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第三章『二年後のリィ&リリーと領地問題の解決』

反射神経テストはともかく対人戦が怖くて夜しか眠れなさそう(昼だけど)

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まぁ…なんか最近の話ではクマ(作者のこと)がなんか言ってるけど今回ないからいいや。
筋力測定のテストはなんやかんやで出来た。
次は反射神経のテストか。
「次は反射神経を調べる試練だ。
難易度は三段階に分ける。
20メートル離れた場所から放たれる拳銃のゴム弾を避けるのが最も下。
次に10メートル離れた場所で、他は同じ条件で真ん中。
最難関は5メートル離れた場所から放たれるアサルトライフルのゴム弾を避けたらいい。
これだ。」
いや難易度バカ高いんだけど!?
でも最難関いってみるか…
と思って行くと案の定、最難関を受けるのは僕だけらしい。
「あいつ無理だろ…」
真ん中の難易度の場所からそんな声が聴こえてきた。
「でもあいつって筋力測定のテストで46トンのダンベル持ったって言ってたぞ…?」
「誰だよそんなデマ流したのw」
いやホントに誰だよ。
「ドラ様。」
あの人すげぇ口軽いじゃん!
あの人に隠し事は言わないでおこう。
「ガチかよ…
じゃあ本当かもな。」
周りがカ○ジ並みにざわつき始めたが僕は全く意に介さない。
「お前だけか!
流石に選りすぐりの受験生でもこれは受けないか。
ま、予想通りかな。」
リン姉様が呟いている。
「予想通りだったのなら何故この難易度を?」
僕は近くにいたので聞いてみる。
「半分はお前のため…だな。」
僕のため…?
「まぁもう半分は面白さを求めた結果だ。」
あ、多分リン姉様がやって成功したからなんだろうなぁ…
「やるだけやってみますよ。
時速200キロの弾を避けるってことですよね。」
対人戦に比べたらどうってことないんだろう。
まぁ一旦本編は置いといて…ここで一回、振り返ってみよう。
ここに来て初めて戦ったとき、思ったことは俺が強いんだということだった。
最強なんだと思った。
が、負けかけた。
正直、俺がこの体…つまりリィ・グラシアルの姿で負けることはないと思っていた。
ところがある日、負けかけた。
油断はしていなかった。
最善を尽くした。
しかし自称暗帝団の副団長に負けかけた。
それでも、負けてはいない。
だから俺は努力した。
二年の年月をかけ、俺本体の数値はマックス近くなった。
この俺自身の能力値は早々上がらないと思う。
それぐらい、努力した。
けど、自分に自信がない。
負けかけて対戦を拒む自分が心の奥底にいる。
けどもしこの対人戦で勝てたら、自信はつくだろう。
そんなことを思いながら反射神経テストが始まった。
「120番、最下で失敗ね。
次の121番は…真ん中。
始めて。」
リン姉様が順調に進めている。
これなら20分もせずに自分の番が来るだろう。
「なぁ264番。」
隣にいたやつに声をかけられた。
「リィでいいよ。
どうかしたか?」
こいつ…263番か。
俺の一個手前。
「リィは近接戦闘メインなのか?」
「そうだな。
けど魔法もある程度使えるぞ。」
攻撃魔法は苦手だがな。
「主に回復魔法が得意だな。」
「へぇ…
どこかの貴族なのか?」
知らないのか。
「ここらへんでは有名じゃないのか?
グラシアル家三男だ。」
「あぁ!
グラシアル家か!
リィってどこかで聞いたことあると思ったら!」
有名…っちゃ有名なのかな?
「え、じゃあ兄姉が審査員やってるじゃん。
対人戦とか怖くないのか?」
「まぁ…多分本気は出さないだろうしな。
年下相手に本気になる相手ではないし。」
うん。
そう信じたい。
「確かにな!
ちなみに俺はカール・センドリアだ!
よろしく!」
「あぁ、よろしく。
カール。」
半分初めての友達だ。
ニコはメイドだしリリーは婚約者だし、サファたちは冒険者仲間だし…
無事どちらとも入学できたらいい友達になれそうだ。
「お、そろそろ俺の番だ。
俺は真ん中なんだ。
応援よろしくな。」
「おう、頑張れよ。」
と言って歩き出すカールを俺は鑑定(転生者しか使えないスキル)を使った。
ふむふむ…筋力とかその他の能力値とかはまだまだって感じか……………って、何これ!?
賢さ測定不能!?
あいつエグいほど賢いじゃねぇか…
今の年齢で普通の人なら20あれば天才、50あれば神童だし…
僕でも賢さ90だからな…?
まぁ剣適正測定不能だけど。
「お、あいつ成功してるじゃん。
今度は僕の番だ。」
カールについては一安心って感じか。
「264番。」
お、呼ばれた。
僕は前に出る。
いやちっか!
流石に近すぎねぇ!?
「はい3・2・1。」
バァン!
と言った合図で放たれるゴム弾。
ゴム弾は風を切り裂き、どんどん僕に近づいてくる。
「はえぇし!」
探知(サーチ)!
多分位置的に右目に当たるな…って右目!?
殺す気かよ!
「あぁらい!」
僕は顔を無理矢理左に倒し、なんとか避けた。
「流石はリィ。
これでも避けるか。」
「今回で、やはり魔法は偉大だなと感じました。」
いやほんとに魔法って凄い!(小並感)
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