった俺の肉棒を掴むと、ゆっくりと自分の中へと咥え込んでいく。
「ん……はぁっ……」
あやちゃんの少しつり上がった気の強そうな目に涙が溜まっている。
俺と目が合うと、はっとしたようにきつく目を閉じた。
目を閉じて顔を背けたまま、腰を振り続けている。
「あぁ……っ、はぁ……っ……」
あやちゃんがスピードを速めて、俺は強制的に高みへと昇らされる。
「うぅっ……」
限界を迎えた俺は、あやちゃんの中に吐き出してしまった。
小さく体を痙攣させたあやちゃんが俺の体に縋りつくように凭れかかってくる。細い体が汗でしっとりと湿っていた。
「くくっ……いやぁ、いい画が撮れましたよ」
スマホを掲げた徳堂が片方の頬だけを持ち上げた意地の悪い笑みを浮かべて言った。
「ふざけんなっ……!」
俺たちをまるで玩具のように弄んで悦ぶこの男が、憎らしくてたまらなかった。
「お前、あやちゃんに無理やりこんなことさせて平気なのか……!?」
俺の言葉に、あやちゃんがぴくっと体を震わせる。
「彩乃も清乃ほどの力はありませんが巫女の端くれです。これくらいの『奉仕』……当然ですよ。ねぇ、彩乃?」
「……」
あやちゃんは無言で下を向いた。
「……まぁいい。これで君も同罪ですから。清乃にこのことを知られたくなかったら、大人しくしてることですね」
「お前……っ」
「それとも教えてやった方がいいのかな? 君が彩乃と関係を持ったことを知ったら、清乃の気持ちも冷めるでしょうし……」
「俺たちで遊ぶのもいい加減にしろ……!」
「ハハハ、若いっていいですねぇ」
徳堂は涼し気な顔で嗤うと、
「彩乃、後始末はよろしく」
あやちゃんに向かって事務的な指示を言い残し、悠々と部屋を後にした。
徳堂は光沢のある紫色のネクタイを外すと、俺の両手を後ろに捻り上げ、ネクタイで縛りあげた。
「ちょっと待っててくださいね」
丁寧な口調とは裏腹に、動きを制限した俺をどこかの部屋に放り投げるようにして押し込むと、どこかへ行ってしまった。
「痛ってぇ……」
俺は体勢を整えながら部屋を観察した。
天井から吊るされた照明は蛍光灯が切れかけているらしく、チラチラと目ざわりに点滅している。いつも通される和室に比べるとずいぶん小さい。
部屋の隅には一組の布団がきれいに畳まれて積んであった。
布団の反対側には折りたたみ式の小さな丸テーブルが一つ置かれている。その上には、
「教科書……?」
見慣れた数学の教科書とノートが一冊、開かれた状態で乗っていた。
「ここは彩乃の部屋ですよ」
戻ってきた徳堂が俺を見下ろしながら言った。
「彩乃、おいで」
徳堂が廊下に向かって手招きすると、巫女姿のあやちゃんが入ってきた。
「彩乃」
あやちゃんは俯いたまま動かない。
「……」
「彩乃……私の言うことが聞けないのか?」
徳堂に責められたあやちゃんが唇を噛みしめる。そして何かを決意したようにゆっくりと俺に近づいてきた。
「な、に……」
俺の前にしゃがみ込んだあやちゃんが強い力で俺の体を部屋の隅に置かれている布団に押し付けた。
そうして俺の投げ出した両足の上に跨ると、自分の体を密着させる。
そのまま俺の首に手を回したかと思うと――
「んっ……」
顔を斜めに傾けて、ひと思いに俺の唇を奪った。あやちゃんの艶めかしく濡れた唇が蛭のように俺の唇を吸いついている。
思ってもみなかった人物からのいきなりの口づけに、俺は目を見開いた。
「あやちゃ……なに、する……」
息継ぎの間に口を開くと、あやちゃんはすかさず舌を差し込んで俺の言葉を呑み込んでしまう。俺の口内を蛞蝓のように這い回る彼女の舌に翻弄される。
強く……弱く……彼女の小さな口で吸われる俺の舌の先から、言いようのない快感が広がっていく。
やがてあやちゃんは自ら白衣をずらし、形の良い胸を俺の眼前に晒した。
俺が着ているシャツも捲り上げて、俺の肌に直接柔らかな乳房を押し付けてくる。
「あやちゃん……やめろって……」
俺の言葉を無視して、あやちゃんは誘うようにいやらしく腰を動かす。
俺の胸が……股が……あやちゃんのそれと擦れあって、嫌でも熱を帯びていく。
体を揺らしながら、官能的なキスも止まらない。
ちゅくちゅく、という水音を響かせながら、あやちゃんの舌が俺の口内を犯していく。
妖艶な彼女の動きに、若い俺の肉体は否応なしに反応してしまう。
ついに、あやちゃんの手が俺の股間に伸びた。
固くなり始めた俺の一物を、細い指で撫で上げてくる。何度も何度も……。
「うっ……あやちゃん……やめろ、って」
俺があやちゃんとこんな行為をしていると知ったら、楠ノ瀬はどう思うだろう……。
ふいに楠ノ瀬の泣き顔が頭に浮かぶ。
「あやちゃ……ダメだ……やめて、くれ……」
なけなしの理性でなんとか訴えると、
「我慢しなくていいんですよ……そのまま彩乃と交わってしまいなさい」
俺の抵抗を面白がる悪魔のような徳堂の声が聞こえた。
……そうだ。こいつが見ていたんだ。
あやちゃんが俺のベルトを外して屹立した肉棒を露出させる。
口内への愛撫も継続したまま、手でも俺の興奮を高めていく。
「やめて……くれっ……」
キスの合間に拒絶の言葉を紡ぐ俺に、
「なに痩せ我慢してるんです? そんなに大きくしておいて」
冷水を浴びせるような徳堂の野次が飛ぶ。
俺が目線で奴を追うと、徳堂がスマホをこちらに向けて嗤っている。
「……!」
――撮られている!?
「大丈夫ですよ……清乃だって、今ごろ別の男を咥え込んでいるんですから」
「……ふざけん、な……っ」
「君も欲望に身を委ねればいい」
徳堂の言葉に、あやちゃんが腰を浮かせた。
すっかり固くなった俺の肉棒を掴むと、ゆっくりと自分の中へと咥え込んでいく。
「ん……はぁっ……」
あやちゃんの少しつり上がった気の強そうな目に涙が溜まっている。
俺と目が合うと、はっとしたようにきつく目を閉じた。
目を閉じて顔を背けたまま、腰を振り続けている。
「あぁ……っ、はぁ……っ……」
あやちゃんがスピードを速めて、俺は強制的に高みへと昇らされる。
「うぅっ……」
限界を迎えた俺は、あやちゃんの中に吐き出してしまった。
小さく体を痙攣させたあやちゃんが俺の体に縋りつくように凭れかかってくる。細い体が汗でしっとりと湿っていた。
「くくっ……いやぁ、いい画が撮れましたよ」
スマホを掲げた徳堂が片方の頬だけを持ち上げた意地の悪い笑みを浮かべて言った。
「ふざけんなっ……!」
俺たちをまるで玩具のように弄んで悦ぶこの男が、憎らしくてたまらなかった。
「お前、あやちゃんに無理やりこんなことさせて平気なのか……!?」
俺の言葉に、あやちゃんがぴくっと体を震わせる。
「彩乃も清乃ほどの力はありませんが巫女の端くれです。これくらいの『奉仕』……当然ですよ。ねぇ、彩乃?」
「……」
あやちゃんは無言で下を向いた。
「……まぁいい。これで君も同罪ですから。清乃にこのことを知られたくなかったら、大人しくしてることですね」
「お前……っ」
「それとも教えてやった方がいいのかな? 君が彩乃と関係を持ったことを知ったら、清乃の気持ちも冷めるでしょうし……」
「俺たちで遊ぶのもいい加減にしろ……!」
「ハハハ、若いっていいですねぇ」
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