ワケありくんの愛され転生

鬼塚ベジータ

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4ゼレアスとの再会

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「あっ、クガイ、もっとして、気持ちぃ……!」

 朝起きると、クガイがシグラの股間に顔を埋めていた。その快楽で目覚めたシグラは特に止めることもなく、されるがままで今である。
 じゅぷじゅぷと濡れた音が響く。クガイの小綺麗な顔がシグラの中心をのみ込んでねぶるたび、腰の奥から快楽が暴れだすようだった。

「ん、あっ! ああ、ク、ガイ、クガイぃ」
「はー、たまんねー。スイッチ入るとエロいんすよねぇ」

 クガイは一度そこから口を離してこねるように先端に触れると、濡れた手を蕾に這わせる。ひくりと揺れる膨れた熱はふたたびクガイにのみ込まれ、それと同時に蕾に指が差し込まれた。

「あ、ん!」

 最初は違和感があったそれも、数度目だからか今は何ともない。シグラは前からの快楽に集中するばかりで、クガイがそこを解していることにはまったく気付いていなかった。
 何度か抽挿されると、指先がとある一点に触れた。その瞬間、シグラの体がひくりと跳ねて、クガイの口内に少し白濁が漏れる。いったい何が起きたのか、理解できていないような顔をしたシグラは、困った目をしてクガイを見下ろしていた。

「……クガイ……? あ、今……」
「ここっすね」

 じゅるりといやらしい音を立てながら、シグラが反応した一点を擦る。容赦のないその指づかいに、シグラは背をしならせて必死に快楽を逃しているようだった。

「あ、ぐっ! やだ、クガイ! そこぉ、いや、気持ちぃ!」
「んー?」

 中心を丹念に舐りながら、手を激しく動かす。
 両方から攻められては我慢なんてできなくて、シグラは一気に上り詰めた。

「あ! イく! イくぅ!」

 体を思いきり強張らせて腰を突き出すと、まるでクガイに腰を押し付けるような体勢で射精した。するとクガイはその腰を抱きしめて、出したあともしばらくそこに吸い付く。シグラの体にはすでに力が入っていないが、関係ないとでも言うように白濁をすべて舐めとっていた。

「はー……大丈夫すか、シグラ様」
「あ、うん……なんとか……」
「はは、色っぽい顔。……そうだ、今日はゼレアス・グランフィードが来るそうなんで、ちょっとおめかししますかね」
「…………ん?」

 クガイに抱き起こされて、シグラはベッドに座らされた。そうして洋服を取りに行っているのであろうクガイをぼんやりと見つめていたが、とうとう我慢ならなくなったのか、クガイがいくつか洋服を持って戻ってきている頃に突然口を開く。

「僕はお断りの手紙を三家にしっかり出したと思うんだけど……?」
「あー、はい、出してましたね。まあそんなもの握り潰されて終わりますよね」
「なんで?」
「そりゃあローシュタインとの関わりが本気でほしいからっすよ。伯爵家といえど、ローシュタインは筆頭ですから。ずいぶん昔には王家のお姫様が嫁いできたってくらいには、まあ王家とも親交が深く」
「親交っていうか、親戚じゃないかそれ」
「そうそう。そういうことっすねつまり」

 あまりにも軽く言われたものだからさらりと聞き流すところだったが……もしかして王家と親戚なんて、ヤバい家に転生してしまったのではないだろうか。
 こればかりは細やかな設定を言わなかったシグラが悪い。今更あの女神を恨もうとも、女神は一応シグラというベータに転生させることで「自分が恋愛対象にならない」ということを守ってくれているのだから、責められるいわれもないだろう。

 しかしなんとまあ微妙なところに……。
 こんなことになるならあの時に「平民で」とかきちんと言っておくべきだったなと、シグラはひっそりと後悔していた。

「シグラ様。ご準備は……うっ!」
「あ、レシアおはよう。今着替えてる」
「おい来るなよレシア。今は俺がシグラ様付きだろ」
「何を言いますかゴロツキ。あなた一人にシグラ様を任せられるわけがないでしょう。私はこれまでシグラ様をお支えしてきた実績があります、退くならあなたがそうしなさい」
「オメガ嫌いのシグラ様にビクビクしながら接してたチキンが」
「そのシグラ様に最初から嫌われて避けられていた奴に言われたくありませんね」
「どうでもいいんだけどさー……僕って結構嫌われ者だったの?」

 クガイに服を着せられるままに立っていたシグラは、二人の会話が気になってすぐに問いかけた。

 お見合いという名目で会った三人も、シグラに対して良い顔はしていなかった。そして最初に会った頃のクガイも今ほど砕けていなかったように思うし、レシアがシグラのところにやってきたのも、が「シグラ」としての人格を持ってから少し経ってからだったように思う。
 シグラ付きというならずっと側に居そうなものではあるが――そうでないということは出来るだけ側に居たくなかったということで、呼ばれない限りは接触は控えていたということだ。

(まあ別にあのとき僕はレシアのことを呼んだわけじゃなかったけど……)

 きっと、あまりにも呼ばれないから様子見に来たのかもしれない。それまで頻繁に呼び出して困らせていたのならばその対応も納得である。

「いえ、シグラ様は決してそのような、」
「ああそうそう。結構傍若無人でしたしね。何もできないくせに口ばっか出すもんだから、使用人たちの間でも好かれてはなかったっすねえ」
「ヴィンスター! それは一部の話で……というかシグラ様になんということを、」
「いいんだよ、この人は大丈夫。……それで、そんなこと聞いてどうするんです?」
「別に? 気になっただけ。むしろ嫌われてたほうが静かでいい」
「ふぅん?」

 終始ハラハラと焦っていたのは、着替えの手伝いをし始めたレシアだけだった。クガイはただシグラの顔をじっと見て本当に何も思っていないということを確認しているだけである。
 そういえばクガイはのことを何も知らない。そう思って聞きたくなったけれど、この場にレシアが居ることを思い出して口を閉じた。

「そうだ、レシア。最近ではフェロモン抑制チョーカーっていうのがあるんだってさ。なんか、普段生活してる中でもオメガの匂いを隠せて、オメガの匂いが強く出たときにも結構抑えてくれるってやつ。持ってる?」
「いえ……あれは貴族の間でしか取引されないものでして、私のような身分の者には」
「へ? レシアって爵位ないの?」
「私たち使用人はほとんどが専門学校を出ただけの平民です。ローシュタインほどの伯爵家に勤めるとなりますとそれなりに優秀な者しかおりません。……まあ、ヴィンスターは学校にも通ってはおりませんが」
「へーそうなんだ。……ああ、だからクガイが”ゴロツキ”なのかー……クガイって悪いことしてそうだよねなんか」

 ププっと笑うシグラに、シャツを着せ終えたクガイは次にはぎゅっとタイを締めた。

「ぐえっ」
「俺は隣国の十番目の王子だったんすけど、スパイとしてこの国に来させられたんです。まあやる気もなかったし毎日毎日暇だったから喧嘩ばっかして、人殺したり奪ったり壊したりとにかく毎日暴れてそれなりに過ごしてたんすけど、ある日とうとう捕まって」
「悪いことするなら完璧に成し遂げろっていつも言ってるじゃないか、馬鹿だな」
「言われてねえんすけど……まあそれで隣国は完全に俺を切って、俺はこの国に残されて今ってわけですね。ちなみに俺を拾ったのはここの執事長で、俺はもともと護衛として雇われてんすけど」
「ふーん。だからクガイは執事っぽくないし、いつもはレシアが一緒に居たのか」

 着替えを終えると、鏡の前に座らされた。どうやら今度はレシアの担当らしく、レシアが背後から髪の毛を整えていく。

「私としては今、こうしてあなたがシグラ様の着替えを手伝っていることにも驚きを隠せません。……以前までは近寄りもしなかったくせに」
「お互いにな」
「同じにしないでください。私はシグラ様に心より仕えておりますよ」

 シグラが嫌われていたことはさておき、クガイの過去を聞けて、シグラはなんだか嬉しくなった。執事のくせになぜこんな態度なのかとは実はずっと気になっていたのだ。
 思っていたよりも深いわけではなかったし、驚いたことといえば隣国の王子様だったということくらいだろうか。それに満足げにふふんと微笑むと、シグラはすぐに「話を戻すけど」と鏡越しにレシアを見つめた。

「フェロモン抑制チョーカー、僕からプレゼントするよ。オメガの資本は体だからね。優秀な子を生んでハッピーな子育てBLを育むためには大切なことだよね」
「……え、いえ、そのような……昨日も長時間余計な話を聞いていただきましたし……」
「いいんだって、僕にとってはどれも栄養素だから」

 でも、フェロモン抑制チョーカーって、実際にはどうやって入手すれば良いのだろう。
 昨日レシアから話を聞いたあと調べてようやくその存在を知っただけで、入手方法は分からなかった。

(んー……この間の見合い相手が今日来るなら、アルファだろうし聞いてみようかな……)

 考えている間に準備が終わる。シグラが立ち上がると同時、ちょうどゼレアスがやってきたと外から使用人の声が聞こえた。

「そうだ。そういえばクガイってバース性なんなの?」

 部屋を出る準備をしながらなんとなく聞いてみると、何着か出していた服をしまっていたクガイが「あれ?」と不思議そうな声を上げて振り向いた。

「言ってなかったんですっけ。俺アルファですよ。だからあんまりそいつと居るのもよくないというか」
「え! アルファ!? えー、いいじゃんいいじゃん。二人はそういう感じにならないの? なんでならないの?」
「やめてくださいシグラ様。想像するだけでもおぞましい」
「そりゃこっちのセリフだっつの。おまえみたいなオメガ抱く気にもならねえ」
「なられても困りますがね」

 たぶん仲はいいんだろうなぁ……なんて、シグラは二人を微笑ましく見守っていた。

 レシアに連れられてやってきたのは、ローシュタイン伯爵邸の二階、自慢の庭園が一望できる応接間だった。テラスもあるために、そこから香りを感じることもできる。テラス席を用意する日もあるそうだが、今日はどうやら、室内の窓から庭園を見下ろす日になるらしい。

 部屋に入ってすぐ、レシアが退室した。執事としての振る舞いにも思えるが、事情を知っているシグラからすれば、オメガだからアルファ相手に気を遣ったようにも思えた。

「お久しぶりですね」

 シグラが気さくに声をかけるが、立ち上がったゼレアスは軽く頭を下げただけだった。

「まあ座ってもらって。……で、僕、先日手紙を出したんですけど、読まれました?」

 シグラに促されて腰を下ろしたゼレアスは、正面に座ったシグラをじろりと睨みつけた。

「読んだ。なんだあれは。俺たちは引けないと言ったはずだろう」
「言いましたね確かに。でも別に僕じゃなくってもいいような気もしますし……そこまで必死になることでもないかと……」
「能天気に男あさりをするばかりだったあなたには理解ができないのかもしれないな」

 やっぱりシグラはよく思われていないらしい。
 そんなことを再認識して、一度紅茶を口に含む。

「うーん……でも僕、本当に今はもう結婚願望がないというか……むしろ今のまま誰かと誰かがくっつくのを見て……」

 カチャン、と、カップとソーサーが音を立ててぶつかった。
 思わず力が入ってしまった。だけどシグラはそんな無作法に構っている暇もなく、わなわなと肩を揺らす。

「はぁ……俺だってあなたみたいなのと結婚すると思うと気が遠くなるが、こちらにも事情があるんだ。とにかくそのスタンスをやめてくれないか。俺がフラれているみたいで余計に腹が立つ」
「そうだよ、僕がキューピッドになればいいんだ」
「……何か?」
「無理に説得して説き伏せるより、僕がキューピッドになって誰かをあてがえばいいんだよ!」

 そうだ、そうしたほうが早い。幸いシグラは嫌われているし、優秀なアルファであれば、優秀なオメガにはころっといくだろう。そのほうが相手も「本当に好きな人と結婚したくなった」と断る理由もできるし、何よりシグラはもっとも近くでBLを拝むことができる。
 自分が巻き込まれないBLを望むなら、作ってしまえば良いだけのこと。これはとんでもない打開策を思いついてしまったと気付いて、シグラはさっそく立ち上がり、部屋を横断して紙とペンを用意した。戻ってきて座る頃には突然動いたシグラに驚いたようなゼレアスが、ぽかんとした様子でシグラを見つめていた。

「では、事情聴取を始めます」
「え、ああ、えっと……?」
「まずはお名前と身長、体重、年齢、バース性を教えてください」
「なんの遊びが始まったんだいきなり。……ゼレアス・グランフィード。身長は182、体重は78だ。年齢は28。バース性はアルファ」
「ふむふむ」

 なんだかんだと言いながら付き合ってくれるのは、シグラの出方を伺っているからか。
 ゼレアスは訝しげな目をシグラに向けて、嫌そうに顔を歪めた。

「はぁ。やはり来なければ良かったな。時間の無駄だった」
「それで、ご趣味は」
「……趣味? 狩猟は得意だが……あまり楽しい話ではないから聞くな」
「楽しくない話? なんで?」
「楽しいわけがないだろう、血生臭い話になるぞ」
「ふぅん。一回聞かせてもらっていいですか。ちょっと調査に必要だし、僕個人的にも『しゅりょう』というものに興味はあります」
「…………あなたが?」

 ああ本当に、以前のシグラはどんな人間だったのだろうか。ちょっと狩猟に興味があると言っただけでこの反応だ。まさか嘘でしょ、とでも言いたげなゼレアスに、シグラは物申したくて仕方がない。
 だってシグラが生きていた以前の世界に「狩猟」なんて言葉はなかった。どんなことをするのか、何が起きるのかに興味を抱くのも当然のことである。

「……獣を狩るんだが……」
「獣? それはどんな? 爪とか、牙は? 階級は? サイズはどのくらい?」
「待て待て待て待て。前のめりに聞くな。……本当に、興味があるのか?」
「だから、最初からそう言ってますが」

 信じられないような目をしていたゼレアスは、ポツポツと狩猟についてをシグラに教えた。
 よほど好きなことなのか、冷静を装う瞳の奥にはキラキラとした輝きが見え隠れしている。シグラがあまりにも真剣にメモを取るものだから、楽しくなってきたのかもしれない。

 最後には、兄と競ってどうだったか、兄がどんな獲物をとって、自分はどのようにして獲物を狙ったのか。二人で協力しあって仕留めた獲物の話など、そんなところにまで話は幅を広げていた。

 
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