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「いいこと? 結婚式とは、単なる愛の誓いの場ではありません。我がベルンシュタイン家の財力、政治力、そしてセンスを国内外に見せつける、最大級の『軍事パレード』なのです!」
王都にある公爵家のタウンハウス。
その一室に、私の演説が響き渡りました。
目の前に整列しているのは、国中から集められたトップクリエイターたちです。
王室御用達のドレスデザイナー、三ツ星シェフ、天才フラワーアーティスト、そして建築家までいます。
彼らは皆、メモ帳を握りしめ、戦場に送られる新兵のように緊張した面持ちで私を見つめていました。
「目標は三つ。一、参加者全員の度肝を抜くこと。二、当日の経済効果を最大限に高めること。三、……新郎を世界一カッコよく見せること」
最後の一つを言う時だけ、私は少し照れて声を潜めましたが、すぐに扇を開いて誤魔化しました。
「予算の上限はありません。ただし、手抜きは一切許しませんわ。私の期待値を超えられない者は、即刻クビにして、代わりにミューア様が送られた鉱山へ紹介状を書きますからね」
「「「は、はいっ!!」」」
職人たちの悲鳴にも似た返事がこだましました。
こうして、私たちの結婚式に向けた準備……いいえ、『ブライダル・ウォーズ』の幕が切って落とされたのです。
◇
最初に訪れたのは、ドレス選びの戦場でした。
「マダム・ポンパドゥール。これではダメですわ」
私は試着室のカーテンを開け、鏡に映る自分を見て首を横に振りました。
王都で一番人気のデザイナー、マダム・ポンパドゥールが泣きそうな顔で駆け寄ってきます。
「ニ、ニナリー様! こ、このデザインは最新の流行で……純白のシルクに、真珠を千個もあしらった自信作なのですが!」
「ありきたりですわ。真珠なんて、海に行けば貝が吐き出します」
私はバッサリと切り捨てました。
「私が求めているのは『革新』です。このドレスは、我が領地で新開発した『光沢糸(スパイダーシルク)』の宣伝も兼ねているのです。もっと、こう……見る角度によって色が変わり、夜会では自ら発光するくらいのインパクトが欲しいのです!」
「は、発光!? ホタルイカじゃあるまいし!」
「あら、技術的に不可能ですの? 『王都一』の看板が泣きますわね」
私が冷ややかな視線を送ると、マダムの職人魂に火がついたようです。
「……やってやろうじゃないの! あんたを、王都で一番輝く……いや、眩しすぎて直視できない花嫁にしてやるわよ!」
「ええ、期待していますわ」
その横で、新郎用のタキシードを試着していたギルバート様が、げんなりとした顔でカーテンから出てきました。
「……ニナリー。この服、肩が窮屈なのだが」
彼が着ているのは、純白のタキシードです。
しかし、彼の鍛え抜かれた筋肉が服の許容量を超えているのか、動くたびにミシミシと不穏な音が鳴っています。
「あら、ギルバート様。……少し、パツパツですわね」
「『少し』ではない。深呼吸をしたらボタンが弾け飛びそうだ。これを着て一日過ごすのは、フルプレートメイルで砂漠を行軍するより辛い」
「我慢してくださいな。美しさには犠牲がつきものです」
「……戦場の論理だな」
ギルバート様は溜息をつきましたが、私が近づいてネクタイを直してあげると、まんざらでもない顔をしました。
「でも、お似合いですわよ。白馬の王子様みたい」
「……熊の王子様の間違いだろう」
「ふふっ、私の可愛い熊さんですもの」
私たちがイチャついていると、マダムが「布が! 筋肉に合わせて布が悲鳴を上げてるわ! 特注サイズで作り直しよ!」と叫びながらメジャーを持って突撃してきました。
◇
次は、披露宴の料理を決める試食会です。
ここでも私は妥協しませんでした。
「シェフ。このスープ、温度が0.5度低いですわ」
「メインの肉料理、ソースの粘度が足りません。パンに絡みつかないわ」
「デザートの盛り付け、高さが足りなくてよ。もっと立体的に、芸術的に!」
次々とダメ出しをする私に、シェフたちは冷や汗を流しながらメモを取ります。
一方、ギルバート様は天国にいるような顔をしていました。
「美味い……これも美味い……」
彼の前には、試作品のケーキが十種類ほど並べられています。
「ギルバート様、真面目に審査してくださいな」
「審査している。……この苺のタルトは絶品だ。酸味と甘みのバランスが黄金比だ。そして、こちらのチョコレートムースは濃厚でありながら後味が軽く、いくらでも入る」
彼の食レポは、意外にも的確かつ情熱的でした。
「採用だ。全部採用しよう」
「全部は無理ですわ。予算ではなく、ゲストの胃袋が破裂します」
「むぅ……残念だ」
彼は名残惜しそうにフォークを置きました。
その口の端にクリームがついているのを、私が指で拭って舐めると、彼は真っ赤になって固まりました。
「……反則だ」
「ふふっ、ごちそうさまでした」
周囲のシェフたちが「砂糖を吐きそうだ」「料理より甘い」と囁き合っているのは、聞こえないふりをしました。
◇
そして、最も重要なのが「招待客リスト」の作成です。
これは単なるパーティの参加者選びではありません。
今後の政治的勢力図を決定づける、高度なパズルゲームです。
「セバスチャン。南方の伯爵家は?」
「招待すべきかと。現在、港湾利権の交渉中ですので、ここで恩を売っておけば有利になります」
「北の侯爵家は?」
「アレン殿下の元派閥です。招待状を送れば『許された』と安堵して、ニナリー様に忠誠を誓うでしょう」
「よろしい。では、アレン様とミューア様にも送りましょうか?」
私が悪戯っぽく提案すると、ギルバート様が眉を顰めました。
「……鉱山に?」
「ええ。『私たち、こんなに幸せになりました!』という写真付きのポストカードを同封して。極寒の地でのカイロ代わりにしていただきましょう」
「……性格が悪いな」
「お褒めいただき光栄です」
私たちは深夜までリストの精査を続けました。
この結婚式には、国王陛下も参列されます。
警備計画も綿密に練らなければなりません。
「警備に関しては、私に任せてくれ」
ギルバート様が、真剣な眼差しで地図を広げました。
「近衛騎士団を総動員して、蟻一匹通さない包囲網を敷く。不審者がいれば、即座に私が排除する」
「頼もしいですわ。……でも、新郎が剣を持って走り回るのはNGですわよ?」
「……善処する。だが、貴殿に指一本でも触れようとする輩がいれば、ケーキ入刀用のナイフで応戦する」
「それはスプラッターな結婚式になりますからやめてください」
◇
準備期間の一ヶ月は、瞬く間に過ぎていきました。
屋敷の中は常に誰かが走り回り、怒号と指示が飛び交い、まさに戦場そのものでした。
しかし、不思議と疲労感はありませんでした。
なぜなら、どこを見ても「幸せ」を作り出そうとする熱気に満ちていたからです。
そして、式の前夜。
全ての準備が完了したタウンハウスは、嵐の前の静けさに包まれていました。
私は完成したウェディングドレスが飾られた部屋で、一人、その白さを見つめていました。
「……本当に、明日なのね」
悪役令嬢として生きてきた私。
嫌われ、恐れられ、婚約破棄され、どん底を見た私。
そんな私が、明日、世界で一番幸せな花嫁になる。
なんだか夢のようで、少しだけ足が震えました。
「ニナリー」
部屋の入り口で、ギルバート様が立っていました。
「……どうした? 眠れないのか?」
「ええ。……武者震いですわ」
私は強がって笑いました。
「明日の作戦が、完璧に遂行できるか心配で」
「完璧だよ」
彼は近づいてきて、私の肩を抱きました。
「マダムのドレスも、シェフの料理も、セバスチャンの進行も、全て完璧だ。……だが」
「だが?」
「一番完璧なのは、花嫁だ」
彼はドレスではなく、私の目を見つめました。
「明日の貴殿は、間違いなく世界一美しい。私が保証する」
「……ギルバート様」
「だから、何も心配いらない。貴殿はただ、堂々と胸を張って、私の隣に立っていればいい。……支えるのは、私の役目だ」
彼の言葉が、震える心を温かく包み込んでくれました。
私は彼の胸に顔を埋めました。
「……転んだら、助けてくださいね」
「ああ。何度でも受け止めよう」
「誓いのキスで、笑わないでくださいね」
「努力する。……貴殿こそ、高笑いをするなよ?」
「それは約束できませんわ」
私たちはクスクスと笑い合いました。
窓の外には、明日の晴天を約束するような、綺麗な月が輝いていました。
戦いの準備は整いました。
さあ、悪役令嬢ニナリーの一世一代の大舞台。
派手に、華麗に、そして最高に幸せに。
開演のベルまで、あと数時間です。
王都にある公爵家のタウンハウス。
その一室に、私の演説が響き渡りました。
目の前に整列しているのは、国中から集められたトップクリエイターたちです。
王室御用達のドレスデザイナー、三ツ星シェフ、天才フラワーアーティスト、そして建築家までいます。
彼らは皆、メモ帳を握りしめ、戦場に送られる新兵のように緊張した面持ちで私を見つめていました。
「目標は三つ。一、参加者全員の度肝を抜くこと。二、当日の経済効果を最大限に高めること。三、……新郎を世界一カッコよく見せること」
最後の一つを言う時だけ、私は少し照れて声を潜めましたが、すぐに扇を開いて誤魔化しました。
「予算の上限はありません。ただし、手抜きは一切許しませんわ。私の期待値を超えられない者は、即刻クビにして、代わりにミューア様が送られた鉱山へ紹介状を書きますからね」
「「「は、はいっ!!」」」
職人たちの悲鳴にも似た返事がこだましました。
こうして、私たちの結婚式に向けた準備……いいえ、『ブライダル・ウォーズ』の幕が切って落とされたのです。
◇
最初に訪れたのは、ドレス選びの戦場でした。
「マダム・ポンパドゥール。これではダメですわ」
私は試着室のカーテンを開け、鏡に映る自分を見て首を横に振りました。
王都で一番人気のデザイナー、マダム・ポンパドゥールが泣きそうな顔で駆け寄ってきます。
「ニ、ニナリー様! こ、このデザインは最新の流行で……純白のシルクに、真珠を千個もあしらった自信作なのですが!」
「ありきたりですわ。真珠なんて、海に行けば貝が吐き出します」
私はバッサリと切り捨てました。
「私が求めているのは『革新』です。このドレスは、我が領地で新開発した『光沢糸(スパイダーシルク)』の宣伝も兼ねているのです。もっと、こう……見る角度によって色が変わり、夜会では自ら発光するくらいのインパクトが欲しいのです!」
「は、発光!? ホタルイカじゃあるまいし!」
「あら、技術的に不可能ですの? 『王都一』の看板が泣きますわね」
私が冷ややかな視線を送ると、マダムの職人魂に火がついたようです。
「……やってやろうじゃないの! あんたを、王都で一番輝く……いや、眩しすぎて直視できない花嫁にしてやるわよ!」
「ええ、期待していますわ」
その横で、新郎用のタキシードを試着していたギルバート様が、げんなりとした顔でカーテンから出てきました。
「……ニナリー。この服、肩が窮屈なのだが」
彼が着ているのは、純白のタキシードです。
しかし、彼の鍛え抜かれた筋肉が服の許容量を超えているのか、動くたびにミシミシと不穏な音が鳴っています。
「あら、ギルバート様。……少し、パツパツですわね」
「『少し』ではない。深呼吸をしたらボタンが弾け飛びそうだ。これを着て一日過ごすのは、フルプレートメイルで砂漠を行軍するより辛い」
「我慢してくださいな。美しさには犠牲がつきものです」
「……戦場の論理だな」
ギルバート様は溜息をつきましたが、私が近づいてネクタイを直してあげると、まんざらでもない顔をしました。
「でも、お似合いですわよ。白馬の王子様みたい」
「……熊の王子様の間違いだろう」
「ふふっ、私の可愛い熊さんですもの」
私たちがイチャついていると、マダムが「布が! 筋肉に合わせて布が悲鳴を上げてるわ! 特注サイズで作り直しよ!」と叫びながらメジャーを持って突撃してきました。
◇
次は、披露宴の料理を決める試食会です。
ここでも私は妥協しませんでした。
「シェフ。このスープ、温度が0.5度低いですわ」
「メインの肉料理、ソースの粘度が足りません。パンに絡みつかないわ」
「デザートの盛り付け、高さが足りなくてよ。もっと立体的に、芸術的に!」
次々とダメ出しをする私に、シェフたちは冷や汗を流しながらメモを取ります。
一方、ギルバート様は天国にいるような顔をしていました。
「美味い……これも美味い……」
彼の前には、試作品のケーキが十種類ほど並べられています。
「ギルバート様、真面目に審査してくださいな」
「審査している。……この苺のタルトは絶品だ。酸味と甘みのバランスが黄金比だ。そして、こちらのチョコレートムースは濃厚でありながら後味が軽く、いくらでも入る」
彼の食レポは、意外にも的確かつ情熱的でした。
「採用だ。全部採用しよう」
「全部は無理ですわ。予算ではなく、ゲストの胃袋が破裂します」
「むぅ……残念だ」
彼は名残惜しそうにフォークを置きました。
その口の端にクリームがついているのを、私が指で拭って舐めると、彼は真っ赤になって固まりました。
「……反則だ」
「ふふっ、ごちそうさまでした」
周囲のシェフたちが「砂糖を吐きそうだ」「料理より甘い」と囁き合っているのは、聞こえないふりをしました。
◇
そして、最も重要なのが「招待客リスト」の作成です。
これは単なるパーティの参加者選びではありません。
今後の政治的勢力図を決定づける、高度なパズルゲームです。
「セバスチャン。南方の伯爵家は?」
「招待すべきかと。現在、港湾利権の交渉中ですので、ここで恩を売っておけば有利になります」
「北の侯爵家は?」
「アレン殿下の元派閥です。招待状を送れば『許された』と安堵して、ニナリー様に忠誠を誓うでしょう」
「よろしい。では、アレン様とミューア様にも送りましょうか?」
私が悪戯っぽく提案すると、ギルバート様が眉を顰めました。
「……鉱山に?」
「ええ。『私たち、こんなに幸せになりました!』という写真付きのポストカードを同封して。極寒の地でのカイロ代わりにしていただきましょう」
「……性格が悪いな」
「お褒めいただき光栄です」
私たちは深夜までリストの精査を続けました。
この結婚式には、国王陛下も参列されます。
警備計画も綿密に練らなければなりません。
「警備に関しては、私に任せてくれ」
ギルバート様が、真剣な眼差しで地図を広げました。
「近衛騎士団を総動員して、蟻一匹通さない包囲網を敷く。不審者がいれば、即座に私が排除する」
「頼もしいですわ。……でも、新郎が剣を持って走り回るのはNGですわよ?」
「……善処する。だが、貴殿に指一本でも触れようとする輩がいれば、ケーキ入刀用のナイフで応戦する」
「それはスプラッターな結婚式になりますからやめてください」
◇
準備期間の一ヶ月は、瞬く間に過ぎていきました。
屋敷の中は常に誰かが走り回り、怒号と指示が飛び交い、まさに戦場そのものでした。
しかし、不思議と疲労感はありませんでした。
なぜなら、どこを見ても「幸せ」を作り出そうとする熱気に満ちていたからです。
そして、式の前夜。
全ての準備が完了したタウンハウスは、嵐の前の静けさに包まれていました。
私は完成したウェディングドレスが飾られた部屋で、一人、その白さを見つめていました。
「……本当に、明日なのね」
悪役令嬢として生きてきた私。
嫌われ、恐れられ、婚約破棄され、どん底を見た私。
そんな私が、明日、世界で一番幸せな花嫁になる。
なんだか夢のようで、少しだけ足が震えました。
「ニナリー」
部屋の入り口で、ギルバート様が立っていました。
「……どうした? 眠れないのか?」
「ええ。……武者震いですわ」
私は強がって笑いました。
「明日の作戦が、完璧に遂行できるか心配で」
「完璧だよ」
彼は近づいてきて、私の肩を抱きました。
「マダムのドレスも、シェフの料理も、セバスチャンの進行も、全て完璧だ。……だが」
「だが?」
「一番完璧なのは、花嫁だ」
彼はドレスではなく、私の目を見つめました。
「明日の貴殿は、間違いなく世界一美しい。私が保証する」
「……ギルバート様」
「だから、何も心配いらない。貴殿はただ、堂々と胸を張って、私の隣に立っていればいい。……支えるのは、私の役目だ」
彼の言葉が、震える心を温かく包み込んでくれました。
私は彼の胸に顔を埋めました。
「……転んだら、助けてくださいね」
「ああ。何度でも受け止めよう」
「誓いのキスで、笑わないでくださいね」
「努力する。……貴殿こそ、高笑いをするなよ?」
「それは約束できませんわ」
私たちはクスクスと笑い合いました。
窓の外には、明日の晴天を約束するような、綺麗な月が輝いていました。
戦いの準備は整いました。
さあ、悪役令嬢ニナリーの一世一代の大舞台。
派手に、華麗に、そして最高に幸せに。
開演のベルまで、あと数時間です。
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