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第2章 金の成る魚編
老夫婦の正体
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「お待たせしました~」
まずは刺身盛り合わせと昆布締めを老夫婦のテーブルへ運ぶ。
2人とも、興味深げに料理を見つめている。
「こちらが刺身盛り合わせ、こちらが昆布締めでございます。赤身のステーキはもう少々お待ちください。ごゆっくりどうぞ~」
私は厨房に戻ると、扉の影から老夫婦の様子をうかがう。
まず最初に手を付けたのは、旦那さんの方だった。
白身魚の刺身に、フォークをぶっ刺して口へ運ぶ。
箸がないから仕方ないけど、フォークで刺身を食べているのは日本人の私的にめっちゃ面白い。
続いて奥さんも、脂の乗ったトロに近い部分の刺身を恐るおそる食べる。
「……驚いた」
「ええ。生の魚って美味しいんですわね」
2人とも目を丸くして、それから笑顔になる。
私はほっと胸をなでおろした。
良かったぁ。気に入ってもらえたぁ。
生魚が受け入れてもらえるか問題は、最上級の課題だった。
それだけに、1組目のサクラではないお客さんが「美味しい」と言ってくれたのは、安心するし嬉しい。
「ステーキできました!」
「はーい」
ニナからステーキを2つ受け取り、テーブル席へ運ぶ。
お肉のステーキだと鉄板で出す店もあるけど、この魚のステーキは火が入りやすい上にレア加減が命の商品なので、温めた皿に載せての提供だ。
「お待たせしました。赤身のステーキです」
「ありがとう。こちらのお店、ワインはあるかしら?」
「ご用意しております。こちらがリストでございます」
私は提供できるワインのリストを見せる。
赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングと、一通りのワインは揃えた。
私はそこまでワインに詳しいわけではなかったし、そもそもこの世界のワイン事情など知らないので、ここはピノに助けてもらったんだよね。
「そうね……。これをお願いいたしますわ」
「私もワインをもらうかの」
「かしこまりました」
奥さんが選んだ赤ワインを、ワイングラスに注いで運ぶ。
「ごゆっくりどうぞ」
お昼からワインを飲んでゆっくりと。
素敵な老後だなぁ。
赤ワインと店内に飾られた大漁旗が究極のミスマッチだけど。
「ミオンさん、フィッシュフライとカルパッチョのオーダー入りました」
「りょーかいっ。ニナ、フィッシュフライは任せたよ」
「はい!」
店内にはサクラのティガスたち、それから老夫婦とさらにお客さんが2組。
予想以上に順調な滑り出しだね。
※ ※ ※ ※
約30分後。
私はフェンリアから、老夫婦が呼んでいると伝えられた。
いわゆる「シェフを呼んでくれ」ってやつだ。
私はやや緊張しながら、フロアの方へ向かう。
ティガスとネロはすでに帰ってしまったけど、また新たなSOS団のメンバーが来店していた。
「お待たせいたしました。店長のミオンです」
私は自己紹介して頭を下げる。
顔を上げると、老夫婦は2人そろって笑顔を浮かべていた。
「大変美味しかった。満足した」
「とても素敵な料理でしたわ。特にこの刺身盛り合わせと昆布締め。生の魚がこんなに美味しいなんて知りませんでしたわ」
「ご満足いただけて良かったです。生魚に関しては、特殊な技術で輸送していますのでご提供できています。新鮮なものでなければ生では食べられませんので、そこはご注意ください」
「ということは、これを食べたかったらまたここに来なければいけないということじゃな?」
「そうなってしまいますね」
よしよし。
満足してもらえたみたいだし、何ならリピートしてくれそうな雰囲気だ。
大成功だね。
私が心の中でガッツポーズをしていると、ドアのベルが音を立てた。
「いらっしゃいませー!」
ドアの方を見てみると、そこには槍と鎧を装備した騎士らしき男たちが立っている。
何だなんだ……?
「いらっしゃいませ。お食事でよろしいですか?」
「いや、食事ではありません。少しお邪魔します」
そう言うと、騎士たちは老夫婦のテーブルを囲んで立つ。
もしかしてあの2人、怪しい身なりそのままに悪い人だったのかな……?
開店初日に店内で逮捕騒ぎとか冗談じゃな……
「国王様」
騎士の1人が呼びかけ、全員がその場にひざまずく。
今、何て?
「困ります。都の視察と言っておられたのに、私たちを撒くようなことをされては」
「他の客もいるというのに仰々しく……。無粋な連中じゃの」
「話をそらさないでください。万が一のことがあっては我々は……」
「言っておるじゃろう。お前らの警護があっては思うように楽しめんと」
「ですが……」
何か言い争いになっているみたいだ。
でも国王様ってあの国王様だよね?
私は顔を知らないから、入店されても気付かなかったけど。
「あの……国王様なんですか?」
「なっ!?」
「ぶわっはっは!」
私が尋ねると、騎士たちは面食らった顔をし、国王様の方は豪快に笑った。
「国王様を相手に接客をしていると気付かなかったと申すのか!?」
「そう大きな声を出すな、アクス。にしても面白いもんじゃて。王都で商売を始めながら、王の顔を知らぬとはな」
国王様は被っていたフード付きローブを脱ぐと、笑顔で言った。
「私はこのメンダル王国の国王、ヘルムート・フェン・グラバリじゃ。みんなからはヘルムート王と呼ばれておる」
明かされた正体に、にわかに店内がざわつく。
騎士たちが入ったことで注目していた通りの人たちも、騒然としているようだった。
「国王様だ……」
「ヘルムート王だ……」
「何でこんなところに……!?」
「ということはもう一方の方は……」
店内に広がる声に応えるように、奥さんの方もローブを取り払う。
「私は王妃のベリーナですわ」
「王妃様だー!」
「国王陛下夫妻だ!」
「嘘! 同じ店で食事しちゃった!」
店内は大騒ぎ、店の外にも人だかりができている。
まさか最初の正規のお客さんが国王夫妻って、そんなことある!?
「そんな偉い方がなんでこの店に……?」
「なんで……と言われてものう。面白い見た目の店ができておったから、入ってみようと思っただけじゃ」
「そうですわ。とっても目を惹かれましたの。でもびっくり。大変素敵なお料理でしたわよ」
「ああああありがとうございましゅっ!」
さすがに国王夫妻を前にしては緊張する。
噛み噛みになりながら、私はお礼を言った。
「会計はいくらじゃ?」
「はい! こちらが伝票でございます」
ヘルムート王はお金を支払うと、王妃と騎士たちを伴って店を出る。
通行人たちから大きな歓声が上がった。
人気の王様みたいだ。
とっても感じが良かったし、好かれるのも分かるもんね。
「この店、新しくオープンしたそうじゃが大変美味しかったぞ!」
ヘルムート王がみんなに呼びかける。
全員の視線が一斉にこちらへと向けられた。
……これは忙しくなりそうだぞ。
まずは刺身盛り合わせと昆布締めを老夫婦のテーブルへ運ぶ。
2人とも、興味深げに料理を見つめている。
「こちらが刺身盛り合わせ、こちらが昆布締めでございます。赤身のステーキはもう少々お待ちください。ごゆっくりどうぞ~」
私は厨房に戻ると、扉の影から老夫婦の様子をうかがう。
まず最初に手を付けたのは、旦那さんの方だった。
白身魚の刺身に、フォークをぶっ刺して口へ運ぶ。
箸がないから仕方ないけど、フォークで刺身を食べているのは日本人の私的にめっちゃ面白い。
続いて奥さんも、脂の乗ったトロに近い部分の刺身を恐るおそる食べる。
「……驚いた」
「ええ。生の魚って美味しいんですわね」
2人とも目を丸くして、それから笑顔になる。
私はほっと胸をなでおろした。
良かったぁ。気に入ってもらえたぁ。
生魚が受け入れてもらえるか問題は、最上級の課題だった。
それだけに、1組目のサクラではないお客さんが「美味しい」と言ってくれたのは、安心するし嬉しい。
「ステーキできました!」
「はーい」
ニナからステーキを2つ受け取り、テーブル席へ運ぶ。
お肉のステーキだと鉄板で出す店もあるけど、この魚のステーキは火が入りやすい上にレア加減が命の商品なので、温めた皿に載せての提供だ。
「お待たせしました。赤身のステーキです」
「ありがとう。こちらのお店、ワインはあるかしら?」
「ご用意しております。こちらがリストでございます」
私は提供できるワインのリストを見せる。
赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングと、一通りのワインは揃えた。
私はそこまでワインに詳しいわけではなかったし、そもそもこの世界のワイン事情など知らないので、ここはピノに助けてもらったんだよね。
「そうね……。これをお願いいたしますわ」
「私もワインをもらうかの」
「かしこまりました」
奥さんが選んだ赤ワインを、ワイングラスに注いで運ぶ。
「ごゆっくりどうぞ」
お昼からワインを飲んでゆっくりと。
素敵な老後だなぁ。
赤ワインと店内に飾られた大漁旗が究極のミスマッチだけど。
「ミオンさん、フィッシュフライとカルパッチョのオーダー入りました」
「りょーかいっ。ニナ、フィッシュフライは任せたよ」
「はい!」
店内にはサクラのティガスたち、それから老夫婦とさらにお客さんが2組。
予想以上に順調な滑り出しだね。
※ ※ ※ ※
約30分後。
私はフェンリアから、老夫婦が呼んでいると伝えられた。
いわゆる「シェフを呼んでくれ」ってやつだ。
私はやや緊張しながら、フロアの方へ向かう。
ティガスとネロはすでに帰ってしまったけど、また新たなSOS団のメンバーが来店していた。
「お待たせいたしました。店長のミオンです」
私は自己紹介して頭を下げる。
顔を上げると、老夫婦は2人そろって笑顔を浮かべていた。
「大変美味しかった。満足した」
「とても素敵な料理でしたわ。特にこの刺身盛り合わせと昆布締め。生の魚がこんなに美味しいなんて知りませんでしたわ」
「ご満足いただけて良かったです。生魚に関しては、特殊な技術で輸送していますのでご提供できています。新鮮なものでなければ生では食べられませんので、そこはご注意ください」
「ということは、これを食べたかったらまたここに来なければいけないということじゃな?」
「そうなってしまいますね」
よしよし。
満足してもらえたみたいだし、何ならリピートしてくれそうな雰囲気だ。
大成功だね。
私が心の中でガッツポーズをしていると、ドアのベルが音を立てた。
「いらっしゃいませー!」
ドアの方を見てみると、そこには槍と鎧を装備した騎士らしき男たちが立っている。
何だなんだ……?
「いらっしゃいませ。お食事でよろしいですか?」
「いや、食事ではありません。少しお邪魔します」
そう言うと、騎士たちは老夫婦のテーブルを囲んで立つ。
もしかしてあの2人、怪しい身なりそのままに悪い人だったのかな……?
開店初日に店内で逮捕騒ぎとか冗談じゃな……
「国王様」
騎士の1人が呼びかけ、全員がその場にひざまずく。
今、何て?
「困ります。都の視察と言っておられたのに、私たちを撒くようなことをされては」
「他の客もいるというのに仰々しく……。無粋な連中じゃの」
「話をそらさないでください。万が一のことがあっては我々は……」
「言っておるじゃろう。お前らの警護があっては思うように楽しめんと」
「ですが……」
何か言い争いになっているみたいだ。
でも国王様ってあの国王様だよね?
私は顔を知らないから、入店されても気付かなかったけど。
「あの……国王様なんですか?」
「なっ!?」
「ぶわっはっは!」
私が尋ねると、騎士たちは面食らった顔をし、国王様の方は豪快に笑った。
「国王様を相手に接客をしていると気付かなかったと申すのか!?」
「そう大きな声を出すな、アクス。にしても面白いもんじゃて。王都で商売を始めながら、王の顔を知らぬとはな」
国王様は被っていたフード付きローブを脱ぐと、笑顔で言った。
「私はこのメンダル王国の国王、ヘルムート・フェン・グラバリじゃ。みんなからはヘルムート王と呼ばれておる」
明かされた正体に、にわかに店内がざわつく。
騎士たちが入ったことで注目していた通りの人たちも、騒然としているようだった。
「国王様だ……」
「ヘルムート王だ……」
「何でこんなところに……!?」
「ということはもう一方の方は……」
店内に広がる声に応えるように、奥さんの方もローブを取り払う。
「私は王妃のベリーナですわ」
「王妃様だー!」
「国王陛下夫妻だ!」
「嘘! 同じ店で食事しちゃった!」
店内は大騒ぎ、店の外にも人だかりができている。
まさか最初の正規のお客さんが国王夫妻って、そんなことある!?
「そんな偉い方がなんでこの店に……?」
「なんで……と言われてものう。面白い見た目の店ができておったから、入ってみようと思っただけじゃ」
「そうですわ。とっても目を惹かれましたの。でもびっくり。大変素敵なお料理でしたわよ」
「ああああありがとうございましゅっ!」
さすがに国王夫妻を前にしては緊張する。
噛み噛みになりながら、私はお礼を言った。
「会計はいくらじゃ?」
「はい! こちらが伝票でございます」
ヘルムート王はお金を支払うと、王妃と騎士たちを伴って店を出る。
通行人たちから大きな歓声が上がった。
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