2 / 37
「この距離感は幼馴染ですか?」
休日/吊り橋効果は通じない
しおりを挟む
休日の究極の過ごし方はなにか。それは――睡眠だ。誰にも邪魔されず好きなだけの睡眠。これが一番の過ごし方だ。やることないしな。
友人は永倉くらいだし。あいつ彼女と遊びに行ってるらしいし。三大欲求は最大限満たすべきだと思うんだ。
プルルルルッ。
俺の枕元にあるスマホが振動し着信音が鳴る。朝から電話か? こんな時間に掛けてくるのは非常識だぞ。
俺は重い瞼《まぶた》を開けスマホを取り電話にはこれはまた見慣れた名前が表示されていた。
「もしもし……?」
「結人《ゆいと》。早く起きてきてよ」
電話から何ともよく聞く声が聞こえてくる。何やら金属音や何かを焼いている音が聞こえてくる。調理してるのか?
「……紬《つむぎ》か。何の用だよ」
「結人、そろそろ起きてきなさいよ」
「部屋まで起こしに来てくれてもいいんだぞ?」
「部屋で変なもの見つけちゃったら気まずいし嫌」
なものねえよ。……うん、ない。
「まだ朝早いだろ」
「もう午後二時だけど?」
「……まだ朝だな。寝るからもういいか?」
全く、もうちょっと眠らせて欲しい。
俺は電話を切ろうとする。
「オムライス作ったから降りてきなさい」
「分かったすぐ行く。準備しといて」
俺は布団から飛び起き、部屋から出てリビングへ向かう。
俺を食べ物で釣るとはよく分かってるじゃないか。さすが幼馴染様だ。
◇
「結人、おはよ」
「ああ、おはよう」
リビングへ行くと、エプロンを身に付けた紬《つむぎ》が台所に立っていた。
「お母さんなら、仕事があるから帰りは遅いって。夕飯は自分たちでお願いって」
「了解」
じゃあ今日は夕飯を作るか買いに行くしかないか
。冷蔵庫になにかあったっけな。
「あ、夕飯なら私が用意するから安心して」
「何作るんだ?」
「ピザを頼もうかと思ってる」
作るわけではなかった。
俺は紬《つむぎ》に誘導され椅子に座る。紬は台所からとても綺麗に作られたオムライスを持って来る。こいつが率先して料理とは珍しい。
「おー、美味しそう」
「でしょでしょ。レシピ見ながら完璧に作ったから」
「いただきます」
俺はスプーンを持ち食べようとするが
「ちょっと待って」
「なんだよ」
「写真撮るの忘れてた」
「はぁ……」
紬はスマホを手にするとパシャパシャと何枚か写真を撮った。
「インスタにあげよーっと」
「いつのまにインスタ女子になったんだ……」
「え、これくらい普通じゃない?」
そういうものなのか……?
まあいいや。それより、腹が減った。
俺はオムライスを口に運ぶ。
「美味しい!」
卵はふわふわで、かつ砂糖で甘く作られていて俺好みだ。紬は俺の食べる姿をジッと観察して、ニコニコしている。
「美味しいでしょ? 美味しいでしょ?」
「ああ、めちゃめちゃ美味い。毎日食べれちゃう」
「それは良かった」
紬は満足そうに笑う。
そしてエプロンを外しながら聞いてきた。
「結人、これから用事ある?」
「何もないけど」
「じゃあ、ちょっと検証したいことがあるの」
「?」
「ちょっとしたことだから、いいでしょ?」
「…………えー、忙しくなるかもしれない」
紬《つむぎ》がなにか変なことを考えているのを察知しすぐさま断る。
「オムライス。食べたわよね?」
「うん」
「美味しかったでしょ?」
「ああ、美味かっ……。あーそういうことね」
どうやら、オムライスを餌にして釣られたらしい。こいつが料理していたのはこういうことか。オムライスで俺を釣れるとはよくわかってるじゃないか。流石幼馴染様。
俺はゆっくりとオムライスを味わった後、紬の話を聞いていた。
「吊り橋《つりばし》効果って知ってる?」
「吊り橋効果……? ああ、確か、一緒に怖い思いするとそのドキドキを恋愛感情と勘違いするってやつだっけ」
「そうそう。人は、その経験を風景を結び付けるでしょ? だから、一緒に怖い思い――例えばジェットコースターとかでドキドキすると、その一緒にいた人にドキドキしたと錯覚するやつのことよ」
紬は、自信満々に、スマホでガッツリ調べながら俺に解説する。
「それがどうしたって?」
「こんなものを用意しました」
紬《つむぎ》は背中に隠してあったものを取り出す。それは、有名なホラー映画のⅮⅤⅮだった。
「まて紬《つむぎ》。もしかして」
俺はすごく嫌な予感がして立ち去ろうとする。
「そう! この映画を見て、吊り橋効果ってアテになるのか検証しましょう!」
「俺はホラーとか、怖いものが大の苦手なんだ! やめてくれ。本当にやめてくれごめんなさい本当にやめて」
昔、紬に勧められてお化け屋敷に入ったが、怖くて動けなくなったトラウマが蘇る。
「オムライス」
「……この野郎」
紬はいそいそとディスクをセットしに行く。
「それにしても、なんで急に」
なんでそんなこと検証しようと思ったんだろう。
「この間、遊びに行った時にね? 『結人君とはドキドキしないの?』って聞かれたの。それで、ドキドキしないって言ったら驚かれて」
「それとこれにはどんな関係が?」
「結人にドキドキって一度もしたことないから、体験してみたいなー的な?」
「なんだそれ」
一度もしたことないのかー。それはそれで傷つくんだが。
「でも俺たち、一緒にいる時間長いから、吊り橋効果とかって意味ないんじゃないか?」
「あ……」
紬の動きがピタッと止まる。あ、こいつ深く考えてねえな。
「まあ、見れば分かるよ!」
「お前が見たいだけだろ!」
紬《つむぎ》はすぐさまセットし再生ボタンを押す。俺はその隙に扉へ全力ダッシュする。
「待ちなさい!」
しかし、俺はあっけなく腕をつかまれ脱出不可能になる。紬は運動部に入っていたので俺よりも力があるから力ずくは難しいかも。
もうオムライスは食べないでおこう。
2時間ほどのホラー地獄が確定した。最悪。
――1時間後
俺たちは、電気を消し、カーテンを閉め、ソファーで二人肩を寄せ合いながら映画を見ていた。紬は俺の腕にしがみつき「きゃあ!」とわざとらしくやる。チラッと見ると思いっきり笑ってたのでこいつふざけてやがる……。が、そんなこと考えれるレベルじゃないほど俺は怖がっていた。紬は「へーなるほど」と全く怖がっていない。このやろう。
「紬、なんで平気なんだよ」
「結人が怖がりすぎ。私の服をがっつり掴んでるじゃない。服が伸びる」
「昔から苦手なんだよ!」
「私より女々しいのね、結人は」
映画を止めたい気持ちはあるが、紬が「結人が止めそうだから」と、かなり前に手の届かない場所に置いてしまっている。
「もうやだ……」
俺はもう二度とオムライスは信用しないと心に誓う。
――俺は映画が終わった後も恐怖で少しの間そのままだった。紬はケラケラ笑っている。
「結人。どうだった? 吊り橋効果」
「まだそれ言ってるのか……」
「ドキドキ、した?」
紬は密着した状態のまま、悪魔的な笑みを浮かべて聞いてくる。
「恐怖で覚えてない」
「めちゃめちゃ怖がってたもんね」
紬は途中から「へー、そうやってくるんだ面白い」と批評家ばりの客観視していたので、それはそれで怖かった。
「紬はどうだったんだよ」
「私はね……」
一拍置いて、耳元で紬はささやく。
「すごくドキドキしたよ」
「えっ」
ドキッと、脈拍が早くなる。
「さて、ピザを頼もうか」
紬はすぐさま顔をそらし電話の方へ行く。
「結人、何食べたい?」
「メニュー教えて」
俺はもう二度とあの映画を思い出さないように話題を切り替える。怖いの怖い。多分、一生忘れない。
夜中、美雪さんがテレビをつけ流れたホラー映画で涙したのはまた別のお話――
友人は永倉くらいだし。あいつ彼女と遊びに行ってるらしいし。三大欲求は最大限満たすべきだと思うんだ。
プルルルルッ。
俺の枕元にあるスマホが振動し着信音が鳴る。朝から電話か? こんな時間に掛けてくるのは非常識だぞ。
俺は重い瞼《まぶた》を開けスマホを取り電話にはこれはまた見慣れた名前が表示されていた。
「もしもし……?」
「結人《ゆいと》。早く起きてきてよ」
電話から何ともよく聞く声が聞こえてくる。何やら金属音や何かを焼いている音が聞こえてくる。調理してるのか?
「……紬《つむぎ》か。何の用だよ」
「結人、そろそろ起きてきなさいよ」
「部屋まで起こしに来てくれてもいいんだぞ?」
「部屋で変なもの見つけちゃったら気まずいし嫌」
なものねえよ。……うん、ない。
「まだ朝早いだろ」
「もう午後二時だけど?」
「……まだ朝だな。寝るからもういいか?」
全く、もうちょっと眠らせて欲しい。
俺は電話を切ろうとする。
「オムライス作ったから降りてきなさい」
「分かったすぐ行く。準備しといて」
俺は布団から飛び起き、部屋から出てリビングへ向かう。
俺を食べ物で釣るとはよく分かってるじゃないか。さすが幼馴染様だ。
◇
「結人、おはよ」
「ああ、おはよう」
リビングへ行くと、エプロンを身に付けた紬《つむぎ》が台所に立っていた。
「お母さんなら、仕事があるから帰りは遅いって。夕飯は自分たちでお願いって」
「了解」
じゃあ今日は夕飯を作るか買いに行くしかないか
。冷蔵庫になにかあったっけな。
「あ、夕飯なら私が用意するから安心して」
「何作るんだ?」
「ピザを頼もうかと思ってる」
作るわけではなかった。
俺は紬《つむぎ》に誘導され椅子に座る。紬は台所からとても綺麗に作られたオムライスを持って来る。こいつが率先して料理とは珍しい。
「おー、美味しそう」
「でしょでしょ。レシピ見ながら完璧に作ったから」
「いただきます」
俺はスプーンを持ち食べようとするが
「ちょっと待って」
「なんだよ」
「写真撮るの忘れてた」
「はぁ……」
紬はスマホを手にするとパシャパシャと何枚か写真を撮った。
「インスタにあげよーっと」
「いつのまにインスタ女子になったんだ……」
「え、これくらい普通じゃない?」
そういうものなのか……?
まあいいや。それより、腹が減った。
俺はオムライスを口に運ぶ。
「美味しい!」
卵はふわふわで、かつ砂糖で甘く作られていて俺好みだ。紬は俺の食べる姿をジッと観察して、ニコニコしている。
「美味しいでしょ? 美味しいでしょ?」
「ああ、めちゃめちゃ美味い。毎日食べれちゃう」
「それは良かった」
紬は満足そうに笑う。
そしてエプロンを外しながら聞いてきた。
「結人、これから用事ある?」
「何もないけど」
「じゃあ、ちょっと検証したいことがあるの」
「?」
「ちょっとしたことだから、いいでしょ?」
「…………えー、忙しくなるかもしれない」
紬《つむぎ》がなにか変なことを考えているのを察知しすぐさま断る。
「オムライス。食べたわよね?」
「うん」
「美味しかったでしょ?」
「ああ、美味かっ……。あーそういうことね」
どうやら、オムライスを餌にして釣られたらしい。こいつが料理していたのはこういうことか。オムライスで俺を釣れるとはよくわかってるじゃないか。流石幼馴染様。
俺はゆっくりとオムライスを味わった後、紬の話を聞いていた。
「吊り橋《つりばし》効果って知ってる?」
「吊り橋効果……? ああ、確か、一緒に怖い思いするとそのドキドキを恋愛感情と勘違いするってやつだっけ」
「そうそう。人は、その経験を風景を結び付けるでしょ? だから、一緒に怖い思い――例えばジェットコースターとかでドキドキすると、その一緒にいた人にドキドキしたと錯覚するやつのことよ」
紬は、自信満々に、スマホでガッツリ調べながら俺に解説する。
「それがどうしたって?」
「こんなものを用意しました」
紬《つむぎ》は背中に隠してあったものを取り出す。それは、有名なホラー映画のⅮⅤⅮだった。
「まて紬《つむぎ》。もしかして」
俺はすごく嫌な予感がして立ち去ろうとする。
「そう! この映画を見て、吊り橋効果ってアテになるのか検証しましょう!」
「俺はホラーとか、怖いものが大の苦手なんだ! やめてくれ。本当にやめてくれごめんなさい本当にやめて」
昔、紬に勧められてお化け屋敷に入ったが、怖くて動けなくなったトラウマが蘇る。
「オムライス」
「……この野郎」
紬はいそいそとディスクをセットしに行く。
「それにしても、なんで急に」
なんでそんなこと検証しようと思ったんだろう。
「この間、遊びに行った時にね? 『結人君とはドキドキしないの?』って聞かれたの。それで、ドキドキしないって言ったら驚かれて」
「それとこれにはどんな関係が?」
「結人にドキドキって一度もしたことないから、体験してみたいなー的な?」
「なんだそれ」
一度もしたことないのかー。それはそれで傷つくんだが。
「でも俺たち、一緒にいる時間長いから、吊り橋効果とかって意味ないんじゃないか?」
「あ……」
紬の動きがピタッと止まる。あ、こいつ深く考えてねえな。
「まあ、見れば分かるよ!」
「お前が見たいだけだろ!」
紬《つむぎ》はすぐさまセットし再生ボタンを押す。俺はその隙に扉へ全力ダッシュする。
「待ちなさい!」
しかし、俺はあっけなく腕をつかまれ脱出不可能になる。紬は運動部に入っていたので俺よりも力があるから力ずくは難しいかも。
もうオムライスは食べないでおこう。
2時間ほどのホラー地獄が確定した。最悪。
――1時間後
俺たちは、電気を消し、カーテンを閉め、ソファーで二人肩を寄せ合いながら映画を見ていた。紬は俺の腕にしがみつき「きゃあ!」とわざとらしくやる。チラッと見ると思いっきり笑ってたのでこいつふざけてやがる……。が、そんなこと考えれるレベルじゃないほど俺は怖がっていた。紬は「へーなるほど」と全く怖がっていない。このやろう。
「紬、なんで平気なんだよ」
「結人が怖がりすぎ。私の服をがっつり掴んでるじゃない。服が伸びる」
「昔から苦手なんだよ!」
「私より女々しいのね、結人は」
映画を止めたい気持ちはあるが、紬が「結人が止めそうだから」と、かなり前に手の届かない場所に置いてしまっている。
「もうやだ……」
俺はもう二度とオムライスは信用しないと心に誓う。
――俺は映画が終わった後も恐怖で少しの間そのままだった。紬はケラケラ笑っている。
「結人。どうだった? 吊り橋効果」
「まだそれ言ってるのか……」
「ドキドキ、した?」
紬は密着した状態のまま、悪魔的な笑みを浮かべて聞いてくる。
「恐怖で覚えてない」
「めちゃめちゃ怖がってたもんね」
紬は途中から「へー、そうやってくるんだ面白い」と批評家ばりの客観視していたので、それはそれで怖かった。
「紬はどうだったんだよ」
「私はね……」
一拍置いて、耳元で紬はささやく。
「すごくドキドキしたよ」
「えっ」
ドキッと、脈拍が早くなる。
「さて、ピザを頼もうか」
紬はすぐさま顔をそらし電話の方へ行く。
「結人、何食べたい?」
「メニュー教えて」
俺はもう二度とあの映画を思い出さないように話題を切り替える。怖いの怖い。多分、一生忘れない。
夜中、美雪さんがテレビをつけ流れたホラー映画で涙したのはまた別のお話――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
両隣の幼馴染が交代で家に来る
みらいつりびと
恋愛
両親がタイへ行く。
父親が3月上旬に上司から命じられた。4月1日からバンコクで勤務する。
うちの父と母はいわゆるおしどり夫婦というやつで、離れては生きていけない……。
ひとり暮らしの高校2年生森川冬樹の世話をするため、両隣の美しい幼馴染浅香空と天乃灯が1日交代で通ってくる。
冬樹は夢のような春休み期間を過ごし、空と灯は火花を散らす。
幼馴染三角関係ラブストーリー。全47回。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
繰り返す夜と嘘 〜【実録】既婚の僕と後輩の彼女、あの夜のキスから始まった13年の秘密〜
まさき
恋愛
結婚して半年の僕と、同じ職場の彼女。
出会った頃は、ただの先輩と新入社員だった。
互いに意識しながらも、
数年間、距離を保ち続けた。
ただ見つめるだけの関係。
けれど――
ある夏の夜。
納涼会の帰り道。
僕が彼女の手を握った瞬間、
すべてが変わった。
これは恋でも、友情でもない。
けれど理性では止められない、
名前のない関係。
13年続いた秘密。
誓約書。
そして、5年の沈黙。
これは――
実際にあった「夜」の記録。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる