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第ニ章『そろそろ子爵としても働いていく』

仕掛けだらけの祝宴会(4)

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さて…前話を見てもらえると助かるのだが一応二章も終わりに近づいてきたしあらすじしますか!
俺は元バスケ最強中学生、神崎 凪。
全中(中学生バスケットボール全国大会)も優勝経験ありだ。
そんな俺、あっけなく死にました。
トラックに撥ねられて普通に死にました(序章参照)。
そしてこの異世界に転生しましたと。
こっからは一人称が僕なんだけども。
僕は上位貴族であるグラシアル家三男、リィ・グラシアルという少年に転生した。
僕の側近にはメイドがいる。
ニコ・ソレイだ。
この世界のことを教えてくれた心優しいメイドだ。
そして僕は5歳になり、魔法と職業を得ることになった。
魔法は…『土属性 浄土』である。
簡単に言うとハズレだ。
そして職業…これが何故かぶっ壊れてる。
『聖剣(ソードマスター)』『怪盗(トリックスター)』『回復神(ホープ)』『竜騎士(ドラグナー)』である。
これはいずれも1万年に一度出ると言われている職業。
それを4つも持っている僕。
流石に強い。
そんなこんなで僕は冒険者になった。
そして仲間が増えた。
サファ、イルマ、ロンサだ。
みんな優しいし、何より強い。
心強い味方だ。
そして竜騎士である特権。
龍を従えさせられる職業だ。
ちなみに兄上であるドラ兄様もこの職業である。
とりあえず僕に仕えてる龍は獄炎龍のリュカ。
獄炎龍は、世界に四匹しかいない喋る龍の一角である。
そして二匹目、氷龍のギシュ。
こいつもリュカと同じで喋る龍である。
二分の一が集まったからな…
やっぱ最後まで集めたい気持ちはある。
あー!
600文字も使ってしまった!
あらすじ難しすぎんだろ!
って思いながら書いてました作者です。
まぁ言いたいのは伝えきれないので前話見てください。
ってことです。
てことで本編スタート!

「一件落着…かな!」
さっき戦った蜥蜴人(リザード)も気絶しているみたいだし。
「捕縛(ロック)。」
俺は『何か』に魔法で手錠のようなものを掛けた。
正直蜥蜴人と人間のハーフとか聞いたことねぇがな…
「リィ君!」
駆け寄ってくるクロース様。
「クロース様!
無事でしたか?」
「君の空気壁(エアクッション)のお陰でね。」
「ありがたいお言葉感謝します。
クロース様の戦い方を直に見れたことが光栄です。」
「はは!
言ってくれるね!」
見ての通り笑っているクロース様。
「そういえば…こいつは?」
「魔法警察に突き出すよ。
ついさっき呼んだ。」
なるほどな。
「了解しました。
ではこっちですね。」
と言って俺は元凶であろうやつの場所へ行く。
「久方ぶりですね。
ラルフォード様。」
「これはこれは!
リィ殿!
どうかしましたかな?」
未だにパーティを続けている様子。
「さっきの刺客…ラルフォード様の仕業ですよね?」
「何のことです?
私にはサッパリ。」
ふーん…あくまでとぼけ続けるつもりか。
「ではコップに付着していた毒はどう説明するんです?」
「知りませんよ!
どうせ誰かのいたずらでしょう!?」
必死にも見えるが…迫真の演技だな。
「それもそうですね。
つまり、貴殿のいたずらだと。」
「何故そうなるのです!」
おいおい…いい大人が子供に対してそんな焦るかよ…
「僕と僕のメイドのコップにしか毒は付いていなかった。」
「そんな証拠はない!」
「じゃあ飲んでみます?
致死量の200倍を盛られた毒を。
しかも神経系の毒。
完全に苦しめるために使われているのでしょうね。」
悪魔の笑み、とでも言おうか。
多分、今の僕はこれまでにしたことのないとんでもない表情になっているだろう。
「うぐっ…」
完膚なきまでに論破されたラルフォードは隣にいた側近に何か合図をした。
多分、この部屋自体も罠(トラップ)なのだろう。
「ふ、ふふ…!
そこまで知られたら死ぬしかないな!
リィ・グラシアル!」
と言って罠が発動する。
これ、威力中位魔法並みじゃん…
弱いにも程があるだろ。
しかも僕と相性の悪い風属性。
「焦りは失敗を生む。
もう一度出直してこい。」
と言って僕は同じ魔法を同じ威力でぶつけた。
「竜巻(トルネード)。」
罠は相殺された。
「なん…だと…!」
ラルフォードが一人で喋っている。
「お前らなんかじゃ何人束になっても俺には勝てねぇよ。」
俺はそう言ってガチの弱気で首を叩いた。
するとラルフォードは気絶した。
「リィ様!」
この声…
「ニコ!
なんか久々な気がするな!」
という俺に対してニコは焦っているように見える。
「どうかしたのか?」
「魔法警察は来たんですが…
蜥蜴人の味方が来てしまったんです!」
なんだって!?
「分かった、俺はすぐ行く。
ニコは一般市民の安全を確保してくれ。」
と言い残して俺はすぐに走り始めた。

今…リィ様の雰囲気が変わっていた。
一人称も変わっていた。
「リィ様…?」
その声はリィ様の背中に届かなかった。
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