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第7章 オルランド討伐作戦
10 ロジェロ帰参し、アグラマンと謁見する
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ロジェロ――黒崎八式は、名馬ラビカンを駆りサラセン帝国最前線の陣地に辿り着いた。
ラビカンの背には善徳の魔女ロジェスティラが製作した、空飛ぶ翼を自由に出し入れできる魔法の鞍がついている。故に地中海を越えて南フランスのボルドーまで到達するのに、さほど時間はかからなかった。
(あんま大っぴらに空飛ぶ馬に乗ってるトコ、人に見られても面倒だけどな。
それでもよっぽど方向音痴でもなけりゃ、目的地までひとっ跳びってのはやっぱ便利だ)
サラセン帝国に勝利をもたらす、と予言された救国の騎士ロジェロの帰参を、真っ先に出迎えてくれたのは彼の妹――インド王女マルフィサであった。
「ロジェロ兄さん! また会えて嬉しいよ」
愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、いつもの如く親愛の抱擁を行うマルフィサ。
「お、おいマルフィサ。再会のハグはいいんだが、力を込めすぎないでくれよ――」
以前された時の怪力ぶりを思い出し、思わず黒崎は身構えたが。
マルフィサは力を込める代わりに、こっそりと耳打ちしてきた。
「兄さん、くれぐれも気をつけてくれ。今のサラセン軍は、兄さんに対し良い印象を持っていない。
まずはアグラマン大王の下に向かうべきだが――よく考えて返事をした方がいいと思う」
「…………」
言われてハッとなり、改めて周辺を見やると――確かに己に向けられている視線は刺すような、攻撃的なものが多い。
(……ま、当然っちゃー当然だよな。
今までずーっと、ロクに参陣もせず巷をほっつき歩いてただけだし。しかもこれからアグラマンに言いに行く話の内容が、軍を抜けたいってんだから……)
まさに針のムシロであるが、やるしかない。
サラセン軍を抜けられなければ、キリスト教への改宗及びブラダマンテとの結婚にすら辿り着けないのだから。
マルフィサに案内され、アグラマン大王の天幕に入るロジェロ。
アグラマンは表向きは、ロジェロの帰還を大袈裟なまでに歓迎した。
「あッらァ~ホント、久しぶりじゃあないのロジェロ!
皆の努力の甲斐もあって、ウチの陣営は戦況的に五分の状況を取り戻したわ。
んで、今は狂ったオルランドに対抗するため一時休戦してるトコなのよ。
アンタがいなくても、ここまでの戦果が出た訳なのよねェ。分かるゥ?」
ロジェロの不在に対し、皮肉な物言いをするサラセン帝国の首魁。
黒崎はアグラマンの前に跪いた。
「今の今までの遅参、面目次第もございません。
ですが無礼を承知で、敢えて言わせてもらえれば、オレは……サラセン帝国軍を抜けたいんです!」
誤魔化しの欠片もなく、ストレートな要求を黒崎は口にした。
「あら驚いた。こっちの面目とか立場とか、一切考慮せずに自分のやりたい事だけ言うんだ? 通ると思う? そんな身勝手な話……」
アグラマンは立ち上がり、ロジェロに無造作に近づいて来る。
無論、謁見時に帯剣はしていない。だがロジェロは装備の中に、即座に抜ける短刀程度の武器は隠し持っている。
特に剣呑な意図が黒崎にある訳ではないが――それ抜きにしても、大王の態度は無防備に見える。
「……アンタの事情はよーく知ってるわ、ロジェロ。
異教徒の女騎士、クレルモン家のブラダマンテにベタ惚れしちゃって……彼女と結婚したいんだったわね?」
「……ご存知でしたか」
「ま、ちょっと調べればすぐに分かる話だもの。
アンタの父親もロジェロという名だったけれど。キリスト教徒のクセに、アタシの姉ガラチェラと恋に落ちて掻っ攫っていった泥棒猫なのよねェ。
同じ失態を繰り返さないように――アタシの父トロイアンは、アンタを魔法使いアトラントに預けて育てさせたワケだけどさぁ……効果はなかったみたいね」
大王の距離はロジェロの目の前だ。
しかし――まったくこの男、掴み所がない。
仮に黒崎がその気になって、アグラマンに襲いかかったところで――傷一つつけられる気がしなかった。
「つまりアンタの心はとっくの昔に、このサラセン軍やアタシから離れちゃってるワケよねェ。
そんなやる気のない人間をウチに留まらせても、士気が下がるどころか肝心な時に裏切っちゃうかもしれないワケだ。
……だからアンタの言い分、決して無下にはできないわ」
「…………恐れ入ります、アグラマン大王」
「あっはっは! ここまで言われてロクに取り繕おうともしないワケね!
正直すぎるわねェ! いくら騎士として美徳ったって、ちっとも悪びれもしないのは流石にショックだわ。
ま、いいわ。アタシ個人としては……役立たずのアンタがサラセン軍を辞す自体に、そこまで抵抗はないワケよ。
実際これまでの戦いだって、アンタ抜きでやってこれてはいるワケだし?
ぶっちゃけアンタは要らないわ――でも」
大王はここに来て、声のトーンを落とした。
「このままアッサリと抜けられたんじゃ、それはそれで軍の士気に関わっちゃうのよね。
やる気がなければ自由気ままに去っていいってんじゃ、嫌々参陣してる奴らまで逃げ出しちゃう恐れがある。
ソレはこっちとしても避けたいのよねェ。だからさァ~ロジェロ。アンタが軍を抜けるにしても――最低限の戦果は挙げて、義理を果たしてからにしてもらいたいワケよ」
(当然だろうな――原典でもロジェロは、アグラマンが不義理を働くまでは結局、サラセン軍を抜ける事はできなかった。
ここを出てくにしても、皆が納得のいく手柄を立てて、手土産代わりにしなきゃならねえだろう)
「そこでねロジェロ。アンタには今回のオルランド討伐作戦に参加してもらいたいワケ。
作戦の総指揮は今回、セリカン王グラダッソが取り仕切ってるわ。彼の麾下に入って指示を仰ぎなさいな」
「……承知いたしました、大王様」
エチオピアの地にて、司藤アイ経由で知った下田教授の情報通り。
フランク・サラセン両軍の連携で、フランク領内で暴れ回っているオルランドを退治する話となっているようだ。
(フランク陣営にはアストルフォが向かっているハズ……
アイツが持ってる『オルランドの心』さえあれば、オルランドを殺す事なく正気を取り戻させる事ができる。
そうなれば今の状況も覆せる。アストルフォ達が事を為し得るまで、オレはサラセン軍の動向を見張っておく必要があるな)
アグラマンの天幕を出たロジェロは、早速グラダッソの下へと向かうのだった。
ラビカンの背には善徳の魔女ロジェスティラが製作した、空飛ぶ翼を自由に出し入れできる魔法の鞍がついている。故に地中海を越えて南フランスのボルドーまで到達するのに、さほど時間はかからなかった。
(あんま大っぴらに空飛ぶ馬に乗ってるトコ、人に見られても面倒だけどな。
それでもよっぽど方向音痴でもなけりゃ、目的地までひとっ跳びってのはやっぱ便利だ)
サラセン帝国に勝利をもたらす、と予言された救国の騎士ロジェロの帰参を、真っ先に出迎えてくれたのは彼の妹――インド王女マルフィサであった。
「ロジェロ兄さん! また会えて嬉しいよ」
愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、いつもの如く親愛の抱擁を行うマルフィサ。
「お、おいマルフィサ。再会のハグはいいんだが、力を込めすぎないでくれよ――」
以前された時の怪力ぶりを思い出し、思わず黒崎は身構えたが。
マルフィサは力を込める代わりに、こっそりと耳打ちしてきた。
「兄さん、くれぐれも気をつけてくれ。今のサラセン軍は、兄さんに対し良い印象を持っていない。
まずはアグラマン大王の下に向かうべきだが――よく考えて返事をした方がいいと思う」
「…………」
言われてハッとなり、改めて周辺を見やると――確かに己に向けられている視線は刺すような、攻撃的なものが多い。
(……ま、当然っちゃー当然だよな。
今までずーっと、ロクに参陣もせず巷をほっつき歩いてただけだし。しかもこれからアグラマンに言いに行く話の内容が、軍を抜けたいってんだから……)
まさに針のムシロであるが、やるしかない。
サラセン軍を抜けられなければ、キリスト教への改宗及びブラダマンテとの結婚にすら辿り着けないのだから。
マルフィサに案内され、アグラマン大王の天幕に入るロジェロ。
アグラマンは表向きは、ロジェロの帰還を大袈裟なまでに歓迎した。
「あッらァ~ホント、久しぶりじゃあないのロジェロ!
皆の努力の甲斐もあって、ウチの陣営は戦況的に五分の状況を取り戻したわ。
んで、今は狂ったオルランドに対抗するため一時休戦してるトコなのよ。
アンタがいなくても、ここまでの戦果が出た訳なのよねェ。分かるゥ?」
ロジェロの不在に対し、皮肉な物言いをするサラセン帝国の首魁。
黒崎はアグラマンの前に跪いた。
「今の今までの遅参、面目次第もございません。
ですが無礼を承知で、敢えて言わせてもらえれば、オレは……サラセン帝国軍を抜けたいんです!」
誤魔化しの欠片もなく、ストレートな要求を黒崎は口にした。
「あら驚いた。こっちの面目とか立場とか、一切考慮せずに自分のやりたい事だけ言うんだ? 通ると思う? そんな身勝手な話……」
アグラマンは立ち上がり、ロジェロに無造作に近づいて来る。
無論、謁見時に帯剣はしていない。だがロジェロは装備の中に、即座に抜ける短刀程度の武器は隠し持っている。
特に剣呑な意図が黒崎にある訳ではないが――それ抜きにしても、大王の態度は無防備に見える。
「……アンタの事情はよーく知ってるわ、ロジェロ。
異教徒の女騎士、クレルモン家のブラダマンテにベタ惚れしちゃって……彼女と結婚したいんだったわね?」
「……ご存知でしたか」
「ま、ちょっと調べればすぐに分かる話だもの。
アンタの父親もロジェロという名だったけれど。キリスト教徒のクセに、アタシの姉ガラチェラと恋に落ちて掻っ攫っていった泥棒猫なのよねェ。
同じ失態を繰り返さないように――アタシの父トロイアンは、アンタを魔法使いアトラントに預けて育てさせたワケだけどさぁ……効果はなかったみたいね」
大王の距離はロジェロの目の前だ。
しかし――まったくこの男、掴み所がない。
仮に黒崎がその気になって、アグラマンに襲いかかったところで――傷一つつけられる気がしなかった。
「つまりアンタの心はとっくの昔に、このサラセン軍やアタシから離れちゃってるワケよねェ。
そんなやる気のない人間をウチに留まらせても、士気が下がるどころか肝心な時に裏切っちゃうかもしれないワケだ。
……だからアンタの言い分、決して無下にはできないわ」
「…………恐れ入ります、アグラマン大王」
「あっはっは! ここまで言われてロクに取り繕おうともしないワケね!
正直すぎるわねェ! いくら騎士として美徳ったって、ちっとも悪びれもしないのは流石にショックだわ。
ま、いいわ。アタシ個人としては……役立たずのアンタがサラセン軍を辞す自体に、そこまで抵抗はないワケよ。
実際これまでの戦いだって、アンタ抜きでやってこれてはいるワケだし?
ぶっちゃけアンタは要らないわ――でも」
大王はここに来て、声のトーンを落とした。
「このままアッサリと抜けられたんじゃ、それはそれで軍の士気に関わっちゃうのよね。
やる気がなければ自由気ままに去っていいってんじゃ、嫌々参陣してる奴らまで逃げ出しちゃう恐れがある。
ソレはこっちとしても避けたいのよねェ。だからさァ~ロジェロ。アンタが軍を抜けるにしても――最低限の戦果は挙げて、義理を果たしてからにしてもらいたいワケよ」
(当然だろうな――原典でもロジェロは、アグラマンが不義理を働くまでは結局、サラセン軍を抜ける事はできなかった。
ここを出てくにしても、皆が納得のいく手柄を立てて、手土産代わりにしなきゃならねえだろう)
「そこでねロジェロ。アンタには今回のオルランド討伐作戦に参加してもらいたいワケ。
作戦の総指揮は今回、セリカン王グラダッソが取り仕切ってるわ。彼の麾下に入って指示を仰ぎなさいな」
「……承知いたしました、大王様」
エチオピアの地にて、司藤アイ経由で知った下田教授の情報通り。
フランク・サラセン両軍の連携で、フランク領内で暴れ回っているオルランドを退治する話となっているようだ。
(フランク陣営にはアストルフォが向かっているハズ……
アイツが持ってる『オルランドの心』さえあれば、オルランドを殺す事なく正気を取り戻させる事ができる。
そうなれば今の状況も覆せる。アストルフォ達が事を為し得るまで、オレはサラセン軍の動向を見張っておく必要があるな)
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