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Dream Island
しおりを挟む遥か彼方に存在する、飾り窓から外を羨むゼロニアというそれはそれは可愛らしい少年がいました。
ゼロニアはホオカザリヅルとヤマトゴイの愛の子で、空に散りばめられた星を紡いでは美しい音色を奏て暮らしていました。
ゼロニアは優雅に空飛ぶ名も無き鳥に恋をしていました。
優雅に飛び回る鳥はケバケバしい模様をした、たくましい火吹きの鳥でした。
その世界の光は全て火吹きの鳥によって賄われていました。
周りの誰もが全く別の生物でしたが、みんなとても仲良く暮らしていました。
それは、その別々さがお互いの心の繋がりだったからです。
ゼロニアは火吹きの鳥と旅するため家を抜け出し、世界のトビラをみつけました。
互いに成長する目的と、そして立派になるために世界のトビラを開け旅に出ました。
旅先でゼロニアは一匹の蝶にでたいました。
蝶の一族は誰もが同じ形をした種族で、自分と違う形をした者をみるとことごとく幻覚へ誘い気狂いさせてしまういけない習慣を持っていました。
そんなものですからゼロニアはたちまち惑わされてしまいました。
ゼロニアを惑わせた蝶はたちまち「おー、この者はなんておもしろい者だろう。もっと惑わせたいものだ、あわれに惑わせたいものだ」と言いました。
そしてみんなでゼロニアの一族を惑わしに行こうという事になりました。
さて、この噂を聞いたゼロニアの一族は大変。
みんなが集まって、どうしたら蝶に惑わされずにすむかと話し合いをしたところ、老師が良い事を思いつきました。
老師は牛人族ですから姿隠しが上手です。
そこでみんなに姿隠しを覚えさせ、蝶の目を欺けてしまえば惑わされずにすむと言うのです。
みんなはさっそく老師から姿隠しを教わり、その日から蝶が認識出来ない姿をする事にしました。
しばらくして蝶達がやって来ましたが思ったとおり、ゼロニアの一族は誰も惑わせずに、がっかりして帰って行きました。
さあ、ゼロニアの一族は、してやったりとおおよろこひです。でも、またいつ蝶達がやってくるかも知れないので、このまま姿隠しを続ける事にしました。
それにみんなが同じ姿をしていると、とても便利だという事がわかりました。
道具や家の形などが一つですむのですから。
いつからかゼロニアの一族の間では蝶から逃れるための姿隠しの事を、最初にゼロニアを惑わした者の名前にちなんで、「胡蝶の夢」と言うようになりました。
そしてゼロニアの一族は犀人と呼ばれるようになったのでした。
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