セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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本編

79話 兄貴達 その18

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翌日となる、今日から日常への回帰となり、生徒達は勿論大人達も昨日よりも早起きであった、しかしそれはあくまで比較的にとなる、少々遅いかもと皆バタバタと騒がしく、何をやっているんだかとオリビアとレインは冷たい目で眺めており、ソフィアは落ち着きなさいと一喝する始末、まんま休み明けの一日目ってやつだなーとタロウは微笑みつつ焼け跡の天幕に向かい定例の会議となった、そしてクロノスから帝国の動向が報告され、

「とりあえずこんな所だ、相談役様の物語とやらには合致しているのかな?」

クロノスがジロリと隣のタロウを睨む、タロウはかもねーと適当に相槌を打った、報告されたのは帝国側の斥候の件、イフナースが開鑿した大雑把な街道に現場確認を目的とした一隊が到着し、その半分が要塞へと戻り、残り半分がそのまま街道を進んでいるという、それも全員が騎馬兵であるらしく大変な勢いであるらしい、荒野の施設でルーツがクロノスに楽しそうに報告しており、それをクロノスがそのままこの場で報告した形となる、

「でだ、もう一つ」

クロノスはそのまま報告を続ける、要塞周辺からの情報となり、イフナースの放った魔法、それは要塞からも確認出来たらしく、一度目の仕掛けほどの衝撃は無かったようであるが、信心深い者達は大騒ぎとなったらしい、そしてそれは噂としてあっという間に辺境の街まで到達しており、曰く神がこの戦を導いているだの、勝利は確定だのと浮かれ騒ぎとなったようで、先日は街の駐屯地でも酒が振る舞われたのだとか、あそこは傷病兵でいっぱいじゃないのかなとタロウは思うも、やはり帝国も娯楽は少ない、特に兵隊の娯楽となると酒と女と賭け事であり、神が祝福しているとなればそうなるのも当然の事なのかもしれない、士気高揚の目的もあったであろう、

「以上だ、タロウ、何かあるか?」

クロノスが腰を下ろし、エッ、俺?とタロウが顔を上げる、まぁ予想通りかなとのほほんと聞いていただけで何も考えていなかった、

「そうだよ、お前さんの言う戦略通りなんじゃないのか?違うのか?」

クロノスがめんどくさそうにタロウを睨む、

「あっ・・・まぁ・・・そうだけど・・・」

タロウはウーンと首を傾げ、それを沈黙でもって見守る男達、ここは何か言わないと駄目なのかなとタロウは思いつつ、

「そう・・・ですね、なので・・・となれば・・・」

ムーと考え、

「あっ、そっか、あれか、騎馬兵がここまで来るのにどれだけかかるかな?」

確認とばかりにクロノスを窺い、クロノスはなんだそれはと眉を顰める、するとリンドがスッと近寄りタロウに耳打ちした、

「そんなもん?」

タロウが声に出して問うと、無言でうなずくリンド、

「そっか、じゃ、今日中にはここまで来て、明後日にはこの場所が皇帝様にも伝わると・・・それでいいのかな?」

再び黙して頷くリンド、見守る軍団長達もクンラートもそんなもんかと思考を巡らす、モニケンダムから要塞までの時間的距離、これは荒野の特殊な環境の為、徒歩での移動となると十日を要する、その丁度中間付近にある広大な焼け跡の中心地点までとなると五日はかかると予想されている、実際に歩いて確かめたわけではなく、そんな事をするなら現地調査が優先されていた為不明確であり、あくまで予想である、しかしそこにしっかりとした街道が通されたとなり、さらに騎馬での移動となると大きく変わる、おそらく徒歩での五日は二日程度に短縮され、さらに軍隊的に昼夜問わずに馬を酷使すれば半分となる、その気になればモニケンダムとこの焼け跡の地は一日で結ばれ、焼け跡から要塞へも一日で結ぶ事が可能であろう、それもあくまで街道が整備できればとの仮定であり、実際に敷設しなければ正確には分かり得なかったが、

「・・・しかし、そう考えると少し遅いのかな?その今来てる斥候の騎馬兵?もっと速くなるかなと想定していたんだが、馬でもそんなもんなのかな?」

どうだろうとタロウはクロノスに問う、

「・・・どうかな・・・向こうとしても何があるか分からんと警戒するだろうし、なにより雪だ、今朝も積もっていたからな、折角雪も溶かしてやったのに、街道にも積もっているらしいぞ」

「なるほど、そりゃそうか、雪と警戒ね・・・うん、正しい、しかしそうなるとやはり・・・うん、十日以内には皇帝様はお越しになるだろうね、恐らくだけど、ここまでは・・・」

「だな・・・」

フンとクロノスが鼻息を吐き出し、軍団長達もそうなるかと視線を落とす、

「まぁ、俺から言えるのはそこまでかな」

「それでいいのか?」

「まずねー・・・あっ、その斥候部隊への対処はどうする?」

「様子見だな、少人数らしいからこちら側に留まる者も少ないだろう」

「出来れば皇帝様が来るまではこちらは隠れておきたいんだが」

「距離もある、発見される事は無いだろうが・・・問題は向こうの行軍だな、俺であれば先遣隊を出す所だが」

「どうだろうなそれも、向こうさんはこっちを完全に舐めてるからな」

「であればつけ入る隙があるんだが・・・」

「なんだよ慎重だな」

「当然だ」

「それもそうか」

クロノスとタロウの遠慮の無い会話に誰も口を挟まなかった、タロウが英雄の一人であるとクロノスが公表し、それであればと皆理解を深めた事もある、と同時に興味もあった、この二人の会話、クロノスがどうタロウを扱い使っているか、またタロウの考えそのものも興味の対象となっている、何かにつけて珍妙な男であった、しかしその軍事的な実力を目にしてはいないのである、クンラートやカラミッドもその知識や見聞は評価しているが軍事となると懐疑的であった、また実はクロノスについても同様で、確かに英雄で王太子という立場であるが、未だ軍を率いて結果を出していない、軍団長としては若造も良い所で、イザークのように軍団内で経験を積み階級を順調に上げていった訳でも無かった、この場にあって若い頃からのクロノスを知るのはリンドとメインデルトの二人だけで、それもあくまで近衛騎士団の一員としてとなる、リンドはまだその隣りにあってクロノスの人となりを理解しているが、メインデルトを含めた他の軍団長は理解しているとは言い難い、さらにはクロノスが指揮していた第六軍団はイフナースが継承している、クロノスは何気にタロウと同様に相談役的な立場となるべきなのであるが、やはりと言うべきか英雄として、また王太子としてこの場の中心になってしまっていた、それをイフナースは暗黙のうちに了解しているようで、この紛争の総大将となるメインデルトは基本的に王家に忠実である、余程の事でもない限りクロノスとイフナースに反抗する事も意見する事も無かった、そして勿論イフナースもその厳しい評価の対象であった、つい数か月まではいつ死ぬのか、もしくはもう死んでいるのではと噂されていた男であり、すっかり回復して王太子らしく振舞ってはいるが高々二十代前半の若者で、軍団長内には同世代の孫を持つ者さえいる、病み上がりの上に若造なのであった、無論先の大戦での活躍は皆知る所であるが、それももう5年も前の事で、さらに優秀であると誰もが認めた兄の傍らにあっただけである、クンラートは何やら思う所もある様子であるが、軍団長達が懐疑的であるのも無理はない、つまりはこの場、そしてこの戦はクロノスとイフナース、若い二人の実力が試される場となっており、クンラートらは当然その思惑と意思でもって対峙しているが、軍団長達も同様なのである、軍団長達も上級下級の別はあれど爵位を持った貴族である、となれば上役が存在する、王家に次ぐ公爵家は三つ、一つはクンラートのコーレイン公爵家、もう一つはボニファースの実弟であるペペインが当主となるスタール公爵家、残り一つが先代王の弟が興し、現在はボニファースの従兄弟が当主であるフェルベーク公爵家となる、コーレイン公爵家以外の二つと王家は表面上は友好関係にあり大変に穏やかなのであるが、そこはやはり政治である、何かあればボニファースを追い落とし自らが王になろうと画策するのが当然で、軍団長達の半数以上はその二つの公爵家配下の貴族となっている、となれば公爵家の指示に従わざるを得ないし、それが政治的な栄達の道ともなる、何気に軍団長達もまたその腹の底は黒いのであった、

「で、取り合えず静観か?」

イフナースがやれやれと口を開く、

「そうですね、向こうが優位と思っている間はそれを維持してやるのが賢いと思います、まさか神に導かれた土地に敵の大群が待っているとは思わないでしょう」

「であればいいがな、しかし・・・向こうの神とやらはそんなにあれか、重要なのか」

「それはだって・・・まぁ、そういうもんです」

タロウはニコリと微笑み、フンと鼻を鳴らすイフナースであった。



それから会議は粛々と進み簡素に終えた、そしてタロウらはイフナースの屋敷に移動する、昨日の打合せ通り荒野の開発、その会議であった、屋敷ではブレフトに迎えられ室内は大変に暖かく、やはり焼け跡の天幕は寒いんだなー等とタロウは呑気に微笑んでしまう、出席者はイフナース、その側近であるブレフト、クロノスとリンド、そしてカラミッドとリシャルト、クンラートの従者数名とタロウである、そして、

「では、だ、まずはカラミッドから意見を聞くか」

イフナースが席に着くなり口を開く、メイド達が動き回り茶の準備も終わっておらず、何もそこまでとタロウは思うも、カラミッドもその気のようで、

「ですな、まずは街道についてなのですが」

腰を落ち着けつつ話し始めるカラミッド、その隣りのクンラートはこの椅子はと一度腰を下ろして立ち上がってしまう、件の反発性の椅子であった、リシャルトが何やら耳打ちし、ムッとタロウを睨むクンラート、しかしすぐに納得したのか腰を下ろし、なにやらニヤリと微笑む、そっかクンラートは初めて座るのかとタロウもその様子を見て微笑んでしまった、そう言えばこの椅子についてもボニファースが何か言ってたなとタロウは思うも、実物が既に目の前にあり、王家にも横流しされているのである、複製も模倣も簡単だろうしまぁいいかとカラミッドの発言に集中する事とした、

「つまりはその基点と経路だな」

イフナースがフムと頷く、

「はい、現状・・・普通に考えれば・・・と言っては変ですがどうしても荒野の施設、あれを中心に置きたい所ですが、そうしますと街道が街の中心を貫く形になってしまいます、それでも構わないとも思いますが、流通を考えた場合、新たに北の方、街としては外れになります、現在駐屯地がある箇所、そこを通す新たな街道が欲しくなると考えておりました、物資の集積場や宿泊施設、それらの警護等を考えますと街中を通る街道とは別に敷設するのが肝要かと、街としても不必要な開発を免れる事になりますので、作業としてもより円滑に行くものと考えます、但し荒野の施設、それを経由するとなると少々・・・遠回りになります、なので、経路からは外しても良いかなと考えておりました、街道はあくまで通りやすく便利にするべきと考えます」

なるほどなとタロウは素直に感心してしまった、カラミッドの政治的思考は統治と経済に留まらず大規模なインフラにまで及ぶらしい、いや、それも当然と言えば当然で、帝国もそうであるが王国も広く堅固な街道の敷設でもって統治をより強固にしている、となればその街道の通り道、及びその配置はすでに存在する都市としては大問題であり、街道に接しない街はあっという間に衰退する程で、となれば各領主は必死になって街道計画に首を突っ込み、また協力するものなのであろう、そうなると領主同士、貴族同士で、妨害工策も足の引っ張り合いも生じるのであるが、今回はその類の問題は起きそうにない、利害関係者として集まった面子はイフナースとカラミッドとクンラートで、さらにはまだ確実に手に入れていない土地への敷設が主題となっている、捕らぬ狸の皮算用とならないようにしなければとタロウは小さく首を傾げた、

「確かにな・・・ブレフトどう見る?」

イフナースが腹心に問いかける、ハイとブレフトがそれに答え、

「こちらとしても伯爵閣下の御意見、その通りと考えておりました」

と続けた、これはとカラミッドは嬉しそうに目を丸くし、クンラートもホウと感心したようで、

「しっかりと相談したいと思っておった所です、しかしこれほど早い時期になるとは思っておりませんでした、ですので、あくまで叩き台と考えて頂ければと考えます、図面も無しで口頭での説明になる事、また、荒野の状況によって大きく変更が加えられるであろう事、御理解頂きたく思います」

何とも硬い口調のブレフトである、官僚らしいなーとタロウは苦笑しつつも耳を傾ける、内容としてはカラミッドが提示した案、それに準じた形でそこから荒野の街道をどう敷設するかの構想となる、それもあくまで構想であり、さらには既に話し合われ合意されている荒野の土地の分割案が重ね合わされ、これはカラミッドよりもクンラートにとって重要と思われた、

「以上となりますが、まず第一に私も確認致しましたがあの荒野の街道、タロウ殿の魔法と聞いておりますがその魔法、あれはどこまで柔軟なものなのか、そこを確認したいと思うのですが」

ブレフトがスッとイフナースを窺い、イフナースはどうだとばかりにタロウを窺う、エッと身を仰け反らせるタロウ、

「そうだな、儂も気になっておった、詳しく話せ」

それまで沈黙していたクンラートがニヤリと微笑み、カラミッドもリシャルトも確かにとタロウを見つめる、

「らしいぞ」

クロノスまでもがニヤリと意地悪そうに微笑む、おいおいと目を細めるタロウ、リンドはそうなるであろうなと訳知り顔で、

「あー・・・柔軟性でいいですか?それとも、まずは巨岩の構造の・・・あくまで推測なのですが、その性質から話すべきでしょうか・・・」

タロウはさてどうしたものかと口を開く、ブレフトの質問は魔法に関してである、しかしそれを実行したのはイフナースであり、魔法そのものはイフナースに聞けばいいのにとタロウは思うも、それはあくまであの場にいた者のみが知る秘匿事項となる、ブレフトもまさか己が主があれをやったとは思っていないのであろう、それだけ秘密は守られているという事であり、ルーツは別にしても他の三人、イフナースとクロノス、リンドの口の硬さを証明してもいる、大したもんだと思うタロウであった、

「だな、まずは先程の計画、あくまで構想段階だがな、可能と思うか?」

イフナースがニヤニヤと質問を重ねた、

「そうですね・・・」

タロウはウーンと首を傾げ考える振りをしつつ答える事とした。
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