AIN-アイン- 失われた記憶と不思議な力

雅ナユタ

文字の大きさ
18 / 32
三章

アマい罠にご注意を

しおりを挟む
アイ達は次の部屋に向かう際、各々の身体のチェックや確認を行っていた

前の部屋で暗闇に居た時間が多かった為気が付かなったが、よく見ると所々服がほつれていたり、汚れたりしていた


「うーん、やっぱりこの服、お母さんが着ていたワンピースに似てる気がする」


「服装も無意識に合わせちまったんだな、にしても不思議なもんだな」


「姉さんのタフさも不思議なもんスけどね~、あれだけあってスタミナしか消費してないって化け物スか?」


ルイは前の部屋で巻いた包帯を取ると傷は塞がっており、薄っすら瘡蓋ができていた


「…まだ数時間だよね?」


「アタシは昔が自己治癒力が強ぇんだよ!強ぇから!!」


ルイは腰に手を添えて威張ってみせた


「…だが、テメェ達は違う、ケンタ!オマエは開示インサイトをあまり多発すんじゃねぇぞ?」


「えっ?どういう意味ッスか?」


「オマエのあの能力は不可侵の目視クレアビジョンの応用じゃねぇ…覚醒だ」


「覚醒ッスか?」


「あぁ、そもそも超能力ギフトっていうのは「神様が与えたささやかなプレゼント」っていうのが由来だ、由来の通りアタシ達が使う超能力ギフトは本来単純な物ばかりだ」


「…確かに、俺の周りにもいたっスけど、チンケなものばかりッス!」

「だが、稀にその超能力ギフトはその能力の範疇を超えて進化する、それが覚醒だ、テメェの場合は「見える」力から「解析」の力に進化しているんだろう」


「ケンタ君すごい!」


「いいことじゃないスか!できることが増えて!」


「そんな都合の良いもんじゃねぇ、いいか、本来神が与えたとされる小さな力、それをデカくするっていう大それたことをしちまってんだ…力を無理矢理大きくするんなら必ずがある」


「あ…」


「そういえばケンタ君、開示インサイトを使う時は鼻血出してたよね…」


「少しず慣らしていくならともかく、テメェは一気に能力をこじ開け過ぎた、脳に負担が掛かっちまってんだよ…」


「……気をつけるッスよ」


ケンタはそう言うと頭を掻きながらハッとした


「じゃあアイちゃんの光手の閃火ルミナス・フレアは!?」


「…おそらくあれも覚醒…なんだろが…」


ケンタとルイはアイの顔を見るが


「…えっ?私はなんともなってないよ?」


「キュ…」


「アイについてはまだ未知数だ、とりあえず先進めばわかるかもしれねぇし、さっさと行くか」



長い一本道の廊下を進むと壁が現れた

今までのものと同様に縦に細い線がはいっている


優しき光手ルミナス…」


アイが手をかざすと線に光が走り、ゆっくりと扉が開いていく


「流石にこの流れも慣れてきたな」


「俺は初めてッスよ!!すげぇ!!なんかワクワクするっスね!!」


「キュー!」





扉が開いた先は今までの部屋とは違い再び通路になっていた


ただ違うのは壁の材質が岩であり、いかにも洞窟にやってきたかのような印象を与える


「ん~今回は直接迷路か?」


「待って…なんかこれ、思い出せそう」


「アイちゃんがキャンプ行った時とかの記憶スかね?」


ケンタがアイに問い掛けながら歩いた



(カチッ)


「ん?」


「え?」


「は?」



何かのスイッチを押すような音が静かな洞窟内に響き渡る



「…おい、なんだか嫌な予感がするぜ」


「俺、なんかやっちゃいました!?」


「…あっ!!思い出した!!」


(ゴゴゴゴゴゴゴッ)


「…アイ、簡潔に言ってくれ」


「あ、アイちゃん?」


洞窟の横がゆっくり動き出し、穴だらけの壁が露出した



「私が昔やってたテレビゲーム…アクションゲームの…」


壁の穴から勢いよく無数の槍が飛び出す



「デストラップアトラクション」




第一のトラップ 「槍地獄」



アイ達の悲鳴が洞窟にこだました
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...