竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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満願成就

※50

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 指が引き抜かれて、ずんっと体積のある虎王のペニスが埋め込まれ、俺は腰を振りそれを奥へと誘う。
「アッ、ヒッあ、あ、あ、あ、あ、あ、ッハッンッ、ッく、、ひっく、いくッ」
 びゅるびゅると俺はザーメンを放ち、快感の波に理性が溺れていく。床の上で腰を押し付けて、中へめりこんだ肉を締めあげて求めつづけた。
「おいおい、入れただけでイッちまうくらい、オレのちんこ、そんなに好きか?」
 耳元で囁やかれて、ぐぷぷぷっと音を響かせ更に奥まで肉が押し込まれて接合を深くし、互いの境界が溶けてしまいそうに肉は熱を帯びる。
「ひっ、あっ、すき、あーあーあ、きもひ、イッ、おくっ、ああ、おくっ、きもひッいい………ッくふ…ッ」
 内臓に届くほど長いペニスが指では届かなかった場所を叩いて、じーんと頭が痺れてくる。そこをずっと擦って欲しいと願っているのに、腰を引いて浅いところをぐぽぐぽと焦らすように動かし始める。
 意地悪な動きに腰を押し付けると、俺の萎えた肉竿をお互いの腹筋に挟んでぬるぬると擦られて、あまりの快感に唇から舌先がはみ出してしまう。
「オレのだよな?…………士龍、シロウ…………」
「ッ…………く、ふ…………う…………たけお……の……ッ…………だ……だかっあ、あ、ひい……ッお、おくまで……ッああ、おくっ、ちんぽで…………つい……てッ……」
 必死に突き上げをねだると、ぐちゃぐちゃと濡れた音をたてて、前立腺をカリで擦ったと思った瞬間、奥へとぐぐっと亀頭が突き刺さる。
 同時に俺のペニスの先端を指で摘んで擦りあげ、追い詰められてビシャビシャと水のような液が床へ飛び散る。
「ひぃ、ん、おひんひん、きもひい、たけお、たけおっ……お、おかひく…………なりゅ、も、や、っ……ああッ」
「イヤとか言っても、士龍のまんこが、オレのちんぽ欲しがって離してくんねぇんだよ。なあ、わかるだろ」
 脚をぐっと拡げさせられると、ぬぐっと直腸の奥の曲がり角より先まで叩かれて、あまりの衝撃に目を見開き首を左右に振る。
「……ひ、ッあ、ひぁ…………ッふかッひい……さけ……っひいちゃ……ッあ、ああッ…………ひ、あああう、」
 呼吸もうまく継げなくて、背筋から変な汗が滲み出して全部がもっていかれてしまうような快感に涙が溢れてしまう、
 まっしろに、なる。
 ぎゅうっと全身の筋肉が収縮して、虎王にしがみつくように縋りつく。
 この男は俺のものだと、俺の全身がそう主張しているかのようだ。
「く、ッ、たまんねーよ。士龍のおまんこ、すげえ奥までうまってるだろ。なあ、士龍も……気持ちイイだろ?」
「ひぃ、ンッンッッハあ、あ、おま、こ、ひも、ひ、イイッ……アッ……ッあ、あ、あ、あ、あああ――ッ」
 胃の下あたりで肉が震えてじんわりとあたたかい熱が吐き出されているのを感じる。
「好きだ…………士龍」
 囁かれる虎王の熱い言葉と共に吐き出された熱が、身体以上に胸の中もいっぱいにしていく。
 身体を何度も波打たせて、俺は答えの代わりに恍惚の表情で虎王を見上げて絶頂に達し続けていた。
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