120 / 197
第7章 オルランド討伐作戦
10 ロジェロ帰参し、アグラマンと謁見する
しおりを挟む
ロジェロ――黒崎八式は、名馬ラビカンを駆りサラセン帝国最前線の陣地に辿り着いた。
ラビカンの背には善徳の魔女ロジェスティラが製作した、空飛ぶ翼を自由に出し入れできる魔法の鞍がついている。故に地中海を越えて南フランスのボルドーまで到達するのに、さほど時間はかからなかった。
(あんま大っぴらに空飛ぶ馬に乗ってるトコ、人に見られても面倒だけどな。
それでもよっぽど方向音痴でもなけりゃ、目的地までひとっ跳びってのはやっぱ便利だ)
サラセン帝国に勝利をもたらす、と予言された救国の騎士ロジェロの帰参を、真っ先に出迎えてくれたのは彼の妹――インド王女マルフィサであった。
「ロジェロ兄さん! また会えて嬉しいよ」
愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、いつもの如く親愛の抱擁を行うマルフィサ。
「お、おいマルフィサ。再会のハグはいいんだが、力を込めすぎないでくれよ――」
以前された時の怪力ぶりを思い出し、思わず黒崎は身構えたが。
マルフィサは力を込める代わりに、こっそりと耳打ちしてきた。
「兄さん、くれぐれも気をつけてくれ。今のサラセン軍は、兄さんに対し良い印象を持っていない。
まずはアグラマン大王の下に向かうべきだが――よく考えて返事をした方がいいと思う」
「…………」
言われてハッとなり、改めて周辺を見やると――確かに己に向けられている視線は刺すような、攻撃的なものが多い。
(……ま、当然っちゃー当然だよな。
今までずーっと、ロクに参陣もせず巷をほっつき歩いてただけだし。しかもこれからアグラマンに言いに行く話の内容が、軍を抜けたいってんだから……)
まさに針のムシロであるが、やるしかない。
サラセン軍を抜けられなければ、キリスト教への改宗及びブラダマンテとの結婚にすら辿り着けないのだから。
マルフィサに案内され、アグラマン大王の天幕に入るロジェロ。
アグラマンは表向きは、ロジェロの帰還を大袈裟なまでに歓迎した。
「あッらァ~ホント、久しぶりじゃあないのロジェロ!
皆の努力の甲斐もあって、ウチの陣営は戦況的に五分の状況を取り戻したわ。
んで、今は狂ったオルランドに対抗するため一時休戦してるトコなのよ。
アンタがいなくても、ここまでの戦果が出た訳なのよねェ。分かるゥ?」
ロジェロの不在に対し、皮肉な物言いをするサラセン帝国の首魁。
黒崎はアグラマンの前に跪いた。
「今の今までの遅参、面目次第もございません。
ですが無礼を承知で、敢えて言わせてもらえれば、オレは……サラセン帝国軍を抜けたいんです!」
誤魔化しの欠片もなく、ストレートな要求を黒崎は口にした。
「あら驚いた。こっちの面目とか立場とか、一切考慮せずに自分のやりたい事だけ言うんだ? 通ると思う? そんな身勝手な話……」
アグラマンは立ち上がり、ロジェロに無造作に近づいて来る。
無論、謁見時に帯剣はしていない。だがロジェロは装備の中に、即座に抜ける短刀程度の武器は隠し持っている。
特に剣呑な意図が黒崎にある訳ではないが――それ抜きにしても、大王の態度は無防備に見える。
「……アンタの事情はよーく知ってるわ、ロジェロ。
異教徒の女騎士、クレルモン家のブラダマンテにベタ惚れしちゃって……彼女と結婚したいんだったわね?」
「……ご存知でしたか」
「ま、ちょっと調べればすぐに分かる話だもの。
アンタの父親もロジェロという名だったけれど。キリスト教徒のクセに、アタシの姉ガラチェラと恋に落ちて掻っ攫っていった泥棒猫なのよねェ。
同じ失態を繰り返さないように――アタシの父トロイアンは、アンタを魔法使いアトラントに預けて育てさせたワケだけどさぁ……効果はなかったみたいね」
大王の距離はロジェロの目の前だ。
しかし――まったくこの男、掴み所がない。
仮に黒崎がその気になって、アグラマンに襲いかかったところで――傷一つつけられる気がしなかった。
「つまりアンタの心はとっくの昔に、このサラセン軍やアタシから離れちゃってるワケよねェ。
そんなやる気のない人間をウチに留まらせても、士気が下がるどころか肝心な時に裏切っちゃうかもしれないワケだ。
……だからアンタの言い分、決して無下にはできないわ」
「…………恐れ入ります、アグラマン大王」
「あっはっは! ここまで言われてロクに取り繕おうともしないワケね!
正直すぎるわねェ! いくら騎士として美徳ったって、ちっとも悪びれもしないのは流石にショックだわ。
ま、いいわ。アタシ個人としては……役立たずのアンタがサラセン軍を辞す自体に、そこまで抵抗はないワケよ。
実際これまでの戦いだって、アンタ抜きでやってこれてはいるワケだし?
ぶっちゃけアンタは要らないわ――でも」
大王はここに来て、声のトーンを落とした。
「このままアッサリと抜けられたんじゃ、それはそれで軍の士気に関わっちゃうのよね。
やる気がなければ自由気ままに去っていいってんじゃ、嫌々参陣してる奴らまで逃げ出しちゃう恐れがある。
ソレはこっちとしても避けたいのよねェ。だからさァ~ロジェロ。アンタが軍を抜けるにしても――最低限の戦果は挙げて、義理を果たしてからにしてもらいたいワケよ」
(当然だろうな――原典でもロジェロは、アグラマンが不義理を働くまでは結局、サラセン軍を抜ける事はできなかった。
ここを出てくにしても、皆が納得のいく手柄を立てて、手土産代わりにしなきゃならねえだろう)
「そこでねロジェロ。アンタには今回のオルランド討伐作戦に参加してもらいたいワケ。
作戦の総指揮は今回、セリカン王グラダッソが取り仕切ってるわ。彼の麾下に入って指示を仰ぎなさいな」
「……承知いたしました、大王様」
エチオピアの地にて、司藤アイ経由で知った下田教授の情報通り。
フランク・サラセン両軍の連携で、フランク領内で暴れ回っているオルランドを退治する話となっているようだ。
(フランク陣営にはアストルフォが向かっているハズ……
アイツが持ってる『オルランドの心』さえあれば、オルランドを殺す事なく正気を取り戻させる事ができる。
そうなれば今の状況も覆せる。アストルフォ達が事を為し得るまで、オレはサラセン軍の動向を見張っておく必要があるな)
アグラマンの天幕を出たロジェロは、早速グラダッソの下へと向かうのだった。
ラビカンの背には善徳の魔女ロジェスティラが製作した、空飛ぶ翼を自由に出し入れできる魔法の鞍がついている。故に地中海を越えて南フランスのボルドーまで到達するのに、さほど時間はかからなかった。
(あんま大っぴらに空飛ぶ馬に乗ってるトコ、人に見られても面倒だけどな。
それでもよっぽど方向音痴でもなけりゃ、目的地までひとっ跳びってのはやっぱ便利だ)
サラセン帝国に勝利をもたらす、と予言された救国の騎士ロジェロの帰参を、真っ先に出迎えてくれたのは彼の妹――インド王女マルフィサであった。
「ロジェロ兄さん! また会えて嬉しいよ」
愛らしい顔に満面の笑みを浮かべ、いつもの如く親愛の抱擁を行うマルフィサ。
「お、おいマルフィサ。再会のハグはいいんだが、力を込めすぎないでくれよ――」
以前された時の怪力ぶりを思い出し、思わず黒崎は身構えたが。
マルフィサは力を込める代わりに、こっそりと耳打ちしてきた。
「兄さん、くれぐれも気をつけてくれ。今のサラセン軍は、兄さんに対し良い印象を持っていない。
まずはアグラマン大王の下に向かうべきだが――よく考えて返事をした方がいいと思う」
「…………」
言われてハッとなり、改めて周辺を見やると――確かに己に向けられている視線は刺すような、攻撃的なものが多い。
(……ま、当然っちゃー当然だよな。
今までずーっと、ロクに参陣もせず巷をほっつき歩いてただけだし。しかもこれからアグラマンに言いに行く話の内容が、軍を抜けたいってんだから……)
まさに針のムシロであるが、やるしかない。
サラセン軍を抜けられなければ、キリスト教への改宗及びブラダマンテとの結婚にすら辿り着けないのだから。
マルフィサに案内され、アグラマン大王の天幕に入るロジェロ。
アグラマンは表向きは、ロジェロの帰還を大袈裟なまでに歓迎した。
「あッらァ~ホント、久しぶりじゃあないのロジェロ!
皆の努力の甲斐もあって、ウチの陣営は戦況的に五分の状況を取り戻したわ。
んで、今は狂ったオルランドに対抗するため一時休戦してるトコなのよ。
アンタがいなくても、ここまでの戦果が出た訳なのよねェ。分かるゥ?」
ロジェロの不在に対し、皮肉な物言いをするサラセン帝国の首魁。
黒崎はアグラマンの前に跪いた。
「今の今までの遅参、面目次第もございません。
ですが無礼を承知で、敢えて言わせてもらえれば、オレは……サラセン帝国軍を抜けたいんです!」
誤魔化しの欠片もなく、ストレートな要求を黒崎は口にした。
「あら驚いた。こっちの面目とか立場とか、一切考慮せずに自分のやりたい事だけ言うんだ? 通ると思う? そんな身勝手な話……」
アグラマンは立ち上がり、ロジェロに無造作に近づいて来る。
無論、謁見時に帯剣はしていない。だがロジェロは装備の中に、即座に抜ける短刀程度の武器は隠し持っている。
特に剣呑な意図が黒崎にある訳ではないが――それ抜きにしても、大王の態度は無防備に見える。
「……アンタの事情はよーく知ってるわ、ロジェロ。
異教徒の女騎士、クレルモン家のブラダマンテにベタ惚れしちゃって……彼女と結婚したいんだったわね?」
「……ご存知でしたか」
「ま、ちょっと調べればすぐに分かる話だもの。
アンタの父親もロジェロという名だったけれど。キリスト教徒のクセに、アタシの姉ガラチェラと恋に落ちて掻っ攫っていった泥棒猫なのよねェ。
同じ失態を繰り返さないように――アタシの父トロイアンは、アンタを魔法使いアトラントに預けて育てさせたワケだけどさぁ……効果はなかったみたいね」
大王の距離はロジェロの目の前だ。
しかし――まったくこの男、掴み所がない。
仮に黒崎がその気になって、アグラマンに襲いかかったところで――傷一つつけられる気がしなかった。
「つまりアンタの心はとっくの昔に、このサラセン軍やアタシから離れちゃってるワケよねェ。
そんなやる気のない人間をウチに留まらせても、士気が下がるどころか肝心な時に裏切っちゃうかもしれないワケだ。
……だからアンタの言い分、決して無下にはできないわ」
「…………恐れ入ります、アグラマン大王」
「あっはっは! ここまで言われてロクに取り繕おうともしないワケね!
正直すぎるわねェ! いくら騎士として美徳ったって、ちっとも悪びれもしないのは流石にショックだわ。
ま、いいわ。アタシ個人としては……役立たずのアンタがサラセン軍を辞す自体に、そこまで抵抗はないワケよ。
実際これまでの戦いだって、アンタ抜きでやってこれてはいるワケだし?
ぶっちゃけアンタは要らないわ――でも」
大王はここに来て、声のトーンを落とした。
「このままアッサリと抜けられたんじゃ、それはそれで軍の士気に関わっちゃうのよね。
やる気がなければ自由気ままに去っていいってんじゃ、嫌々参陣してる奴らまで逃げ出しちゃう恐れがある。
ソレはこっちとしても避けたいのよねェ。だからさァ~ロジェロ。アンタが軍を抜けるにしても――最低限の戦果は挙げて、義理を果たしてからにしてもらいたいワケよ」
(当然だろうな――原典でもロジェロは、アグラマンが不義理を働くまでは結局、サラセン軍を抜ける事はできなかった。
ここを出てくにしても、皆が納得のいく手柄を立てて、手土産代わりにしなきゃならねえだろう)
「そこでねロジェロ。アンタには今回のオルランド討伐作戦に参加してもらいたいワケ。
作戦の総指揮は今回、セリカン王グラダッソが取り仕切ってるわ。彼の麾下に入って指示を仰ぎなさいな」
「……承知いたしました、大王様」
エチオピアの地にて、司藤アイ経由で知った下田教授の情報通り。
フランク・サラセン両軍の連携で、フランク領内で暴れ回っているオルランドを退治する話となっているようだ。
(フランク陣営にはアストルフォが向かっているハズ……
アイツが持ってる『オルランドの心』さえあれば、オルランドを殺す事なく正気を取り戻させる事ができる。
そうなれば今の状況も覆せる。アストルフォ達が事を為し得るまで、オレはサラセン軍の動向を見張っておく必要があるな)
アグラマンの天幕を出たロジェロは、早速グラダッソの下へと向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる