セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

今卓&

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79話 兄貴達 その14

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それからタロウは焼き上がった長方形のパンを一本携えてオリビアと共に事務所へ向かい、そう言えばあれはどうなのだろうと生徒達と職人達がゾロゾロと厨房へ入る、すると、

「わっ、こうなるんだ・・・」

「まんまって言えばまんまですね・・・」

「うん、でも美味しそう」

「だなー・・・あっ、そっか・・・」

「どうかした?」

「ほら、タロウさんが便利だって言ってたでしょー」

「そう言えば・・・あっ、そういう事?」

「そういう事みたいよー」

ソフィアがパンを切りつつニコリと微笑み、

「ほら、丸いパンだと大量に焼けないでしょ」

「ですね、ですね」

大きく頷く生徒達、今日改めてパン作りを経験してみてよくよく分かった事がそれである、丸いパンだとどうしても一個一個丸めなければならず、さらに竈の中でもそれぞれの距離を離して並べなければならない、どうしてもくっついてしまうからで、となれば大量に焼くにはやはりパン焼き用の窯が欲しくなる、事務所の窯は寮のそれよりも大きいが煮炊き用のそれであり、その点ジャネットやニコリーネは何気に苦労してしまっていた、しかし今目の前にあるその長方形のパンはその大きさもさる事ながら、寮の小さい窯でも一気に三つ焼く事が出来ている、それも当然で鉄の箱の中にパンが入っているのだ、互いにくっつてしまう事を考える必要が無く、またその箱にパン生地を突っ込めばいいだけなので丁寧に丸める必要も薄い、タロウ曰く、空気が入らないようにして、後は二次発酵任せであるらしい、となると丸める手間が少なく、一気に大量に焼けるという事で、この二つだけでも劇的とまではいかないまでも手間は大きく減らせているように思える、そしてそのパン自体である、特にその白身の大きさ、ソフィアはタロウが教えた通りに輪切りにしているのであるが、その輪切りにした一枚一枚が丸パン一個分の大きさはありそうで、さらには食感があまり良くない皮が少ない、パンの最も美味しい部分、白身となるその部分を楽しむのであればこれは最上と思える姿形となっている、

「便利っていうのはこういう事だったみたいよー」

のほほんとソフィアは続け、なるほどーと納得する一同である、タロウは一貫して便利としか言っていなかった、美味しいでも簡単でも無く、便利とその一言でしかこの長方形のパンを評しておらず、となれば美味しくないのかなと思ってしまった者もいたが、少なくともソフィアの切るそのパンは大変に美味しそうに見える、

「とりあえず少し試しましょう、っていうか、あんたら食べ過ぎだわねー、私もだけど・・・」

ソフィアは困ったように微笑みつつ、その一枚をスッスッと縦横に切り裂く、そうかもですねーと恥ずかしそうに微笑む一同、しかしやはりその白身しかないパンを見れば試してみたくなるのは当然で、切り分けられたそれを摘まみ、軽く感触を確かめ、うん、これは昨日口にした丸パンや先程の甘いパンとさほど変わらないと確認しつつヒョイと口に運ぶ、すると、

「わっ・・・美味しい・・」

「だよね、そりゃ当然だ」

「これも贅沢なパンだなー」

「ねー、白いとこだけ食べるって事も出来るんだ」

「それこそ贅沢よー」

「まったくだ・・・」

「皮の部分もちょっと違う感じがするー」

「だねー、薄いし香ばしくて美味しい・・・へー、これ確かに便利・・・」

「便利って言い方が良いか悪いか分らないけど確かにねー」

これも凄いなと目を丸くする一同である、

「そうねー、で、コツがあってね」

ニコリと微笑むソフィア、先ほどタロウから聞いた切り方のコツをそのまま口にする、そこでリノルトがハッと気づいた、この柔らかさだとソフィアが今やっているように簡単に切り分けるのは難しいであろう事である、外側は焼き色があって若干固いが中身がこれほど柔らかいとどれほど切れ味の良い刃物でも潰さないで切り分けるのは何気に難しいであろう、ブラスもその事に気付き、なるほどコツかと理解する、ソフィアは焼き立てだと難しいらしく、パン自体をしっかり冷ましてから切れ味の良い包丁を温めた布で拭いながら切るのがいいらしいのよと、スッスッと手を動かしており、なるほど確かに時折包丁そのものを布で拭っていたのはそういう事かとその仕組みは分からないまでも理解する一同であった、

「へー・・・これにあれだね、アンコとかカスタードを乗っけるだけで美味しそう・・・」

「あっ、それいいね、いいね」

「でも、今日のあれも美味しかったー、あれはあれが良いと思う」

「うん、あれはあれ、でも、これはこれ?」

「だね、あー・・・でも食べすぎー、ちゃんと食べたいけど、食べすぎー」

「うん、ソフィアさんこれ、夕飯ですか?」

「そのつもりよ、だから、今日はこれと・・・煮物とー、あと・・・あっ、あんたら手伝いなさい、鳥肉の油料理にしましょう」

「カラアゲですか!!」

「手伝います」

「ん、じゃ、さっそくそっちもやらないとね、少し遅いくらいだわ」

ニヤリと微笑むソフィア、もう午後の半ばとなっている、普段であればすでに夕食の準備に取り掛かっている時間となっており、そんな時間帯にパンを二つも食べてしまっては夕飯は少し遅くてもいいかもなと考えていたところであった、

「あっ、ですね、私も帰らなきゃ」

アンベルが残念そうに呟く、

「だなー・・・あっ、じゃどうしようか、この箱?でいいのかな?これ、どうします?もっと作ります?」

取りあえずソフィアに聞いてみるリノルト、本来であればタロウに聞くべき事で、商売を考えれば正式な発注が欲しい所である、

「そうねー・・・寮で使うとなると・・・うん、もう三個くらいあると嬉しいかしら・・・」

ソフィアが小首を傾げる、大量に焼けるとはいっても寮の人数を考えると今ある三個では足りないであろうと考えられ、今後頻繁に焼くとなればもう三個は必要だろうなとの見解である、それだけあれば三個ずつ交代で焼けるはずで、作業的な事を考えればもう三個、計九個ぐらいあってもいいかなと悩んでしまう、

「ですか、じゃ、作っておこうかな」

「・・・うちにも欲しいぞ」

ブラスが口を挟むも、

「これくらいなら私でも作れるよ」

ブーとブノワトがブラスを睨む、あっそうだよなと素直に納得するブラス、

「でも、このパン生地の、種でしたっけ、これが問題よね」

アンベルがそのパンそのものの難題を口にする、

「あっ、そっか、それが難しいのか・・・」

「そうねー・・・そればっかりはね」

「ですね、でも、はい、会長ともテラさんとも話して大量に準備しないとって事にはなってます」

グルジアがニコリと微笑む、

「そうなんですか・・・」

「はい、なので、そうなったらまたって感じですけど、タロウさんもこのパンは職人さんが焼くパンだって言ってましたから、そう簡単では無いのかなって・・・」

「だねー、パン焼き窯でちゃんと焼いてみたいなかなって思ってました」

ジャネットも珍しく頭を動かしているようである、

「うん、だから、まだまだ調整が必要?」

「そうなるねー・・・でも・・・うん、売れる、っていうか、買う、私は、っていうか食べる、うん」

ムフンと胸を張るジャネット、確かにと頷く一同である。



その頃事務所に向かったタロウは、

「えっ・・・あー・・・それはまた・・・どうしたもんでしょう・・・」

ウーンと大きく首を傾げてしまった、それを見つめる貴人達、特にアンネリーンとマルヘリートの視線は強いもので、さっきまでは食べ過ぎて苦しいって笑ってたのになーと頬を掻くタロウである、

「まぁ、そうなりますよねー」

タロウは取り敢えずと悩んでみる、見事なまでの時間稼ぎで、何とか逃げようと考えるもここは真面目に答える必要があるのであろうなと考え直してみた、

「はい、是非、お知恵を拝聴したく」

アンネリーンが公爵夫人とは思えない言葉使いであった、それだけ真剣なのであろう、隣のマルヘリートも強張った面相を崩していない、他の奥様方も理解を示しているのか黙して状況を伺っており、ユーリはここはふざける状況ではないわよとタロウを睨みつけている、

「はい・・・では、あー、まずは・・・私が知る限りですが、北ヘルデルの生地ですね、海蜘蛛の糸とジャッカローブの毛の織物、こちらは、あっ、あちらにありますね」

タロウは考えながら答える、その視線の先には六花商会の制服代わりとなっている前掛けとつい先日その目新しさで騒ぎとなったメイド服、さらには同じく騒ぎとなったリクルートスーツ、これは単純にスーツと呼ばれる事になったようだが、その三着がテーブルに並べられており、恐らく初見となるアンネリーンにしっかり見せる為に用意されたようである、

「で、他にはなんですが・・・すいません、実物をお見せする事が難しい・・・といいますか、手元に確保しておりませんで、なので口頭での説明になります・・・まずは・・・」

と思い出しながら語るタロウ、帝国や他の国々を回って見聞きした特殊な生地をつらつらと語り、一応と壁の黒板にも書き付ける、タロウがゆったりと菓子パンを楽しんだ奥様方にまず問いかけられたのがそれであった、アンネリーンは他国で生産されている生地、特に特殊で高価な品を見せて欲しいとタロウに懇願したのである、しかしタロウとしては興味はあるがまぁいいかと手に入れてはいなかった、手に入れたとしてもパトリシアらに見せた踊り子の服とそれに使用された生地程度で、そう言えばそんな事もあったなー等と思いつつ、タロウは説明を続け、アンネリーンの背後にいた従者が忙しく黒板に書き付けていた、

「・・・とまぁ・・・そうですね、やはり帝国の生地は煌めかしくて豪奢なものが多いように感じます、まあ・・・あの国もなのですが、他のね、南の方の国の多くは温かいというよりも暑い国なので、太陽は強いし、緑も輝いています、さらには街中もね、白く輝く石材がふんだんに活用されてまして、どこを見てもギラギラしているのですよ、その中にあるとどうしても服装は派手になりますし、となれば派手な生地が好まれる、逆にこっちであっちの服装をしていると目立ち過ぎて落ち着かないでしょうね」

タロウはこんなもんかなと白墨を置く、

「その生地ですが、こちらの生地と比べてどうなのかしら?」

「どう?ですか?」

「えぇ、パイル生地の事はしっかりと確認致しましたが、あれはあくまで織り方の問題、しかしその原料となる綿にしろ絹にしろ、その原糸については無いものは致し方ないとは思いますが・・・いや、まずは生地、その質ですね、ヘルデルの生地、それがその帝国や他国の生地と比べどのような利点があるのか、それを伺いたいのです、タロウ殿の私見で構いませんので」

アンネリーンはタロウを見つめたままキビキビとした口調であった、あぁなるほどそういう事かとタロウはやっと理解し、

「その点は大丈夫ですよ、他の国々のそれと比べても劣るものではありません、質という点に関しては、いや・・・しっかりと比べてみないと何とも言えないのですが、良いものだと思いますよ、肌触りも良いですし細かいです、ほら、タオル生地、パイル生地でもいいんですが、あれはね、逆に言えば大変に雑な織り方ですから、それを失敗だとして、そうならないようにとヘルデルの職人さん達は誠心誠意取り組んできたらしいですし、だから・・・逆にね、いらん事言ってしまったかなーって反省してたりもしますねー」

ニコーと優しく微笑むタロウ、ヘルデルで織り機の使い方を説明した時の事を思い出す、ヘルデルの生地職人達はなんでこんな小汚い織り方をするのかと最初のうちは大変に難しい顔であったが、ある程度織り上げ手にすればタロウの説明通りに大変に柔らかく心地よかった、さらにタロウは吸水性の良さだとかどう使うのがいいのかとその利便性を説明し、やっと理解を得られている、やはり王国の職人達は凝り性なのであろう、その凝り性こそが良い品を作り続け、より良い品を生み出す原動力となるのである、

「では、負けてはいないのですね」

ジッとタロウを見つめるアンネリーン、

「はい、それはもう・・・というか、私が知る限りですが・・・布、これは大事な産業です、この場で言葉にする必要がないくらい、私達の生活に必要不可欠な品なのですよね、なんですが・・・いや、だからこそなんですけど、その布を主産業とした場合、最も重要視するべきは・・・実は生産性になると私は考えます、質ではないんですよ」

エッと目を剥くアンネリーンとマルヘリート、他の貴人達はそれはどうだろうかと眉を顰めてしまう、

「どういう事かと言えば、まぁ、簡単ですよ、私から見てもね、王国内に流通している生地は高価です、それは仕方ない、現状の生産体制とか流通とか、商習慣を考えればそうなるんですが、しかし・・・もしですね、この生地、これが・・・そうですね、今の半分以下の値段になったとすればどうなるか想像できます?」

居並ぶ女性達を見渡すタロウ、皆一様に眉を顰めているが、

「買いやすくなりますね」

テラがあっさりと答えた、エッと振り返る御婦人方である、

「その通り、実に簡単です、買いやすくなります、これが大事、私の国では・・・まぁ、うん、私の知る限りですが・・・」

タロウはここでどこまで言うべきかと少しばかり悩んでしまった、タロウの想定するタロウの故郷は江戸時代である、その頃の服飾文化を考えるにこの王国と大差は無い、しかしタロウが言いたいのはそこでは無かった、故に、

「まぁ、言ってしまいますけど、普通のね、平民、その平民でも普段着とされる服は五六着持ってるのが普通で、さらには勤め人ですね、仕事をしている女性であればその十倍はね、所持している、なので、部屋の壁一面にずらっとこう、服が掛けられていたりするのです、平民でもです・・・あっ、男はそれに非ずです、そこまでね、服装に頓着しませんから男ってやつは、あくまで女性です、女性ってやつはもう服ばっか買うんですよ・・・あと鞄とか靴とか・・・困ったものです」

ニコリと微笑むも、エッと驚く貴人達、

「平民でも・・・ですか?」

アンネリーンが恐る恐ると問い返す、

「はい、平民でもです、ですので、気軽に大量に購入しておいて、その日の気分とか外出の目的とかで好きな服を着る、勿論あれです、その目的にあった服装を心掛けているようなのですが、これが、女性の嗜みというか・・・性分というか・・・楽しみと言うべきなのかな、そういうものなのだなと私は理解しているんですが、それが出来るのですよ、で、何故それが出来るかと言えば、生地が安い、となれば既製品の服が安くなる、こちらでも言う吊るしの服ですね、で、それをね気軽に買えてしまう、すると、壁に服が並んでしまう、そういうものですね」

どうです?とタロウが微笑むも、ポカンとタロウを見つめる御婦人方である、しかしタロウはこの人達ではそこまで驚かないだろうなと思って話してみている、貴族の、それも高位貴族ばかりのこの面子では服だけの部屋があるのも当然で、さらには日に二度三度と着替える習慣の下で生活しているはずで、つまり今驚いてるように見えるのは、その生活が平民でも可能であるというその点なのだろうと思われた、

「なので・・・そうですね、ヘルデルの生地産業を考えた場合・・・うん、今考えるべきは効率ですね、原糸の生産体制から織機の改良、職人の・・・いや、職人でなくても、六花商会さんの奥様達みたいなね、普通の女性達でも一定以上の生地を作れるような織機が欲しいでしょうね、すると生地は劇的に安くなると思います、まぁ・・・そう簡単では無いですが・・・すると、服飾産業を活性化できます、そして他国にも販売できる、流通の問題もありますが、他国でもやはり生地は高価です、なのですが、実は求められているのは安くて丈夫で使いやすく、気軽に手に取れる生地であって、高価で貴重で、煌びやかな生地ではないのですよ、なので、先程のアンネリーン様の質問ですね、ヘルデルの生地が質として優っているかどうか、その点で優劣はあまりないです、ですが、逆にね、ある程度質に目をつぶってもいいから安く手頃な生地、これがね、今、必要で、さらには今後必要とされる生地になると思います」

タロウはそこまで言い切ってさてどうだろうかと一息ついた、パンの話題かなと気軽に足を運んだのであるが、どうやら花より団子とはいかないようである、この面子だと流石にパンには誑かされなかったかなと微笑んでしまうタロウであった。
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