【R18】異世界王子の魔力がないと死ぬようです

井笠令子

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 私はある夏の日突然、この国に落ちた。いわゆる異世界というんだろうこの国の王宮の真ん中に気づいたら居たのである。

 派手なスーツ?ファンタジーのような服を着たカラフルな髪と瞳を持つおじさんたちが私を囲み、魔力が、肉体が……とかっていろいろ言われたけど、要約すると「セックスしないと死ぬぞ」だと理解した。
 はっきり言って、怖かった。死ぬかセックスか。なんだその選択肢。こんなの強姦に襲われたのと大差ないじゃないか。だけど、それを受け入れるしか生きる道がないならやるしかない。いや、死んだほうがましか。

 そう逡巡していた私の目の前に現れたのが彼だった。

「後藤くん……」

 黒髪に黒目の見慣れた容姿。かつて同じ教室で机を並べた後藤くん。

「坂倉?なんでこんなところにいるんだ!」

「わかんないけど、気づいたらここにいたんだよ。ねぇ、ここはどこなの?なんなの?死ぬの?」

 何も答えないまま、苦々しい表情を浮かべた後藤くんは強い力で私の腕をつかみ歩き出した。
 長い廊下を出てその隣の建物に入っても後藤くんは無言のままだ。

 ある部屋のドアを荒々しく開けると大きなベッドがあった。
 そこに投げるように私を転がすと後藤くんは覆いかぶさった。

「今は何も言うな」

 後藤くんは、首すじに吸い付き、荒々しく胸を揉み、下腹部を撫でた。
 こんな状況でなければ、彼との再会を嬉しく思ったかもしれない。

 後藤くん……彼はかつて私を好きだと言ってくれた唯一の人物だ。だけど、私は彼の好意を受け入れなかった。親友が彼のことを好きだったからだ。

 彼は少し影があるイケメンっていえばいいのか、素っ気無くてあまり笑わない。でも、そこがいいと一部の女子に人気だった。そんな彼が私を好きだと言ったことも信じられなかったし、親友に嫌われてまで付き合うほど、彼に興味がなかった。いや、初めて私を好きだという人が現れたことは、そりゃ嬉しかったけど。

 あれからもう、ずいぶんたっているし卒業してからは彼に会っていない。

 その後藤くんが、なぜか今、こんなところで私の体を撫でまわしてると思うとなんだか不思議だ。彼はどうしてここにいるのか。
 あの時、彼の告白を受けていれば、こんな行為ももっと違う形であったのだろうか。


「ひゃぁ」

 指を差し入れられると驚いて大きな声を出してしまった。

「ごめん。ほぐさないと入れられないから。死なせないから」
 低く落ち着いた声をしていたが、私の中を指で懸命にかき回してるであろう彼の額には汗がにじんでいた。
 彼もこういうことは望んでいないんだろう。私たちは今、死なないためにこの行為を行っているのだ。

「もう、大丈夫だから……」
「いや、無理だろ」
「大丈夫……入れて」

 戸惑いながらズボンを脱いだ彼の下着はパンっと張っていて、思わず目を逸らした。彼はシーツと共にもう一度私に覆いかぶさると、その中にあるものを私にあてがった。

「なるべくゆっくりするから」
 ぐっぐっとじわじわ入ってくる痛みで私の体が裂けるのではないかと思う。

 いっそのことひと思いに突き抜いてほしい。

 私の胸にぽたぽたと玉のような汗がしたたり落ちる。彼の表情は見えないけど、私の脇に伸ばされて力が入って血管の浮き出た腕が視界に入り、思わずつかんだ。

 その瞬間にまたぐっと差し入れられた。

「やっと入った」
「終わった?」
 中の異物感が半端ない。

「まだ、これからだよ」
 彼は大きくと息を吐くと抽挿をはじめた。

「……ん……はぁ」
「ふぅーーーーー」
 静かな部屋にお互いの息遣いだけがした


「もう少しだから」
 少しだけ早くなった抽挿のあと、何かがはじける感覚がして私は意識を失った。
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