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第53回 美術部の合宿
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高校時代。
ほとんど、幽霊部員状態だったが、美術部に所属していた。
毎年、夏季合宿があり、2年生は、兵庫県の余部。3年生は、同じく兵庫県の城崎への合宿だった。
もちろん、現地で、その土地の風景画を、全部員が描く。
私は、やはり山が好きなので、山の景色を中心とした、海岸の絵を、2年と3年、どちらも描いた。
そして、3年生の秋。
当時の作品を文化祭で展示した時、
ある事に気が付いた。
2年と3年に描いた油絵。
描いた場所は全く別の地域だったのに、
2枚とも、山の形も、海の位置も、
ほとんど同じであった。
俺は天才!
いや、違う。
当時、自分の絵に自信がなかったので、
やはり私は、絵の才能が無いのかと、落ち込むものがあった。
あれから29年。
今、私は絵を描いている。
あの時の思い出は、ほろ苦く、
且つ、
努力と言う、心の糧である。
ほとんど、幽霊部員状態だったが、美術部に所属していた。
毎年、夏季合宿があり、2年生は、兵庫県の余部。3年生は、同じく兵庫県の城崎への合宿だった。
もちろん、現地で、その土地の風景画を、全部員が描く。
私は、やはり山が好きなので、山の景色を中心とした、海岸の絵を、2年と3年、どちらも描いた。
そして、3年生の秋。
当時の作品を文化祭で展示した時、
ある事に気が付いた。
2年と3年に描いた油絵。
描いた場所は全く別の地域だったのに、
2枚とも、山の形も、海の位置も、
ほとんど同じであった。
俺は天才!
いや、違う。
当時、自分の絵に自信がなかったので、
やはり私は、絵の才能が無いのかと、落ち込むものがあった。
あれから29年。
今、私は絵を描いている。
あの時の思い出は、ほろ苦く、
且つ、
努力と言う、心の糧である。
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