上 下
35 / 35
第三章『二年後のリィ&リリーと領地問題の解決』

やっと始まる領地問題(2)

しおりを挟む
僕はリィ・グラシアル。
異世界転生者だ。
この世界でもかなり強い部類の貴族の子に転生し、今は冒険者や難関学校の生徒として楽しく暮らしている。
今は国王に統治を任された都市、ベルタリアに向かっているところだ。
「この辺でよろしいですか?」
運んでいた荷物の持ち主である商人に声をかける。
「あ、はい。
ありがとうございました。」
「いえいえ。
こちらこそ、道案内助かりました。」
もう、ベルタリアの門であろう場所が目視できるところまでは来た。
僕は荷物を離し、商人と別れた。
「目視できたらもういけるな。」
僕はそう言って、【転移】した。
「これがベルタリアの門…」
そういって僕は門へ向かって歩いた。
「止まれ!」
門番のような二人組に槍を向けられた。
「怪しいものじゃないですよ。」
僕が手を挙げながらそう言うと余計に怪しい目で見られた。
「身分を示すものを提示しろ。」
「身分…」
国王からの手紙を出すわけにもいかんし…
あ、ギルドカードならいけるか。
そう思って僕は魔法箱(マジックボックス)を使ってギルドカードを取り出す。
「初めまして。
SSランク冒険者パーティの一員、リィ・グラシアルです。」
そう言いながら僕はギルドカードを見せた。
「SS…!?
しかもグラシアルって貴族じゃ…」
「はい。
グラシアル家の三男です。
さぁ、早く通してください。」
そう言うと門番は言い返してきた。
「で、ですがギルドカードは複製可能なので長期間に及ぶ検査が必要でして…」
「えぇ…」
それは困ったな。
「私が許可するわ。」
そんな時、後ろから声が聞こえてきた。
「ギ…ギルドマスター!
で、ですが…」
「いいのよ。
この子、知ってるから。」
え、俺は知らんのだが。
「ふふ、あとで2人きりで話しましょう。」
年齢は20歳前半。
多分職業は白魔導士系統。
「2人きりじゃなくて3人。」
また後ろから声が聞こえてきた。
「なるみ…アフェ!?」
成宮ことアフェが来た。
「なんで勇者様がここに…!?」
「国王に頼まれて来た。」
なんで国王がこいつを…?
「他にも勇者はいただろうに。
なんでアフェがここに?」
「暇だった。
それだけ。」
なるほど…
全く分からん。
「なら三人で話しましょうか。
魔法使いの勇者様。」
あ、こいつ魔法使いの勇者なんだ。
確かに元々頭も良かったしな。
そう思いながら僕たちは門を潜り、ギルドへと向かった。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

ゆう
2022.12.29 ゆう

最初っから強いのがとても面白かった!
仲間ができるのも良かったし1日でSランクになるのは驚いた。
ランクが最高がSランクじゃないのにも驚いたがSSSランクを瞬殺はとてもスッキリした! 

熊虎屋
2022.12.29 熊虎屋

わざわざ返信してくださりありがとうございます!
最強展開って憧れてたんですよねー!
ちなみに第二章からスキルも活用させていく感じです!
これからも応援よろしくお願いします!

解除
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

きさらぎ温泉~地図に無き温泉街~

ホラー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

『別れても好きな人』 

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:10

お兄ちゃんの前世は猫である。その秘密を知っている私は……

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:27

成長チートと全能神

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:224

異世界で新生活〜スローライフ?は精霊と本当は優しいエルフと共に〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:4,061pt お気に入り:1,115

落ちこぼれ一兵卒が転生してから大活躍

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:18

僕と弟の宇宙紀行

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。