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Sランクの依頼書
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爆発音が鳴り響き、ロックとラディは音がした方角を確認すると、
ネルが向かった先から煙が見えた。
2人は急いで爆発現場に向かうと
既に人だかりで溢れていた。
「・・・何かあったんっすかね?」
ラディが不安そうに路地から上がる煙を見ていると
ロックは人混みを掻き分け奥へと進んでいった。
ロックさん!!と声をかけようとするも
既に大男の姿は、人混みにかき消されていた。
――爆発した路地を建物の上から見下ろす眼鏡の男。
プルプル。とポケットに入っている通信機が鳴り
ポケットから取り出し着信に出ると、相手は男にとって
聞きなれた声だった。
「すまねぇ、シュウ。邪魔が入って取引失敗だ。」
眼鏡の男は、眼鏡を外し話を続けた。
「あぁ、大丈夫だ。次は必ず成功させるよ。・・・あっそうだ。シュウ、お前さんを探してる男に会ったよ。」
△
目が覚めると、ロックとラディが自分の名前を呼ぶながら
覗き込んでいた。
「良かった~目が覚めたっすねー」
ふーっと自分の額の汗を拭くラディ。
「・・・全く無茶しやがって。」
「あいつ等は!?」
ネルが身体を起こそうとすると激痛が、身体中に響く。
「まだ動かない方がいいっすよ!」
ラディが自分の体を押さえ、そのまま壁にもたれさせた。
「何が合ったかは知らぬが、一人で突っ走るのはもう止めろよ。」
ネルは深く溜息を吐いた。
あの能力。
ネルは、眼鏡の男の爆破能力に違和感を感じていた。
「すまなかった。」
口から出た言葉に、少し安心した表情の2人が顔を見合わせて
ふっと笑った。
「仲間なんっすから!もっと頼りにしてくださいっす!!」
ラディが調子よく胸を張る姿にロックがまたふふっと笑った。
「さぁ!仕事仕事っす!」
ラディが再び酒場の方へ向かうとロックは、ネルに手を差し伸べた。
ロックの手を握り立ち上がる。
ラディに続いて酒場の掲示板にたどり着くと何やら
人だかりが出来ていて騒がしく
辺りの冒険者達が興奮気味の様だった。
「何かあったのか?」
ロックが一言発するとラディが
「大変っす!!!大変っす!!!」と大声を発し
こちらへ走ってきた。
「落ち着け。なんだこの騒ぎは?」
「何って、大事件っすよ!!あれ見てください!!」
息切れしたラディが掲示板の中央に貼られた金色の依頼書を指さし
2人は依頼書に目を向けた。
依頼書にはこう記されている。
【偉大なる冒険者、求ム。】
【人数制限なし。】【クエスト難易度:S】
【集合場所:本日夕暮時の針が6を示す頃にブレイブ城入り口 オリエント広場 】
【依頼内容:空白】
【依頼者:サムランス・ドフーガ】
その名にロックはゴクリと生唾を飲み込んだ。
「コイツ等が活気立つのも無理はねぇ・・・俺も震えが止まらねェ。」
ラディが興奮気味で「でしょでしょ!」と震えあがっていた。
ドフーガ?聞き覚えのある名だ。
しかしネルは、あまりピンと来ていなかった。
不思議そうなネルを見てラディが声をかけた。
「ネルさん!この依頼者の重要性わかってるんっすか!?大事件っすよ!!」
わかったわかった。とラディを落ち着かせる。
するとふーっと息を吐きラディはその名前の人物を口にした。
「国王が認めた6人の冒険者の一人。“憤怒のドフーガ”」
ネルが向かった先から煙が見えた。
2人は急いで爆発現場に向かうと
既に人だかりで溢れていた。
「・・・何かあったんっすかね?」
ラディが不安そうに路地から上がる煙を見ていると
ロックは人混みを掻き分け奥へと進んでいった。
ロックさん!!と声をかけようとするも
既に大男の姿は、人混みにかき消されていた。
――爆発した路地を建物の上から見下ろす眼鏡の男。
プルプル。とポケットに入っている通信機が鳴り
ポケットから取り出し着信に出ると、相手は男にとって
聞きなれた声だった。
「すまねぇ、シュウ。邪魔が入って取引失敗だ。」
眼鏡の男は、眼鏡を外し話を続けた。
「あぁ、大丈夫だ。次は必ず成功させるよ。・・・あっそうだ。シュウ、お前さんを探してる男に会ったよ。」
△
目が覚めると、ロックとラディが自分の名前を呼ぶながら
覗き込んでいた。
「良かった~目が覚めたっすねー」
ふーっと自分の額の汗を拭くラディ。
「・・・全く無茶しやがって。」
「あいつ等は!?」
ネルが身体を起こそうとすると激痛が、身体中に響く。
「まだ動かない方がいいっすよ!」
ラディが自分の体を押さえ、そのまま壁にもたれさせた。
「何が合ったかは知らぬが、一人で突っ走るのはもう止めろよ。」
ネルは深く溜息を吐いた。
あの能力。
ネルは、眼鏡の男の爆破能力に違和感を感じていた。
「すまなかった。」
口から出た言葉に、少し安心した表情の2人が顔を見合わせて
ふっと笑った。
「仲間なんっすから!もっと頼りにしてくださいっす!!」
ラディが調子よく胸を張る姿にロックがまたふふっと笑った。
「さぁ!仕事仕事っす!」
ラディが再び酒場の方へ向かうとロックは、ネルに手を差し伸べた。
ロックの手を握り立ち上がる。
ラディに続いて酒場の掲示板にたどり着くと何やら
人だかりが出来ていて騒がしく
辺りの冒険者達が興奮気味の様だった。
「何かあったのか?」
ロックが一言発するとラディが
「大変っす!!!大変っす!!!」と大声を発し
こちらへ走ってきた。
「落ち着け。なんだこの騒ぎは?」
「何って、大事件っすよ!!あれ見てください!!」
息切れしたラディが掲示板の中央に貼られた金色の依頼書を指さし
2人は依頼書に目を向けた。
依頼書にはこう記されている。
【偉大なる冒険者、求ム。】
【人数制限なし。】【クエスト難易度:S】
【集合場所:本日夕暮時の針が6を示す頃にブレイブ城入り口 オリエント広場 】
【依頼内容:空白】
【依頼者:サムランス・ドフーガ】
その名にロックはゴクリと生唾を飲み込んだ。
「コイツ等が活気立つのも無理はねぇ・・・俺も震えが止まらねェ。」
ラディが興奮気味で「でしょでしょ!」と震えあがっていた。
ドフーガ?聞き覚えのある名だ。
しかしネルは、あまりピンと来ていなかった。
不思議そうなネルを見てラディが声をかけた。
「ネルさん!この依頼者の重要性わかってるんっすか!?大事件っすよ!!」
わかったわかった。とラディを落ち着かせる。
するとふーっと息を吐きラディはその名前の人物を口にした。
「国王が認めた6人の冒険者の一人。“憤怒のドフーガ”」
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