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獣人と建国の章
狐人族の国への途上
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デカブツの名前はタケクラ・ヒュウガというらしく一時期暴れん坊が過ぎて家から追い出され長老家と苗字が違うらしい。この家も勘当当然の扱いの際に座敷牢代わりのこの牢屋をそのまま下げ渡されたのを改装して使っているらしい。とんでもない奴だ。しかしながらどういったわけかこういった奴とは話が合うのだ。
「探せと言うが兄の居場所に心当たりがあるのか?」
「いんや、だが兄貴が居なくなるチョイと前に俺に溢してたことがあるんだ」
「溢した?」
「ああ、実はどうも狐人族のだれかとコレだったみてえでよ」
そういうとタケクラは小指を立てて見せる。なるほど。どうやら彼らは種族を超えたロマンスを育んでいたようだ。時代劇や小説では面白可笑しく書かれるそれだが実際起きると面倒臭いことこの上ない。
「それで兄貴が居なくなったその日の内に狐人族の長の嫡子が居なくなったって話だ。できすぎてるとは思わねえか?」
「駆け落ち・・・にしちゃ誰も知らないってのは可笑しい話だ。書置きとかはなかったのか?」
「俺もそこは調べたがどうにもみつからねえ・・・誰かが兄貴達の行き先をあえて喋ってねえんじゃねえかと思う・・・が、俺が探りを入れると目立つんでなぁ」
「そこで部外者の俺か、難しいんじゃないのか?」
「兄貴は臭いや気配を断ち切るのに長けてるから早々見つかる事はないだろうが狐人族の奴が一緒に居るなら話は変わってくるぜ」
「気配なら多少は掴めるがどうだろうな・・・あ、そういえば」
連れて行かれてしまったニーミツの事を思い出した。アイツはどこに連れて行かれたんだろうか。
「ニーミツは何処に連れて行ったんだ?」
「ニーミツ?ああ、あのニーミツか?」
「あの?」
「頭は悪くないんだが・・・馬鹿でな、身内を疑うことを知らねえんだよあん畜生は」
だからこういった話はできねえんだ。とタケクラは深いため息をつく。どうやら猜疑心のなさ過ぎる人物らしい。他人に対しては普通だが身内の言う事、さらには上からの言う事はよほどの事がない限り逆らわないらしい。
「そんなもんで内緒話からアイツを遠ざけたんだが・・・話に寄るとお前さんアイツを逆に脅しつけて上からの要求を突っぱねたんだろ?アイツが命令に逆らって帰ってくるなんて槍でも降るのかと思ったぜ」
「んー、まあ脅したって訳じゃないんだが・・・無茶な要求なのがわかったんだろ?素人目に見たって無理難題だしな」
「そう言う事にしとこう、それで?どうだ兄貴を探してくれるか?」
「構わんよ、これ以上争いに巻き込まれるのは御免だしな」
狐人族からは嫁さんももらっちまったし仲が拗れるのは勘弁してほしいところだ。
「狐人族の国は何処にあるの?」
時間は少し戻り場所は変わって集落から少し離れた場所。シロナとアウロラは徒歩で狐人族の国を目指していた。
「此処からだと結構歩きますよ、旅支度をしてきたでしょう?」
二人は軽装ながら旅支度をしており背負った鞄には一週間分の保存食と水筒が入っている。
ここら辺の地理に関してはアウロラもそれなりに知ってはいたが狐人族の国はそこからもうしばらく歩かないといけないらしい。基本狩りは日帰りなので常人が三日以上歩くより遠い距離に関してはダークエルフ達も熟知してはいない。
「それにしても貴女、服装変わってない?」
「え?ああ、コレですか。わかります?」
服装は艶やかな着物から質素な服装に変わっており肌の露出もずいぶんと少なくなっている。
「余所行きの服装ということもありますし・・・なにより良い人ができたのですからおいそれと肌を晒せないでしょう?」
途中から頬を染めながら言うシロナ。面白くないが間違っては居ないのでアウロラは黙って聞き流した。
「まさかあの方が原初の王、火龍様だとは思いませんでしたが・・・」
「!」
「私の占いに出てました、『運命の人、緋色の貴き者、その者は猛き者、敗れし時その者に全てを委ねよ』と、私は上からの命令で彼を本気で篭絡しコントロールするつもりで全力で挑みました。秘薬でボーっとしてた瞬間もずっと優位に立とうと頑張ってみましたが結果は・・・あのお方は夜は獣になるのですね」
二人になってもまったく問題なく、むしろ精力的になったヴォルカンとの営みにアウロラもさすがに苦笑する。取られるのは嬉しくないが彼が自分ひとりの手に余る事は疑いようもないことだった。
「先んじて言っておきますが私は貴女を妻としての先達として、尊いお方の正室として一番に立てさせていただきます」
「なぜ?貴女は彼の一番に興味はないの?」
「一番を目指して貴女と争う・・・普通の男性ならそれもいいかもしれません、ですがあのお方はそんな小さな括りで考えてはいけません。私達はあのお方にとってただの情婦ではなく妻なのですから」
シロナはそう言うとアウロラを真剣なまなざしで見つめる。
「貴女が私よりも先に妻になったこと、出会った事はきっと意味のある事なのです。それが運であるなら貴女は私よりも運がよく、良縁を掴む事ができる女性です。器量があって、能力があって、そして・・・運が良い。此処まであれば貴女が妻として一番である事に疑いはありませんよ」
「・・・」
「ましてやエルフとダークエルフはドラゴンに仕える存在、ならば妻として、一人の女性として妻の筆頭になるのは当然の事です」
「えへ・・・ご、ゴホン!そ、そうかしら・・・」
一瞬にへっとしたが咳払いをしてアウロラはあわてて真面目な顔をする。シロナにはバレバレだったがあえて見ないふりをし、にっこりと微笑んでみせた。
(それに、貴女はとっても可愛いですし、昨晩のアレは・・・うふふふふ、たまらない・・・!)
アウロラはヴォルカンにとって好い人だったがシロナにとっても好い人であった。
「探せと言うが兄の居場所に心当たりがあるのか?」
「いんや、だが兄貴が居なくなるチョイと前に俺に溢してたことがあるんだ」
「溢した?」
「ああ、実はどうも狐人族のだれかとコレだったみてえでよ」
そういうとタケクラは小指を立てて見せる。なるほど。どうやら彼らは種族を超えたロマンスを育んでいたようだ。時代劇や小説では面白可笑しく書かれるそれだが実際起きると面倒臭いことこの上ない。
「それで兄貴が居なくなったその日の内に狐人族の長の嫡子が居なくなったって話だ。できすぎてるとは思わねえか?」
「駆け落ち・・・にしちゃ誰も知らないってのは可笑しい話だ。書置きとかはなかったのか?」
「俺もそこは調べたがどうにもみつからねえ・・・誰かが兄貴達の行き先をあえて喋ってねえんじゃねえかと思う・・・が、俺が探りを入れると目立つんでなぁ」
「そこで部外者の俺か、難しいんじゃないのか?」
「兄貴は臭いや気配を断ち切るのに長けてるから早々見つかる事はないだろうが狐人族の奴が一緒に居るなら話は変わってくるぜ」
「気配なら多少は掴めるがどうだろうな・・・あ、そういえば」
連れて行かれてしまったニーミツの事を思い出した。アイツはどこに連れて行かれたんだろうか。
「ニーミツは何処に連れて行ったんだ?」
「ニーミツ?ああ、あのニーミツか?」
「あの?」
「頭は悪くないんだが・・・馬鹿でな、身内を疑うことを知らねえんだよあん畜生は」
だからこういった話はできねえんだ。とタケクラは深いため息をつく。どうやら猜疑心のなさ過ぎる人物らしい。他人に対しては普通だが身内の言う事、さらには上からの言う事はよほどの事がない限り逆らわないらしい。
「そんなもんで内緒話からアイツを遠ざけたんだが・・・話に寄るとお前さんアイツを逆に脅しつけて上からの要求を突っぱねたんだろ?アイツが命令に逆らって帰ってくるなんて槍でも降るのかと思ったぜ」
「んー、まあ脅したって訳じゃないんだが・・・無茶な要求なのがわかったんだろ?素人目に見たって無理難題だしな」
「そう言う事にしとこう、それで?どうだ兄貴を探してくれるか?」
「構わんよ、これ以上争いに巻き込まれるのは御免だしな」
狐人族からは嫁さんももらっちまったし仲が拗れるのは勘弁してほしいところだ。
「狐人族の国は何処にあるの?」
時間は少し戻り場所は変わって集落から少し離れた場所。シロナとアウロラは徒歩で狐人族の国を目指していた。
「此処からだと結構歩きますよ、旅支度をしてきたでしょう?」
二人は軽装ながら旅支度をしており背負った鞄には一週間分の保存食と水筒が入っている。
ここら辺の地理に関してはアウロラもそれなりに知ってはいたが狐人族の国はそこからもうしばらく歩かないといけないらしい。基本狩りは日帰りなので常人が三日以上歩くより遠い距離に関してはダークエルフ達も熟知してはいない。
「それにしても貴女、服装変わってない?」
「え?ああ、コレですか。わかります?」
服装は艶やかな着物から質素な服装に変わっており肌の露出もずいぶんと少なくなっている。
「余所行きの服装ということもありますし・・・なにより良い人ができたのですからおいそれと肌を晒せないでしょう?」
途中から頬を染めながら言うシロナ。面白くないが間違っては居ないのでアウロラは黙って聞き流した。
「まさかあの方が原初の王、火龍様だとは思いませんでしたが・・・」
「!」
「私の占いに出てました、『運命の人、緋色の貴き者、その者は猛き者、敗れし時その者に全てを委ねよ』と、私は上からの命令で彼を本気で篭絡しコントロールするつもりで全力で挑みました。秘薬でボーっとしてた瞬間もずっと優位に立とうと頑張ってみましたが結果は・・・あのお方は夜は獣になるのですね」
二人になってもまったく問題なく、むしろ精力的になったヴォルカンとの営みにアウロラもさすがに苦笑する。取られるのは嬉しくないが彼が自分ひとりの手に余る事は疑いようもないことだった。
「先んじて言っておきますが私は貴女を妻としての先達として、尊いお方の正室として一番に立てさせていただきます」
「なぜ?貴女は彼の一番に興味はないの?」
「一番を目指して貴女と争う・・・普通の男性ならそれもいいかもしれません、ですがあのお方はそんな小さな括りで考えてはいけません。私達はあのお方にとってただの情婦ではなく妻なのですから」
シロナはそう言うとアウロラを真剣なまなざしで見つめる。
「貴女が私よりも先に妻になったこと、出会った事はきっと意味のある事なのです。それが運であるなら貴女は私よりも運がよく、良縁を掴む事ができる女性です。器量があって、能力があって、そして・・・運が良い。此処まであれば貴女が妻として一番である事に疑いはありませんよ」
「・・・」
「ましてやエルフとダークエルフはドラゴンに仕える存在、ならば妻として、一人の女性として妻の筆頭になるのは当然の事です」
「えへ・・・ご、ゴホン!そ、そうかしら・・・」
一瞬にへっとしたが咳払いをしてアウロラはあわてて真面目な顔をする。シロナにはバレバレだったがあえて見ないふりをし、にっこりと微笑んでみせた。
(それに、貴女はとっても可愛いですし、昨晩のアレは・・・うふふふふ、たまらない・・・!)
アウロラはヴォルカンにとって好い人だったがシロナにとっても好い人であった。
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