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国境を越えると、空気が変わった。
肌を刺すような冷気。
空は鉛色に染まり、遠くには万年雪を頂いた山々がそびえ立つ。
軍事大国ガレリア。
厳しい自然環境ゆえに強靭な兵士が育つと言われる、北の強国だ。
「……寒いか?」
馬車の中で、アレクシス公爵が心配そうに尋ねてくる。
彼は私の手を両手で包み込み、じんわりと体温(と魔力による暖房効果)を伝えてくれていた。
「平気ですよ。貴方が人間カイロになってくれていますから」
「カイロ……? よくわからんが、役に立っているならいい」
彼は嬉しそうに目を細めた。
やがて、馬車は急な坂道を登りきり、視界が開けた。
「……あれが、俺の城だ」
彼が指差した先を見て、私は絶句した。
「……要塞ですか?」
「城だ」
「監獄ではなく?」
「……城だ」
そこに建っていたのは、黒い岩石と、青白い氷で構成された、巨大な建造物だった。
装飾? ない。
花壇? ない。
あるのは、侵入者を串刺しにするための尖った柵と、威圧感たっぷりの鉄扉だけ。
まさに『魔王城』という言葉がピッタリだ。
「どうだ? やはり、引いたか?」
アレクシス公爵が不安げに私の顔色を伺う。
私は眼鏡の位置を直し、冷静に評価を下した。
「セキュリティ面は100点ですね。泥棒が入る気すら起きないでしょう」
「……」
「ただ、居住性はマイナス50点です。見てください、あの窓。小さすぎて日当たりが悪そうです。湿気が溜まりますよ」
「……敵の矢を防ぐためだ」
「今は戦時中ではありません。リフォーム決定です」
私が断言すると、彼はホッとしたように、少しだけ笑った。
「そうか。好きにしてくれ」
***
馬車が城の正面玄関に到着すると、そこにはすでに大勢の使用人たちが整列していた。
全員、黒い制服に身を包んでいる。
そして全員、顔色が青白い。
ガタガタガタ……。
寒さのせいではない。
震えているのだ。恐怖で。
馬車の扉が開き、アレクシス公爵が降り立つ。
その瞬間、ピシッ! と全員が直立不動になった。
「閣下! ご帰還、心よりお待ちしておりました!」
執事長らしき白髪の老人が叫ぶ。
その声は裏返っていた。
「うむ」
アレクシス公爵は短く答え、私に手を差し伸べた。
私が馬車から降りると、使用人たちの視線が一斉に突き刺さった。
(……あれが、噂の?)
(閣下が連れ帰ったという……生贄か?)
(可哀想に……あんなに華奢なのに……)
ひそひそ話が聞こえる。
どうやら私は「公爵の愛人」ではなく「魔王への供物」だと思われているらしい。
「皆、聞け」
アレクシス公爵が声を張り上げた。
ビクゥッ! と全員が肩を跳ねさせる。
「こいつはソフィエ。俺の……その、つま……」
彼は言い淀み、顔を赤くして咳払いをした。
「……俺の『雇い主』であり、『婚約者』だ。丁重に扱え」
「は、はいぃぃぃ! かしこまりましたぁぁぁ!」
絶叫に近い返事。
アレクシス公爵は私の方を向き、「どうだ、歓迎されているだろう?」という顔をした。
(……どこがですか)
これは歓迎ではない。恐怖政治だ。
私はため息をつき、一歩前に出た。
「皆様、初めまして。ソフィエ・フォン・ローゼンです」
私は優雅にカーテシーをした。
そして、ニコリともせず、事務的な口調で続けた。
「とりあえず、全員、顔が怖いです」
「えっ?」
執事長が目を丸くする。
「貴方達の主人は、確かに見た目は怖いですし、言葉足らずですし、魔力は規格外ですが、中身はただの不器用な大型犬です。そこまで怯える必要はありません」
「お、大型犬……!?」
使用人たちがざわめく。
閣下を犬呼ばわりした人間は、過去に一人として生きて帰れなかったはずだ。
チラリと公爵を見ると、彼は「ワン」と言わんばかりに大人しく頷いている。
「さて、執事長さん」
「は、はい!」
「この城の『業務改善命令』を出します。メモのご用意を」
「ぎょ、業務改善……?」
「第一に、玄関ホールの照明が暗すぎます。あれでは来客が『地獄への入り口か』と誤解します。もっと明るい魔石ランプに交換してください」
「は、はぁ……」
「第二に、廊下の石畳が冷たすぎます。私の足が冷えます。全フロアにフカフカの絨毯を敷いてください。色は赤かベージュで、温かみのあるものを」
「ええっ、全フロアですか!?」
「第三に、食堂のメニューです。アレクシス様は味覚音痴ではありません。ただ、貴方達が『閣下は食事になど興味がない』と思い込んで、味気ない保存食ばかり出しているから、彼も無言で食べているだけです」
私はビシッと言い放った。
「今日の夕食から、彩りのある温かい料理を出してください。もしシェフが作れないなら、私が厨房に入ります」
シーン……と静まり返る。
執事長は、恐る恐るアレクシス公爵を見た。
「か、閣下……よろしいので……?」
公爵は腕を組み、フッと笑った。
「……俺の婚約者の言う通りだ。彼女の言葉は、俺の言葉と思え」
その瞬間。
使用人たちの目に、光が宿った。
「……絨毯を、敷いていいのですか?」
「……料理に、凝ってもいいのですか?」
「……笑っても、殺されませんか?」
「当たり前でしょう」
私が呆れて言うと、若いメイドの一人が、ポロポロと涙を流した。
「よかったぁ……私たち、閣下は冷たいものがお好きだとばかり……本当は、可愛いカーテンとか付けたかったんですぅ……!」
「僕も! 庭に花を植えたかったんです!」
「私は、閣下のマントの洗濯糊をもっと柔らかくしたかった!」
堰を切ったように、使用人たちの本音が溢れ出した。
彼らは、アレクシス公爵を嫌っていたわけではなかった。
ただ、あまりにも彼が「完璧な氷の公爵」であろうとするあまり、どう接していいかわからず、萎縮していただけなのだ。
そこへ、私が風穴を開けた。
「よろしい。では、これより『魔王城改造計画』を実行します! 各自、持ち場に戻ってプランを練りなさい! 解散!」
「「「はいっ! ソフィエ様!!」」」
先ほどまでの陰鬱な空気が嘘のように、使用人たちは生き生きと動き出した。
「……凄いな、お前は」
アレクシス公爵が、感心したように呟く。
「俺が10年かけても作れなかった空気を、たった5分で変えてしまった」
「貴方がコミュニケーションをサボっていただけですよ」
「……耳が痛い」
彼は苦笑し、私の腰に手を回した。
「さあ、入ろう。これからは、ここがお前の家だ」
案内された城の内部は、確かに寒々しかった。
だが、すれ違う使用人たちは、まだ怯えながらも、私と公爵に向かって必死に「笑顔」を作ろうとしていた。
「おかえりなさいませ、閣下」
メイドが震える声で言う。
アレクシス公爵は、一瞬驚いた顔をしたが、私の「ほら、返事!」という視線を受けて、ぎこちなく頷いた。
「……あ、ああ。ただいま」
メイドは、感激のあまり卒倒しそうになっていた。
「……悪くないな」
公爵がボソッと言う。
「でしょ?」
私たちは顔を見合わせて笑った。
こうして、私のガレリアでの生活が始まった。
魔王城のリフォーム。
使用人たちの再教育。
そして、不器用な公爵との甘い(?)生活。
王宮での殺伐とした日々が嘘のような、充実した日々。
だが。
私が平和を享受している間にも、王都からの『追手』は着実に近づいていた。
しかも今度は、なりふり構わぬ「最終兵器」を携えて。
肌を刺すような冷気。
空は鉛色に染まり、遠くには万年雪を頂いた山々がそびえ立つ。
軍事大国ガレリア。
厳しい自然環境ゆえに強靭な兵士が育つと言われる、北の強国だ。
「……寒いか?」
馬車の中で、アレクシス公爵が心配そうに尋ねてくる。
彼は私の手を両手で包み込み、じんわりと体温(と魔力による暖房効果)を伝えてくれていた。
「平気ですよ。貴方が人間カイロになってくれていますから」
「カイロ……? よくわからんが、役に立っているならいい」
彼は嬉しそうに目を細めた。
やがて、馬車は急な坂道を登りきり、視界が開けた。
「……あれが、俺の城だ」
彼が指差した先を見て、私は絶句した。
「……要塞ですか?」
「城だ」
「監獄ではなく?」
「……城だ」
そこに建っていたのは、黒い岩石と、青白い氷で構成された、巨大な建造物だった。
装飾? ない。
花壇? ない。
あるのは、侵入者を串刺しにするための尖った柵と、威圧感たっぷりの鉄扉だけ。
まさに『魔王城』という言葉がピッタリだ。
「どうだ? やはり、引いたか?」
アレクシス公爵が不安げに私の顔色を伺う。
私は眼鏡の位置を直し、冷静に評価を下した。
「セキュリティ面は100点ですね。泥棒が入る気すら起きないでしょう」
「……」
「ただ、居住性はマイナス50点です。見てください、あの窓。小さすぎて日当たりが悪そうです。湿気が溜まりますよ」
「……敵の矢を防ぐためだ」
「今は戦時中ではありません。リフォーム決定です」
私が断言すると、彼はホッとしたように、少しだけ笑った。
「そうか。好きにしてくれ」
***
馬車が城の正面玄関に到着すると、そこにはすでに大勢の使用人たちが整列していた。
全員、黒い制服に身を包んでいる。
そして全員、顔色が青白い。
ガタガタガタ……。
寒さのせいではない。
震えているのだ。恐怖で。
馬車の扉が開き、アレクシス公爵が降り立つ。
その瞬間、ピシッ! と全員が直立不動になった。
「閣下! ご帰還、心よりお待ちしておりました!」
執事長らしき白髪の老人が叫ぶ。
その声は裏返っていた。
「うむ」
アレクシス公爵は短く答え、私に手を差し伸べた。
私が馬車から降りると、使用人たちの視線が一斉に突き刺さった。
(……あれが、噂の?)
(閣下が連れ帰ったという……生贄か?)
(可哀想に……あんなに華奢なのに……)
ひそひそ話が聞こえる。
どうやら私は「公爵の愛人」ではなく「魔王への供物」だと思われているらしい。
「皆、聞け」
アレクシス公爵が声を張り上げた。
ビクゥッ! と全員が肩を跳ねさせる。
「こいつはソフィエ。俺の……その、つま……」
彼は言い淀み、顔を赤くして咳払いをした。
「……俺の『雇い主』であり、『婚約者』だ。丁重に扱え」
「は、はいぃぃぃ! かしこまりましたぁぁぁ!」
絶叫に近い返事。
アレクシス公爵は私の方を向き、「どうだ、歓迎されているだろう?」という顔をした。
(……どこがですか)
これは歓迎ではない。恐怖政治だ。
私はため息をつき、一歩前に出た。
「皆様、初めまして。ソフィエ・フォン・ローゼンです」
私は優雅にカーテシーをした。
そして、ニコリともせず、事務的な口調で続けた。
「とりあえず、全員、顔が怖いです」
「えっ?」
執事長が目を丸くする。
「貴方達の主人は、確かに見た目は怖いですし、言葉足らずですし、魔力は規格外ですが、中身はただの不器用な大型犬です。そこまで怯える必要はありません」
「お、大型犬……!?」
使用人たちがざわめく。
閣下を犬呼ばわりした人間は、過去に一人として生きて帰れなかったはずだ。
チラリと公爵を見ると、彼は「ワン」と言わんばかりに大人しく頷いている。
「さて、執事長さん」
「は、はい!」
「この城の『業務改善命令』を出します。メモのご用意を」
「ぎょ、業務改善……?」
「第一に、玄関ホールの照明が暗すぎます。あれでは来客が『地獄への入り口か』と誤解します。もっと明るい魔石ランプに交換してください」
「は、はぁ……」
「第二に、廊下の石畳が冷たすぎます。私の足が冷えます。全フロアにフカフカの絨毯を敷いてください。色は赤かベージュで、温かみのあるものを」
「ええっ、全フロアですか!?」
「第三に、食堂のメニューです。アレクシス様は味覚音痴ではありません。ただ、貴方達が『閣下は食事になど興味がない』と思い込んで、味気ない保存食ばかり出しているから、彼も無言で食べているだけです」
私はビシッと言い放った。
「今日の夕食から、彩りのある温かい料理を出してください。もしシェフが作れないなら、私が厨房に入ります」
シーン……と静まり返る。
執事長は、恐る恐るアレクシス公爵を見た。
「か、閣下……よろしいので……?」
公爵は腕を組み、フッと笑った。
「……俺の婚約者の言う通りだ。彼女の言葉は、俺の言葉と思え」
その瞬間。
使用人たちの目に、光が宿った。
「……絨毯を、敷いていいのですか?」
「……料理に、凝ってもいいのですか?」
「……笑っても、殺されませんか?」
「当たり前でしょう」
私が呆れて言うと、若いメイドの一人が、ポロポロと涙を流した。
「よかったぁ……私たち、閣下は冷たいものがお好きだとばかり……本当は、可愛いカーテンとか付けたかったんですぅ……!」
「僕も! 庭に花を植えたかったんです!」
「私は、閣下のマントの洗濯糊をもっと柔らかくしたかった!」
堰を切ったように、使用人たちの本音が溢れ出した。
彼らは、アレクシス公爵を嫌っていたわけではなかった。
ただ、あまりにも彼が「完璧な氷の公爵」であろうとするあまり、どう接していいかわからず、萎縮していただけなのだ。
そこへ、私が風穴を開けた。
「よろしい。では、これより『魔王城改造計画』を実行します! 各自、持ち場に戻ってプランを練りなさい! 解散!」
「「「はいっ! ソフィエ様!!」」」
先ほどまでの陰鬱な空気が嘘のように、使用人たちは生き生きと動き出した。
「……凄いな、お前は」
アレクシス公爵が、感心したように呟く。
「俺が10年かけても作れなかった空気を、たった5分で変えてしまった」
「貴方がコミュニケーションをサボっていただけですよ」
「……耳が痛い」
彼は苦笑し、私の腰に手を回した。
「さあ、入ろう。これからは、ここがお前の家だ」
案内された城の内部は、確かに寒々しかった。
だが、すれ違う使用人たちは、まだ怯えながらも、私と公爵に向かって必死に「笑顔」を作ろうとしていた。
「おかえりなさいませ、閣下」
メイドが震える声で言う。
アレクシス公爵は、一瞬驚いた顔をしたが、私の「ほら、返事!」という視線を受けて、ぎこちなく頷いた。
「……あ、ああ。ただいま」
メイドは、感激のあまり卒倒しそうになっていた。
「……悪くないな」
公爵がボソッと言う。
「でしょ?」
私たちは顔を見合わせて笑った。
こうして、私のガレリアでの生活が始まった。
魔王城のリフォーム。
使用人たちの再教育。
そして、不器用な公爵との甘い(?)生活。
王宮での殺伐とした日々が嘘のような、充実した日々。
だが。
私が平和を享受している間にも、王都からの『追手』は着実に近づいていた。
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