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秘密とは?

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あれから100年が経った。
俺はエドワードに、おはようからおやすみまでの世話をしてもらってる。
強制してないからな?
なんか、すっごく甘やかされるんだよ。
特に食生活。実体化して食事を摂るようになってから、本来の実体のない神に戻ってからも食事を食べるのをやめられない。
エドワードは料理ができるので全部作ってくれる。

「今日の夜ご飯は何?」

「今日はクリームシチューですよ」

こんな会話が毎日だ。

「俺、もうエドワードなしじゃ生きていけないかも」

「それは嬉しいですね」

イケメンの笑顔は眩しいなぁ。イケメンで、
強くて、更に離さない料理もできる……
あれ?俺ヤバくない? 
こうなったら最終手段、エドワードの弱点だ‼

「そういえばさー、エドワードって何で人に避けられてたの?」

なんでもない風を装って聞いてみた。それこそファイナルアンサー並に心臓はドキドキしたさ。あ、生きてなかった。紙だったわ(笑)

「お伝えしてなかったでしょうか?私が人々から避けられていた理由は…」

え?理由は?
もったいつけない‼

「私がゲイだからです」

「はぁ?」

そりゃ、さぞかし無様な顔を晒していただろう。
だって、予想外過ぎるよ‼
そんな事で有名になるのかよ。

「やはり、残念ですよね。もし、私が疎ましければ、眷族から外してください」

んん?ってことはエドワードのごはんがなくなるってことか?
いやいや?今さらそれは無理無理。

「別に気にしないぞ」

ぱっと、嬉しそうな表情でエドワードがこっちを見る。
なにこれ、犬みたいでかわいいー。

「これからも、尽くすが良い」

偉そうに言ってみたけど、実際に胃袋掴まれてるのはこっちです。これからもいてくださいって頭下げるわけにはいかないからなぁ。
神と眷族の違いってやつでるよ。

「では、これからもお傍に置いていただけると?」

あーあー、そんな嬉しそうな顔しちゃって。
ずっとご飯作ってもらうもんね。

「これからも励むが良い」
 
適当なことを言って目を反らす。
あー、ご飯に釣られてごめんなさい。
末永く、美味しいご飯を作ってね。

「ふふふ、これから徐々に侵略していきましょう」

んん?何かエドワードが一瞬黒い空気を出してたような気がするけど…気のせいかな?

「これからも、よろしくな」

美味しいご飯をよろしくとプレッシャーをかける。

「はい、マスター‼」

いい笑顔で返された。イケメンは特だねー。

こうして、僕とエドワードは平和に暮らしましたとさ……。

僕が食べられるまではね(´・ω・`)

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ちょっと体調を崩したり、仕事が忙しかったりで最終話が遅くなりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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