愛されたくて、仕方がないんだ

和泉奏

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………

…………………………



「………あれ、」


自分の掠れた声と同時に、目が覚める。

…またこの光景だ。
もう見飽きた。

白い天井に独特の消毒薬の匂い。

鈍い意識でぼーっとしてると徐々に自分が何をしたのか思い出してくる。
…あの時の異常な興奮。ハイテンション。

ちんこの味。
叩きつけられる鞭の痛み。
秘蕾の襞を擦り上げて、肚のなかに欲を出しては揺さぶって代わる代わる気持ち良さそうに打ち付けてくる同級生達。

抱き締めてくる腕と気持ち悪い唇の感触。

冷静になった今色々思い出すとよくあそこまでやったなー俺凄いと感心した。


「…っ、いってぇ」


全身が痛い。
目にかかる髪をどけようと腕を動かした瞬間、泣くレベルの激痛が走ってそっちを見るとギプスが嵌められていた。

うわ骨折。でも無事。
本当しぶといな、この身体。


「おい、ばか」


最早俺は名前で呼ぶ価値もなくなったらしい。

…あれ、でもそういえば愛也に名前で呼ばれたことあったっけ。
思い返せば「ばか」とか「お前」しか聞いたことない。
うわ、知りたくなかった。
視線を向ければ…やっぱりなんだかんだ来てくれたらしい俺のイケメン彼氏君。
相変わらず超格好いい。
でもなんとなく気まずくて口遊んでみる。


「るるるー♪俺無て…、ッ、」


声が掠れて出にくい。
無敵っていいきれなかった。辛い。


「死にたがり野郎」

「…なんだよ。その不名誉なあだ名」


でもちょっと格好いい。

ゲラゲラ笑って「痛い辛いよー」と泣きべそをかいてみると「ならやめろ」と結構真剣に窘められた。


「お前さ」と話しかけてくる声に「うん」と適当に返す。


「俺と別れる?」

「うんう…って、…は?」


思考が停止する。
流石に聞き流せない。

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