16 / 28
16
しおりを挟む
「さあさあ、張った張った! 帝国の『狂犬』ルーカス殿下が勝つか、王国の『愛の戦士』レイド殿下が勝つか! 世紀の一戦ですよ!」
快晴の空の下、帝都の中央闘技場。
五万人を収容する巨大なスタジアムは、熱狂の渦に包まれていた。
しかし、私がいるのは特等席ではない。
観客席の一角に設営された、臨時の『ブックメーカー(賭け屋)』ブースだ。
「お嬢ちゃん! ルーカス殿下に金貨百枚だ!」
「俺もだ! 全財産いくぞ!」
「あっちのヒョロい王子に賭ける奴なんているのか!?」
帝国の筋肉自慢たちが、我先にと金貨を投げ込んでくる。
私は高速で計算し、オッズ表を書き換えていく。
「はい、ルーカス殿下のオッズは1.0001倍です。勝っても手数料でマイナスになる可能性がありますが、よろしいですか?」
「構わねえ! 殿下の勝利は確実だからな!」
「承知しました。……えー、レイド殿下のオッズは現在、五万倍です! 五万倍ですよ! 夢を見たい方はいませんか?」
「…………」
シーン。
誰一人として手を挙げない。
「シルビア様ぁ! 私も賭けますぅ!」
そこへ、ピンク色のドレスを着たマリア嬢が割り込んできた。
「レイド様に賭けます! 私の全財産……えっと、銀貨三枚!」
「……マリア様、全財産がそれだけですか? 昨日の罰金で素寒貧(すかんぴん)になったのですか?」
「愛の力で増やすんですぅ! 五万倍なら大金持ちです!」
「では受理します。奇跡が起きるといいですね」
私は憐れむような目でチケットを渡した。
その時、闘技場にファンファーレが鳴り響いた。
『これより、両国の友好(?)を記念した御前試合を開始する!!』
実況の声と共に、二つのゲートが開く。
まず東側から現れたのは、金ピカのフルプレートアーマーに身を包んだレイド殿下だ。
兜には巨大な羽飾りがつき、マントには王家の紋章が刺繍されている。
「見ろ、シルビア! この輝く姿を!」
レイド殿下は剣を抜き、高らかに叫んだ。
「この鎧は、王国の宝物庫から持ち出した伝説の聖鎧『アイギス』だ! どんな攻撃も跳ね返す!」
「……殿下、その鎧、重すぎて膝が笑っていますよ」
私は遠目にも分かる彼の足の震えを確認し、救護班に『担架、特大サイズで待機』と合図を送った。
続いて西側から現れたのは、いつものシャツに革の防具を一枚つけただけのルーカス殿下。
手には、刃引きをした訓練用の大剣をぶら下げている。
「あー……面倒くさい。早く終わらせて飯にしたい」
あくびをしている。
緊張感の欠片もない。
『両者、構え!!』
審判の声が響く。
レイド殿下は聖鎧をガチャガチャいわせながら、剣を正眼に構えた。
「行くぞ、筋肉皇太子! 僕の愛の剣技、受けてみろ!」
「……名前で呼べ。まあいい、来いよ」
ルーカス殿下は棒立ちだ。
『始めッ!!』
開始の合図と同時に、レイド殿下が叫んだ。
「うおおおお! 愛は勝つ! シルビアは僕のものだあああ!」
彼は猛然と突進した。
……いや、猛然というよりは、重い鎧に振り回されてヨロヨロと走っている。
対するルーカス殿下は、一歩も動かない。
ただ、近づいてくるレイド殿下を見据え、深いため息をついた。
「遅い」
「なっ!?」
レイド殿下の剣が振り下ろされる――その直前。
ルーカス殿下の大剣が、下から上へとカチ上げられた。
それは剣術というより、ゴルフのスイングに近かった。
ドォォォォォォン!!!
凄まじい衝撃音が闘技場を揺らす。
「え?」
マリア嬢が口を開けた。
私の目の前で、金色の塊が空高く打ち上げられた。
「あーーーーれーーーーーー!」
情けない叫び声を残し、レイド殿下は放物線を描いて空の彼方へ。
その高度、推定三十メートル。
「……ナイスショット」
私は思わず拍手した。
キラリと光る星のように、レイド殿下は闘技場の場外、お堀の水の中へと着水した。
バッシャーーーーーン!!!
巨大な水柱が上がる。
『しょ、勝負ありぃぃぃぃ!! 勝者、ルーカス・フォン・バルバロッサ皇太子!!』
『うおおおおおおおお!!』
観客総立ち。大歓声。
試合時間、およそ三秒。
「レ、レイド様ぁぁぁぁ!!」
マリア嬢が悲鳴を上げて駆け出していく。
「あ、マリア様! 賭け金の払い戻しはありませんよ! ハズレ馬券は紙屑です!」
私は背中に声をかけたが、彼女には届いていないようだった。
「ふう……仕事終了」
私はオッズ表を片付けた。
そこへ、涼しい顔をしたルーカス殿下が戻ってきた。
汗一つかいていない。
「どうだ、シルビア。俺の愛の力(物理)は」
「愛というか、ただの暴力でしたね。手加減はしましたか?」
「したぞ。峰打ちだ」
「峰打ちで人が空を飛ぶのは物理法則がおかしいですが……まあ、生きてはいるでしょう」
お堀から這い上がってくる金ピカの姿が見える。
マリア嬢がタオルを持って走り回っているようだ。
「これで、あいつらも少しは懲りるだろう」
「だといいのですが。……あの方たち、学習能力が欠如していますから」
私は売り上げの入った重い袋を持ち上げた。
「さて、本日の収益は金貨二万枚です。ルーカス殿下の勝利があまりに明白すぎて、配当金がほとんど発生しませんでした」
「つまらんな。全額、国庫へ入れておけ」
「いえ、一割は私の『興行主手当』として頂きます」
「……お前、本当にブレないな」
殿下は呆れつつも、私の頭をポンと撫でた。
「帰るぞ。今日は祝勝会だ。最高の肉を用意させる」
「また肉ですか? 野菜も食べてくださいと言っているでしょう」
「今日は特別だ! 俺が勝ったんだからな!」
子供のようにはしゃぐ最強の皇太子。
私はやれやれと肩をすくめつつ、その隣を歩いた。
遠くで、濡れ鼠になったレイド殿下が「おぼえでろぉぉぉ!」と叫んでいるのが聞こえたが、それは勝利のファンファーレにかき消された。
私の帝國生活は、こうしてまた一つ、騒がしい思い出(と売上金)を積み重ねていくのだった。
快晴の空の下、帝都の中央闘技場。
五万人を収容する巨大なスタジアムは、熱狂の渦に包まれていた。
しかし、私がいるのは特等席ではない。
観客席の一角に設営された、臨時の『ブックメーカー(賭け屋)』ブースだ。
「お嬢ちゃん! ルーカス殿下に金貨百枚だ!」
「俺もだ! 全財産いくぞ!」
「あっちのヒョロい王子に賭ける奴なんているのか!?」
帝国の筋肉自慢たちが、我先にと金貨を投げ込んでくる。
私は高速で計算し、オッズ表を書き換えていく。
「はい、ルーカス殿下のオッズは1.0001倍です。勝っても手数料でマイナスになる可能性がありますが、よろしいですか?」
「構わねえ! 殿下の勝利は確実だからな!」
「承知しました。……えー、レイド殿下のオッズは現在、五万倍です! 五万倍ですよ! 夢を見たい方はいませんか?」
「…………」
シーン。
誰一人として手を挙げない。
「シルビア様ぁ! 私も賭けますぅ!」
そこへ、ピンク色のドレスを着たマリア嬢が割り込んできた。
「レイド様に賭けます! 私の全財産……えっと、銀貨三枚!」
「……マリア様、全財産がそれだけですか? 昨日の罰金で素寒貧(すかんぴん)になったのですか?」
「愛の力で増やすんですぅ! 五万倍なら大金持ちです!」
「では受理します。奇跡が起きるといいですね」
私は憐れむような目でチケットを渡した。
その時、闘技場にファンファーレが鳴り響いた。
『これより、両国の友好(?)を記念した御前試合を開始する!!』
実況の声と共に、二つのゲートが開く。
まず東側から現れたのは、金ピカのフルプレートアーマーに身を包んだレイド殿下だ。
兜には巨大な羽飾りがつき、マントには王家の紋章が刺繍されている。
「見ろ、シルビア! この輝く姿を!」
レイド殿下は剣を抜き、高らかに叫んだ。
「この鎧は、王国の宝物庫から持ち出した伝説の聖鎧『アイギス』だ! どんな攻撃も跳ね返す!」
「……殿下、その鎧、重すぎて膝が笑っていますよ」
私は遠目にも分かる彼の足の震えを確認し、救護班に『担架、特大サイズで待機』と合図を送った。
続いて西側から現れたのは、いつものシャツに革の防具を一枚つけただけのルーカス殿下。
手には、刃引きをした訓練用の大剣をぶら下げている。
「あー……面倒くさい。早く終わらせて飯にしたい」
あくびをしている。
緊張感の欠片もない。
『両者、構え!!』
審判の声が響く。
レイド殿下は聖鎧をガチャガチャいわせながら、剣を正眼に構えた。
「行くぞ、筋肉皇太子! 僕の愛の剣技、受けてみろ!」
「……名前で呼べ。まあいい、来いよ」
ルーカス殿下は棒立ちだ。
『始めッ!!』
開始の合図と同時に、レイド殿下が叫んだ。
「うおおおお! 愛は勝つ! シルビアは僕のものだあああ!」
彼は猛然と突進した。
……いや、猛然というよりは、重い鎧に振り回されてヨロヨロと走っている。
対するルーカス殿下は、一歩も動かない。
ただ、近づいてくるレイド殿下を見据え、深いため息をついた。
「遅い」
「なっ!?」
レイド殿下の剣が振り下ろされる――その直前。
ルーカス殿下の大剣が、下から上へとカチ上げられた。
それは剣術というより、ゴルフのスイングに近かった。
ドォォォォォォン!!!
凄まじい衝撃音が闘技場を揺らす。
「え?」
マリア嬢が口を開けた。
私の目の前で、金色の塊が空高く打ち上げられた。
「あーーーーれーーーーーー!」
情けない叫び声を残し、レイド殿下は放物線を描いて空の彼方へ。
その高度、推定三十メートル。
「……ナイスショット」
私は思わず拍手した。
キラリと光る星のように、レイド殿下は闘技場の場外、お堀の水の中へと着水した。
バッシャーーーーーン!!!
巨大な水柱が上がる。
『しょ、勝負ありぃぃぃぃ!! 勝者、ルーカス・フォン・バルバロッサ皇太子!!』
『うおおおおおおおお!!』
観客総立ち。大歓声。
試合時間、およそ三秒。
「レ、レイド様ぁぁぁぁ!!」
マリア嬢が悲鳴を上げて駆け出していく。
「あ、マリア様! 賭け金の払い戻しはありませんよ! ハズレ馬券は紙屑です!」
私は背中に声をかけたが、彼女には届いていないようだった。
「ふう……仕事終了」
私はオッズ表を片付けた。
そこへ、涼しい顔をしたルーカス殿下が戻ってきた。
汗一つかいていない。
「どうだ、シルビア。俺の愛の力(物理)は」
「愛というか、ただの暴力でしたね。手加減はしましたか?」
「したぞ。峰打ちだ」
「峰打ちで人が空を飛ぶのは物理法則がおかしいですが……まあ、生きてはいるでしょう」
お堀から這い上がってくる金ピカの姿が見える。
マリア嬢がタオルを持って走り回っているようだ。
「これで、あいつらも少しは懲りるだろう」
「だといいのですが。……あの方たち、学習能力が欠如していますから」
私は売り上げの入った重い袋を持ち上げた。
「さて、本日の収益は金貨二万枚です。ルーカス殿下の勝利があまりに明白すぎて、配当金がほとんど発生しませんでした」
「つまらんな。全額、国庫へ入れておけ」
「いえ、一割は私の『興行主手当』として頂きます」
「……お前、本当にブレないな」
殿下は呆れつつも、私の頭をポンと撫でた。
「帰るぞ。今日は祝勝会だ。最高の肉を用意させる」
「また肉ですか? 野菜も食べてくださいと言っているでしょう」
「今日は特別だ! 俺が勝ったんだからな!」
子供のようにはしゃぐ最強の皇太子。
私はやれやれと肩をすくめつつ、その隣を歩いた。
遠くで、濡れ鼠になったレイド殿下が「おぼえでろぉぉぉ!」と叫んでいるのが聞こえたが、それは勝利のファンファーレにかき消された。
私の帝國生活は、こうしてまた一つ、騒がしい思い出(と売上金)を積み重ねていくのだった。
98
あなたにおすすめの小説
処刑された悪役令嬢、二周目は「ぼっち」を卒業して最強チームを作ります!
みかぼう。
恋愛
地方を救おうとして『反逆者』に仕立て上げられ、断頭台で散ったエリアナ・ヴァルドレイン。
彼女の失敗は、有能すぎるがゆえに「独りで背負いすぎたこと」だった。
ループから始まった二周目。
彼女はこれまで周囲との間に引いていた「線」を、踏み越えることを決意した。
「お父様、私に『線を引け』と教えた貴方に、処刑台から見た真実をお話しします」
「殿下、私が貴方の『目』となります。王国に張り巡らされた謀略の糸を、共に断ち切りましょう」
淑女の仮面を脱ぎ捨て、父と王太子を「共闘者」へと変貌させる政争の道。
未来知識という『目』を使い、一歩ずつ確実に、破滅への先手を取っていく。
これは、独りで戦い、独りで死んだ令嬢が、信頼と連帯によって王国の未来を塗り替える――緻密かつ大胆なリベンジ政争劇。
「私を神輿にするのなら、覚悟してくださいませ。……その行き先は、貴方の破滅ですわ」
(※カクヨムにも掲載中です。)
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~
水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」
夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。
王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。
「左様でございますか」
彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。
【完結】婚約破棄された令嬢の毒はいかがでしょうか
まさかの
恋愛
皇太子の未来の王妃だったカナリアは突如として、父親の罪によって婚約破棄をされてしまった。
己の命が助かる方法は、友好国の悪評のある第二王子と婚約すること。
カナリアはその提案をのんだが、最初の夜会で毒を盛られてしまった。
誰も味方がいない状況で心がすり減っていくが、婚約者のシリウスだけは他の者たちとは違った。
ある時、シリウスの悪評の原因に気付いたカナリアの手でシリウスは穏やかな性格を取り戻したのだった。
シリウスはカナリアへ愛を囁き、カナリアもまた少しずつ彼の愛を受け入れていく。
そんな時に、義姉のヒルダがカナリアへ多くの嫌がらせを行い、女の戦いが始まる。
嫁いできただけの女と甘く見ている者たちに分からせよう。
カナリア・ノートメアシュトラーセがどんな女かを──。
小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムで投稿しています。
とある令嬢の優雅な別れ方 〜婚約破棄されたので、笑顔で地獄へお送りいたします〜
入多麗夜
恋愛
【完結まで執筆済!】
社交界を賑わせた婚約披露の茶会。
令嬢セリーヌ・リュミエールは、婚約者から突きつけられる。
「真実の愛を見つけたんだ」
それは、信じた誠実も、築いてきた未来も踏みにじる裏切りだった。だが、彼女は微笑んだ。
愛よりも冷たく、そして美しく。
笑顔で地獄へお送りいたします――
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
婚約破棄されましたが、私はもう必要ありませんので
ふわふわ
恋愛
「婚約破棄?
……そうですか。では、私の役目は終わりですね」
王太子ロイド・ヴァルシュタインの婚約者として、
国と王宮を“滞りなく回す存在”であり続けてきた令嬢
マルグリット・フォン・ルーヴェン。
感情を表に出さず、
功績を誇らず、
ただ淡々と、最善だけを積み重ねてきた彼女に突きつけられたのは――
偽りの奇跡を振りかざす“聖女”による、突然の婚約破棄だった。
だが、マルグリットは嘆かない。
怒りもしない。
復讐すら、望まない。
彼女が選んだのは、
すべてを「仕組み」と「基準」に引き渡し、静かに前線から降りること。
彼女がいなくなっても、領地は回る。
判断は滞らず、人々は困らない。
それこそが、彼女が築いた“完成形”だった。
一方で、
彼女を切り捨てた王太子と偽聖女は、
「彼女がいない世界」で初めて、自分たちの無力さと向き合うことになる。
――必要とされない価値。
――前に出ない強さ。
――名前を呼ばれない完成。
これは、
騒がず、縋らず、静かに去った令嬢が、
最後にすべてを置き去りにして手に入れる“自由”の物語。
ざまぁは静かに、
恋は後半に、
そして物語は、凛と終わる。
アルファポリス女子読者向け
「大人の婚約破棄ざまぁ恋愛」、ここに完結。
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる