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本編
Prologue
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小さい頃はお姫様になりたかった。
綺麗で優しくて誰からも愛されて、そうして王子様と出会い幸せを手に入れる。
そんな物語のヒロインのようなお姫様になりたかった。
ずっとずっと憧れて、はじめて行ったお城の舞踏会。
周りがみんな夢見がちな子どもでいることをやめてしまっても私はずっとお姫様を夢見てた。
そうして出会ったこの国の王様にお妃さま、王子様とお姫様。
はじめて見るお姫様に胸がドキドキしてとても興奮してた。きっととても美しくてとても幸せなんだろう。
本気でそう思ってた。
その舞踏会がお姫様の婚約発表の場であることを着いてからはじめて知った。お妃様の第一子であるお姫様。
王位を継ぐのは第二子である王子様だからお姫様は他所の国へ嫁ぐことになったらしい。
はじめて見たお姫様は物語のような特別に見目の美しい方ではなかった。
良くも悪くもあまり目立たない人だった。隣に立つ王様やお妃様、王子様はとても見目のお美しい方だった。
そうしてこの国の王族ではない方がそこにもう1人いた。この方がお姫様と結婚することになった隣国の王子様らしい。
その王子様の隣に立ち柔らかく微笑んだお姫様を見て私は心臓を絞りあげられてるかのような錯覚に陥った。
壇上で王様が何かを話していた。隣国の王子様が何か話していた。
お姫様は何も話さなかった。
私は王族の方の挨拶が終わるとすぐに両親に心臓が痛いと言い家へと帰った。
一緒に帰ると言う両親に公爵家がそんなすぐ帰ったら心象が悪いから大丈夫だと告げ自分の侍女だけを連れていった。
家へと着けば私はまっすぐに自分の部屋に向かう。後をついてくる侍女へしばらく寝るから1人にしてほしいことを告げ部屋へと入る。
私は堪えていた涙をダムが決壊したかのようにぼたぼたと流した。
きっと私の優秀な侍女は今も部屋の外にいるだろう。声を出したらバレてしまう。
私は必死に唇を噛み声を堪えるようにして涙を流し続けた。
ずっと夢見ていたお姫様。
綺麗で優しくて誰からも愛されて幸せなお姫様。
決して見目の美しい人ではなかった。それでも、想像の中のお姫様よりもずっとずっと美しく見えた。微笑まれた姿に目が奪われた。
それなのに、その微笑みには諦めだけが込められていた。
きっとあの王子はお姫様を幸せにすることができない王子なんだ。何故かわからないけどそう思った。
愛されることと己の幸せを諦めたお姫様。
自分には関係ないことだと言えばその通りだ。
それでも悔しくて悔しくて流れる涙はいっこうに止まってくれる気配がない。
そうして一頻り泣いて、私は気づく。
物語のお姫様たちは幸せになることを諦めず幸せになるための努力をしたのだ。
誰かに幸せにしてもらえるだなんて思っていけないんだ。
女の子は自分の幸せを自分で掴まなければいけないんだ。
私は心に誓った。
そして刻は巡り。私は学園へと入学する年になる。
綺麗で優しくて誰からも愛されて、そうして王子様と出会い幸せを手に入れる。
そんな物語のヒロインのようなお姫様になりたかった。
ずっとずっと憧れて、はじめて行ったお城の舞踏会。
周りがみんな夢見がちな子どもでいることをやめてしまっても私はずっとお姫様を夢見てた。
そうして出会ったこの国の王様にお妃さま、王子様とお姫様。
はじめて見るお姫様に胸がドキドキしてとても興奮してた。きっととても美しくてとても幸せなんだろう。
本気でそう思ってた。
その舞踏会がお姫様の婚約発表の場であることを着いてからはじめて知った。お妃様の第一子であるお姫様。
王位を継ぐのは第二子である王子様だからお姫様は他所の国へ嫁ぐことになったらしい。
はじめて見たお姫様は物語のような特別に見目の美しい方ではなかった。
良くも悪くもあまり目立たない人だった。隣に立つ王様やお妃様、王子様はとても見目のお美しい方だった。
そうしてこの国の王族ではない方がそこにもう1人いた。この方がお姫様と結婚することになった隣国の王子様らしい。
その王子様の隣に立ち柔らかく微笑んだお姫様を見て私は心臓を絞りあげられてるかのような錯覚に陥った。
壇上で王様が何かを話していた。隣国の王子様が何か話していた。
お姫様は何も話さなかった。
私は王族の方の挨拶が終わるとすぐに両親に心臓が痛いと言い家へと帰った。
一緒に帰ると言う両親に公爵家がそんなすぐ帰ったら心象が悪いから大丈夫だと告げ自分の侍女だけを連れていった。
家へと着けば私はまっすぐに自分の部屋に向かう。後をついてくる侍女へしばらく寝るから1人にしてほしいことを告げ部屋へと入る。
私は堪えていた涙をダムが決壊したかのようにぼたぼたと流した。
きっと私の優秀な侍女は今も部屋の外にいるだろう。声を出したらバレてしまう。
私は必死に唇を噛み声を堪えるようにして涙を流し続けた。
ずっと夢見ていたお姫様。
綺麗で優しくて誰からも愛されて幸せなお姫様。
決して見目の美しい人ではなかった。それでも、想像の中のお姫様よりもずっとずっと美しく見えた。微笑まれた姿に目が奪われた。
それなのに、その微笑みには諦めだけが込められていた。
きっとあの王子はお姫様を幸せにすることができない王子なんだ。何故かわからないけどそう思った。
愛されることと己の幸せを諦めたお姫様。
自分には関係ないことだと言えばその通りだ。
それでも悔しくて悔しくて流れる涙はいっこうに止まってくれる気配がない。
そうして一頻り泣いて、私は気づく。
物語のお姫様たちは幸せになることを諦めず幸せになるための努力をしたのだ。
誰かに幸せにしてもらえるだなんて思っていけないんだ。
女の子は自分の幸せを自分で掴まなければいけないんだ。
私は心に誓った。
そして刻は巡り。私は学園へと入学する年になる。
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