馬鹿でかわいい俺だけの魔族

桃瀬わさび

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12リーノは馬鹿だ* 【ゼノ】

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リーノは馬鹿だ。
初めて会ったあの時から常々思っていることだけど、まさかここまで馬鹿とは思わなかった。

無理やりつがいにされたのに、どうして困った顔をしただけで受け入れてしまうのか。
愛撫ひとつにびくびくと身を縮めるくせに、なぜあえて煽るようなことをするのか。

唇をぺろりと舐めてきて恥ずかしげに笑うなんて、めちゃくちゃに犯せと言っているようなものだ。
俺の理性の限界を、試そうとしているとしか思えない。

「んぅ……ぁ、あ、そこ、ばっか……ッ」
「しっぽは我慢するって約束したから」
「ひぅ、ぁあああッ、やぁ、も……ッ!」

後孔に埋め込んだ三本の指を動かすと、ぬちゅりと卑猥な音がする。
ぐずぐずになるまで解した粘膜が、きゅうきゅうと指を締め付けている。

折れそうなほどに細い身体と、陽の光を知らない白い肌。
いまは真っ赤に染まっているそれに、点々と痕が散っている。
もちろん俺がつけた痕だ。
花びらのように散るそれは、ところどころリーノの精液に塗れている。

唾液に塗れた小さな乳首も、いまだにピンと立ったまま。
噛んで舐めて転がしたせいか乳輪もふっくらと充血していて、てらてらといやらしく光っている。

前立腺をやんわりと押し上げると、リーノが嬌声を上げて背を反らした。
そのせいで乳首が俺の目の前に差し出されたことには、どうやら気づいていないらしい。
触って触ってとねだるかのように震えるそれを舌で舐り、乳輪に優しく歯を立てる。
それだけでひぃんと啼くリーノはやはり、快楽に弱い。
たらたらと透明な蜜をこぼす性器にも口付けると、リーノが再び甘く啼いた。

いつも無邪気に笑っているのに、快楽に悶える姿はいやらしい。
飴玉のような瞳をとろかし、甘やかな声を上げて背を反らし、些細な刺激で身を震わせる。
小さな羽をぱさぱさと動かし、かわいいしっぽをくねらせて、俺の下でもがいている。

――馬鹿でやさしい、変な魔族。

弱いくせにお人好しで、村を焼くことをためらい、人を見殺しにすることすらできず、敵さえ助けてしまう愚かなリーノ。
そんなリーノを手に入れるためだけに魔王を殺し、数多の魔族を屠ってきたと知り、リーノはいったいどう思ったのだろう。

進軍途中にある村や町を、いくつも焼き滅ぼしてきた。
魔王軍を蹴散らして、邪魔者はすべて屠ってきた。
たとえその中にリーノの友人がいたとしても、俺はきっと殺しただろう。
俺の知らないリーノを知っているというだけで、殺したいほど憎らしい。
――そんな俺を、この昏く醜い執着を、リーノはいったいどう思うのだろう。

「う、ぁ……ッ、ゼノ……っ、もう、やだぁ……っ」
「俺にされるのは、嫌? こんなに気持ち良さそうなのに?」
「ちがっ……ばかぁ、も、はやく……ッ!」

とろけた飴玉のような瞳で俺を見つめて、リーノがもどかしげに腰を揺する。
かわいいしっぽを俺の腕に巻き付けて、ねだるように脚を開く。

――あんなにだめだと啼いていたのに。

上級魔族にとってのしっぽは、特別な意味を持つ部位だ。
他者はおろか自分でも触れない大切なところ。
見せるのも触れさせるのもつがいだけ。だからしっぽに触れられたら、その相手と必ずつがわなきゃいけない。
……リーノはすっかり忘れていたようだが、初対面のときにそう言っていたのに。
先日はあんなにだめだと泣いて、懸命に抵抗していたのに。

――これだから、リーノは。

めちゃくちゃに貪りたい気持ちを抑えて、なんとか耐えていたというのに。
リーノに想いが通じるまではと、しっぽは触らないつもりでいたのに。
それを自らねだるように絡められて、淫らな姿で煽られて、どうして我慢などできるだろう。

指をずるりと引き抜いて、かわりに雄を押し当てた。
ぐずぐずに解した後孔は、軽く押し当てただけですんなりと雄を飲み込んでいく。
慎ましやかな窄まりを健気に拡げて、いやらしく絡みついてくる。

「ぁ、あ、あつ……い……っ」
「……っ、リーノ、少し緩めて」
「むっ、むりっ……こん、な、おっき……」

ふるりと首を振った拍子に、リーノの目から涙がこぼれた。
黒い睫毛を彩る涙。薄い胸元に飾られた、独占欲の証の結晶。
きらきらと光を反射するそれらに思わず見とれ、淫靡な姿に目を奪われる。
いつも明るくかわいいリーノが、俺の雄に貫かれ、熱に怯えてすがりついてくる。
小さな羽でぱさぱさともがき、しっぽを腕に絡ませて、ただ俺だけを感じている。
それに確かな喜びを感じる。

「リーノ、キスして」
「んっ……ん、んぅんんッ……!!」

舌を絡めて魔力を注ぎ込むと、リーノの身体がびくんと跳ねた。
重ねた腹部に何かがかかり、内壁がきゅううっと絡みついてくる。
精液をねだるようなきつい締め付けに、リーノがイッたことを知る。
飴玉の瞳がとろりととろけて、余裕のない俺を映している。

「っ……ぁ……ぜの……」
「ん」
「ぜの、だぁ」

にへら、と安心したかのように笑うリーノに、ずくんと腰が重くなった。
雄がひときわ質量を増し、リーノが甘い吐息を漏らす。
重ねたままの唇をかすめたその吐息に、わずかな理性すら焼きつくされていく。

――もう、知るか。

リーノが俺をどう思っても、手放せないことに変わりはない。
この馬鹿でお人好しなかわいい魔族を、手放してやる気もまったくない。
身体から堕として囲いこんで、俺しか見えないよう閉じ込めて――リーノが他の何かに目を向けたなら、それを焼き滅ぼせばいい。
それができるだけの力も強さも、リーノのために手に入れた。

「好きだよ、リーノ」
「あッ、ぁあああ……ッ、だめ、いまッ……!」

イッたばかりで敏感な粘膜をぬちゅぬちゅと擦り、弱いところを責めたてていく。
前立腺を突き上げて、汗の浮く背中を指先でたどり、しっぽの付け根をこすこすと撫でる。

声も出せずに仰け反ったリーノは、おそらく再びイッたのだろう。
華奢な身体をきつく抱きしめ、その尖った耳に口付けた。



馬鹿で可愛い、俺だけのリーノ。
たとえ世界を焼き滅ぼしても、この手を離すことはない。
    




fin.









【設定】



・ゼノ
10歳→18歳くらい?
えぐいくらいに強い最強の勇者。
整った顔立ちでしれっと人助けをするから行く先々で秋波を送られるが、どんな美女が相手でもにこりともしないことで有名。
リーノだけが怯えることも阿ることもなく笑いかけてくれたから、強く執着している。
「人間は助けるべき相手、魔族は殺すべき相手」という常識に沿って行動しているが、倫理観はあまりない。
魔王になったものの、魔国を収めたり魔族を抑えたりする気はなく、部下たちに好き勝手やらせて自分はリーノと爛れた生活を送る。


・リーノ
16歳→24歳くらい?
アホの子の極み。落ちこぼれ。三歩歩けばいろんなことを忘れるため、ゼノに何を話したかもよく覚えていない。
いろいろと助けてくれたゼノには最初から好感を持っていた。
けど根っこは実力&個人主義の魔族なのでわりとドライ。
何も悪くない人を殺すのは気が引けるから村を燃やさないし、目の前で死なれたらちょっとイヤだから女の子も助ける、けど正義がどうとかは何も考えてない。
ゼノがたくさんの村を燃やしてきたと聞いても「勇者だもんなー戦争って大変だなー」くらいの感想。
強さこそ正義!弱きは死すべし!な社会だから仕方ないと受け入れている。
快楽に弱く流されやすい性格なので、最初こそ「腰いてぇよぉヤりすぎだろー」って嘆いていても「いや、過労死寸前の生活に比べたら天国だな??」とか思い始めて、ゼノといちゃいちゃと暮らすようになる。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

いなか
2023.03.26 いなか

さいっっっこうでした!素敵な作品をありがとうございました!

解除
魁輝羅
2023.03.10 魁輝羅

おバカな魔族可愛すぎる˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚

解除

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