【BL】執着激強Ω王子はα従者を落としたい

カニ蒲鉾

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3:第一王子の発情期(4)※

 
 
 力で敵わないとわかっていても、負け惜しみのように減らず口が止まらない。
 
 
「……後で、絶対、ぶっ飛ばす」
「わぁ熱烈…いいよそれで。それじゃ今は遠慮なく」
 
 
 今までのは序の口とでも言うかのように、さらに濃いフェロモンの波がぶわっと押し寄せ、次第にハッハッと息が上がる。
 とうとう自力で立つことができなくなり、皮肉にもニックスに体を預けるしかない。
 こんな、いつ人が来てもおかしくない廊下で、ラルド以外とこんなシチュエーション…全然よろしくない…!よろしくないのに───!!
 
 
「っ、」
「うんうん、ツラいねどうされたい?」
「うぅぅぅ…絶交ぅぅ…」
「それは却下、俺は兄さん無しでは生きられないもん。よいしょっ、と」
 
 
 脇の下に手を差し込まれ軽々と持ち上げられると、張り出た廊下の窓枠部分に座らされる。股の間にニックスの体が入り込み、さらには逃げられないよう僕の両サイドを包囲する形で窓枠に手をつき囚われる。
 高い場所に座らされた僕がニックスを見下ろす構図。本気で、ヤバい。
 
 超特急で進んでいく展開に焦りながらも、とにかくいまはここから逃げ出さなければ、と役に立たない体で必死にもがいていると、暴れる片足までも掴まれてしまった。
 それはそのまま持ち上がり、ニックスの肩にかけられる。
 
 
「なっ、こんな格好」
「いい眺め」
 
 
 股を開くような格好をニックスに晒している。大きな衝撃と羞恥にパニック寸前の僕に容赦のない次の手が繰り出された。
 
 
「っひゃ!?」
「ふふ、見て兄さん。染みてる…」
 
 
 誰にも触れられたことのない、無防備な場所をニックスの指がすぅーっとなぞる。
 すると、みるみるうちにズボンの上からでもじわぁと広がっていくのがわかり、顔が一気に紅潮する。
 普通の男は決して濡れることのないそこはオメガならではの機能。生殖器を受け入れやすくするための本能。
 
 にやっと笑ったニックスの手は止まらなかった。
 
 
「え、ぇ、ダメ、待っ、───んぅぅっ」
 
 
 目線は僕の様子をじっと観察しながら、けれど指先は、執拗にそこを愛撫する。
 下から上、上から下、上下の動きだけかと思えば不意に留まったそこで円を描くようにくるくるくるくる……じれったい動きでゆっくり、ゆっくりと快楽を引っ張り出される。
 
 
「……は、ぁ、んぅ」
 
 
 次第に僅かながら、くちゅくちゅと恥ずかしい音まで聞こえだし、ニックスの指の動きはさらに遠慮のないものになっていく。
 腹の底から何かが迫り来る。
 そんな、強い感覚にとうとう我慢ならずニックスの肩にすがりつき、自分のものとは思えない漏れ出る声が抑えられない。
 
 
「ぁ、あっ、あぅ…んぅぅ」
「は、兄さん、兄さん…」
「あっ!?ダメ、ダメッ、なんか、なんか変っなんかきちゃうなに、なにっ」
「いいよ、イッて、兄さん」
「あっ、ぁっ、───っ!!」
「やば…持ってかれそう」
 
 
 制御不能の小刻みな痙攣を繰り返したかと思えば、打ち上げられた魚のようにビクビクと大きく跳ね、ニックスに強く抱き込まれる。

 触れている場所全てからありえないほどの快感を感じ取っていた。
 
 
 
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