1 / 5
花杉という女 出会編
しおりを挟む
入社して10年、初めてのチーフという役職がついた。他の同期と比べると大したものではないがやはり嬉しい。嬉しさと共に、今までのような甘えやミスは許されない、という目に見えない責任感もある。
これは、そんな時私の初めての部下となった自己中心的な女性が、行動を繰り返し、最後に地獄に落ちるよう祈る話である。
「おはようございます。これからこの班で働く花杉丸絵です。皆さんと一緒に頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願いします~。」
この日はチーム結束による歓迎会が開かれた。メンバーは5人と少数であるが、自分にはこの位で良い。大所帯はまだまだまとめることができる自信はないからだ。
乾杯と同時に各自が話始める。その中で、付き合いでやっているゴルフの話になった。
「え、チーフ、ゴルフできるんですか~?すごぉ~い!」舌をべろり。
最初の違和感はここである。ゴルフ位だれでもするだろうし、スコアも決して褒められたものではないにもかかわらず、このセリフである。取り入ろうとする気持ちが筒抜けなのである。後、舌舐めずりがキモイ。
しかし、私自身も取り入るために、上司・先輩をたてることはしてきたので、このように下心が筒抜けだったのかなと、反省した位である。
その日分かったことは、彼女は中途採用のため、歳は私より5歳上だが子育てもあり、社会人経験は殆どないということである。
会のほうは、そのままつつがなく終わり解散となった。
「花杉さん、この入力できますかね?よろしくお願いします。」
「は~い、分かりました~」
キャリアは新人と同じだか、年齢は上のため仕事の振り方にも気を使った。やはり、敬う事を忘れてはいけないだろうし、何より自分自身がチーフということで驕りたくなかった。
今思えばこれが良くなかった。
返ってくる入力内容はめちゃくちゃである。勿論、慣れるまでは仕方ない。
「私、何も知らないのでぇ、、一から全部お願いしますぅ」
「そんなの教えて貰ってないのでぇ…」
これが全く可愛くない。百歩譲って10代・20代の新人がするなら分かる。しかし、違和感ある女がこのように甘えた声で、仕事に対して甘えた事を言ってくる。
甘味の暴力。初めての体験である。
新鮮な果物にクリームをつけてパフェが出来上がる。しかし、腐った果物にクリームをつけても、できあがるのはただの腐ったモノである。食あたりが続いた。
このタイミングで誰かに相談できていたら変わっていただろう。しかし、チーフという役が「この程度も自分で解決できないのか」と評価されることを嫌い、「自分が我慢すれば解決する、こういう人間だと思い受け入れるんだ」と自己解決するように考えてしまったのである。聞こえはいいが、要は自分が嫌われたくない一心で、いずれ時が解決すると信じて、この問題から逃げたのである。
この結果、彼女は暴走始めた…か
これは、そんな時私の初めての部下となった自己中心的な女性が、行動を繰り返し、最後に地獄に落ちるよう祈る話である。
「おはようございます。これからこの班で働く花杉丸絵です。皆さんと一緒に頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願いします~。」
この日はチーム結束による歓迎会が開かれた。メンバーは5人と少数であるが、自分にはこの位で良い。大所帯はまだまだまとめることができる自信はないからだ。
乾杯と同時に各自が話始める。その中で、付き合いでやっているゴルフの話になった。
「え、チーフ、ゴルフできるんですか~?すごぉ~い!」舌をべろり。
最初の違和感はここである。ゴルフ位だれでもするだろうし、スコアも決して褒められたものではないにもかかわらず、このセリフである。取り入ろうとする気持ちが筒抜けなのである。後、舌舐めずりがキモイ。
しかし、私自身も取り入るために、上司・先輩をたてることはしてきたので、このように下心が筒抜けだったのかなと、反省した位である。
その日分かったことは、彼女は中途採用のため、歳は私より5歳上だが子育てもあり、社会人経験は殆どないということである。
会のほうは、そのままつつがなく終わり解散となった。
「花杉さん、この入力できますかね?よろしくお願いします。」
「は~い、分かりました~」
キャリアは新人と同じだか、年齢は上のため仕事の振り方にも気を使った。やはり、敬う事を忘れてはいけないだろうし、何より自分自身がチーフということで驕りたくなかった。
今思えばこれが良くなかった。
返ってくる入力内容はめちゃくちゃである。勿論、慣れるまでは仕方ない。
「私、何も知らないのでぇ、、一から全部お願いしますぅ」
「そんなの教えて貰ってないのでぇ…」
これが全く可愛くない。百歩譲って10代・20代の新人がするなら分かる。しかし、違和感ある女がこのように甘えた声で、仕事に対して甘えた事を言ってくる。
甘味の暴力。初めての体験である。
新鮮な果物にクリームをつけてパフェが出来上がる。しかし、腐った果物にクリームをつけても、できあがるのはただの腐ったモノである。食あたりが続いた。
このタイミングで誰かに相談できていたら変わっていただろう。しかし、チーフという役が「この程度も自分で解決できないのか」と評価されることを嫌い、「自分が我慢すれば解決する、こういう人間だと思い受け入れるんだ」と自己解決するように考えてしまったのである。聞こえはいいが、要は自分が嫌われたくない一心で、いずれ時が解決すると信じて、この問題から逃げたのである。
この結果、彼女は暴走始めた…か
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる