炎上ラプソディ 

怜悧(サトシ)

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「昔は何も知らなくて可愛らしかったんだけどね」
上着を脱がせた後で遠野は流石にソファーは小さいなと呟いて、ベッドへと向かう。
「想像つきませんね。ていうか、オメガというのもまったく想像できませんから」
隊服のベルトを外して楽しそう話す遠野に、シェンは相槌をうつ。
統久は悪趣味には付き合いたくないと言いながらも、自分だけ脱がされることに抵抗はみせない。
綺麗についた筋肉と浅黒い肌には、健康的な男子そのもので、やはり欲情は覚えないなとシェンはソファーから動かずに観察する。
統久も報酬だと取り引きをしているのだから、ビジネスと割り切っているようである。
「まあ、統久は優秀すぎるからな。普段は薬代わりにしか使ってくれないから、抱きたい時に抱くには取り引きでもしないとね」
それがまた面白いのだとばかりに、遠野は背後にまわり統久の首筋に唇を落とす。
そういうところが、多分気に入らないのだろうなと何となくシェンには分かる気がした。
身体のラインはごつごつとしているが、くちづけを繰り返される度にしっとりと濡れて、肌が柔らかく見える。
「財界のプリンスが夢中になるくらいなんだ」
「そうだね。私が仕込んだのもあるけど、本当に私好みの身体なんだよ」
掌で身体を撫で上げ、乳首をゆるゆると転がすように指先で摘みあげる。
「気色悪いこと.....っ、言ってんな。シェン、オマエも、かえれ、よ」
息を乱し始めながらも、統久は遠野を振り返って睨む。
嫌がるように首を横に振る彼を楽しそうに遠野は眺めて脚を拡げさせる。
「彼はとても可哀想な人だからね。一生閉じ込めて泣かせてあげたいのだけど」
既に潤い始めている柔らかい窄みに指を滑らせて、くちくちと指を埋め込み始める。
「.....っ、は、なに、言って.....っ」
荒く吐息をついて頬を上気させると、空気がふわりと甘く香り始める。
鼻腔をくすぐると動悸が早くなり、目の前の彼が酷く扇情的に映るのに、シェンは目を見張る。
これがオメガのフェロモンか。
ベータなので、多分この感覚は薄いものかもしれないが、視線が吸引されるように外せなくなる。

「すごいフェロモンだろ。これ、普段は意志の力で抑えてるみたいなんだよね、そんなことが出来てしまうのが可哀想だよ」
何でもやろうと思えばできてしまうなんて、本当に可哀想で仕方がないと遠野は呟いて、指を奥までさしこんで脆い箇所を撫でて揺さぶった。


「くっ、はァ、ッンーーッ」
抑制を解いたのか統久の表情が変わり目元が赤らむと、開いた脚の隙間を震わせて指の動きを享受して腰を蠢かせる。
理性を何とか保たせようと無駄な足掻きをするように拳を握りしめているのが健気で、遠野はくすりと笑う。
遠野は見せつけるように、浅い箇所を肉襞をめくりながら指を抜き差しする。
「仕事中はどんな上司なのか想像できないけど、いつもストイックな彼がこんなに蕩けだすのは見ものだろ」
遠野はフェロモンにあてられ始めたシェンに興味深そうに問いかける。
「近くにはオメガ性はいないので、こんな風になるのは初めてみましたよ」
「ンッあ、あ、ああ、やっ、と、ぉのッ」
鼻にかかった媚を含んだ声をあげて、統久は指を増やされ脆い箇所を摘みあげられると、びくんびくんと身体を跳ねさせて、前を精とカウパーで濡らしていく。
「フェロモンを飛び散らせて、ところかまわず誘いまくって、さっさとアルファに囲われれば、苦しまなくてすむのにね」
濡れた腹筋をゆるゆると撫で上げて、亀頭を摘んでくちくちと擦りあげる。
「ッはァ、ああ、ああッ、や、あッーーッあ、はあ、あ、とお、のっ、もう、ッ」
「君もそう思うだろ。こんな風に身体まで投げ出して、仕事をする必要はないのに」
「そうですね」
「ッふ、ああ、も、ぉ、いれて、なか、ほしいッ」
荒い息を乱して、指の動きに耐えきれないと顎を反らして脚を開き淫らじみた動きでねだる様子に普段の彼の姿が見えず、シェンは思わず食い入るように見つめる。

確かにシンジケートを潰したとして、叙勲されたとしても、彼には何が残るのだろう。
嫁に行きたいとか言っていたのに、こんなことをしていたら、嫁になどいけないだろうに。

「昔、彼はオメガの収容所にいたんだ。そこでは人身売買がおこなわれていてね。私も客のひとりで、彼を買っていたのだけれど。その人身売買のシンジケートを潰したいとね、必死なんだよ」
目の前で犯罪を口にする遠野をシェンはじっと見返す。
人身売買をするような男とは、さすがに彼の正義感からは、番になりたくはないだろう。
自分と同じ境遇の者達を救いたいのか。
「いいよ、君の大好きなおちんちんあげるからね」
シェンは背後から統久の腰を持ち上げ、指を引き抜くと十分に緩くなった合わせ目に、切っ先をそえて一気に奥まで貫く。
「ッは、ぁああ、ああッ、あ、あくっふ、うううーーッう、う、ひぁ、ああ、ひも、ひいっ」
シェンがいることも忘れてしまったかのように、統久は内部を埋められる充足感に、歓喜の声をあげて身震いを繰り返していた。
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