【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ

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第27話:封印ストーンと森の休息

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窓の外、  
結界に守られた町が朝日を浴びる。  
戦いの疲れが体に、まだ残っている。

「封印ストーンを作らないと、  
また魔獣が出てくる。」  

森の最深部の穴が頭から離れない。  
討伐で魔獣を減らしたが、  
原因を断たないと意味がない。  
エルドナを守るため、  
次の一手を考える。  

扉が開き、  
グラントが入ってくる。  
「おい、誠也。  
町は落ち着いてきた。  
森はどうするんだ?」  

「最深部の穴を封じたい。  
封印ストーンを作ろうと思う。」  

サリヤが続く。  
「誠也、いい考えだ。  
カーラムでも  
遺跡の封印は大事だ。  
材料はどうする?」  

「大きな魔石が必要だ。  
森の鍛冶屋に頼もう。」  

ゼッドが飛び込んでくる。  
「おい、誠也!  
あの穴やばかったな。  
で、封印って何だ?」  

「魔獣が出てこないように、  
穴を閉じるんだよ。  
一緒に来てくれるか?」  

バロンが槍を手に現れる。  
「誠也、俺も行く。  
町が安全なら、  
次は穴を封じるべきだ。」  

一行は森の鍛冶屋へ向かう。  
結界内で市場が少し動き出し、  
住民が片付けを始める。  

女鍛冶が言う。  
「お前ら、無事だったか。  
魔獣が減って助かったよ。  
何だ?」  

「封印ストーンを作りたい。  
大きな魔石を1つくれ。」  

「封印か。  
大きいのは、これしかない。」  
拳大の魔石を出す。  
「金はいい。持っていけ」  

「ありがとう。」  
魔石を受け取り、礼を言う。  

作業場に戻り、  
製作を始める。  
魔石を机に置く。  
「穴を封じる力を込めないと。」  

グラントが聞く。  
「どうやって封じるんだ?」  

「魔石に封印の力を込めて、  
穴の中央に置く。  
魔獣の気配を閉じ込めるんだ。」  

サリヤが言う。  
「封印は慎重にやろう。  
失敗しないでね。」  

ゼッドが騒ぐ。  
「おい、失敗したら  
また魔獣だぞ!  
ちゃんとやれよ!」  

バロンが頷く。  
「誠也、頼んだ。  
俺らが運ぶよ。」  

誠也は魔石に手を当てる。  
「穴を封じ、  
魔獣を閉じ込めろ」と意識を集中。  

魔石が光り、  
灰色の波動が広がる。  
重みが増し、  
手に持つと冷たい。  

「…できた。  
封印ストーンだ。  
穴の最深部に置こう。」  

オフロードバイクに乗り、  
一行は森へ向かう。  
結界を抜け、  
木々が静かだ。  
最深部の穴が近づく。  

穴の縁に立つ。  
直径5メートルほどの暗い口。  
魔獣の気配は薄いが、  
まだ残っている。  

グラントが言う。  
「ここか。  
どう置くんだ?」  

「中央に置く。  
バイクで近づけるよ。」  

誠也がバイクを走らせ、  
穴の中心へ。  
封印ストーンを地面に置く。  
魔石が光り、  
灰色の膜が穴を覆う。  
地面が少し震え、  
膜が固まる。  

指輪が震えない。  
「封じたみたいだ。」  

サリヤが確認する。  
「気配が消えたよ。  
誠也、上手くいったね。」  

ゼッドが叫ぶ。  
「おお、すげえ!  
これで魔獣終わりか?」  

バロンが言う。  
「一応な。  
でも油断はできない。  
町に戻ろう。」  

エルドナへ戻ると、    
住民が作業場に集まり、  
「魔獣が来なくなった!」と感謝を述べた。  

グラントが笑う。  
「お前のおかげだ。  
町が助かったぜ。」  

サリヤが言う。  
「誠也、カーラムでも  
こんな力は重宝するよ。」  

ゼッドが騒ぐ。  
「おい、おまえ凄えなぁ!  
俺も負けてられねえな!」  

バロンが提案する。  
「森の監視用に  
何か作れないか?  
また魔獣が出たら困る。」  

誠也が答える。  
「 被害が少なくて、安心したよ。
もう少し、警戒は必要かもしれないけど…森の監視は、何か役に立ちそうな物でもを考えるよ」  


「エルドナが、ひとまず安全になった。  
次は備えだ…」  

森の静けさを感じ、  
誠也は仲間と共に休息するのだった。  
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