星間のハンディマン

空戸乃間

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第一話 Killer Likes Candy

Edge of Seventeen 4

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 カーステレオから流れるのは夜の街にお似合いなスローテンポのロック。
 車を運手しているヴィンセントが助手席のルイーズを見遣れば、彼女は「そうは言うけれどねぇ……」と窓枠に肘を乗せながら、ネオンが垂れ流されている景色を眺めていた。危うく三枚下ろしされかけたというのにルイーズの反応は冷めていた。

「マジなんだって、いやー危ないところだった」
 見えない相手にビビったなんて恥ずかしい話だ。廃ビルで銃を構えていた時のヴィンセントは、端から見れば壁に向かって喚き散らすイカレポンチなので、ルイーズの反応はある意味正しいが、合口を突き付けられた感覚は拭いがたく、体験した者しか分からない。

「貴方、姿を見たわけではないのでしょう? 大体、姿も見ていないのにどうして、その場に賞金首がいたと思ったのかしらァ」
「感じたんだよ」
「その理由で通ると思っているの? 自信満々に言っても誤魔化せないわよ」
「なんだよ、嘘だってのか?」

 ふて腐れた子供のような口ぶりに、ルイーズの猫耳が左右に振られた。
「嘘付くの下手じゃない、貴方。今の話では幽霊の目撃情報と一緒だということ」
 怪談まがいの情報に金を払う奴などいやしない。ところがだ、ヴィンセントは幽霊の正体を見ているのだ、忘れようにも難しい。

「俺だってゴシップ売りつけようとは思わねえさ。言ったろ、他にも収獲があるって」
「そういえばまだ聞いていなかったわね、お願い出来るかしら」
「実は俺……、賞金首に会ってた」
 それは聞いたと、ルイーズは横目で答えた。
「……だから見ていないのでしょう」
「今日じゃないんだ会ったのは。えーっと、一昨日だな、お前の事務所に行く前だ。聞き込みした情報と見た目も一致してた。めちゃくちゃデケェ虎女――教会に鉛弾ブッ込んだのはこいつで間違いねえ」

 ルイーズは何とも怪訝そうだった。
「だとしたら貴方、どうしてそういう大事なことを先に言わないのかしら」
「俺だって知ったのはついさっきだ。それにこっちは死にかけたんだぜ? これがもし依頼で来ても俺は断るからな、ゼッテーご免だ。あんなバケモン捕まえられっかよ」
「珍しいわネェ、ヴィンスが弱気になるなんて」
 ヴィンセントは自嘲的に笑う。弱気とは少し違う、諦めがついたというか。
「人間と獣人とじゃそもそも馬力が違いすぎる。力比べじゃお前にだって負ける自信あるぜ、人間様は非力で脆いのさ」
「まったく威張れないわね。胸を張って言うこと?」

 二人を見比べる限り、ヴィンセントの方が身長も高く身体付きもしっかりしていて、力比べで負けうるようには思えない。対するルイーズの肢体は細くしなやかなのだが、鳥獣の身体能力を備えた獣人の力は、外見よりも遙かに強い。それこそが人間が獣人を怖れる理由の一つだと語るヴィンセントに、ルイーズは細く伸びる自分の手を見つめながら耳を傾ける。

「――まして、あの虎女はガタイも良かったからな、あいつと殺りあうのは考えたくねえ、勝てる気がしねえよ。ルイーズも登ってこなくて正解だ、鉢合わせてたらヤバかった」
「……報告はそれでお終い?」
「まだあるぜ、素人意見だけど気になるところがいくつか。とりあえず、これ――」
 ヴィンセントは薬莢を取り出しルイーズに渡した。
「薬莢ね、これがどうかしたのかしら。銃を撃てば残るものでしょう」
「7・62㎜NATO弾、古い銃弾だが優秀だし、それ自体は珍しいものじゃない。気になったのはそいつが現場に残っていたって事だ」
「説明してもらえる? ヴィンス」
「狙撃地点を知られたくないなら薬莢を拾っていく。虎女は誰にも知られずに逃げ切ってる、俺が狙撃地点を見つけたのだって偶然みたいなもんだった。なのに、『ここから撃ちました』なんて薬莢置いていくのは妙だと思ってよ」
「気にしすぎじゃないかしら。慌てて撤収したのかも」
「転がってたならそれでもいいんだけどな。入り口に置いてあったんだ、立てた状態で」
「つまり何らかの意図がある、と?」
「じゃなかったら薬莢は立たねえさ。まぁ、無いとは言い切れないが、それにしても窓から遠すぎる。入り口まで下がったら高低差が邪魔して伏せ撃ちで狙えねえし、九〇〇メートルを立射は無理がある」

 ルイーズはダッシュボードの液晶画面に現場写真を映し出す。窓から部屋の入り口までの距離が分かりやすい一枚だ。
「確かに偶然にしては離れているわね。とすると別の目的、或いは理由がある。――例えばそうネェ、挑発かしら」
「『ここから撃った、捕まえてみろ』ってか? どうだかな」

 もしくは、とルイーズ。
「餌だったのかも知れないわね、貴方の感覚を信じるのなら、襲われかけたのだし」
「本来の目標は俺じゃなかったと思うが。……最初に来た奴なら誰でも良かったのかもな」
 とは言うが、狙われたのは自分なのではないかという不安がヴィンセントにはあった。おそらく、あの虎女をはっきりと認識して会話をしたのは自分くらいなのではないか? だとしたら、またやりあう可能性はある。こうしている間にもどこからか銃弾が飛んでくるかもしれない。
 信号待ちで車は停車。

「賞金首の情報、集めねえとな」
「アラ、やっとやる気になったのかしら?」
 燃えてこそいなかったヴィンセントにもやる気はあった。失礼な話である。
「……薬莢から指紋採れば誰かは分かるだろ」
 ルイーズが丁寧にハンカチに包んだ薬莢は、そのまま彼女の懐に仕舞われた。
「指紋が採れれば、ネェ。期待は薄いわよ」
「物証は初めてなんだ、尻尾さえ掴めりゃこっちのもんだろ」
「訊くけれどヴィンス。貴方が会ったと言っている獣人は、完全な獣人・・・・・だったのよネェ? 混血ではなくて」

 毛皮に尻尾に獣耳、人間に近い虎だ。その通りだとヴィンセントは頷く。
「ルイーズは豹だけど、お前みたいだって言えばいいか」
「私に近いのね……? そうなるとますます指紋は出ないかもしれないわ」
「あ? なんで?」

 仕方ないと鼻を鳴らしてルイーズは掌を広げる。人間と同じように伸びた五指は、獣人であろうと変わりない女性の指先、毛皮に覆われているくらい些細な違いだ。しなやかに色気ある指の腹には、触ると気持ちよさそうな肉球が。

「御覧の通り、ツルツルで私達には指紋がないのよ。肉球には個人を判別出来る特徴が無いから、特定は難しいと言うより不可能なの。混血の場合はあったりなかっただけれど、完全獣人となるとまず指紋は採れないでしょうネェ。勿論、調べてはみるわよ、折角集めてきてくれた手がかりだもの」

 しかしヴィンセントから漏れたのは、何ともやるせない溜息で、そんな彼をあやすように、ルイーズは微笑んでみせた。
「――一応、私達にも指紋に似たものはあるけれどネェ」
「?」
「鼻紋というの」
「びもん」
「鼻の皺の事よ」ルイーズが指さす自身の鼻先は獣のそれ、ぺたんとした逆三角形はしっとり湿っていて、薄くだが凹凸模様がある。
「猫と一緒でこの模様は一人ひとり異なっていて、個人の識別が可能だけれど、薬莢を鼻に押しつけたりはしないでしょう」

 普通に生活していても鼻を押しつける状況などまず無い。だが、希望を捨てるのはやはり早計で、まずは調べてみてからだ。だからこそルイーズも慎重に取り扱っているのである。
「外見についてはどう?」

 下手をすれば細に刻まれていた女だ、強烈な印象を忘れる方が難しい。あの虎女を忘れるには脳の記憶野ごと抉るしかないのではないか。
 結わいた長髪、死線だけで射殺すような三白眼、筋骨隆々な巨躯を覆う橙の毛皮。服装は丈の短いブラウスにジーンズだった。鮮明な記憶に映るがまま、つらつらとヴィンセントは虎女の特徴を挙げていき、自然に、無意識に、他意など一切無く彼は続けた。
「あとはそうだな……あぁ、胸がデカかった」
「……助平」
「おい、そりゃねえだろ」

 当然の抗議だ。ヴィンセントは真剣に思い出して答えただけどいうのに、横目に彼を見るルイーズの目は氷点下に迫るほど冷たい。
 本当に他意は無かった――と思う。最後になったのはあくまでも偶然である。

「言い方がイヤらしかったわ、それにニヤニヤしているし。……はぁ、男って皆そうよね、胸が大きい娘と見ればだらしなく鼻の下を伸ばして……、なんて愚かで浅はかなのかしら」
 ルイーズの態度は冷気が見えるほどである。しかし、そういう彼女も女の魅力を武器としているのに、何をそんなに目くじら立てることがあるのか、ヴィンセントには甚だ疑問である。彼女の気品あるスーツ姿はスレンダーであり、上品さと淫靡さが絶妙な塩梅を保っている。顔立ちだって可愛らしい、ネコ科の愛くるしさがあり実に美人だ。どちらかといえば、ルイーズは妬まれる側だろうに。

 仕事一辺倒のお堅い女に見えるかも知れないがそれは表面上のこと、情報屋という一面に過ぎないのだ。ヴィンセントにしてみれば、プライベートの彼女はくだらない冗談に笑みをこぼし、予想以上の返しをしてくるユーモアも持ち合わせている。日常の中で浮かべる笑顔の方が輝いているし、そのままのルイーズの方が親しみやすい。だが、時に命のやりとりに発展する職業がそれを許さないのだろう。
 と、ヴィンセントは一つの違和感に気付く。

 ルイーズのなだらかな胸元。注視したことがなかったから気付かなかったが、バストも案外あるじゃないか。そう思ったヴィンセントだったが、フロントへと視線を戻して考える。

 ――ダウトだ。

 昨夜見たルイーズのバスタオル姿もまたヴィンセントの記憶に深く刻まれている、鳥肌が立つような腰のラインの図面を引けるくらいに鮮明にだ。そしてその図面ではもっと、こう……フラットだった。それこそ図面が引けるほどに。

 なるほどルイーズが憤った理由はこれか。合点はいったが、阿呆くささにヴィンセントの口元はニヤケ、その綻びをルイーズは見逃さない。
「何か言いたいことでもあるみたいネェ、ヴィンス・・・・? 何かしら? 言ってご覧なさいな」
「いや、なんでもねえよ」

 とは言うが、ニヤケたままでは説得力など皆無であり、ルイーズの胸を――もとい神経を逆撫でするだけだった。
「聞いてあげるから言ってご覧なさいな、遠慮なんて貴方らしくないわよォ」
 穏やかに振る舞ってはいるが雰囲気は棘だらけ。
 下手に触れれば刺さるだろうが、最早逃げようもないヴィンセントは言い訳がましく唇を尖らせた。どこがどうとか言うつもりはなかったが雇い主が言うなら従うしかない――なんて自分を納得させれば口にするのは気軽なものだ。
「お前僻んで――」

 ルイーズは猫の素早さで失言口走るヴィンセントの耳を抓り挙げた。彼の態度と口ぶりから予想はしていたのだろう。
「アイテテッ、聞くんじゃなかったのよ!」
 笑いながら怒るヴィンセントだったが、反省の色など微塵もないのでルイーズは構うことなく更に耳を抓り挙げる。
「別に気にしなくたっていいじゃねえか、ちっぱくて――も、イテテテッ、悪かった、わるかった! 放してくれ、耳取れるって、マジで!」
 基本的に巫山戯たスタンスを崩さないヴィンセントだが、今回はおふざけが過ぎたようでルイーズはお冠、泣きを入れるまで彼女は力を緩めなかった。

「いいことヴィンス? 次は引っ掻くわよ」
「顔にチェック柄つけるのは勘弁してくれ、メロンパンになっちまうだろ」
「傷浅くすむかしら。口元引き締めないとワッフルにするわよ」

 ニヤケ面をなんとか抑えてヴィンセントは何度も頷いた。気を抜くと吹き出しそうになるので、思考を真面目な方向へと戻す。考えることは山ほどある、賞金首について熟考しておいて損はなく、そのどれもが敏感にならざるおえない内容だ。
 それにしても腑に落ちないことだらけで、「もう一つ気になることがある」とヴィンセントは静かに切り出した。彼が調べた限りでは教会にあった弾痕は一つだけだった。気になっているのは正にそこである。

「どうして弾痕が一つしか無い」

 なにしろ死人の一人も出ていないのに二発目が撃ち込まれた形跡がなかった、初弾を外し、目標は永らえているのにもかかわらずだ。自らの狙撃能力に自信があるからこそ、九〇〇メートル長距離で狙ったのではないか? 離脱を優先するにしても二発目を撃つ余裕は確かにあったはずだ。

「言われてみれば気になるわネェ……。撃ち損じているのに二発目がなく、だのに現場には意味ありげな薬莢。……けれども一番気になるのは警察の対応なのよねェ、今回に至っては捜査すらされていないもの」

 殺人犯を捕まえるのは、改めるまでもなく警察の仕事である。賞金稼ぎでもあるヴィンセントには、彼等の怠慢で飯にありつけている部分もあるので複雑だが、それにしても目に余る怠慢だ。だが、内心穏やかではないヴィンセントと対照的に、ルイーズの口元にはどこか期待のような笑みが浮かぶ。

「だからこそ苦労するだけの価値はあるわネェ? 重要な情報については気味が悪いくらいに水漏れがないのよ、おかげで犯人の情報は高騰していく一方。ふふっ、良い値が付きそう。貴方にも感謝しているわよ、ヴィンス」
 だが、お褒めの言葉にも素直に喜べないヴィンセントがそこにいた。

 便利屋、そして賞金稼ぎ。餓鬼の時分には憧れを抱きかねない響きがあるが、その実態は決して褒められたものではない。仕事の幅はピンキリであり、引き受けるかどうかは個人次第、しかし結局の所は汚れ仕事(ダーティーワーク)が常だ。賞金首を追えば銃弾が飛び交い、護衛対象に危険が迫れば鉛弾を以て応じる。人死が日常茶飯事な仕事において甘い考えだとは知っている。が、避けられるならば避けるべきだとヴィンセントは思い、一線を越えるまでは銃を抜かないのだ。だからこそルイーズの言葉に耳を疑った。

「いっそのこと、もう少し続いてくれたら嬉しいわね」
「……マジで言ってンのか? 物騒なままだぜ、その間」
「貴方が捕まえても構わないのよ、ヴィンス。正規の情報料は頂くけれど?」

 信号が変わると同時、ヴィンセントは車を急発進させた。口に出すことではないと分かっているが、それでもだった。耳障りなラジオを切ってから彼は言葉を絞り出す。
「ここらで手ェ引いた方が良くねえか。事がデカくなってきてる気がするし、どうにも気に入らねえ、ヤな予感がする」
「予感?」繰り返したルイーズは微笑みながら答える。「それなら平気ネェ」
「マジで言ってんだ。予感ってのは悪い時ばっかり当たる」
「これくらいで怯えていては仕事にならないのよ、貴方だって自分で言っていたじゃない。――でも、いいわァ、新しい宿を探したいのなら好きになさいな」

 大物を前に譲る気は無いと、口調こそ柔らかいが、ルイーズの瞳は冷酷なほどに真剣である。これが彼女にとってたつきの道、いかに危険であろうと立ち止まれば成り立たない。そして今のヴィンセントは、彼女の雇われた助手である。腑に落ちてはいないが、彼に出来る事は犯人の情報を集め、売られた情報を基に同業者が始末をつけてくれるのを祈るくらいだ。

「ケリがつくまではいるさ」
 無性に煙草が吸いたくなったが、ヴィンセントは奥歯を噛み締め我慢していた。重苦しい空気は嫌いだが、まだ巫山戯て返すほど柔くもない。エンジン音だけでは何にもならず、ラジオを切った所為で沈黙が重く車内を満たしていた。ルイーズは外を眺めているので表情までは窺えないが、先程一瞬見えた彼女の瞳に、言い難い、不安のようなものが胸に溜まっていくのを感じる。

 ――不意にルイーズが水を向けた。といっても、ヴィンセントを呼ぶ澄んだ声は、すぐに掻き消されたが。

 重苦しい空気を押しのけて、甲高いサイレンと回る赤色灯が二人の車を追い抜いていく。
 物々しい気配はありあり、事件の匂いはぷんぷんだ。促されるまでもなくヴィンセントはアクセルを踏み込み、慌ただしい車列を追う。多種の不安は募る一方だが、私情混じりの問題は棚上げにしておくべきだ。

「長い夜になりそうネェ」
 赤色灯に目を細め、ルイーズはほくそ笑んでいた。
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