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第12話:賢者の知識と世界の歪み
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ダグザ鉱山・中層エリアの調査から数日。
レンたち『フロンティア』は、ギルドマスターのボルガンから再び呼び出しを受けた。
鉱山の異変と黒呪石、そして黒曜鉄団の不審な動きに関する報告を受けての指示だろう。
「フロンティアよ、先日の働き、見事であった」
ボルガンは、ギルドマスター室でレンたちを迎えると、労いの言葉をかけた。
その表情には、以前のような厳しさだけでなく、確かな信頼の色が浮かんでいる。
「お前たちが持ち帰った『汚染された黒呪石の核』、あれはやはり尋常なものではない。あれほどの瘴気を放つ物質は、わしも見たことがない」
ボルガンは腕を組み、難しい顔で続けた。
「鉱山の深層部の調査も必要だが、今の段階でお前たちに行かせるのは危険すぎる。それに、黒曜鉄団の動きも不穏だ。奴らが何を企んでいるのか、確たる証拠を掴むまでは、迂闊に動けん」
「では、俺たちは何をすれば?」
レンが尋ねる。
「うむ。黒呪石の正体について、心当たりがある人物がいる。その者に、お前たちが回収したサンプルを届け、分析を依頼してほしい」
ボルガンは一枚のメモをレンに渡した。
そこには、『賢者 エルリック』という名前と、街外れの場所を示す簡単な地図が記されている。
「エルリック爺さんは、この街一番の変わり者だが、古代遺物や錬金術に関する知識は右に出る者がおらん。偏屈な爺さんだが、バルガスの紹介状と、この黒呪石を見せれば、話を聞いてくれるはずだ」
新たな任務。
それは、直接的な戦闘ではなく、知識と情報を求めるものだった。
しかし、黒呪石の謎に迫る重要な一歩になるかもしれない。
レンたちは依頼を引き受け、ボルガンに礼を言ってギルドを後にした。
メモを頼りに、ダグザの喧騒から離れた街外れへと向かう。
岩山の麓に、その研究小屋はひっそりと建っていた。
煙突からは奇妙な色の煙が立ち上り、周囲には薬草のような、金属のような、不思議な匂いが漂っている。
扉をノックすると、中からしわがれた声が聞こえた。
「……誰じゃ。何の用じゃ」
「冒険者ギルドのボルガンさんの紹介で来ました。『フロンティア』のレンと申します」
ギシリ、と音を立てて扉が開いた。
現れたのは、背中の曲がった小柄な老人だった。
長く白い髭を蓄え、分厚い眼鏡の奥からは、探るような鋭い眼光が覗いている。
着ているローブは、薬品のシミや焼け焦げでボロボロだ。
彼が賢者エルリックなのだろう。
「ボルガンの……? ふん、あの石頭が、わしに何の用じゃ」
エルリックは、明らかに面倒くさそうな態度でレンたちを見ている。
レンは、ボルガンから預かった紹介状と、革袋に入れた『汚染された黒呪石の核』を差し出した。
「これを、分析していただきたいと……」
エルリックは、訝しげに紹介状を受け取り、次に黒呪石の核に目をやった。
その瞬間、彼の目の色が変わった。
「……! この禍々しい波動は……まさか……!」
エルリックは、ひったくるように黒呪石の核を受け取ると、研究小屋の中へ駆け込んだ。
レンたちも慌てて後を追う。
小屋の中は、まさに混沌としていた。
天井まで積み上げられた古文書の山、壁一面に並べられた怪しげな薬品の瓶、床に転がる用途不明な機械の部品……。
錬金術の実験器具らしきものが、あちこちでシューシューと音を立てている。
エルリックは、他の全てを忘れたかのように、黒呪石の核を様々な器具で調べ始めた。
水晶にかざしたり、謎の液体に浸したり、魔法陣の上に置いて呪文を唱えたり……。
レンたちは、その様子を固唾を飲んで見守るしかなかった。
しばらくして、エルリックは「ふぅむ……」と唸り声を上げ、顔を上げた。
その表情には、興奮と、それ以上に深い憂慮の色が浮かんでいた。
「……やはり、そうか。これは、単なる魔力触媒などではない。もっと古く、もっと根源的な……『厄災の欠片』じゃ」
「厄災の欠片?」
レンが聞き返す。
「うむ。この世界の創世記……神々がまだ地上を歩いていた時代に、空より降り注いだとされる大いなる災い……。全てを汚染し、歪め、狂わせる、破滅の力じゃ」
エルリックは、古びた羊皮紙の巻物を広げ、そこに描かれた禍々しい紋様を指し示した。
それは、黒呪石の放つオーラと酷似していた。
「伝承によれば、神々はその厄災を打ち払い、その残滓を世界の深淵……大地の底深くに封じ込めたという。ダグザ鉱山の最深部は、その封印の一つである可能性がある」
衝撃的な事実だった。
鉱山の異変は、単なるモンスターの凶暴化ではなく、太古の封印が破られ、世界を揺るがしかねない厄災が漏れ出しているということなのか。
「では、魔王デミウルゴスは……?」
ミサキが問いかける。
「おそらく、奴はその厄災の力を利用しておるのじゃろう。モンスターを強化し、世界を己の色に染め上げようとしておる。黒鉄の砦は、そのための前線基地……あるいは、厄災の力をさらに引き出すための研究施設かもしれんな」
エルリックは、さらに続けた。
その言葉は、世界の根幹に関わる、より大きな謎を示唆するものだった。
「そもそも、この世界『エターナル・ファンタジア』とは何なのか……。神々が創りし檻か、あるいは試練の場か……。そして、魔王とは……。ある伝承では、魔王は世界を破壊する者ではなく、歪んだ檻から魂を『解放』する者であるとも……」
「解放……?」
ゴウが困惑した表情で呟く。
「お前たちプレイヤーが、なぜこの世界に召喚されたのか……。それも、この厄災の復活と無関係ではないかもしれんぞ」
エルリックは、意味深な言葉を残し、再び黒呪石の分析に戻ってしまった。
レンたちは、エルリックから語られた壮大な話に、ただ圧倒されるしかなかった。
自分たちが巻き込まれているデスゲームは、想像以上に複雑で、根深い問題を孕んでいるのかもしれない。
「……さて、小僧ども」
しばらくして、エルリックが再び顔を上げた。
「この黒呪石と鉱山の異変、そして厄災の封印……。わしはこの謎を解き明かさねばならん。お前たち、わしの調査に協力する気はあるか?」
エルリックの目は、知識への渇望と、真実への探求心で輝いていた。
「危険な調査になるじゃろう。ギルドからの依頼とは別じゃ。報酬は金貨ではない。わしの持つ知識と、あるいは真実への道筋……それだけじゃ。どうする?」
レンは、ミサキとゴウと顔を見合わせた。
危険なのは承知の上だ。
しかし、ここで引くわけにはいかない。
世界の真実と、現実へ帰る方法を知るために。
「やらせてください、エルリックさん」
レンは力強く答えた。
「よろしい。ならば、まずは鉱山の深部……おそらく中層エリアのさらに下にあるじゃろう、『古代の祭壇』を探し出してもらいたい。そこには、厄災の封印に関する何らかの手がかりが残されているはずじゃ」
エルリックは、古文書の中から一枚の地図を取り出し、レンに渡した。
それは、鉱山のさらに詳細な構造を示す、貴重な地図だった。
レンたちは、エルリックから新たな依頼を受け、彼の研究小屋を後にした。
頭の中は、得られた情報と、増えた謎でいっぱいだった。
街へ戻る途中、彼らは狭い路地で、見覚えのある者たちに道を塞がれた。
黒曜鉄団のメンバー、バルクとその手下たちだ。
「おい、フロンティア。賢者の爺さんのところで、何を嗅ぎ回ってた?」
バルクは、明らかに敵意を込めた目でレンたちを睨みつける。
「お前たちには関係ない」
レンは冷静に応じた。
「関係なくはねえんだよ。あの爺さんの知識は、俺たち黒曜鉄団が管理する。余計な詮索は、命取りになるぜ?」
バルクは、腰の剣の柄に手をかける。
「どけ。俺たちはお前たちと争うつもりはない」
レンは警告する。
「そうはいかねえな!」
バルクが剣を抜き放ち、襲いかかってきた!
しかし、レンたちの動きは、以前の彼らとは違った。
レベルアップと、数々の死線を乗り越えた経験が、彼らをさらに成長させていたのだ。
ゴウがバルクの斬撃を完璧に受け止め、レンが素早く懐に飛び込み、剣の柄で鳩尾を打ち据える。
ミサキが魔法で後続の手下たちの動きを封じる。
「ぐっ……!」
バルクは苦悶の表情で膝をついた。
他の手下たちも、戦意を喪失して後退る。
「言ったはずだ。俺たちは、お前たちと争うつもりはない、と」
レンは冷たく言い放つ。
「だが、これ以上邪魔をするなら、容赦はしない」
バルクたちは、悔しげな表情でその場から逃げ去っていった。
「……やっぱり、黒曜鉄団は何かを隠してる。そして、それを邪魔されるのを恐れているんだ」
レンは確信した。
黒曜鉄団が、黒呪石や鉱山の秘密を狙っていることは間違いない。
彼らが魔王軍と繋がっている可能性も、より濃厚になった。
宿屋に戻ったレンたちは、エルリックから託された地図を広げ、新たな調査計画を練る。
鉱山深部に存在する『古代の祭壇』。
そこに眠る、厄災の封印の手がかり。
そして、それを狙う黒曜鉄団の影。
ダグザでの戦いは、新たな局面へと突入しようとしていた。
世界の謎と、プレイヤーギルドの陰謀が交錯する中で、レンたちは真実を求め、さらなる深淵へと挑む決意を固めるのだった。
レンたち『フロンティア』は、ギルドマスターのボルガンから再び呼び出しを受けた。
鉱山の異変と黒呪石、そして黒曜鉄団の不審な動きに関する報告を受けての指示だろう。
「フロンティアよ、先日の働き、見事であった」
ボルガンは、ギルドマスター室でレンたちを迎えると、労いの言葉をかけた。
その表情には、以前のような厳しさだけでなく、確かな信頼の色が浮かんでいる。
「お前たちが持ち帰った『汚染された黒呪石の核』、あれはやはり尋常なものではない。あれほどの瘴気を放つ物質は、わしも見たことがない」
ボルガンは腕を組み、難しい顔で続けた。
「鉱山の深層部の調査も必要だが、今の段階でお前たちに行かせるのは危険すぎる。それに、黒曜鉄団の動きも不穏だ。奴らが何を企んでいるのか、確たる証拠を掴むまでは、迂闊に動けん」
「では、俺たちは何をすれば?」
レンが尋ねる。
「うむ。黒呪石の正体について、心当たりがある人物がいる。その者に、お前たちが回収したサンプルを届け、分析を依頼してほしい」
ボルガンは一枚のメモをレンに渡した。
そこには、『賢者 エルリック』という名前と、街外れの場所を示す簡単な地図が記されている。
「エルリック爺さんは、この街一番の変わり者だが、古代遺物や錬金術に関する知識は右に出る者がおらん。偏屈な爺さんだが、バルガスの紹介状と、この黒呪石を見せれば、話を聞いてくれるはずだ」
新たな任務。
それは、直接的な戦闘ではなく、知識と情報を求めるものだった。
しかし、黒呪石の謎に迫る重要な一歩になるかもしれない。
レンたちは依頼を引き受け、ボルガンに礼を言ってギルドを後にした。
メモを頼りに、ダグザの喧騒から離れた街外れへと向かう。
岩山の麓に、その研究小屋はひっそりと建っていた。
煙突からは奇妙な色の煙が立ち上り、周囲には薬草のような、金属のような、不思議な匂いが漂っている。
扉をノックすると、中からしわがれた声が聞こえた。
「……誰じゃ。何の用じゃ」
「冒険者ギルドのボルガンさんの紹介で来ました。『フロンティア』のレンと申します」
ギシリ、と音を立てて扉が開いた。
現れたのは、背中の曲がった小柄な老人だった。
長く白い髭を蓄え、分厚い眼鏡の奥からは、探るような鋭い眼光が覗いている。
着ているローブは、薬品のシミや焼け焦げでボロボロだ。
彼が賢者エルリックなのだろう。
「ボルガンの……? ふん、あの石頭が、わしに何の用じゃ」
エルリックは、明らかに面倒くさそうな態度でレンたちを見ている。
レンは、ボルガンから預かった紹介状と、革袋に入れた『汚染された黒呪石の核』を差し出した。
「これを、分析していただきたいと……」
エルリックは、訝しげに紹介状を受け取り、次に黒呪石の核に目をやった。
その瞬間、彼の目の色が変わった。
「……! この禍々しい波動は……まさか……!」
エルリックは、ひったくるように黒呪石の核を受け取ると、研究小屋の中へ駆け込んだ。
レンたちも慌てて後を追う。
小屋の中は、まさに混沌としていた。
天井まで積み上げられた古文書の山、壁一面に並べられた怪しげな薬品の瓶、床に転がる用途不明な機械の部品……。
錬金術の実験器具らしきものが、あちこちでシューシューと音を立てている。
エルリックは、他の全てを忘れたかのように、黒呪石の核を様々な器具で調べ始めた。
水晶にかざしたり、謎の液体に浸したり、魔法陣の上に置いて呪文を唱えたり……。
レンたちは、その様子を固唾を飲んで見守るしかなかった。
しばらくして、エルリックは「ふぅむ……」と唸り声を上げ、顔を上げた。
その表情には、興奮と、それ以上に深い憂慮の色が浮かんでいた。
「……やはり、そうか。これは、単なる魔力触媒などではない。もっと古く、もっと根源的な……『厄災の欠片』じゃ」
「厄災の欠片?」
レンが聞き返す。
「うむ。この世界の創世記……神々がまだ地上を歩いていた時代に、空より降り注いだとされる大いなる災い……。全てを汚染し、歪め、狂わせる、破滅の力じゃ」
エルリックは、古びた羊皮紙の巻物を広げ、そこに描かれた禍々しい紋様を指し示した。
それは、黒呪石の放つオーラと酷似していた。
「伝承によれば、神々はその厄災を打ち払い、その残滓を世界の深淵……大地の底深くに封じ込めたという。ダグザ鉱山の最深部は、その封印の一つである可能性がある」
衝撃的な事実だった。
鉱山の異変は、単なるモンスターの凶暴化ではなく、太古の封印が破られ、世界を揺るがしかねない厄災が漏れ出しているということなのか。
「では、魔王デミウルゴスは……?」
ミサキが問いかける。
「おそらく、奴はその厄災の力を利用しておるのじゃろう。モンスターを強化し、世界を己の色に染め上げようとしておる。黒鉄の砦は、そのための前線基地……あるいは、厄災の力をさらに引き出すための研究施設かもしれんな」
エルリックは、さらに続けた。
その言葉は、世界の根幹に関わる、より大きな謎を示唆するものだった。
「そもそも、この世界『エターナル・ファンタジア』とは何なのか……。神々が創りし檻か、あるいは試練の場か……。そして、魔王とは……。ある伝承では、魔王は世界を破壊する者ではなく、歪んだ檻から魂を『解放』する者であるとも……」
「解放……?」
ゴウが困惑した表情で呟く。
「お前たちプレイヤーが、なぜこの世界に召喚されたのか……。それも、この厄災の復活と無関係ではないかもしれんぞ」
エルリックは、意味深な言葉を残し、再び黒呪石の分析に戻ってしまった。
レンたちは、エルリックから語られた壮大な話に、ただ圧倒されるしかなかった。
自分たちが巻き込まれているデスゲームは、想像以上に複雑で、根深い問題を孕んでいるのかもしれない。
「……さて、小僧ども」
しばらくして、エルリックが再び顔を上げた。
「この黒呪石と鉱山の異変、そして厄災の封印……。わしはこの謎を解き明かさねばならん。お前たち、わしの調査に協力する気はあるか?」
エルリックの目は、知識への渇望と、真実への探求心で輝いていた。
「危険な調査になるじゃろう。ギルドからの依頼とは別じゃ。報酬は金貨ではない。わしの持つ知識と、あるいは真実への道筋……それだけじゃ。どうする?」
レンは、ミサキとゴウと顔を見合わせた。
危険なのは承知の上だ。
しかし、ここで引くわけにはいかない。
世界の真実と、現実へ帰る方法を知るために。
「やらせてください、エルリックさん」
レンは力強く答えた。
「よろしい。ならば、まずは鉱山の深部……おそらく中層エリアのさらに下にあるじゃろう、『古代の祭壇』を探し出してもらいたい。そこには、厄災の封印に関する何らかの手がかりが残されているはずじゃ」
エルリックは、古文書の中から一枚の地図を取り出し、レンに渡した。
それは、鉱山のさらに詳細な構造を示す、貴重な地図だった。
レンたちは、エルリックから新たな依頼を受け、彼の研究小屋を後にした。
頭の中は、得られた情報と、増えた謎でいっぱいだった。
街へ戻る途中、彼らは狭い路地で、見覚えのある者たちに道を塞がれた。
黒曜鉄団のメンバー、バルクとその手下たちだ。
「おい、フロンティア。賢者の爺さんのところで、何を嗅ぎ回ってた?」
バルクは、明らかに敵意を込めた目でレンたちを睨みつける。
「お前たちには関係ない」
レンは冷静に応じた。
「関係なくはねえんだよ。あの爺さんの知識は、俺たち黒曜鉄団が管理する。余計な詮索は、命取りになるぜ?」
バルクは、腰の剣の柄に手をかける。
「どけ。俺たちはお前たちと争うつもりはない」
レンは警告する。
「そうはいかねえな!」
バルクが剣を抜き放ち、襲いかかってきた!
しかし、レンたちの動きは、以前の彼らとは違った。
レベルアップと、数々の死線を乗り越えた経験が、彼らをさらに成長させていたのだ。
ゴウがバルクの斬撃を完璧に受け止め、レンが素早く懐に飛び込み、剣の柄で鳩尾を打ち据える。
ミサキが魔法で後続の手下たちの動きを封じる。
「ぐっ……!」
バルクは苦悶の表情で膝をついた。
他の手下たちも、戦意を喪失して後退る。
「言ったはずだ。俺たちは、お前たちと争うつもりはない、と」
レンは冷たく言い放つ。
「だが、これ以上邪魔をするなら、容赦はしない」
バルクたちは、悔しげな表情でその場から逃げ去っていった。
「……やっぱり、黒曜鉄団は何かを隠してる。そして、それを邪魔されるのを恐れているんだ」
レンは確信した。
黒曜鉄団が、黒呪石や鉱山の秘密を狙っていることは間違いない。
彼らが魔王軍と繋がっている可能性も、より濃厚になった。
宿屋に戻ったレンたちは、エルリックから託された地図を広げ、新たな調査計画を練る。
鉱山深部に存在する『古代の祭壇』。
そこに眠る、厄災の封印の手がかり。
そして、それを狙う黒曜鉄団の影。
ダグザでの戦いは、新たな局面へと突入しようとしていた。
世界の謎と、プレイヤーギルドの陰謀が交錯する中で、レンたちは真実を求め、さらなる深淵へと挑む決意を固めるのだった。
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