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旅立ちの日に
騎士団の出立
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リッキーはそろそろ慣れて来たのか、それとも私をどう思っているのか抱きついた事にかんしてさして何も言わなくなった。からかってみようかとも思ったが耳が赤いのでやめてあげる事にする。
「ポーションも結局十本分がせいぜい、リッキーがせっかく覚えてくれたのに」
「まさか山賊どもに薬草の知識を持ってるやつがいるとはな」
斥候の冒険者さんは市民の安全の為に小まめに周囲の探索を行って山賊達の動向を探っている。それによると彼らは薬草の群生地にしばしば現れるらしく市民は早々に探索を諦め、冒険者も接触しないように警戒の上での採取になるため量が少なくなっているそうだ。お陰でポーションの量産計画は頓挫した。ゴウリ村から取り寄せようかとも思ったがゴウリ村からの商人が山賊がこちら側の往来でも塒を持っているヤツが現れだしたこともわかった。
「あーあ、ホントに面倒だわ・・・」
「早いとこアイツらに追っ払ってもらわんといけねぇな」
「それにこっちでもいろいろと戦力確保する必要がありそうだよね」
ゴウリ村は先生がいるから問題ないとして、村からの往来の安全が確保できないと物資が届かずこの町が干上がってしまう。それは困る。
「とりあえずゴウリ村方面の安全に関しては心当たりがあるから一旦そっちにいってみる」
「一人で大丈夫か?」
「逆に一人の方が安全だよ、此処は違うけど向こうは私の遊び場だったんだから。下手な猟師よりも道には詳しいよ」
流通を守る事、それとおじさんに戦力になってもらう為にちょっとしたプレゼントも用意したいし一旦は戻らないといけないだろう。
「ってなわけで少し向こうに戻るけど・・・ちゃんとしたもの食べなよ?」
「保障はできんな、男二人で何ができるとおもってんだ」
「・・・ま、少なくとも掃除くらいは・・・ね?」
「善処する」
やり取りを受けてもリッキーから反応がないと思ったら船を漕いでいる。そう言えばポーションの勉強で結構頑張ってるっておじさんもいってたもんね。
「黙って出て行ったら・・・怒るかな」
「帰って来るだろ?その約束で十分さ・・・感づかれないウチにいっちまえ」
おじさんもなんだかんだで心配はしてくれてる。私になにかあって、ってことはないけどできるだけ早く帰ってきてあげたいね、
「ふぅっ、それじゃあささっと片付けてくるよ」
帰ってくる、その約束を形で残すように私は荷物のほとんどを宿の部屋に置いて来た。マントとリュックとホルスター付きのベルトだけを締めて私は門へと向かう。来た道を戻るわけだから迷いはしない。
「さてさて・・・出るのは簡単かと思ってたんだけど・・・」
そう思ってらくちんに考えていたのは甘かったと考えを改めさせられる事態に。
「ダメダメ!キミ一人だって!?危ないからよしなさい!」
「そうだぞ!キミのような若い娘さんがよりによって今だなんて!」
仕事熱心な煤の騎士の面々につかまり懇懇と説得されている。皆さんどうやら私くらいの娘さんを持つ父親だそうで家族の大切さなんかを先ほどからずっと聞かされている。それはわかるんだけど・・・。
(故郷に連絡が取れれば一番なんだけどなー)
おじさん達は真面目に私を心配してくれているので邪険にするわけにもいかないし・・・。とりあえずこの場は騎士さんたちに合わせるしかないか。
「えっと、じゃあ・・・やめときます・・・」
渋々、私はあきらめて門のそばの詰め所を後にした。騎士さん達がすごいホッとした表情だったのですごく心苦しいけども。夜間にこそっと、抜け出せばどうにかなるだろう。城壁そのものは高くない。頑張れば登れるだろう。
時間を潰そうと市場まで引き返したところで件の騎士団が出立するところだった。しかしながら歓迎ムードというよりかは『はやくいけよ』といわんばかりの雰囲気である。散々待たされたのだから当然と言えば当然だろう。
ここで出ていかなかったら何しに来たんだと言われても仕方ない。
『我らはこれより王命によりーっ!』
王命ならもっとさっさと行きなさいよ。という突っ込みで頭の中はいっぱいだったがそれでもまあ、行くなら・・・って感じ。周囲の冷めた視線もなんのそので騎士団は演説を終えて出立していく。
『それでは我ら教会も務めを果たします!』
「頑張ってねー!」
「ケガには気を付けてください!」
それに随伴するように教会から僧侶が男女入り混じって進んでいく。騎士団とは裏腹に彼らにはそれなりに応援の声が上がり、それを騎士団の面々は面白くなさそうに見ながら進んでいた。温度差はそれだけ彼らと教会に市民に対して行ってきた対応の差と言うべきなのだが前回のギルドでの態度を見る限り理由は分かって無さそうだな。
「彼らがちゃんと仕事してくれればいいんだけどな・・・」
先行きはそこはかとなく不安だがどうなるだろう。教会の人に神様の加護がちゃんとあるといいんだけれど。
「ポーションも結局十本分がせいぜい、リッキーがせっかく覚えてくれたのに」
「まさか山賊どもに薬草の知識を持ってるやつがいるとはな」
斥候の冒険者さんは市民の安全の為に小まめに周囲の探索を行って山賊達の動向を探っている。それによると彼らは薬草の群生地にしばしば現れるらしく市民は早々に探索を諦め、冒険者も接触しないように警戒の上での採取になるため量が少なくなっているそうだ。お陰でポーションの量産計画は頓挫した。ゴウリ村から取り寄せようかとも思ったがゴウリ村からの商人が山賊がこちら側の往来でも塒を持っているヤツが現れだしたこともわかった。
「あーあ、ホントに面倒だわ・・・」
「早いとこアイツらに追っ払ってもらわんといけねぇな」
「それにこっちでもいろいろと戦力確保する必要がありそうだよね」
ゴウリ村は先生がいるから問題ないとして、村からの往来の安全が確保できないと物資が届かずこの町が干上がってしまう。それは困る。
「とりあえずゴウリ村方面の安全に関しては心当たりがあるから一旦そっちにいってみる」
「一人で大丈夫か?」
「逆に一人の方が安全だよ、此処は違うけど向こうは私の遊び場だったんだから。下手な猟師よりも道には詳しいよ」
流通を守る事、それとおじさんに戦力になってもらう為にちょっとしたプレゼントも用意したいし一旦は戻らないといけないだろう。
「ってなわけで少し向こうに戻るけど・・・ちゃんとしたもの食べなよ?」
「保障はできんな、男二人で何ができるとおもってんだ」
「・・・ま、少なくとも掃除くらいは・・・ね?」
「善処する」
やり取りを受けてもリッキーから反応がないと思ったら船を漕いでいる。そう言えばポーションの勉強で結構頑張ってるっておじさんもいってたもんね。
「黙って出て行ったら・・・怒るかな」
「帰って来るだろ?その約束で十分さ・・・感づかれないウチにいっちまえ」
おじさんもなんだかんだで心配はしてくれてる。私になにかあって、ってことはないけどできるだけ早く帰ってきてあげたいね、
「ふぅっ、それじゃあささっと片付けてくるよ」
帰ってくる、その約束を形で残すように私は荷物のほとんどを宿の部屋に置いて来た。マントとリュックとホルスター付きのベルトだけを締めて私は門へと向かう。来た道を戻るわけだから迷いはしない。
「さてさて・・・出るのは簡単かと思ってたんだけど・・・」
そう思ってらくちんに考えていたのは甘かったと考えを改めさせられる事態に。
「ダメダメ!キミ一人だって!?危ないからよしなさい!」
「そうだぞ!キミのような若い娘さんがよりによって今だなんて!」
仕事熱心な煤の騎士の面々につかまり懇懇と説得されている。皆さんどうやら私くらいの娘さんを持つ父親だそうで家族の大切さなんかを先ほどからずっと聞かされている。それはわかるんだけど・・・。
(故郷に連絡が取れれば一番なんだけどなー)
おじさん達は真面目に私を心配してくれているので邪険にするわけにもいかないし・・・。とりあえずこの場は騎士さんたちに合わせるしかないか。
「えっと、じゃあ・・・やめときます・・・」
渋々、私はあきらめて門のそばの詰め所を後にした。騎士さん達がすごいホッとした表情だったのですごく心苦しいけども。夜間にこそっと、抜け出せばどうにかなるだろう。城壁そのものは高くない。頑張れば登れるだろう。
時間を潰そうと市場まで引き返したところで件の騎士団が出立するところだった。しかしながら歓迎ムードというよりかは『はやくいけよ』といわんばかりの雰囲気である。散々待たされたのだから当然と言えば当然だろう。
ここで出ていかなかったら何しに来たんだと言われても仕方ない。
『我らはこれより王命によりーっ!』
王命ならもっとさっさと行きなさいよ。という突っ込みで頭の中はいっぱいだったがそれでもまあ、行くなら・・・って感じ。周囲の冷めた視線もなんのそので騎士団は演説を終えて出立していく。
『それでは我ら教会も務めを果たします!』
「頑張ってねー!」
「ケガには気を付けてください!」
それに随伴するように教会から僧侶が男女入り混じって進んでいく。騎士団とは裏腹に彼らにはそれなりに応援の声が上がり、それを騎士団の面々は面白くなさそうに見ながら進んでいた。温度差はそれだけ彼らと教会に市民に対して行ってきた対応の差と言うべきなのだが前回のギルドでの態度を見る限り理由は分かって無さそうだな。
「彼らがちゃんと仕事してくれればいいんだけどな・・・」
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