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第二章
66 ルーファス視点
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ここはこのように変えて。こっちにはこのレースを。
数多くのデザイン画が次々に作られていく中、城に呼んだデザイナーと熱心に話すララを横目で盗み見る。
ララの前に広がるデザインはどれもが大人びた印象のものばかりだが、デザイナーはしきりに可愛らしいデザインのものを勧めていた。
ふんわりとした見た目のララに、自分が最も似合うと思うドレスを注文してもらいたいと思うのは、デザイナーとして当然のことなのだろう。
だが、俺は約束した。格好いいデザインのドレスを贈る、と。
だから今の自分にできることは。
「……忙しいので、邪魔しないでください」
手に取って唇を寄せた桃色の髪が没収される。呆れたような照れたような視線が送られた。
「いい匂いがして、ついな」
悪かったとはまったくもって思っていない。
近くで好きな相手の柔らかな髪がふわふわと揺れていたら、男なら吸い寄せられても仕方ない。
「暇そうにしていないで、ルーファスさんもドレスを選んでくださいよ。……どっちが似合うと思います?」
デザイナーが帰った後、ララは二枚のデザイン画を両手で持ち、こちらに上目遣いで聞いてきた。
ついに来たか。内心でびくりと身構える。
だが、俺には数多くの女性と浮名を流してきたレグサスからの有難すぎる助言がある。
──女の子のどっちが似合う? は、両方褒めとけ。
「どちらもお前にはよく似合うだろうな」
「そんな生産性のない答えは求めていません」
手厳しい。
だが、こうなった場合もまた助言を得ている。
「ならどちらも作ったらどうだ? 本心から選び難いと思ってんだよ。ララに似合わないドレスなんてあるわけがない」
「なるほど。レグサスさんからの助言ですか」
バレたぞ、レグサス!
この場合の助言はもらっていない。
じっとりと半眼で睨まれ、両手を上げた。降参のポーズだ。
「……わ、悪かったって。でも本当にどっちも似合うと思ったんだよ。両方作るのは駄目なのか?」
「両方作ったら作ったで、どっちを着るか悩んじゃいそうで……それにこれ、すっごくお値段が……」
再びララの金色の瞳が二つのデザイン画に向かう。
「お値段ってな……俺は恋人に金の心配をさせるような甲斐性なしだと思われてんのか?」
恐らく自分はこの国で最も金の心配のいらない男だろうに。
わざと不満げに聞けば、横目でこちらを見たララが「まだ夫婦でもないのにあなたのお金を自分のもののように使いたくないだけです」とぽつりと溢した。柔らかそうな頰が赤く色づく。
へぇ、と。頰がだらしなく緩むのを感じた。
「まだ、ねぇ……」
ツンと赤らむ顔が逃げるように逸らされて、悪戯心が疼く。隣のソファに腰掛けた恋人へと腰を近付けて、真っ赤な顔を覗き込んだ。
「まだ、なんだって?」
「……うるさいです。邪魔です。デザイン画が見えません!」
ララが頰を膨らませて怒るが、可愛いだけだ。あの日の素直なララも可愛かったが、照れたのを誤魔化して膨れっ面になるところもどうしようもなく愛おしい。
ごめんごめんと膨れる頰に口付けて、恋人を悩ませる二枚を取り上げた。
「これはどちらもホルターネックなんだな。スリーブは膨らみを持たせたのとシースルー素材に刺繍、スカートはどちらもストレートで裾がフリルとシフォンか」
さすが城お抱えのデザイナーだけあって、大人びててもララに似合う可愛らしいものを提案してくれている。
「これなら迷っても仕方ないな。まさにお前のために拵えられたドレスだ。どっちも作るぞ。……ああ。それなら片方の首回りはデザインを変えるべきかな。色は俺が決めてもいいんだったか?」
デザイン画から顔を上げて恋人へと目を向けると、ララはまるでお化けでも見たような表情で口をぽかんと開けていた。
「……色もお前が決めるか?」
「い、いえ、そうじゃなくって……なんだか、ドレスのデザインに詳しいなと……思って……」
さすがに「ルーファスさんの口からホルターネックが出るなんて」などと言われては、居心地が悪い。
「……勉強した。恋人のドレスを選ぶのに、俺が無知識ってわけにもいかねぇだろ」
照れ臭さをごまかすために肩を竦めてみせた。そうして、意識をデザイン画へと戻す。
どちらの首回りを変えたものか。これは俺の独断で決めるわけにもいかない。手間を掛けさせることになるが、もう一度デザイナーを呼ぶか。いや先に恋人に相談だな。
「どうする? 片方は首元を開けるか、それともこれならワンショルダーってのも、合うんじゃねぇかと思うが」
「ルーファスさんがワンショルダー……」
「……俺が着るんじゃねぇぞ」
呆れて言うも、ララの耳には入っていないらしい。口を引き結び、初対面であれば機嫌が悪いのかと思うようなむくれた表情を浮かべているが、これは多分嬉しさをごまかしている時の──。
「やっぱり、一着でいいです」
「俺が見たいんだから、遠慮するなよ」
「いいんですってば。その代わり──」
ララはテーブルに広がるデザイン画をかき集め、トントンと角を揃えた。むくれた表情のまま振り向き、眼前に紙の束が突きつけられる。
「ルーファスさんが、デザインを考えてください。……私のために勉強してくれたなら、あなたが考えたものを、その……着たい、です」
むくれた顔に朱を差したララは決して目を合わさない。そんな姿が、俺にはどうしても。
紙の束を受け取り、そのまま手を引き寄せた。小さく悲鳴を漏らすも、ほとんど抵抗なくララは胸に飛び込んでくる。
「お前は本当に可愛いな」
「……今の流れで可愛いなんて言葉が出るなんて、あなたくらいだと思いますけど」
「お前は素直なのも、むくれてるのも可愛い」
黙り込んだララだった。せっかく腕に閉じ込めた恋人を離す気はないから、耳元に口を寄せて「ドレスは俺が考えて贈る。けど、この二着も作らせてくれ。着てるところを俺が見たい」と囁いた。
「三着もなんて……贅沢すぎませんか」
「そんなことはないだろ。いくらでも誘いはあるからな。スペードで舞踏会や茶会を主催してもいいし、何着あったって足りねぇよ」
音を立てて耳元に口付ける。びくりと細い体が震えた拍子に髪が揺れ、甘い香りが鼻腔をくすぐった。
嫌いなはずの甘い香りがどうしようもなく心地良い。
「お前にドレスを贈れるなんて、俺は幸せもんだな」
「……大袈裟です。けど……嬉しいです。楽しみに、してますね」
やっと笑ってくれた恋人があまりにも可愛すぎて、了承を得ずに唇を奪う。頰をひどく抓られたが、離したものが負けだとばかりにより深く口付けてやった。離せば溺れたように息をして、涙目で睨まれる。
「油断も、隙もない……っ!」
キスをして言われる言葉じゃねぇなと笑って、窓の外に目を向けた。名残惜しいが、暗くなってきている。部屋まで送ると伝えると、ララはわずかに迷ったように見えるも、頷いた。
何に対する迷いだ? とはまだ聞かない。のんびり付き合っていけばいいだろう。
廊下を連れ立って歩いていると、見慣れた空色と緑を見つけた。
二人で住むということで許可を出した新居の扉にオーウェンが手をつき、至近距離で見つめあっている。
……中でやればいいんじゃねぇか? いや、あいつらのイチャつきはいつものことだ。
「迂回するか」
「そうですね」
振り向いて聞けば、同じ方向を見ていたララが頷いた。迂回すれば、少しでも長くいられる。今はあいつらのバカップルぶりに感謝を──。
「そんな頭の悪い試練があってたまるか!!」
廊下に響いたのは、もはや聞き慣れた怒鳴り声だった。
「迂回するぞ」
「……そうですね」
手を繋いでさっさとその場を離れる。ギャンギャンと言い争うのもまた、仲の良い証拠なのだろう。
あいつらのあれも、もはやいつものことだ。
数多くのデザイン画が次々に作られていく中、城に呼んだデザイナーと熱心に話すララを横目で盗み見る。
ララの前に広がるデザインはどれもが大人びた印象のものばかりだが、デザイナーはしきりに可愛らしいデザインのものを勧めていた。
ふんわりとした見た目のララに、自分が最も似合うと思うドレスを注文してもらいたいと思うのは、デザイナーとして当然のことなのだろう。
だが、俺は約束した。格好いいデザインのドレスを贈る、と。
だから今の自分にできることは。
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「いい匂いがして、ついな」
悪かったとはまったくもって思っていない。
近くで好きな相手の柔らかな髪がふわふわと揺れていたら、男なら吸い寄せられても仕方ない。
「暇そうにしていないで、ルーファスさんもドレスを選んでくださいよ。……どっちが似合うと思います?」
デザイナーが帰った後、ララは二枚のデザイン画を両手で持ち、こちらに上目遣いで聞いてきた。
ついに来たか。内心でびくりと身構える。
だが、俺には数多くの女性と浮名を流してきたレグサスからの有難すぎる助言がある。
──女の子のどっちが似合う? は、両方褒めとけ。
「どちらもお前にはよく似合うだろうな」
「そんな生産性のない答えは求めていません」
手厳しい。
だが、こうなった場合もまた助言を得ている。
「ならどちらも作ったらどうだ? 本心から選び難いと思ってんだよ。ララに似合わないドレスなんてあるわけがない」
「なるほど。レグサスさんからの助言ですか」
バレたぞ、レグサス!
この場合の助言はもらっていない。
じっとりと半眼で睨まれ、両手を上げた。降参のポーズだ。
「……わ、悪かったって。でも本当にどっちも似合うと思ったんだよ。両方作るのは駄目なのか?」
「両方作ったら作ったで、どっちを着るか悩んじゃいそうで……それにこれ、すっごくお値段が……」
再びララの金色の瞳が二つのデザイン画に向かう。
「お値段ってな……俺は恋人に金の心配をさせるような甲斐性なしだと思われてんのか?」
恐らく自分はこの国で最も金の心配のいらない男だろうに。
わざと不満げに聞けば、横目でこちらを見たララが「まだ夫婦でもないのにあなたのお金を自分のもののように使いたくないだけです」とぽつりと溢した。柔らかそうな頰が赤く色づく。
へぇ、と。頰がだらしなく緩むのを感じた。
「まだ、ねぇ……」
ツンと赤らむ顔が逃げるように逸らされて、悪戯心が疼く。隣のソファに腰掛けた恋人へと腰を近付けて、真っ赤な顔を覗き込んだ。
「まだ、なんだって?」
「……うるさいです。邪魔です。デザイン画が見えません!」
ララが頰を膨らませて怒るが、可愛いだけだ。あの日の素直なララも可愛かったが、照れたのを誤魔化して膨れっ面になるところもどうしようもなく愛おしい。
ごめんごめんと膨れる頰に口付けて、恋人を悩ませる二枚を取り上げた。
「これはどちらもホルターネックなんだな。スリーブは膨らみを持たせたのとシースルー素材に刺繍、スカートはどちらもストレートで裾がフリルとシフォンか」
さすが城お抱えのデザイナーだけあって、大人びててもララに似合う可愛らしいものを提案してくれている。
「これなら迷っても仕方ないな。まさにお前のために拵えられたドレスだ。どっちも作るぞ。……ああ。それなら片方の首回りはデザインを変えるべきかな。色は俺が決めてもいいんだったか?」
デザイン画から顔を上げて恋人へと目を向けると、ララはまるでお化けでも見たような表情で口をぽかんと開けていた。
「……色もお前が決めるか?」
「い、いえ、そうじゃなくって……なんだか、ドレスのデザインに詳しいなと……思って……」
さすがに「ルーファスさんの口からホルターネックが出るなんて」などと言われては、居心地が悪い。
「……勉強した。恋人のドレスを選ぶのに、俺が無知識ってわけにもいかねぇだろ」
照れ臭さをごまかすために肩を竦めてみせた。そうして、意識をデザイン画へと戻す。
どちらの首回りを変えたものか。これは俺の独断で決めるわけにもいかない。手間を掛けさせることになるが、もう一度デザイナーを呼ぶか。いや先に恋人に相談だな。
「どうする? 片方は首元を開けるか、それともこれならワンショルダーってのも、合うんじゃねぇかと思うが」
「ルーファスさんがワンショルダー……」
「……俺が着るんじゃねぇぞ」
呆れて言うも、ララの耳には入っていないらしい。口を引き結び、初対面であれば機嫌が悪いのかと思うようなむくれた表情を浮かべているが、これは多分嬉しさをごまかしている時の──。
「やっぱり、一着でいいです」
「俺が見たいんだから、遠慮するなよ」
「いいんですってば。その代わり──」
ララはテーブルに広がるデザイン画をかき集め、トントンと角を揃えた。むくれた表情のまま振り向き、眼前に紙の束が突きつけられる。
「ルーファスさんが、デザインを考えてください。……私のために勉強してくれたなら、あなたが考えたものを、その……着たい、です」
むくれた顔に朱を差したララは決して目を合わさない。そんな姿が、俺にはどうしても。
紙の束を受け取り、そのまま手を引き寄せた。小さく悲鳴を漏らすも、ほとんど抵抗なくララは胸に飛び込んでくる。
「お前は本当に可愛いな」
「……今の流れで可愛いなんて言葉が出るなんて、あなたくらいだと思いますけど」
「お前は素直なのも、むくれてるのも可愛い」
黙り込んだララだった。せっかく腕に閉じ込めた恋人を離す気はないから、耳元に口を寄せて「ドレスは俺が考えて贈る。けど、この二着も作らせてくれ。着てるところを俺が見たい」と囁いた。
「三着もなんて……贅沢すぎませんか」
「そんなことはないだろ。いくらでも誘いはあるからな。スペードで舞踏会や茶会を主催してもいいし、何着あったって足りねぇよ」
音を立てて耳元に口付ける。びくりと細い体が震えた拍子に髪が揺れ、甘い香りが鼻腔をくすぐった。
嫌いなはずの甘い香りがどうしようもなく心地良い。
「お前にドレスを贈れるなんて、俺は幸せもんだな」
「……大袈裟です。けど……嬉しいです。楽しみに、してますね」
やっと笑ってくれた恋人があまりにも可愛すぎて、了承を得ずに唇を奪う。頰をひどく抓られたが、離したものが負けだとばかりにより深く口付けてやった。離せば溺れたように息をして、涙目で睨まれる。
「油断も、隙もない……っ!」
キスをして言われる言葉じゃねぇなと笑って、窓の外に目を向けた。名残惜しいが、暗くなってきている。部屋まで送ると伝えると、ララはわずかに迷ったように見えるも、頷いた。
何に対する迷いだ? とはまだ聞かない。のんびり付き合っていけばいいだろう。
廊下を連れ立って歩いていると、見慣れた空色と緑を見つけた。
二人で住むということで許可を出した新居の扉にオーウェンが手をつき、至近距離で見つめあっている。
……中でやればいいんじゃねぇか? いや、あいつらのイチャつきはいつものことだ。
「迂回するか」
「そうですね」
振り向いて聞けば、同じ方向を見ていたララが頷いた。迂回すれば、少しでも長くいられる。今はあいつらのバカップルぶりに感謝を──。
「そんな頭の悪い試練があってたまるか!!」
廊下に響いたのは、もはや聞き慣れた怒鳴り声だった。
「迂回するぞ」
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