おっさん異世界で冒険する…?

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はじまり

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「うわぁぁあ!」


「なんじゃ。驚きすぎじゃぞ。いい年した大人なんじゃから落ち着かんとダメじゃぞい」


「あ、すいません。…って違う!爺さん誰ですか?
てか、時止まってる…?」


「ふぉっふぉっふぉ。戸惑っておる所悪いが話進めるぞい。わしは、お前さんからしたら異世界じゃが、この世界の創造神をしておる。まぁ神様でもおじいちゃんとでも好きに呼んでくれ。」


かみさま?うわ…俺いよいよ死んじまったんかな?


「死んでないぞ」


え…?声出てたか?


「わしこれでも神様じゃからの。なんでもわかるんじゃ。」


うーわ、でた。よくあるやつ。


「これ、普通に話さんか」


「あ、ああすみません。で、その神様が時止めてまでどうしてここに…?」


「うむ。まぁ早速本題になるんじゃが、気づいておると思うが、おぬしを見事に巻き込んでしまってのぉ…」


やっぱり…!!!!!!
ぬおおおやっぱ俺巻き込まれじゃねぇか!!!!!
どうすんだよ…


「これこれ、そう急くでない。じゃからこうやっておぬしの前にわし自ら出てきたんじゃ、選択肢を与える為にの」


選択肢…????


「うむ。申し訳ないんじゃがおぬしを元の世界に還すのは難しい。そこでじゃな、おぬしには賢者の称号とスキルを与えてそこの勇者達と一緒に世界を救って欲しいんじゃ」


俺が賢者…???いや、まあ悪くない響きだしいかにもチートっぽい響きで惹かれるが…


「「だりぃ」じゃろ?ふぉっふぉっふぉ…はぁ言うと思ったわい」


そーだ考えてる事筒抜けなんだった


「なぁじーさん、"選択肢"って事は他にも選べる道があんだよな?」


「そうじゃ。もう1つはワシの権限でお主の望んだスキルと職業を授けて、国の助けなどは借りずにおぬし1人で自由にこの世界で生活して行くかじゃな」
 

「後者でお願いします」


「おい、もうちょっと悩まんか!!まぁそうじゃろうとは思っていたが」


後者一択だろ。賢者とかチート職業と能力にはちょーーーっと惹かれたがこの歳で世界救う!!とか
……まぁ無いな。無い無い。
国に縛られるのもゴメンだしのんびり住む方がしょうに合ってる


「ごほん。では…まずどんな職業を望むんじゃ?もしどんな職業か悩むなら選択肢を出すことも出来るぞい」


いやもう俺の気持ちは決まってる。だてに物書きを生業にしてねぇからな!!!!!いつか異世界に行ったらなりたかった職業がある


「じーさん、"テイマー"もしくは"従魔師"と呼ばれる職業はあるか?」


「ほう。わしの世界ではテイマーと呼ばれ動物や魔物を使役して戦闘や生活役立てそれを職業としておる。ただ、ほとんど動物を使役するものばかりじゃな」


「動物を使役する人の方が多いのか?」


「うむ、"動物だけ"という制限は無いんじゃが、魔物は敵という認識が強く魔物を使役して従魔にするものはほとんどおらんのじゃよ」


「お!ということはテイムできれば魔物も大丈夫って事だな。じゃあ俺はテイマーを選ぶ」


「ほっほっ。ではお主にテイマーを授けよう。では次はスキルじゃな。異世界からの転生者には全員"アイテムボックス"と"言語理解"と"魔法"のスキルが付くんじゃが、テイマーを選んだおぬしは"言語理解"を"全言語理解"にしてやろう。これでテイムした魔物や動物と意思疎通が可能じゃ」


うーわまじかじいさん。それもうだいぶチートじゃねぇか。さらにもう1個スキルもらえんだろ?…おれさいきょうじゃね??


「ごほん。ええかの?」


おっと


「しておぬしはどんなスキルを選ぶ?」



「おれは…」
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