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「へんなの!」
僕は幼い頃いじめられていた。皆は目が黒くて、僕だけが青い目をしているから。
僕は何も言わず、ただ静かに泣いていた。
青い目で生まれてしまったから。
皆と違うのが悪いから。
「こらぁ!いじめるなんてさいてぇ!!」
「だって、こいつだけめがへんなんだもん!」
「なんで?イヨリはすきだよ。あおいめきれいなんだもん。」
綺麗―。僕の中で何かが揺れ動いた気がした。
初めて言われたから。
「ひとをいじめるなんてイヨリがゆるさないんだから!」
木の棒を振り回して、皆を追い払う女の子。
あんなに逞しく、凛々しくしてる女の子は初めて見た。なんか、カッコイイなぁって思った。
「だいじょうぶ?いたいところない?」
「うわぁぁぁぁぁん。」
「よしよし。こわかったね。もう、だいじょうぶだよ。」
女の子は僕を強く抱き寄せてくれた。
この時初めて大声を出して涙を流した。
いじめられて悲しい涙じゃなくて、心の底から嬉しくて、あったかい涙。
「んもう。きみはなきむしだなぁ。わたしはイヨリ!きみのなまえは?」
「コ、ウ…。」
「イヨリ、コウくんのことまもってあげる!」
女の子はニコッと笑っていた。僕はこの笑顔が大好きだ。
今思えば、女の子はか弱くて逆に守られる側なんじゃないのか、なんて思えてしまう。
ああ、今どうしてるかな―。
電車に揺られながらそんなことを思っていた。
僕は幼い頃いじめられていた。皆は目が黒くて、僕だけが青い目をしているから。
僕は何も言わず、ただ静かに泣いていた。
青い目で生まれてしまったから。
皆と違うのが悪いから。
「こらぁ!いじめるなんてさいてぇ!!」
「だって、こいつだけめがへんなんだもん!」
「なんで?イヨリはすきだよ。あおいめきれいなんだもん。」
綺麗―。僕の中で何かが揺れ動いた気がした。
初めて言われたから。
「ひとをいじめるなんてイヨリがゆるさないんだから!」
木の棒を振り回して、皆を追い払う女の子。
あんなに逞しく、凛々しくしてる女の子は初めて見た。なんか、カッコイイなぁって思った。
「だいじょうぶ?いたいところない?」
「うわぁぁぁぁぁん。」
「よしよし。こわかったね。もう、だいじょうぶだよ。」
女の子は僕を強く抱き寄せてくれた。
この時初めて大声を出して涙を流した。
いじめられて悲しい涙じゃなくて、心の底から嬉しくて、あったかい涙。
「んもう。きみはなきむしだなぁ。わたしはイヨリ!きみのなまえは?」
「コ、ウ…。」
「イヨリ、コウくんのことまもってあげる!」
女の子はニコッと笑っていた。僕はこの笑顔が大好きだ。
今思えば、女の子はか弱くて逆に守られる側なんじゃないのか、なんて思えてしまう。
ああ、今どうしてるかな―。
電車に揺られながらそんなことを思っていた。
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