「怒れる悪役令嬢」として婚約破棄されました。

パリパリかぷちーの

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「嫌です! 死んでも行きません! あそこは私の黒歴史の埋葬地なんです!」

公爵邸の朝食の席で、メフィアの悲痛な叫びが響き渡った。

テーブルの上には、金箔押しの豪奢な招待状が置かれている。

『王立学園創立百周年記念祭 特別招待状』

差出人は、学園長……ではなく、第二王子セドリックの名前がデカデカと記されていた。

メフィアはフォークを握りしめたまま、ガタガタと震えている。

「だ、旦那様……ご存知ですよね? 私が学園でどう呼ばれていたか……」

「ああ。『怒れる悪役令嬢』だろう?」

リュカは優雅にコーヒーを啜りながら答えた。

「違います! 裏では『歩く呪いの藁人形』とか『校舎裏の女帝』とか呼ばれてたんですよ!?」

メフィアにとって、学園は青春の場所ではない。

人見知りと緊張のせいで友達が一人もできず、ただ図書室とトイレを往復していた孤独な戦場だったのだ。

「卒業パーティーであんな騒ぎ(婚約破棄)を起こして追い出されたのに、どの面下げて戻れって言うんですか! 石を投げられます!」

「安心しろ。石を投げてくる奴がいたら、投げる前にその腕をへし折ってやる」

「過激派! 余計に怖がられます!」

リュカはカップを置き、楽しげに目を細めた。

「それに、今回の招待は『卒業生代表』としての名目もあるらしいぞ」

「何の代表ですか!? 『反面教師』代表ですか!?」

「フッ……。まあ、私の愛しいペットがかつて過ごした『飼育箱』を見てみたいという興味はある」

「学校を飼育箱って呼ばないでください!」

結局、リュカの好奇心(とセドリックからの挑発)には勝てず、メフィアは再び地獄の門をくぐることになった。



当日。

メフィアは鏡の前で絶句していた。

「……あの、旦那様。これは一体……」

「制服だ」

リュカが用意したのは、王立学園の女子制服だった。

しかも、なぜかサイズが微妙にタイトで、スカート丈も若干短い気がする。

「卒業生なんだから、ドレスで良くないですか? なんでコスプレさせるんですか?」

「現役の生徒に紛れて、目立たないようにするための配慮だ」

「絶対嘘だ! 旦那様の趣味ですよね!?」

「……似合っているぞ。現役時代より色気がある」

リュカはメフィアの姿を上から下まで眺め、満足げに頷いた。

「このまま学園ではなく、私の寝室に連れ込みたいくらいだ」

「通報しますよ!?」

抵抗虚しく、メフィアは制服姿(首輪付き)で、リュカと共に馬車に乗り込んだ。

リュカの方も、いつもの堅苦しい格好ではなく、少し崩したジャケットスタイルだ。

それがまた、「学園に視察に来た若き理事長」か「女生徒を惑わす危険な教育実習生」のような背徳的な魅力を放っている。

(うぅ……この人と歩くの、本当に心臓に悪い……)

馬車は王立学園の正門前に到着した。

お祭り騒ぎで賑わう校内からは、楽しげな音楽や歓声が聞こえてくる。

しかし、リュカの馬車が止まり、中から二人が降り立った瞬間。

ピタッ。

付近の空気が凍りついた。

「お、おい……あれ……」

「リュカ公爵様だ……! キャー素敵!」

「いや、その隣! 見ろよ、あの制服!」

「げっ……! メフィア様だ!」

「伝説の『裏番長』が帰ってきたぞ!」

ざわめきが波紋のように広がっていく。

メフィアはリュカの袖を掴み、背中に隠れるようにして俯いた。

(帰りたい。今すぐ回れ右してダッシュで帰りたい……!)

その震える姿と、リュカの背中に隠れる(=背後から指示を出す)ポジショニングが、在校生たちの恐怖を煽る。

「見ろ……あの震え……」

「獲物を探知しているんだ……」

「今日は祭りだぞ? まさか『血祭り』にする気か……?」

物騒な単語が飛び交う中、リュカは悠然と歩き出した。

「行くぞ、メフィア。……はぐれるなよ」

リュカの手が、メフィアの手をしっかりと握る。

いわゆる「恋人繋ぎ」だ。

「ひゃうっ! だ、旦那様、手汗が……!」

「構わん。お前の怯えが直に伝わってきて心地よい」

「変態!」

二人が校門をくぐると、そこにはやはり「モーゼの道」が出来上がっていた。

屋台を楽しんでいた生徒たちが、焼きそばやクレープを持ったまま、道を開けて敬礼(?)している。

「あ、あ、あの……こんにちは……」

メフィアは精一杯、友好的な挨拶をしようと試みた。

しかし、引きつった笑顔と、蚊の鳴くような声は、

『……(命が惜しければ)……退け……』

という呪詛に変換されて伝わったらしい。

「「「ヒッ! 失礼しましたぁぁ!」」」

生徒たちは脱兎のごとく逃げ出した。

「なんでぇぇぇ!?」

メフィアが心の中で絶叫する。

「人気者だな、メフィア」

リュカがクククと笑う。

「違います! 妖怪扱いされてるだけです!」



「さて、まずは挨拶回りか?」

「いえ、絶対に行きたくありません。……あ、あそこ! 図書室に行きましょう!」

メフィアは人混みを避けるため、自分の唯一の聖域だった図書室を指差した。

「あそこなら静かだし、人も少ないはずです!」

「ふむ。お前の『根城』か。案内しろ」

二人は校舎の奥へ進み、図書室へと入った。

予想通り、祭りの喧騒から離れた図書室は静まり返っていた。

「はぁ……落ち着く……」

本の匂いに包まれ、メフィアはようやく呼吸を取り戻した。

「私、在学中はここが家みたいなものでした。昼休みも放課後も、ずっとここで本を読んで……」

「友達はいなかったのか?」

「いませんよ! 禁句です!」

メフィアは懐かしそうに本棚を撫でた。

「特にこの奥の『黒魔術史』のコーナーが落ち着くんです。人が絶対に来ないので」

「……なるほど。お前の趣味の原点はここか」

リュカが妙に納得する。

「違います! 場所が隅っこで落ち着くだけで、黒魔術には興味ないです!」

その時だった。

本棚の陰から、数人の女子生徒がヒソヒソと話している声が聞こえてきた。

「ねえ、聞いた? メフィア様が来てるって」

「聞いたわ! なんでも、今日は公爵様を生贄に捧げる儀式をするとか……」

「嘘!? あんな素敵な公爵様を!?」

「だって、あのメフィア様よ? きっと公爵様を洗脳して、学園の地下に封印された邪神を復活させる気だわ!」

(設定が壮大すぎる!)

メフィアは白目を剥いた。

「……おい、メフィア」

リュカが耳元で囁く。

「お前、いつの間に邪神使いになったんだ?」

「なってません! 冤罪です!」

「だが、生贄という響きは悪くないな。……お前に食われるなら本望だ」

「そういう意味じゃありませんんん!」

リュカがわざとらしくメフィアの首筋に顔を埋めたため、メフィアは「ひゃん!」と変な声を上げてしまった。

ガタン!

その声に驚いた女子生徒たちが、本を落とす音がした。

「っ!? 誰かいる!」

「今の声……まさか、儀式が始まった!?」

「逃げて! 魂抜かれるわよ!」

ドタドタドタ!

女子生徒たちは悲鳴を上げながら逃げ去っていった。

「あーあ……。また誤解が……」

メフィアはがっくりと項垂れた。

「まあいいではないか。……邪魔者はいなくなった」

リュカはニヤリと笑い、メフィアを本棚に押し付けた。

「せっかくの静かな場所だ。……かつてのお前の『聖域』を、私の色で上書きしてやろうか」

「えっ、ちょ、ここ学校ですよ!? 神聖な学び舎ですよ!?」

「だからこそ燃える」

リュカの顔が近づく。

キスされる――!

そう思った瞬間。

「見つけたぞ、メフィアァァァ!!」

空気を読まない大声が、静寂をぶち壊した。

「……チッ」

リュカが舌打ちをして離れる。

図書室の入り口に立っていたのは、セドリック王子とリリー、そして数名の取り巻き(生徒会メンバー)だった。

「やはりここか! 陰気な貴様のことだ、どうせカビ臭い本の陰に隠れていると思ったぞ!」

セドリックが勝ち誇ったように叫ぶ。

「せ、セドリック様……! (助かった……けど、また面倒なのが来た……!)」

「リュカ! 貴様も貴様だ! こんな神聖な場所で、何やら不純なことをしようとしていたな!?」

「……不純? 愛の語らいですが」

リュカは平然と言い放つ。

「黙れ! 今日こそは、全校生徒の前で貴様らの化けの皮を剥いでやる!」

セドリックは指をバチンと鳴らした。

「連れて行け! メインステージへ!」

生徒会役員の男子生徒たちが、怯えながらもジリジリと近づいてくる。

「あ、あの……抵抗しないでくださいね……呪わないでくださいね……」

「しませんよ! 歩きますよ!」

メフィアは抵抗する気力もなく、大人しく連行されることを選んだ。

リュカはといえば、

「やれやれ。……まあ、余興にはなるか」

と、完全に楽しんでいる様子だ。



連れて行かれたのは、校庭に設置された巨大な特設ステージだった。

数百人の生徒や保護者が集まっている。

「さあ、皆さん! 注目してください!」

セドリックがマイク(魔道具)を持って叫ぶ。

「今日、この記念すべき日に、ある『疑惑』に決着をつけたいと思います!」

観衆がざわめく。

ステージの中央に立たされたメフィアは、数千の視線に晒され、もはや立っているのが奇跡な状態だった。

(吐きそう……。胃がねじれる……。誰か透明マントをください……)

ガタガタガタガタ。

その震えは、マイクスタンドを通して「ゴゴゴゴ……」という地響きのようなノイズとしてスピーカーから流れていた。

「ここにいる元・公爵令嬢メフィアは、かつて多くの生徒を恐怖に陥れ、私との婚約破棄後も、あろうことか宰相リュカを黒魔術で洗脳し、公爵邸を乗っ取ったという噂があります!」

「乗っ取ってません! 掃除婦として雇われただけです!」

メフィアの心の叫びは届かない。

「そこで! 今から彼女の本性を暴くための『公開裁判』を行います!」

セドリックは、ステージの袖から何かを運ばせた。

それは、水晶玉のようなものがついた巨大な魔道具だった。

「これは『真実の口』ならぬ『真実の魔鏡』! 手を触れれば、その者の心の闇を映像として映し出すアーティファクトだ!」

(うそ!? そんなハイテクなものが!?)

「さあ、メフィア! この鏡に手を触れろ! 貴様の心がドス黒い闇に包まれているなら、鏡には悪魔や怨霊が映し出されるはずだ!」

会場が固唾を飲んで見守る。

メフィアはリュカを見た。

リュカは腕を組み、「やってみろ」と目で合図している。

(やるしかないの……? でも、私の心の中なんて……『帰りたい』とか『布団に入りたい』とか『キノコになりたい』とかしかないけど……)

メフィアは震える手を、ゆっくりと水晶へと伸ばした。

「うぅ……どうなっても知りませんよ……」

指先が、冷たい水晶に触れる。

カッ!

水晶が眩い光を放った。

そして、空中に巨大なホログラム映像が浮かび上がる。

そこに映っていたのは――。

『もふもふした大量のウサギと戯れるメフィア』

『暖かい布団に包まって幸せそうに寝るメフィア』

『美味しいケーキを食べてほっぺたを落とすメフィア』

そして、

『リュカに頭を撫でられて、真っ赤になって喜ぶメフィア』

そんな、平和で、可愛らしく、乙女チックな映像の数々だった。

「…………は?」

セドリックの声が裏返った。

会場中がシーンと静まり返る。

映し出された映像の中のメフィアは、普段の「死神顔」とは似ても似つかない、とろけるような笑顔を見せていた。

特に、リュカに撫でられている映像の破壊力は凄まじかった。

「……か、可愛い……」

誰かが呟いた。

「えっ、なにあの笑顔……天使?」

「普段の震えてる姿とのギャップがすごい……」

「尊い……」

予想外の反応に、セドリックは狼狽えた。

「な、なんだこれは!? 故障か!? こんな……こんなファンシーな脳内であるはずがない!」

「故障ではありません」

リュカが静かにマイクを取った。

「これが彼女の『真実』です」

リュカはメフィアの肩を抱き寄せ、観衆に向かって言った。

「彼女はただ、平和と睡眠と、甘いものを愛する……臆病で愛らしい少女なのです。悪役令嬢? 黒魔術? ……すべては君たちの勝手な妄想だ」

リュカの言葉と、空中に浮かぶ「幸せそうなメフィア」の映像。

これが決定打となった。

「メフィア様……誤解してた……」

「ただの人見知りの可愛い子だったんだ……」

「なんか、守ってあげたくなる……」

会場の空気が、一瞬にして「恐怖」から「萌え」へと反転した。

「そ、そんな……馬鹿な……!」

セドリックが膝から崩れ落ちる。

「嘘だぁぁぁ! 私の断罪計画がぁぁぁ!」

リリーが、セドリックの背中をポンポンと叩いた。

「セドリック様、残念でしたね。でも、お姉様の寝顔、とってもキュートでしたわ!」



こうして、公開裁判はまさかの「メフィアの好感度爆上げイベント」となって幕を閉じた。

帰り道。

馬車の中で、メフィアは顔を両手で覆ってうずくまっていた。

「死にたい……。私の恥ずかしい脳内が全校生徒に……」

「最高だったぞ、メフィア」

リュカは上機嫌だ。

「特に、私に撫でられて喜んでいる映像。……あれは保存できないのか?」

「できません! 忘れてください!」

「ふむ。……だが、これで学園での悪評も少しは晴れただろう」

「その代わりに、『実は可愛いもの好きのギャップ萌えキャラ』として変なファンクラブができそうです……」

「ファンクラブだと? ……潰すか」

「やめてください!」

メフィアの平穏な日常(?)は、まだまだ遠い。

だが、学園を去る彼女の背中には、以前のような暗い影はなく、ほんのりと夕焼け色に染まっていたのだった。
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