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きみはスライム 1
しおりを挟むスライムを拾った。
いや、これは、本当にスライムなんだろうか?
通常より十倍ほど大きく、なぜかヒトの言葉を話す、スライムっぽいモンスター。
まあおそらくはスライムだろうとそいつに話しかけながら、頭の隅で計算をした。
きっとこいつは金になる。
その便利な生態から、ただでさえ高く売れるスライムだ。
それがヒトの言葉を話してみろ。金にならないはずがない。
それが最初に思ったことで、喜びも隠さずスライムを拾った。
―――それがこんなことになるなんて、まったく思ってもみなかった。
✢
「ご主人さまぁ」
ヒトの形をしたスライムが、俺にまたがってにぱりと笑う。
あー、夢じゃなかった、と思いつつ、わしわしと髪をかき乱した。
果たしてコレは本当にスライムなんだろうか?
俺の頭がおかしくなったのか?
うまく働かない寝起きの頭で、これまでのことを思い返した。
しゃべるスライムは好奇心が旺盛だった。
「あれなあに?」攻撃を続けたと思えば、透明なぷるぷるで手の形を作って遊んだりする。
これまた結構上手に作るもんだから、おーすげぇすげぇと褒めたりした。
そうすると顔はねーのに器用に喜ぶもんだから、ちょっとむにゅむにゅと撫でたりもした。
そんでついつい、「どうせなら足も生やしてみろよ」なんつったのは、確かに俺だ。
いいか、落ち着いて考えてみろよ?
通常の俺の荷物に加えて、一抱えもあるスライムだ。正直かさばる。歩きにくい。
だから、俺と同じ速度で歩いてくれたら……って、思うだろ?
ぽよぽよに足が生えて歩いてたら、ちょっとかわいいような気がするだろ?
……まさかスライムが人間になるとは思わないだろ?
「できたー!」
「擬態……? いや、変化か……? マジかよ……」
「これ、ぎたいっていうの? どうやってうごく?」
「あー、足を交互に前に出して……、その前に服か……?」
「ふく?」
「俺が着てるやつのことな。着るっていうのは、ええと、なんだ? 裸じゃなくなること……? いい、俺が着せる。とりあえずばんざいしろー」
と、そんなやりとりがあったはずだ。
シャツだけ着せたらだぼだぼで、ベルトを締めてスカートっぽくして、結局片腕に乗せるようにして運んだ。
だって、靴ねーし。歩くのもよたよたしてて危なっかしいし。
で、着いた街で靴を買ってメシ食って寝て、今だ。
夢なら覚めろと早く寝たが、夢じゃないことはよくわかった。
頭がイカれたかどうかはわからねー。
これがスライムかどうかもわからねー。
―――こうなったら、確かめるしかない。
「脱げ」
「ぬげってなあに?」
「あーー、いい。わかった。俺がやる」
ぷちぷちとボタンを外す間、スライムはきょとんとそれを見ていた。
恥じらいなどはまったく見せず、くりくりと目を丸くしている。
顔や手足は見るからに人間。声も少年のものに聞こえる。
その他の見た目もまるきり人間のそれだが、体の機能はどうなんだろうか。
体温は少し人より冷たい。脈もない。
だが、乳首をいじればそこが立つし、背筋をたどれば鳥肌も立つ。
少年らしいちまい性器も、くにくにと揉めば勃ちあがった。
「ここ、どんな感じだ?」
「んっとねぇ、よくわかんないけど、むずむずするー」
そうか、と答えて脚をつかむ。
細い脚だが、可動は人間と変わらない。性器の奥にすぼまる蕾も、おそらくは人と同じものだ。
くぱりとそこを広げると、綺麗なピンクの粘膜がのぞく。
―――排泄しねーんだから当たり前か。
そこに指を突っ込むと、スライムらしい柔さですんなり呑み込んだ。
何かの粘液で湿っているおかげか、特に苦痛もないらしい。
指をきゅうきゅう締め付けながら、複雑な動きで絡みついてくる。
一言でいうと、くっそエロい。
突っ込んだら最高に気持ちよさそう。
しかも、性感帯なのかしらねーが、どうやら感じているらしい。
少し不思議そうにしながらも、びくびくと足先を震わせている。
指を増やすとぐちゅりと湿った音がして、性器からはとろとろの粘液がこぼれている。
……スライムにも生殖機能はあるんだろうか?
「んっ、あっ、これ、なあに?」
「気持ちいい、だな」
「そっか、これ、きもちいー、ねぇ」
そう言ってふにゃりと笑ったスライムには、正直言ってクるものがあった。
なんだこいつ、かわいい。
かわいすぎる。
最後までヤる気はなかったのに、もう挿れたくてたまんねー。
寝てるスライムを抱き起こして、膝の上に抱え上げた。
粘液を性器に塗りつけて、蕾に先端をこすりつける。
されるがままのスライムが、ぎゅっと首に抱きついてくる。
「苦しいかもしんねーから、力抜いてろ」
「はーい。ふふ、はだかでくっつくと、きもちいーねぇ」
「そうだな」
スライムがくったりと力を抜いて、耳のあたりでくすくすと笑った。
尻を広げて先っぽを埋め込むと、どこか艶めいた吐息を漏らす。
やわいのにきゅうきゅう締め付けるナカに、すぐに持っていかれそうだ。
「ご、しゅじん、さまぁ、なんかっ、なんかねっ、ぎゅむぎゅむ、するよう」
「ぎゅむぎゅむ……? 苦しいのか?」
「んっ、ぅ、あとね、ぞわぞわとね、びりびりとね、きゅうってする」
「…………そうか」
とりあえず、不快の類ではないらしい。
ちまい性器も精一杯天を向いているし、知らない感覚への戸惑いだろう。
すぐに動くのはかわいそうだから、肌を合わせて手を握った。
はくはくしつつ「おてて」と漏らし、スライムがふにゃふにゃと笑みを浮かべる。
―――どうやら俺は、この顔にかなり弱いらしい。
首の後ろを撫で下ろし、乳首を親指でやさしく潰した。
少しひやっこい柔らかなそこに、熱をじわりと移していく。
スライムがほうっとため息を吐いて、絡めた手指をきゅっきゅと握る。
「動くから、そのまま力抜いてろ。手ぇ握ってていいから」
「はぁい」
俺の手を両手で包み込んで、スライムが嬉しそうに頬を緩める。
その顔は無垢そのものなのに、熱く湿った粘膜だけは、きゅうきゅうと俺に絡みつく。
強い快感に耐えながら、細い体を揺さぶり始めた。
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