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金髪さんと黒髪さん
チラ見
しおりを挟む部活がない日の帰り、電車に乗り込んだ。
僕の乗る電車にはほとんど人がいないが、この時間の電車には決まった車両のシートにいつも2人組の女子高生が座っている。
「───でさー」
「あはは!まじで~?」
スマホを弄りながら、談笑する2人を見ると疲れていたことを忘れてしまう。
目当ての人物がいることを確認して、僕は目線を外してシートの端に座った。女子高生たちの正面だ。
間もなく電車が発車した。
僕の放課後の楽しみ、降りる駅までの間この2人を盗み見ることだ。
男子校に通っている僕には同年代の女子のほとんどが可愛く思えるが、街中で見る女子と比べても目の前の2人は可愛く見える。
右側の女子は黒髪で清楚系の娘で、制服を着て上はベストを重ねている。
左側は金髪で少し遊んでいそうな雰囲気で、上はジャージで下は制服のスカートだ。
壁に貼ってある広告や外の景色を見るフリをして、チラチラと彼女たちを見ているといつもと違うことに気がついた。
“なんかいつもよりスカート丈が短い気がする。”
2人ともいつもは膝がギリギリ見えないくらいのスカート丈なのに今日は膝が完全に見えて眩しい太ももが少し見えている。もう少しで下着が見えそうなほどである。
今まではチラチラと彼女たちの顔あたりを見ていたが、一度気になると自然と太ももに視線が集まってしまう。以前はスカートで隠されていた部分が当たり前のように曝されている。
普段の生活では女性の太ももを見る機会など皆無だ。しかも今の状況なら何かの拍子で未だスカートで隠れている部分も見えるかもしれない、もはやチラ見ではなくガン見になっていた。
太ももの肉がシートの形に合わせて重力によって僅かに拡がっている様はすごくイヤらしく思える。
気がつくと自分の分身が半ばまで勃ってしまった。居心地の悪さとバレたらヤバいという気持ちから通学用のカバンを膝の上に移動させた。
カバン越しに彼女たちの太ももを見ている間にも2人は談笑を続けている。話が盛り上がっているのか、見られていることには気付いてないようだ。
見放題だなと考えていると少し体勢が悪くなったのか黒髪の方が座り直して片手でスカートを整えた。その間も彼女の視線はスマホに向けられており少しぞんざいにスカートをなぞっていた。
すると少しスカートがずり上がりチラッとパンツが見えた。
“見えた!白────!”
声が出そうになるのを抑え、心の中でガッツポーズをしてその光景を目に焼きつけた。
彼女は自分の下半身がどういう状態か気付いていないのか、パンツがチラッと見えっぱなしになっている。こんな機会は滅多にない。
自分の鼓動が早くなるのを感じながら、呼吸が激しくなるのを我慢して神経を目に集中させた。これで今日の夜のお供に困らないと目を見開く。
だが唐突にスカートがバッと戻されパンツは見えなくなった。
落胆した瞬間に視線を上げると彼女と目が合った。すぐに視線を外し、俯いて知らんぷりをしたが確実に気付かれている。
“やばい見てるのバレたかな?バレたよね?ヤバいスマホで写真撮られて拡散されるかも。そうなったら終わりだ。それだけはやめてくれ!”
恥ずかしさと不安感を感じながらも様子を窺うため、伏せ目がちに彼女たちを見る。
「──ねぇ、───じゃない?」
チラチラ僕の方を見ながら黒髪の方が金髪の方に小声で話していた。
「えーマジで~?」
「──そうだって。───だよ絶対。」
何を話しているが聞こえないが、2人して僕の方を見てバカにするようにクスクスと笑っていた。
“笑ってる”
恥ずかしさから、視線を脇に移し意味も無く床を見ていた。
“この電車もう使えないなぁ”
「そういえば今日出された数学の課題多すぎじゃない?」
「それな~。マジあれを一週間とか時間ないって~。」
「誰かと一緒にやんなきゃ終わんないよね絶対。」
「お互い見せ合いながらやろうよ。」
彼女たちはさっきまでと同じ調子で喋り始めていた。
“あれ?なんか普通に喋ってる?スマホしまってるけど。”
彼女たちをチラッと見ると気にしてないようにお喋りを再開していた。その手にはスマホは無く、お互いに顔を見ながらお喋りしている。
僕を気にしている様子はない。見逃されたようだと少し安心して、もう見ないようにしようと考えているとまた違和感が。
“あれ?さっきよりスカート、というか足が…”
彼女たちは相変わらずお喋りしているが、少しさっきまでと違っていた。
どちらもスカートが少しずり上がっており身動ぎのたびにパンツがチラチラと見えていた。
“金髪の方はグレーか。──じゃないどういうこと⁉︎僕を試してるの?やめてよ!ダメだと思っても見ちゃうんだから!”
僕の視線は彼女たちの太ももに釘付けだった。完全にバレバレのガン見だったが彼女たちは何もしないし言わない、楽しくお喋りを続けている。
そのうち黒髪の方の足がだんだんと開いてきた。スカートがずり上がっているのもあってパンツが完全に見えている。
目を凝らせばスジが見えるのではないか、と興奮した脳みそでワケ分からないことを考えながらパンツをガン見する。
「──でさ~すごくない?」
「あははっ!本当に?」
黒髪の方が笑った拍子に一瞬だけ足がこれまでにないほど開かれた。だが目に焼き付けるには十分な時間だった。
僕は心の中で感謝の言葉を叫びながらそれを眺めていた。
“僕は嬉しいけど、完全に見てるの気付いてるはずなのにどうなってるんだ?”
興奮と疑問を感じていると、視界の左側で何かが動いた。視線を移すと金髪の方が片方の靴を脱いで片膝を立てる状態になっていた。
上げた方の踵が反対の足の太ももに接する状態のためハッキリとは見えないが足を動かすたびにその奥のパンツがチラチラ見える。当然スカートが捲れているので立てている足の太ももも完全に見える。
僕は心の中で雄叫びを上げた。何が起こっているのか分からないが僕は幸運だ、後から思い出せるようにと目を見開き彼女の股を見た。
彼女は乱れていたらしいソックスを引き上げるように手で直して足を下ろした。
良いものを見せてもらったと思っていると、もう片方の足も同じようにしてソックスを直す彼女に感謝してその光景を目に焼き付ける。
右のソックスから彼女の手が離れて、もう終わってしまうと思っていると彼女は右足を下ろさずそのまま足を組んだ。膝を立てたときにずり上がったスカートを直すこともしないからパンツは見えっぱなしである。
“パンツ見えてるけどいいのかな⁈ってか見せてくれてるよねコレ?”
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