201 / 206
第三章
一年前①
しおりを挟む
ガタゴトと音を立て走る馬車の窓から目的地が見えて、心の中でため息をついた。
湖と見紛うほど幅の広い水堀に囲まれたスペードの城は屋根も黒ければ外壁や塔に至るまでがダークグレーで統一されている。
水面に逆さに映るその美しい景色はこの国の観光の目玉だが、あいにく俺は遊びに来たわけじゃない。
「まったく。なんだってあいつはスペードなどに逃げ込んだのだろうな」
向かいに腰を下ろしているクローバーの8、ヘクターは俺とは違って真正面から不満をあらわにした。
自国の9へと語りかけるのにタメ口なのは俺とこいつが同じアカデミーの同期だからだ。
それはこの男の言う『スペードに逃げ込んだあいつ』も同様に。
「知るか。ツテなんざなかっただろうに、こっちが聞きてぇよ。お陰で見つけるのが遅れて兄貴はカンカンだ」
「それだよ。キングも放っておけばいいと思わないか? 子供でもあるまいに。家出くらいのことでなんだって俺らがわざわざ真逆の国まで行かなきゃならんのか」
真逆の国、というのはスペードの国と俺達の国が隣り合っていないことを意味している。
行き来するには数日かかるほどの距離があって、俺達も来るのはこれが初めてだ。
「それをそのままキングに言えたら今後一生俺の給金はお前にやるよ」
「…………」
二人して目を見合わせ、ため息をついた。
クローバーに生まれた者の性か、キングの我儘に進言できるだけの度胸は俺達にはない。
俺達は、計り知れなく面倒で、とてつもなく厄介な命を受けてこの国に派遣されてしまった哀れな被害者なのだった。
藍色の髪の男を従え、謁見の間の玉座に腰掛けたスペードのキングは俺と同年代の若い男だった。
しかしいくら年が近いからと言っても相手は一国の長。燃えるような赤い瞳が俺へと向けられて、細められる。親しみなど微塵もない、格下を見る目だ。
わざとらしい大仰な動きで一礼して、笑みと共に口を開いた。
「ご機嫌麗しゅう。スペードのキング。クローバーの9、キーランにございます。偉大なるキングに目通り叶いますことまこと恐悦至極に存じます。スペードのキングのご高名は遠く我が国の貴族位はもちろんのこと国外れの村の赤子にまで響き渡り──」
「長ったらしい挨拶は不要だ。貴殿らが我が国に参られた目的なら、すでに貴国からの知らせで把握している」
へぇ。
やはり若い分なかなかに性急な方のようだ。これが吉と出るか凶と出るかはまだわからないが。
「それはそれは、有り難きお言葉に存じます、スペードのキング。であれば、こちらからの求めに対して貴国はどのようにお考えか伺っても宜しゅうございますか」
にっこりと外交用の笑みを浮かべて言えば、スペードのキングの口角がゆるりと上がった。
「そうして笑うとよく似ているな。年が近いように見えるが、ご友人だったのかな?」
誰と、とは問われなかったが、もちろん誰とのことかは把握している。
こちらの問いをはぐらかされた上のこの質問には口元が引きつりそうになったが、ここで顔に出しては外交を主な職務とするクローバーの9は務まらない。
「……ええ。アカデミーでは同じ学年に在籍しておりました」
「それは後ろの者もかな?」
俺の斜め後ろには護衛役のヘクターが控えている。スペードのキングの視線を受けて、ヘクターは胸に手を添えて綺麗に一礼して見せた。
「クローバーの8、ヘクターにございます。私やこちらの9、それに10とクイーン、そして──クレーヴェル卿も我々の親しい学友でございました」
「へぇ。クローバーのクイーンもか。それは知らなかった」
ヘクターがはっきりと名前を出したにもかかわらずスペードのキングはさらりと交わしてしまう。その国の特色に合わせて対応しなければならないのが外交官の難しいところだが、どうにもこの方は周りくどいのがお好きではないのかもしれない。
言いたいことがあるなら面と向かって言ってみろと、赤い目が楽しげに語っている。
先に知らせを出していることではあるが、はっきり言わなければこの方との交渉は始めることすら出来ないらしい。
少々型破りではあるが仕方ない。望み通りにしてやろうじゃねぇか。
「偉大なるスペードのキングにお願い申し上げます。我々は我が国の長クローバーのキング、ルーサー・クレーヴェル公の弟君、オーウェン・クレーヴェル卿を国にお返し願いたく参りました」
スペードのキングの瞳が獲物を見定めた肉食獣のように楽しげに細められ、さも今思い出したかのように膝を打った。
「ああ、そうだったな。うちの5はルーサー殿の弟御だった」
「はい。我が国のキングはオーウェン殿が長くご実家に帰られぬことを深く案じておいでです。なにせもう、三年にもわたってご実家にお戻りになられていないそうで」
「私にも弟がいるからその気持ちは分からんではないな。いやしかしうちの5はもう二十三になる一端の男だ。御兄君に言われずとも自らの意思で実家に顔を見せに行くこともあるだろう」
俺の思い切りの良い切り出しはこの方のお気に召したのだろうか。浮かべられた笑みは、返す返さないの話題を避けているように見えて、ただ俺達を甚振っているだけのようにも感じる。
しかし話題が動いたのは事実だ。
俺は畳みかけた。
「スペード国は我が国に引けも取らぬ大国、優秀な方をとても多く召し抱えておいででしょう。先日そちらの8のネビル殿ともお話をさせていただく機会がございましたが、我が国の歴史から土地の名産に至るまでその博識ぶりはさすがはスペード国の8であると感銘を受けました。オーウェン殿も我が国のキングの弟君でありますから当然その優秀さはアカデミー在学中も抜きんでておいででしたが、それでも貴国においては卿以上に優秀な方々が多くいらっしゃることでしょう」
更に続けようとした声は、くつくつとした意地の悪い笑い声にかき消された。
「いやいや、さすがはルーサー殿の弟御であると言うべきか、あれに匹敵するほどの人材は我が国にもなかなかいなくてな。重宝してるんだよ」
「……では、お返しいただくつもりはない、と?」
「そうは言っていない。先程も言っただろう。あれもいい歳の男だ。長期の休みには自らの意思で実家に顔を出すこともあるだろうとな。──しかしだなぁ。いや困った」
表情は確かに困った様に眉を下げ、腕を組んで唸っているが、やはりどうにも楽しそうに見えるのはこのキングの性格によるものかもしれない。人を揶揄うのがご趣味のキングとは、外交官にとっては最悪と言える。
「…………なにか、お困りなことでも?」
尋ねれば、やはりどことなく嬉しそうに口元が緩んで見えた。
「ああ。実はなぁ。オーウェンは前キングからの推薦によって5に付けた男なんだよ。それをお返しするというのは、どうにも……前キングに申し訳が立たんと思ってな。お前はどう思う?」
前キングの、推薦…………? あいつ、どこでそんなコネを得たんだ!?
内心の焦りは見通されたらしい。スペードのキングは楽しげに後ろに控えた男を振り返った。
スペードのクイーンと名乗った男は静かに「前キングはオーウェン殿を、当代スペードのキングの治世において必要な男であると仰せでありました」と俺達にとって死刑宣告にも等しい言葉を淡々と述べた。
「そうだったなぁ。そこまで言われてしまってはこちらも無碍にはできない」
やれやれと肩を竦める姿に、冷や汗が首筋から背中へと伝う。
正直に言って、スペードのキングからはさっさと許しをもらえるものと考えていた。
この命の一番厄介なところは、スペードのキングから許しをもらった後にあると思っていたが、まさか顔も見ずに追い返されることになるとは……。
だが俺達はどうやら、この意地悪なキングの掌の上であったらしい。
「いやしかし、大切なのは本人の意思だと私は考えている」
すでに国に戻った後の対応へと飛んでいた俺の意識はすぐさま現実へと戻ってきた。
「と、仰いますと……?」
「貴殿らはオーウェンの友人なのだろう? 君らの説得によってあれが国元へ帰ると言うなら、私に止めるつもりはない」
闇に落とされた後の光明のようだった。闇に落としたのも光を与えたのも目の前の意地悪に微笑む男ではあるが。
「説得をしても宜しゅうございますか」
「当然のことだ。私は部下が友人と会うことを制限するほど狭量ではないつもりだからな」
話は以上とばかりにスペードのキングが立ち上がった。
「スペードは貴殿らを歓迎しよう。足りないものがあれば、なんなりと言い付けてくれ」
胸を撫で下ろし礼を伝えれば、スペードのキングは満足げに笑って去っていった。
軽快な二つの足音が聞こえなくなくなり、どっと疲れが押し寄せる。
つまりは──初めからオーウェンを手放すつもりはあったわけだ。前キングから預かった男だから惜しむ姿勢を見せる必要があっただけで。
「……さっさとオーウェンを探して連れ帰るぞ。こんな伏魔殿に長居できるか!」
同じ結論に至ったらしいヘクターが顔をしかめて何度も頷いている。
自国のキングもかなりの問題児ではあるが、それでもこの男よりはマシだと心底思った。
湖と見紛うほど幅の広い水堀に囲まれたスペードの城は屋根も黒ければ外壁や塔に至るまでがダークグレーで統一されている。
水面に逆さに映るその美しい景色はこの国の観光の目玉だが、あいにく俺は遊びに来たわけじゃない。
「まったく。なんだってあいつはスペードなどに逃げ込んだのだろうな」
向かいに腰を下ろしているクローバーの8、ヘクターは俺とは違って真正面から不満をあらわにした。
自国の9へと語りかけるのにタメ口なのは俺とこいつが同じアカデミーの同期だからだ。
それはこの男の言う『スペードに逃げ込んだあいつ』も同様に。
「知るか。ツテなんざなかっただろうに、こっちが聞きてぇよ。お陰で見つけるのが遅れて兄貴はカンカンだ」
「それだよ。キングも放っておけばいいと思わないか? 子供でもあるまいに。家出くらいのことでなんだって俺らがわざわざ真逆の国まで行かなきゃならんのか」
真逆の国、というのはスペードの国と俺達の国が隣り合っていないことを意味している。
行き来するには数日かかるほどの距離があって、俺達も来るのはこれが初めてだ。
「それをそのままキングに言えたら今後一生俺の給金はお前にやるよ」
「…………」
二人して目を見合わせ、ため息をついた。
クローバーに生まれた者の性か、キングの我儘に進言できるだけの度胸は俺達にはない。
俺達は、計り知れなく面倒で、とてつもなく厄介な命を受けてこの国に派遣されてしまった哀れな被害者なのだった。
藍色の髪の男を従え、謁見の間の玉座に腰掛けたスペードのキングは俺と同年代の若い男だった。
しかしいくら年が近いからと言っても相手は一国の長。燃えるような赤い瞳が俺へと向けられて、細められる。親しみなど微塵もない、格下を見る目だ。
わざとらしい大仰な動きで一礼して、笑みと共に口を開いた。
「ご機嫌麗しゅう。スペードのキング。クローバーの9、キーランにございます。偉大なるキングに目通り叶いますことまこと恐悦至極に存じます。スペードのキングのご高名は遠く我が国の貴族位はもちろんのこと国外れの村の赤子にまで響き渡り──」
「長ったらしい挨拶は不要だ。貴殿らが我が国に参られた目的なら、すでに貴国からの知らせで把握している」
へぇ。
やはり若い分なかなかに性急な方のようだ。これが吉と出るか凶と出るかはまだわからないが。
「それはそれは、有り難きお言葉に存じます、スペードのキング。であれば、こちらからの求めに対して貴国はどのようにお考えか伺っても宜しゅうございますか」
にっこりと外交用の笑みを浮かべて言えば、スペードのキングの口角がゆるりと上がった。
「そうして笑うとよく似ているな。年が近いように見えるが、ご友人だったのかな?」
誰と、とは問われなかったが、もちろん誰とのことかは把握している。
こちらの問いをはぐらかされた上のこの質問には口元が引きつりそうになったが、ここで顔に出しては外交を主な職務とするクローバーの9は務まらない。
「……ええ。アカデミーでは同じ学年に在籍しておりました」
「それは後ろの者もかな?」
俺の斜め後ろには護衛役のヘクターが控えている。スペードのキングの視線を受けて、ヘクターは胸に手を添えて綺麗に一礼して見せた。
「クローバーの8、ヘクターにございます。私やこちらの9、それに10とクイーン、そして──クレーヴェル卿も我々の親しい学友でございました」
「へぇ。クローバーのクイーンもか。それは知らなかった」
ヘクターがはっきりと名前を出したにもかかわらずスペードのキングはさらりと交わしてしまう。その国の特色に合わせて対応しなければならないのが外交官の難しいところだが、どうにもこの方は周りくどいのがお好きではないのかもしれない。
言いたいことがあるなら面と向かって言ってみろと、赤い目が楽しげに語っている。
先に知らせを出していることではあるが、はっきり言わなければこの方との交渉は始めることすら出来ないらしい。
少々型破りではあるが仕方ない。望み通りにしてやろうじゃねぇか。
「偉大なるスペードのキングにお願い申し上げます。我々は我が国の長クローバーのキング、ルーサー・クレーヴェル公の弟君、オーウェン・クレーヴェル卿を国にお返し願いたく参りました」
スペードのキングの瞳が獲物を見定めた肉食獣のように楽しげに細められ、さも今思い出したかのように膝を打った。
「ああ、そうだったな。うちの5はルーサー殿の弟御だった」
「はい。我が国のキングはオーウェン殿が長くご実家に帰られぬことを深く案じておいでです。なにせもう、三年にもわたってご実家にお戻りになられていないそうで」
「私にも弟がいるからその気持ちは分からんではないな。いやしかしうちの5はもう二十三になる一端の男だ。御兄君に言われずとも自らの意思で実家に顔を見せに行くこともあるだろう」
俺の思い切りの良い切り出しはこの方のお気に召したのだろうか。浮かべられた笑みは、返す返さないの話題を避けているように見えて、ただ俺達を甚振っているだけのようにも感じる。
しかし話題が動いたのは事実だ。
俺は畳みかけた。
「スペード国は我が国に引けも取らぬ大国、優秀な方をとても多く召し抱えておいででしょう。先日そちらの8のネビル殿ともお話をさせていただく機会がございましたが、我が国の歴史から土地の名産に至るまでその博識ぶりはさすがはスペード国の8であると感銘を受けました。オーウェン殿も我が国のキングの弟君でありますから当然その優秀さはアカデミー在学中も抜きんでておいででしたが、それでも貴国においては卿以上に優秀な方々が多くいらっしゃることでしょう」
更に続けようとした声は、くつくつとした意地の悪い笑い声にかき消された。
「いやいや、さすがはルーサー殿の弟御であると言うべきか、あれに匹敵するほどの人材は我が国にもなかなかいなくてな。重宝してるんだよ」
「……では、お返しいただくつもりはない、と?」
「そうは言っていない。先程も言っただろう。あれもいい歳の男だ。長期の休みには自らの意思で実家に顔を出すこともあるだろうとな。──しかしだなぁ。いや困った」
表情は確かに困った様に眉を下げ、腕を組んで唸っているが、やはりどうにも楽しそうに見えるのはこのキングの性格によるものかもしれない。人を揶揄うのがご趣味のキングとは、外交官にとっては最悪と言える。
「…………なにか、お困りなことでも?」
尋ねれば、やはりどことなく嬉しそうに口元が緩んで見えた。
「ああ。実はなぁ。オーウェンは前キングからの推薦によって5に付けた男なんだよ。それをお返しするというのは、どうにも……前キングに申し訳が立たんと思ってな。お前はどう思う?」
前キングの、推薦…………? あいつ、どこでそんなコネを得たんだ!?
内心の焦りは見通されたらしい。スペードのキングは楽しげに後ろに控えた男を振り返った。
スペードのクイーンと名乗った男は静かに「前キングはオーウェン殿を、当代スペードのキングの治世において必要な男であると仰せでありました」と俺達にとって死刑宣告にも等しい言葉を淡々と述べた。
「そうだったなぁ。そこまで言われてしまってはこちらも無碍にはできない」
やれやれと肩を竦める姿に、冷や汗が首筋から背中へと伝う。
正直に言って、スペードのキングからはさっさと許しをもらえるものと考えていた。
この命の一番厄介なところは、スペードのキングから許しをもらった後にあると思っていたが、まさか顔も見ずに追い返されることになるとは……。
だが俺達はどうやら、この意地悪なキングの掌の上であったらしい。
「いやしかし、大切なのは本人の意思だと私は考えている」
すでに国に戻った後の対応へと飛んでいた俺の意識はすぐさま現実へと戻ってきた。
「と、仰いますと……?」
「貴殿らはオーウェンの友人なのだろう? 君らの説得によってあれが国元へ帰ると言うなら、私に止めるつもりはない」
闇に落とされた後の光明のようだった。闇に落としたのも光を与えたのも目の前の意地悪に微笑む男ではあるが。
「説得をしても宜しゅうございますか」
「当然のことだ。私は部下が友人と会うことを制限するほど狭量ではないつもりだからな」
話は以上とばかりにスペードのキングが立ち上がった。
「スペードは貴殿らを歓迎しよう。足りないものがあれば、なんなりと言い付けてくれ」
胸を撫で下ろし礼を伝えれば、スペードのキングは満足げに笑って去っていった。
軽快な二つの足音が聞こえなくなくなり、どっと疲れが押し寄せる。
つまりは──初めからオーウェンを手放すつもりはあったわけだ。前キングから預かった男だから惜しむ姿勢を見せる必要があっただけで。
「……さっさとオーウェンを探して連れ帰るぞ。こんな伏魔殿に長居できるか!」
同じ結論に至ったらしいヘクターが顔をしかめて何度も頷いている。
自国のキングもかなりの問題児ではあるが、それでもこの男よりはマシだと心底思った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる