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世界、魔法構築論

魔法力学

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魔法は、属性魔力を用いない己の保有魔力のみで扱うモノ。それ故に、炎を出したり水を出したりといったことは出来ない。それらは全て属性魔力を借りる。

保有魔力のみの魔法は、相手や自分に対して作用する事柄しか存在しない。治癒も、保有魔力のみの魔法に入るが、己の生命力(寿命)を魔法にのせるため、あまり推奨されていない。

保有魔力のみの魔法にも、特定魔法と範囲魔法の二つの要素がある。

【特定魔法】
物。人。どれか一つだけを起点として展開する魔法。人を起点とする場合も、どこの部位か正確に述べる必要がある。特定部位を増やすことも出来るが、その場合だと効果の強さは一定にならない。

視覚同調魔法:その者の視覚の映像を、他者にも同調させるもの


【範囲魔法】
起点を一つだけ定め、その定めた一点から自動的に範囲が定められる。範囲の大きさと、効果の強さは、その一点の大きさ、重量に比例する。一点の形が大きく、重量が大きい場合は範囲が広く、効果も強い。

真偽同調魔法:その範囲内にいる全ての事柄の、真実、偽り、どちらか片方を述べることができなくなる。無機物にも有効。



【魔力陣】
数ある紋様を組み合わせ鍵を用いて使う複合魔法のことを指す。
魔力と、属性魔力を用いたものであり、その性質は常に相反する性能をもつ魔力陣が構築される。魔力陣は、紋様、組み合わせ、そして鍵さえあれば生み出されるが、人の身を介さないだけあり効力が絶大である。

ひとたび間違えば、その身すらも滅ぼしかねない。

世界転移《流転》の魔力陣=世界転移《流来》の魔力陣
 :魔力陣の構築には何重の鍵の言霊が必要であり、必ず部隊の導の言霊も必要である。
  火の属性魔力は、カーマイン世界へとつながり。
  土の属性魔力は、フレンダル世界へと。
  風の属性魔力は、ゼクシオ世界へと。
  水の属性魔力は、アース世界へとつながる。


空間認知《除外》の魔力陣=空間認知《把握》の魔力陣
 :《除外》の効力は、鍵の言霊を知る人物にしか、その場所が認知されないもの。
  《把握》の効力は、不特定多数にその場所が認知されるもの。鍵の言霊を知る者は認知できない。



【属性魔法】

属性魔力と魔法を同時に扱ったもの。扱いには十分な注意が必要だが、属性魔力を用いる分多くのことができる。


【魔道具】

保有魔力と属性魔力、どちらかの力を無機物に宿したもの。
瞬間的爆発力、いわば一度使えば効果を失う要素のある魔法と違い、継続的維持力に優れており一度作ってしまえば誰が使おうと永続的に扱うことのできる代物。
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